2019年06月20日

第18回取材旅行 その3

旅の3日目。
僕らは午前中に高速鉄道で長春まで移動しました。
これ、最高時速約230キロ前後で走行する中国版の新幹線ともいえるもので、
220キロメートル離れた長春までたったの1時間20分。
それでいて指定席(+発券手数料)でひとり1550円也のハイコスパでした。
2等車でもきれいな車両で乗りご心地よし。

それにしても中国の鉄道は規模が大きいですね。
出発したハルビン西駅の巨大さには圧倒されましたよ。
さながら幕張の国際展示場のようです。

ちなみに移動コストと言えば、
ハルビンタクシーも明朗会計&リーズナブル。
初乗り8元(約125円)で、3キロメートルから先は、
500メートルごとに1元(約16円)が加算されます。
さっきホテルからハルビン西駅まで10キロほど乗っても約400円くらい。
(ひとり約200円・・・都バスより安い!)

ただし収入比較すると、
中国人の平均所得は日本人の32パーセントくらいなので、
まぁ、それなりの金額になるのでしょう。
(人口は10倍強ですからGDPは3倍前後になります)

さて、これまた巨大な長春駅に着き、
どんな街かと広大な地下道から地上に出てみれば、

おお、中国だ!

な街並みが広がっていました。
ハルビンに比べて街がコンパクトになり、
ごちゃっとした感じが香港の裏通りを髣髴させます。
駅の南東には『招待所』と称する簡易宿泊所が密集した安宿街もあり、
色と音のカオスといい、うさん臭さといい、
僕らもようやくエンジンがかかってきた感じ。
こうした場所には美味しいローカル安食堂があるんですよ。

そこでさっそくお仕事開始。
野生の勘で入った店で水餃と雲吞を注文してみました。
で、成果は・・・

お〜、なるほど!
ハルビンのギョーザとはっきり違いがあります。
この辺はメインテーマでもあるので、
あらためて詳しくお話ししなくちゃいけませんね。
この3日間だけでも、
かなり日本ギョーザのルーツの手がかりが見つかった気がします。

さらに雲吞を注文したのもお仕事のうち。
これ、皆さまもお気づきのように、
ギョーザのバリエーションとして分岐した料理と考えられるんですよ。
で、ここで食べた雲吞は、
まさしくジャオズと日本で食べる雲吞のミッシングリンクじゃないですか!

そう、ぺろぺろの皮にちょんもり肉が包まれているようなものではなく、
ほとんどスープに入った水餃だったのですね。
(湯餃(タンジャオ スープ餃子の意)という言い方もありますが、
この地域では見かけません)
そりゃもう食べ応え満点。
お味の方も、
二人そろって「今まで食べた雲吞の中では最高!」で一致しました。
なるほどね〜。

話は変わって中国経済です。

やや陰りはあるもののハルビン中心部の活況を目の当たりにすると、
中国も豊かになったんだなぁ・・・という印象を受けました。
しかし長春の中心で建設がとん挫したタワービルや、
その下に横たわる『さよならセール』寸前のモールを見て、
ふと思い出したのは、バブルの象徴のひとつだった横浜のマイカル本牧。

あそこは僕の実家のすぐ近くなので栄枯盛衰をつぶさに見ていましたけど、
古今東西を問わず、市場経済には波があり、頂点に合わせて箱モノを作ると、
遅かれ早かれ廃墟化が待っているというストーリーの典型だったのですね。
それが長春の場合は建設途中で放棄されたがゆえに、
ことさら荒涼とした雰囲気が漂っていました。

中国の収入不平等指数(ジニ係数)は、
2013年のワールドファクトブック(CIA)によれば、
データのある141ヶ国中27位。(日本は73位)

こうした投資のなれの果てをリアルにみていると、
富の集中が社会全体にとってどういう意味を持つのか?
あらためて考えさせられるような気がします。

あれ? ここは一応、社会主義の国なんだけどね。

さて、長春では明日の昼まで取材を進め、
午後にまた鉄道で南下し、遼寧省の省都、瀋陽に移動します。

ん〜、なかなか忙しいな!

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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