2019年06月30日

第18回取材旅行 その10

おはようございます。

いやぁ、昨夜のブログは失礼しました。
なんとか昨日の日付で書いておきたかったので、
写真がインサートされていないまま、
強引にアップロードしたのですよ。

昨夜から泊っているのは、
ウランバートルの中心にある中の上レベルのホテル。
僕らの旅で恒例になった、最後の一点豪華主義的チョイスです。
なんのご配慮からか分かりませんが、
チェックインして部屋に入ってみれば、
そこはダブルとシングルが廊下で連結されたゴージャスな部屋。
しかもシングルの方だけでも僕らのアパートより広く、
机に応接セットまであるじゃないですか!

僕はすぐフロントに戻って「何か間違えてない?」と訊けば、
英語を話すスタッフはにっこり笑って「It's yours.」。
マジですか?
だって予約しておいたのは、
一泊朝食付きで約4,250円の『バジェットツインルーム』ですよ。
む〜・・・いいのかしらん?
と思いつつも、せっかくなのでご厚意に甘えることとしました。

で、ここまでは良かったのですが、
このレベルのホテルになると欧米系のお客さんがほとんど。
となると、皆さんなんらかの通信機器を持っているので、
回線がプアーな場合、夕方以降、特に21時過ぎからは、
インターネットにほとんどアクセスできなくなってしまうのですよ。
案の定、昨夜の23時過ぎは、
今は懐かしきモデム級のスピードになってしまいました。

というわけで、今日は予定を変更して、
午前中にエクスプレスサービスでビジュアルレポートをアップします。

cn_uranchubstation.jpg

ウランチャブ駅に到着したのは5時15分ごろ。
今にも雨が降って来そうな曇天で肌寒く、
僕らはダウンウェアを出して防寒対策ばっちり。
さすがに内モンゴル自治区までくると駅舎も小さくなりましたね。
そこかしこに見えるモンゴル文字が、
別の国に入ったかのような印象を与えます。

cn_uranchubbs.jpg

日中は賑やかであろう駅前も、
さすがにこの時間となると閑散としています。
僕らはまだ眠りから覚め切らない大通りを横切り、
駅の斜前にあるシャッターの降りたウランチャブ長距離バスターミナルへ。
ここの情報は日本語はおろか、英語で検索してもまったく見つかりませんでした。
ターミナルの建物はこんな感じ。
6時になるとシャッターが開きます。
ちなみにバスターミナル左端にある公衆トイレが開くのは6時半。
ターミナルに入れば中にトイレがありますのでご安心を。

cn_ticketbooth.jpg

バスターミナルに入ってすぐ正面にあるチケット売り場は、
6時40分から開きます。

cn_busterminal01.jpg

チケット売り場から左へ進むとすぐセキュリティチェックがあり、
その先にある待合室はこんな感じ。
奥にトイレがありますからね。

cn_ticket.jpg

そして手に入れたエレンホト行きバスチケットがこれ。
フリーシートです。バスは8時に出発。
5時間半ほどの所要時間で2回トイレ休憩がありますが、
バスの中にはトイレがないので、ターミナルで済ませておきましょう。
それから大きな荷物を入れるラゲッジスペースは、
まったく掃除されていない上に水も入ってくるので、
ザックカバーは必須です。

cn_bus01.jpg

バスはかなり老朽化の進んだ年代物。

cn_bus02.jpg

それでも無事に乗り込めてほっと一息です。

cn_road01.jpg

バスは走り始めると間もなく市街地を抜け、
こうした草原を走り続けました。
時折、小さな町で停車しては乗客の乗り降りがあります。
そとは雨。僕らはほどなく眠りに落ちて・・・

cn_road02.jpg

途中で給油のためにガソリンスタンドで停車。
道路に出て見えるのはこんな風景です。
乗客は喫煙やトイレ。
そうそう、ここが『あのトイレ』です。
ここで用が足せたあなたは、ととらな旅でも大丈夫。
挑戦してみます?
詳しくはともこに直接訊いてみてください。

cn_erenhotbusstation.jpg

13時半ごろ、ようやく着きました国境の街、エレンホト。
長距離バスターミナルはこんな感じです。
右側にホテルが隣接されているので急遽泊まるようになったときは、
そこで値段を訊いてみるのもいいでしょう。
歩いて宿を探すのは現実的ではありません。
この周辺にはあまり旅人のニーズに応えるものはありませんから。

cn_erenhotnightviw.jpg

エレンホトはザミンウードに比べれば大きな街です。
これはホテルの部屋から見た風景。

cn_erenhotstation.jpg

鉄道でアクセスした場合はここに着きます。
エレンホトの駅。
ウランチャブからだと1日に2便しか来ませんので、
列車が来ていないときは日中でも閑散としています。

cn_erenhotstreet02.jpg

駅前もこの通り。
社会主義仕様の殺風景な大通りでした。

cn_erenhothotel03.jpg

ここで泊まったのがこんなホテルです。
羽振りの良かった時代に建てたのでしょうね。
街と同じくとにかく何でも造りが大きい。
1階のロビーなんて舞踏会が開けるくらいの広さがありました。
でも、お客さんもスタッフもぽつぽつ。
当然、メンテナンスは手が回りませんから、
人目につかない部分はだいぶ傷んでいました。

cn_erenhothotel01.jpg

それでも部屋は広くてきれいで快適。
この内容で1泊朝食付きで約2,800円なり。
僕らでも泊まれるわけです。
ここはバスターミナルや駅、飲食店街にも徒歩でアクセスしやすく、
スタッフもラブリーでお勧めです。

cn_erenhothotel02.jpg

朝食はビュッフェスタイル。
ちなみにここまでくると内容はご覧のとおり完全に中華です。
しかし微妙にモンゴルの気配が感じられました。
写真の左側に映っている白い飲み物。
これはミルクではないのですよ。
モンゴルで飲まれているミルクティー。
その実体は、かすかに紅茶の味のするホットミルクでした。
これを皆さん、ごくごく飲みます。
ん〜、だから骨太なのかな?

