2019年06月24日

第18回取材旅行 その5

はぁ〜・・・疲れたぁ!
やっぱり夜行寝台と長距離バスの乗り継ぎはしんどいの〜。

え?

あ、・・・すみません。
ほっとしたので、つい本音がポロリと出てしまいました。
これじゃ話が分かりませんよね?

では時間を昨日に巻き戻して・・・
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今は6月23日17時20分。
僕たちは北京西駅の構内待合室にいます。

瀋陽からの移動は予定通り行きましたが、
北京のあまりの暑さに王府井まで歩いての取材はあっさりパス。
気温は33度となっているものの、
体感的には35度をゆうに超えているような気がします。
加えて日影がありませんからバックパックを背負って歩いているだけで、
10分もすると頭がくらくら・・・
湿度の低さが救いですけどね。
そんなわけで取材は駅の近くの餃子屋でお茶を濁し、
早々にここまで来ました。

場所にもよりますけど駅の中は別世界。
ここはハルビン西駅や長春西駅以上に巨大なだけではなく、
さすが10億人を超える人口の国の首都だけあって、
ものすごい人出です。

ウランチャブへ向かう夜行寝台列車の出発まで、
まだ4時間くらいあります。
僕らはあまりひと気のない隅のベンチに陣取り、
ブログを書いたり取材ノートをまとめていたりしています。
ともこは広大な構内の探検に出かけて行きました。
僕らの旅ではよくある、こうした空白のような待ち時間。
けっこう好きなんですよ。
日本ではまずあり得ませんからね。
時間があるというのは本当に贅沢なものです。
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日付が変わって、今は6月24日(月)7時02分。
僕たちは内モンゴル自治区にあるウランチャブのバスターミナルにいます。
北京西駅をほぼ定刻に出発した夜行列車は、
これまたほぼ定刻の5時20分にウランチャブ南駅へ到着しました。

夜行寝台列車の旅。

こういうとなんか素敵でしょう?
でもね〜、ととらの旅ですから。

中国における2等寝台の現実とは・・・

上半身を起こす高さもない3段ベッドでした。
日本の押入れを想像していただければ当たらずとも遠からず。
ま、これくらいなら今までもありましたけどね。
驚いたのは、その寝台の状態。
多分、使いまわしのまま、数日は掃除も何もしていないでしょう。
寝具はぐしゃぐしゃ、そこいらじゅうがゴミだらけ。

ま、それでもいいのです。寝転がって行けますから。

気になっていたのは居心地より『眠れるか?』でした。
こと音に関して中国の人は驚くほどの耐久力をもっていますから。
たとえば、駅中のベンチで演説が始まったのか?
と思いきや携帯電話で話しているだけ。
今度はオペラ歌手たちのチャリティーコンサート?
いえいえ、ただ2、3人で立ち話しているだけ。

それなら今夜の車内はどんな出し物が始まるのかな?
と横になったら、消灯した途端、みんないい子に寝始めました。
そこで僕らも断続的に温度差や外からの光、人声で起こされつつも、
意外としっかり眠れたのです。

到着して車外に出ると、まず驚いたのが肌寒さ。
北京の酷暑がウソのようで18度くらいしかありません。
それもそのはず、ここは北京より北にあるだけではなく、
約1370メートルも標高があるのですね。
街の様子も微妙に変わり、
各種の文字表記が漢字とモンゴル文字の併記になりました。
ん〜、梵字にも似た独特な字形です。

さて、ウランチャブでのミッションは、
エレンホトまで行くバスチケットをゲットすること。

5時40分。
駅の斜前にある長距離バスターミナルまで行くと、
まだシャッターが閉まっていました。

6時になってターミナルは開きましたが、
今度はチケットブースが無人のまま。
さらに40分待ったところで、ようやく職員さんたちの登場です。

さぁ、僕がなぜ出発前に中国語の特訓をしていたか、
実はすべてこの時のためだったのです。
北京ですら通じなかった英語が、
この内モンゴル自治区で使えるわけがありません。
しかもちょっとした挨拶や「ギョーザ下さい」みたいな簡単な話でもない。

順番が来た時、僕はひと呼吸おいて話し始めました。

「ゾウシャンハオ! ウォ シャン チィ アーレンフォト。
 ウォ メン シィ リャングゥリェン」
(おはようございます。僕はエレンホトに行きたいです。
僕たちは2人です)

どうだ? お、通じたみたいじゃん!

しかし調子に乗ってはいけません。
日付や時間の正確なやり取りまではまだ自信がない。
そこで事前に用意した紙を見せて中国では貴重なスマイルを追加。

すると彼女は頷いて僕が持っているパスポートを指さしたではないですか!

やった〜、成功だ!

出発時刻は8時。
鉄道より3時間半以上早いとはラッキー。
しかも料金は300キロ以上の長距離でひとり約1,341円也。

こうして雨が降るなか走り始めたバスは間もなく街を抜け、
あとはひたすら草原を貫く道をひたすら走り続けました。
モンゴルとの国境はもうすぐです。

しかし、給油で寄ったガソリンスタンドで、
思わぬオチが僕らを待っていました。

それはトイレ。

ギョーザ本の第2章でも書きましたが、
僕の旅の経歴で唯一退散したのがここ中国のトイレ。
それが今回、どこの街でも拍子抜けするくらい、
フツー&キレイになっていたのです。

さすがに20年近く経てば変わるなぁ・・・

と甘く見るべからず。
やっぱりこの国は僕の期待(?)を裏切りませんでした。

(注;お食事中の方は食べ終わってからこの先をお読み下さい)

広大なガソリンスタンドの端にあった小屋ぐらいの大きさのトイレ。
外見は殺風景な灰色の箱です。
しかし中は・・・

何もありません。

壁も、扉も、便器すらも・・・
グレーの陰鬱な空間がぽっかり口を開けていただけ。

いや、よく見るとありました。

10畳ほどの広さの部屋のやや奥よりに、均等になって長方形の『穴』が3つ。

そう、ここは3人用の『トイレ』なのです。

入り口で固まっていた僕を後ろから他の乗客が押して入ってきました。
彼らはそれぞれ、その『穴』の手前に立ち、
男性ならではの方法で小用を足しています。

彼らが立ち去ったあと、僕も恐る恐るその『穴』に近づいてみました。
その穴の下の光景は・・・
(極度にスーパースカトロな光景につき、僕の感性では描写不能です)

小ならまだしも、大を3人でする光景を思い浮かべた時、
僕は別の意味で人口以上に中国の恐るべき底力を感じました。

身震いしながら出てくると、
そこには『女性用』から出てきたともこの姿が。

そうか、女性の場合、小でも話が別だった!

「だ、だいじょうぶ?」

「うん・・・でも、ものすごい経験をしてきた!」

彼女もまた、この件については多くを語りたくないそうで・・・
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こうして遠路ようやくたどり着いた国境の街エレンホト。
そのお話はまた明日・・・

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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