2019年03月22日

ととらな買い物 トルコ・エジプト編

締めくくりは、
取材先の国で必ず買うものをご紹介しましょう。

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そう、国旗です。

2012年夏のヨルダン料理特集以来、
紹介している国の国旗を、
店内でディスプレイすることにしたのです。

場所はともこの立ち位置前にあるネタケースの右上。
旗はだいたい横20センチ×縦14センチくらいの大きさですから、
あまり目立ちませんが、
カウンターに座ったお客さまから時々ご質問を頂くことがあります。
国旗というのは意外と知られていませんからね。

これは料理を入り口にその国の文化を伝える僕たちにとって、
話のネタ以上に便利なアイテム。

国旗で使われる色や図案は、
建国の経緯や理念などを象徴している場合が多く、
その意味を知ることが、
国や民族を理解する早道になったりもするのですよ。

たとえば写真左のエジプトの国旗。
解釈は諸説ありますが、
赤は1952年のエジプト革命以前の革命で流された血を、
白は無血で専制を打倒した未来の到来を、
黒は植民地支配と専制君主の圧政の終わりをそれぞれ表しているそうです。
そして中央に配置されている国章は、
聖地エルサレムで十字軍と戦ったイスラム世界の英雄サラディンの鷲。
これは汎アラブ主義のシンボルだそうな。

片や右のトルコ国旗は時代をさらに遡るもので、
オスマン帝国の旗がほぼ同じデザインで踏襲されています。
しかしながらその意味は少々謎に包まれており、
イスラム教のコンテクストで三日月は発展を、
星は知識を意味すると言われていますが、
戦いで流された血の海に映った月と星だという説や、
オスマン1世やメフメト2世の幻視説、
はてや古代ギリシャまで遡る女神の象徴説など諸説紛々の状態。

シンボルの解釈というのは、
学者の間でも統一的な見解を得るのが難しいそうですね。
でもそこがまた誰もが参加できる余地があって面白い。

さて、うんちくはこの辺までにして、
国旗はどこで買うのかと申しますと基本的には土産物屋です。
しかし、困ったことに、
どこを探しても売っていない国がしばしばあるのですよ。

たとえば今回行ったトルコ、エジプトもそう。
イスタンブールのグランバザールならあるだろうと思いきや、
これがまったく見当たらない。
アタテュルク国際空港のセキュリティエリアにある売店もダメ。
やっとのことで見つけたのが、
空港と地下鉄の駅を連結する通路にあったキオスクです。

エジプトではルクソールのスークや、
カイロのハン・ハリーリでもぜんぜん見当たりません。
これも結局、最後のチャンスの空港で見つけました。

他の例ではインドネシア、チュニジア、
モザンビークなどでも大分探しましたね。
こうした国々では国旗が売れることも殆どないようで、
僕らが尋ねると売り手はきょとんとした顔をしていたっけ。
しかしビジネスチャンスを逃してはいかんとばかりに、
在庫になければ他の店にも当りはじめ、
ようやく探して来たと思ったら・・・

「ひゃ〜、なんだいこりゃ、ボロボロじゃないか!」
「だんな、そんなことありませんぜ! アンティークですよ!」

っておいおい。

そんなこんなで汚れ一つにも何らかの思い出がある国旗でした。

えーじ

P.S.
ちなみに国旗の購入担当はともこです。
彼女が決めた購入予算は日本円で100〜200円。
時には交渉以前に売値が高く、ノルウェーやスウェーデンなど、
物価の高い北欧では諦めたケースもありました。
(1本800円くらいしたのですよ!)
ま、北欧特集をやる時はネットで売っているものを買うか、
簡単な図案なら自作だな。
posted by ととら at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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