2019年11月28日

第7回研修旅行 その3

ボンソワール!(こんばんは!)
僕たちは今、レバノンのベイルートにいます。

今日はアブダビのホテルを朝6時半にチェックアウトし、
眠い目をこすって9時50分発の飛行機でベイルートへ。
フライトタイムは4時間少々。
日本との時差は7時間になりました。

毎回おなじことを言っているかもしれませんが、
外国の空港からさらに別の外国へ移動するときは、
まず他の日本人を見かけませんね。
ま、イギリスやフランスなど西ヨーロッパへ行く便ならいざしらず、
ととら亭の取材対象となるような国の場合は尚更かもしれません。
今回もベイルートへ向かう飛行機の中は、
日本人というよりむしろ東洋人代表になった僕らでした。

ベイルートのラフィック・ハリーリ国際空港は、
いささか年季の入ったこじんまりしたもの。
ハイテク化が進む成田に比べ、
入国審査、税関検査ともにオールドファッションな感じでしたね。
僕らにとってはこうした空港の方が手慣れたものですが、
今回は飛行機を出たところから旅人センサー全開!
そう、政情不安のムードを検知するには、
こうした場所の警備や人々の表情から読むのが一番手っ取り早い。
そこで乗客、空港職員の様子を何気なく伺っていると・・・

フツーです。なんともない。

僕らはあっさり入国審査を抜け、
空いていた所為か、バックパックもさらっと受け取り、
あれよあれよというまにアライバルロビーへ。

そこで無料ピックアップをお願いしていたホテルのドライバーと落ち合い、
移動中に話をしてみれば・・・

「このところレバノンの治安はいかがですか?」
「・・・? 治安?」
「そう、日本の外務省によると、
 現在、レバノンは反政府デモが活発に行われており、
 滞在には注意が必要だとのことでした」
「はっはっは! ぜ〜んぜん大丈夫!」
「本当に? それでは僕らがバールベックやビブロス、
 トリポリに行くのも問題ありませんか?」
「もちろん! 私は昨日バールベックへ行ってきたばかりですよ」

しかし、ここで「はいそうですか」とならないのが僕ら。
重要な判断をするときには、
相手を変えて同じ質問を3回するのがととらルールです。

そこで次はホテルのフロントのお兄さんに訊いてみると・・・

「え? 治安ですか? そうですね・・・」

ここで彼はしばし考えこみ、

「今日のところは問題ありませんでした。
 でも、明日はどうなるか分かりません」

なるほど、そりゃごもっともで。

確かに空港からホテルまでの道中で、
軍隊の姿や警察の検問はありませんでしたし、
デモや道路封鎖もなく、一見したところ平和そのもの。
しかし、それが明日も続くとは限らない。

それでは最後に、
観光庁直営のツーリストインフォメーションで訊いてみよう!

と目抜き通りのハムラストリートを東に向かって歩いてみれば、
反政府活動こそ目に入らなかったものの、
傷んだ街並みや道路の様子は僕らの記憶に照らすと、
中東というより南米やアフリカの都市に近い感じ。
数時間前までいたアブダビとはまったく違います。

その印象に不気味さが加わったのは、
なんと目的の観光庁の前まで来たとき。

「あった、ここだ」
「え? どこ?」
「目の前の建物だよ」
「え〜っ! これ?」

ともこが訝るのも無理はありません。
平日の午後3時だというのに建物にはひと気がまったくないだけではなく、
1階のツーリストインフォメーションと思しき区画は、
さながら空きテナントのような状態です。
しかしよく見ると数カ所の窓から明かりが漏れていました。

「こりゃどうしたことだ?」
「やってないんじゃない?」
「いや、まがりなりにもお役所だよ。やってないってことはないと思う。
 おや、あそこに警察官がいる。ちょっと行って訊いてみるよ」

「すみません。
 ツーリストインフォメーションはもうやっていないのでしょうか?」
「ああ、明日の10時に開きますよ」

とな?

こうして旅行者が集うハムラストリート周辺をざっと歩いてみた限り、
空港からの道中と同じく軍隊の姿はありませんし、
警察が特別な警備態勢を取ってるわけでもない。
むしろ彼らの姿はほとんど見かけませんでしたし、
市民の様子からも緊張感は感じられません。

しかし、旅人の勘が「気を付けろ」と僕に囁きます。

「とりあえず料理の取材を始めて、
 明日の午前中にもう一度観光庁に行ってみよう。
 ベイルート以外の場所を訪れるかどうかはそのあとで判断だ」

僕たちはレストランの下見をしながら、
日が暮れる前にホテルまで帰りました。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 05:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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