2019年07月23日

旅と政治

この両者は一見、無関係のようですが、
実は僕らのようなバックパッカーの場合、
訪れる国の気候や為替相場以上に、無視できない繋がりがあるのですよ。

と申しますのも、
各種入出国手続きに始まり、現地での移動から宿泊、飲食まで、
すべからく現地政府の『見えざる掌』の上で行わざるをえないのですから。

その『見えざる掌』とは法。
これが気を付けないと実に厄介でして。

こちらの感覚でいうと、
それがいかに不合理かつ理不尽なことでも、
僕らはそれに従わなければならない。
違反には想像を超えた厳しい罰則が待っていたりします。

そこで僕が旅の準備段階から入念に調べるのは、
現地政府の独裁性のレベル。

一党独裁型政治体制のベトナムやキューバ、中華人民共和国、北朝鮮だけではなく、
たとえ『民主主義』を謳う国でも、
事実上、野党の活動が不当に制限されていたり、
大統領や首相が三権の長の人事権を掌握したりしている国の場合は、
権力が一部に集中し、政府の活動が不透明化しているので要注意なのです。

また、そうした国の政府は、おしなべて本当の自分を知られることを嫌い、
かつ、自己イメージ以外のイメージを強く否定してきますから、
街中で写真を撮るにも、カフェで雑談するにも、
日本でならしなくていい注意を払わなければなりません。

でもね、
それが『旅先』であり続ける限り、
僕らにとって、どんな不便や不都合も一時の我慢でやり過ごせるのですよ。

しかし、これが『訪れる国』ではなく『帰る国』となると、
話が大きく変わって来ます。

そう、ロン毛の若僧だった頃はあまり気になりませんでしたが、
社会人となり、
何かといろいろな名目で税金を払わなければならない立場になったら、

ん? それってなんか変じゃない?

だけではなく、

年金問題みたいに、
おいおい、そりゃひどいじゃないか!

なことが、みるみる目につき始めたじゃないですか。

小さなレストランを営む一人の旅人が、選挙公報を読み込み、
ブログで時に堅苦しい話をするのも、そんな理由があったからなのです。

昨日も参議院選挙の泣ける投票率を取り上げましたが、
たとえ民主主義が導入されていても、
特に立法府への白紙委任状はヤバイ。

自分の意見を代弁する候補者がいないのであれば、
自分で立候補するのは難しくても、せめて白票を投じなくちゃ。
戦略的に政党バランスを変えるって方法だってある。
『政治不信』は選挙に行かないことの理由にはならないと僕は思う。

僕たち個々人が、
自分の頭で考えることを止め、
沈黙した先に待っていたのは何だったのか?
その答えを知るには、
この国の近代史を振り返るだけでも十分でしょう?

と苦言を呈しつつも、僕は今回の選挙だけではなく、
先般行われた統一地方選挙における中野区の結果は、
一定の前進があったと思っているのですよ。

それは政党バランスの改善です。

自民党だけで定数の半数を超える議席を持たせるのは、
日本の民主主義がまだ未成熟な50パーセント+1型に留まる限り、
独裁性を高めてしまうので公共の利益に反してしまいます。

他党との連立による政権は、そのリスクを減らし、
政治の透明性を確保するだけではなく、
与党を構成する政治家を謙虚にするという意味でも、
一定の効果が期待できるでしょう。

できれば3党で連立するくらいのバランスが、
日本の民主主義の成長過程では好ましいのではないか?
くらいに僕は考えているのですよ。
国会の議論は時に小学校のホームルームレベルになることがありますからね。
(ホント、ヤジを飛ばしたり、人の話を遮るのはやめましょう)

最後に偉そうなことをひとつ加えさせて頂きますと、
新しい参議院で議席につく政治家さんたちに取り組んで頂きたい課題は、
『妥協』という言葉の意味を、あらためて議論することかな?

これは避けて通るべき思想的、政治的敗北のラベルではなく、
価値観を異にする人々が、国々が、共存して行く上で必要な、
人類の叡智のひとつなのだから。

えーじ
posted by ととら at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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