2019年12月01日

第7回研修旅行 その5

今日のベイルートは晴れ。
気温は東京の10月中旬といったところでしょうか。
オープンテラスに面した席で朝食を食べていると、
気持ちのいい風が入ってきます。

今日は僕らにとって珍しい完全なオフ。
目覚まし時計に起こされるのではなく、
自然に目が覚めるまでぐっすり寝て、
シャワーを浴びた後は、
時間を気にせずにのんびり美味しい朝食を楽しむ。
(中東系とコンチネンタルが混ざったこのホテルの朝食は最高!)

かつて会社員時代にはあたり前だったことが、
今では年に数回しかなくなってしまったせいか、
今日は心の底から「オフ」って気分を堪能しています。

一昨日と昨日は情報収集を重ねに重ねた結果、
プランA通り、トリポリ、ビブロス、バールベックを周ってきました。
一部は外務省さんの危険情報レベル2地域にあたるので、
かなりいろいろな角度から慎重に検討してきましたが、
それぞれ当日は治安上の問題がなかったのはラッキーでした。
実際に現地では他のツーリストの姿もあり(ぼちぼちですが・・・)、
危険な雰囲気はまったくなかったですね。

かといって、もちろん「だから大丈夫ですよ!」とはいいません。
レバノンは様々な根深い国際・社会問題を抱え、
その緊張が人々の忍耐の限界まで高まっているので、
ちょっとした針の一刺しが、
一挙に連鎖反応を引き起こす可能性は十分あると考えられます。
しかもその正確な予測は現地の専門家でもつかず、
ひとたび起こってしまったら、政府や軍ですら制御することは難しい。

ま、この辺の詳しいお話は帰国後に譲るとして、
本題の料理の報告に入りましょうか。

タイトルは『研修旅行』のままですが、
クッキングクラスは不確定要素が多すぎるので、
今回は取材に徹することにしました。

レバノンは中東料理の発祥地である・・・
と言ってしまうと語弊がありますけど、
料理が最も洗練された国であるというならば、
同意してくれる人は少なくないでしょう。

で、その前置きとして、
皆さんの先入観をクリアするとこらか始めたいと思います。

1.中東の料理はスパイスをたっぷり使っている。

 →違います。使っていても「ほんのり」という表現が正しい。
  南西アジアや中米のようなスパイス感はまずありません。

2.中東の料理は辛いものが多い。

 →違います。
  確かにハリッサやシャッタのようなホットペーストはありますが、
  それとて辛味より香り・うまみ付けの要素に軸足が置かれており、
  料理そのものがデフォルトで辛いケースは稀れ。
  あってもピリ辛程度です。
  そもそもアラブ人は辛い物が苦手な方が多いのですよ。

3.祖先は遊牧民なので肉料理が多い。

 →違います。もちろん肉は食べますが、
  主要なたんぱく質は豆や乳製品から摂っており、
  朝食の献立はベジタリアンといってもいいほど。
  油っぽくもないのでヘルシー。

意外ですか?
僕らもすべての地域を周ったわけではありませんが、
少なくとも中東のトルコ、ヨルダン、カタール、UAE、オマーン、
そして今回のレバノン、
それから同じくアラブの食文化を共有する、
北アフリカのモロッコ、チュニジア、エジプトを調べた結果、
先の結論に達したのでした。

あ、もうひとつ付け加えるなら、
どれもおいしい! かな?
僕たちは中東料理が大好きです。

ここレバノンは人口構成でクリスチャンが3割前後いますから、
コシェル(ユダヤ教徒)、
ハラール(ムスリム)などの食の戒律が全体としては緩く、
お酒も普通に飲めるので料理のバリエーションはとても豊富。
かつ面白いのは、同じ料理の各国間における比較です。
フムスのように違いのないものもあれば、
タブーレやファラフェルのように素材が微妙に異なるケースもある。

アルメニア人が多いことからその影響も垣間見られます。
名物料理のキッベを調べていた時、
とあるレストランのメニューに『トマトキッベ』とあったのでオーダーしてみれば、
出てきたのは僕らがアルメニア版タブーレとして紹介した、
『アルメニアンイーチ』じゃないですか。
なるほどレバノンではブルグルを入れると、なんでもキッベになるのかもしれません。
他ではひき肉のケバブにブルグルをまぶして焼いたものを、
同様にキッベと呼んでいましたし。
そうそう、エレバンでは食べ損ねたギョーザのマンティもありましたよ。
もちろんチェック済です。

ユニークなものでは、
タヒーニ(ゴマのペースト)をソースに使ったシーフード料理。
これ、今年の1月に行ったエジプトのカイロで、
レバネーズレストランに入った時しったのですが、
トマトとゴマを合わせたソースは意表を突かれるおいしさでした。
もちろんベイルートでも本場のものを試してみましたよ。

また、ラムひき肉のカバブにヨーグルトソースをたっぶりかけ、
フルーツの甘味と酸味を加えた料理も他では類のないものでしたね。
それからレバノン産のビールやワインも美味しい。
しかもオープンに楽しめるし。

物価は東京よりちょっと安いかな? というレベルなので、
アラビア半島標準からすると、やや高めだと思います。
ちなみVAT(付加価値税、日本でいう消費税)は11パーセント。

今日はこれから昼食を摂りに出かけつつ、
ぶらぶらハムラストリート界隈の撮影をやってこようかな、
っと思ってます。
取材もあらかた終わっているので気分は楽。

明日は帰国かぁ・・・

うう、もっといたい。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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