2018年12月25日

第17回取材旅行の準備 その2

2019年最初の取材旅行はトルコとエジプト。

準備編『その1』でお話しましたように、
以前から検討していただけあって内容は盛り沢山です。

まずトルコ。

実証主義はととら亭のポリシーのひとつですが、
トルコを訪れたのは11年前の2007年。
しかもまだこの仕事を始める前でしたから記録も乏しく、
料理の記憶はだいぶ薄れてきているような気がします。

それで2012年にトルコ料理特集をやった時、
「ん〜・・・こんな感じだったかな? ・・・だよね?」
と再現するのに骨が折れたんですよ。

加えて2016年、『世界まるごとギョーザの旅』の執筆オファーを頂いた時、
心配だったのが第1章のトルコ編。
記憶に頼った文章はともかく、あまりいい写真が残ってなくて。
何といっても肝心のマントゥがピンボケ!
「これしかないっす・・・」
「しょ〜がないわね〜・・」
と編集長に横目で見られながらの採用となった経緯がありました。

で、まず訪れるのがアナトリア半島中部の街、カイセリ。
ここはカッパドキアへ行くゲートウェイとして知られていますが、
マントゥの本場でもあるんですよ。(なぜ『本場』なのかも調べます)
できたら因縁のアヴァノスも行ってみる予定。
(この辺は本のweb版でもお読みいただけます)

次はバスで4時間ほど南下してアダナを訪れます。
トルコ料理特集でご紹介したピリ辛のアダナケバブは、
その名の通り、この街で生まれたものなのですよ。
僕たちが再現したのはギョレメやイスタンブールで食べたものですからね。
ここでもやはり本場で食べて自分たちの仕事の確度を検証しなくては。

そして第3のミッションはイスケンデルケバブ。
アダナからイスタンブールへ空路で戻ったら、
この料理の考案者、イスケンデル・エフェンディ氏が開いた店のある、
古都ブルサまで足を伸ばします。
これまた僕たちが再現したのは、かつて他の街で食べたものですからね。
オリジナルはどうなのかしらん? ん〜・・・興味津々!

トルコで調べる料理はこれだけではなく、
ギリシャ料理のコンテクストでご紹介したムサッカや、
皆さまご存知ロールキャベツの元祖と目されるサルマなど、
他にもたくさんありますので取材リストの話はまた後日しますね。

さて、次はエジプト航空さんに乗り換えてイスタンブールを立ち、
カイロを経由してルクソールへ。
ここからは僕らにとって未踏の地です。

少年の頃から憧れていた古代エジプトの遺跡を周りつつ料理の取材を始め、
夜行列車で北上してカイロに戻り、
アレキサンドリアを加えた3都市で地域的な料理の違いを比較します。
エジプトは北西アフリカのマグリブの文化とアラビア半島の文化の交差点。
双方の影響が食文化のレベルでどのように及び、
3500年以上に遡るエジプト文明の土台の上で結実したのかを探ることは、
ととら亭開業以来、ずっと僕の頭の中にあったテーマでした。

具体的には有名なハト料理のみならず、
日本でもベジタリアンレストランでお馴染みのファラフェルのオリジナル、
ソラマメで作ったターメイヤや、ごたまぜ炭水化物のコシャリなどを中心に、
何が伝わり、何が伝わらなかったのか、
そして伝わったものがどのようになったのかを3都市で比較して行きます。

ほら〜、まじめに仕事してるでしょ?

で、前回のブログで触れたバックパックの話に戻るんですよ。
今回はこのように現地で飛行機、鉄道、バス、高速船、フェリー、タクシーなど、
さまざまな公共の移動手段を使って旅をします。

I have a bad feeling about this...

だから機動性重視・・・なんですね。

えーじ
posted by ととら at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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