2019年03月24日

僕の教科書

東京では桜が咲き始めました。
春も本番ですね。
この時期になると若手のお客さまから、
入学や入社など新しい旅立ちの話をよく聞きます。

そんな時、
期待と希望に輝く彼、彼女たちに贈るのは、

「おめでとう! いってらっしゃい!」

しかし中には、
進路が第1志望にならなかった、
試験や面接が不本意な結果に終わった、
と浮かない表情の人たちの姿も・・・

そうした場合、これもまたひとつの出発とはいえ、
「おめでとう!」・・・
とは声をかけられないんですよね。

実際、長い努力の結果が期待どおりにならなかった現実は、
年端もいかない若者にとって、
かなり大きなショックだったことでしょう。

でも、
もし僕たちが世代を超えて求めているのが、
身の丈に応じた幸せであるなら、
ひとりの大人として、こうは言えると思うのです。

長い目で見れば、
試験の点数や給料明細の数字は、
僕たち個々人の幸せの一要素にこそなれ、
決定的なものではないんだよ・・・と。

ま、これは僕もオジサンになってから、
分かって来たことなんですけどね。

たとえば、ととら亭や旅先で出会った沢山の人々。

その中で僕らが幸せそうだなぁ・・・
と思えた人たちに共通していたのは、
学歴や収入、社会的な地位よりむしろ、

自己イメージと現実の自分とのギャップが少なく、
勝ち負けでものごとを判断せず、
価値の基準を自分の中に持ち、
子供のような好奇心があり、
異質性に寛容で、
足るを知る。

そしてユーモアと思いやりの気持ちを忘れない。

こんな特徴でした。

いいですね。
素敵なだなぁ・・・と素直に思いましたよ。

もちろん、こうした人たちだって、
落ち込んだり悲しんだりすることは避けられません。
同じ人間ですからね。

でも、その困難な状況へ向けた姿勢が、
いわゆる『王道主義』の人々とはまったく違うんですよ。

僕にとって間近で接した彼、彼女たちの存在は、
宗教の経典や哲学書以上に実用的な、
生ける教科書でした。

言葉ではなく、行動・・・いや、生き方にこそ、
他者を変える力がある。

その通りだと思います。

えーじ
posted by ととら at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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