cn_shogi.jpg

中国では路地裏をぶらついていると、
よくローカルが集まって将棋を打っている光景に出会います。
ここエレンホトでもそう。
プレイヤーはもちろん二人ですけど、
その周りギャラリーが囲み、熱い議論と声援が上がっています。
面白そうだな。

cn_erenhotapart.jpg

社会主義的にデフォルメされた街ですが、
近寄ってみれば建物の傷みはこの通り。
収入格差が世界レベルでも高い国なので、
この辺の所得は全国平均を下回っているのかもしれませんね。

cn_erenhotstreet01.jpg

ちょっと裏道に入るとこんなですから。

cn_roadjoke.jpg

社会主義と言えば官僚主義、官僚主義と言えば縦割り組織。
横並びの組織間の意思疎通は糸電話レベルになっているのが定石です。
その目で見える例がこれ。
なんか変だと思いません?
そう、横断歩道が描かれているのですが、
その先は植栽が植わっていて歩道に入れないのです。
おちゃめですね。
また、道路に端に向かって緩いアールがつけられておらず、
道幅に対して排水口がぜんぜん足りていないので、
雨が降ると道路は字義通り海のようになります。
効率と合理性を追求しているようでいて、
結果はこうなんですよ。

cn_erenhotstreet03.jpg

とまぁ全体的に観るべき場所もなく、殺風景な計画都市なのですが、
中央部にはこんな風に商店や飲食店の並ぶ界隈があります。
ここに来れば旅人の要は一通り揃っています。

cn_restaurant02.jpg

僕たちが入ったのはこんなモンゴル&チャイニーズレストラン。
画面左側に書いてあるのがモンゴル文字です。
スタッフもほとんどモンゴル系チャイニーズでした。

cn_ramtomatostew.jpg

なるほど当然のことながら、それは食文化にも表れています。
これはトマトの入ったビーフシチュー。
スパイス感はまったくありません。
濃厚な肉の旨味とトマトの酸味が楽しめます。

cn_ziaozu06.jpg

で、餃子ですよ。
完全に変わっていました。
皮と大きさこそ同じですが、
中身はラムの荒いひき肉と玉ねぎ、塩程度のシンプルなもの。
中国というよりカザフスタンのマンティに味はそっくりです。
でも食べ方は醤油、酢が出てくるハーフ中華スタイル。
なるほどね〜。この変化は予想通りでした。

cn_erenhotbusstation02.jpg

さて、昨日着いたバスターミナルに戻ってきました。
今度は入り口を入って右側にある国際線待合室。
建物は新しくてピカピカですけど、
ウランチャブのように売店や飲食店はありません。
事前に別の場所で腹ごしらえし、
水などの調達も済ませてから来た方がいいですね。

cn_erenhotbusstation03.jpg

ターミナルの裏側には国内線のバスがたくさん停まっていました。
ザミンウードまでしか行かない国境を越えるだけのバスは、
行き先が書いていない車両だったので、事前に乗る人を見つけ、
後に付いていった方が確実です。
もちろん乗り込む前にチケットを見せて確認するのも忘れずに。

僕らがバスに乗り込もうとした矢先、強烈な雷雨がやってきました。
これが不吉な前兆でなければいいのですが。
ま、うまくいけば1時間半後には国境を越えて、
モンゴルのザミンウードに着いています。
時刻は13時30分。
バスは定刻に出発しました。

__________________________________

さて、この旅も現地最終日となりました。
今日はウランバートルで最大の市場、
ナラントールザハとその周辺で取材の仕上げを行います。

いやぁ、いつにもまして、今回の旅も密度の濃いものとなりました。
日本ギョーザのルーツ、モンゴル料理と中華料理の関係、
それだけではなく、社会主義とは、遊牧民と農耕民の違いとは、
民族のノンバーバルな行動様式とは、国境とは、
それから僕らの国、日本がかつて戦った戦争とは。
実にさまざまなことを考えさせられ、
目の前の現実から教えられる日々でもありました。
その個々のお話は、またあらためてしたいと思っています。

明日はアーリーチェックアウトして、
7時45分発ミアットモンゴルOM501便で帰途につきます。
予定通り行けば日本時間13時40分には成田空港に到着しているでしょう。

それでは次は梅雨の東京から!

to be continued...

えーじ

__________________________________

「ちょ、ちょっと待って!
 あたしもブログ書いたから打ってよ!」
「え? 今しがた丁度まとめたばかりなのに」
「いいじゃない、せっかく書いたんだから。
 読者さんたちだってあたしのブログの方が読みたいはずよ」
「・・・? まったく・・・もう少し早く原稿出してよね」
「えーじ速いから、ちゃちゃっと打てるでしょ?」
「はいはい・・・」

というわけで、
遅ればせながらともこさんが現地からお伝えします。

__________________________________

ともこです!

今回の旅は移動が多かったこともあって、
いつも以上にあっという間に感じました。
料理の、特にギョーザについての取材はもちろんですが、
私にとっての収穫は、旅人としてひとつ成長できたかな? ということ。

世界は広くて、
違う価値観があるのが当たり前と思える自分であり続けたいと、
あらためて思いました。

__________________________________

・・・? もういい? 終わり?
じゃ、アップロードしちゃうよ。

まったくもう・・・

それでは次は本当に東京から!

えーじ
posted by ととら at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186210493

この記事へのトラックバック