2020年02月10日

微妙なフェイク

近年、加工や保存の技術が発達した結果、
食べ物の進化には目覚ましいものがあります。

とりわけ僕がいつも感心するのはフェイク系。
その筆頭はインスタントラーメンでしょうか。
本物のラーメンには及ばずとも、
あれはあれで、
ひとつのアイデンティティを確立していますからね。

それからリアルさを追求したものならカニカマかな。
これも今や世界に広がり、
時折、外国の市場やレストランでも見かけることがあります。

かつての代用食は何らかの事情で仕方なく食べる不味いもの、
という位置付けでしたが、
いまやオリジナルを超え、時にはオリジナル以上に広がり、
しっかり素材のひとつとして根付いたものも少なくありません。

なんですけどね・・・

あれは去年の年末、
繁忙期を迎えた僕らは疲労の極に達していました。
そこでともこが、

「えーじ、だいぶ疲れてるみたいね」
「え? いや、それほどじゃないよ」
「うそ。顔に出てるもん」
「そう?」
「よ〜し、今夜は奮発して栄養をつけよっか?」
「いいね! それは楽しみだ!」

そして夕方(僕らの昼食)。

「お、いい匂いがするぞ! これはうなぎの蒲焼だな!」
「あたり〜、さぁ、できたよ〜!」

「ん〜・・・この香りだけでもおかずになるじゃないか」
「ほらほら、山椒を振って」

「・・・? なんかこのうなぎ、ちんまいね」
「・・・そんなことないでしょ」
「いや、ずいぶん痩せてないかい?
 それに形が・・・うなぎというより・・・」
「さぁさぁ、そんなこと気にせずに食べようよ!」

そこで一口食べてみると・・・

「おいおい、こりゃうなぎじゃないぜ!」
「ばれたか」
「なんだいこれ?」
「さんまが安かったの」
「さんま? じゃ、さんまの蒲焼?」
「そう。
 でもさ、タレは前に食べたうなぎの蒲焼に付いてたものだから、
 本物だよ」

「む〜・・・」

疲労回復の効果があったかどうかは分かりませんけど、
さすがにこれはインスタントラーメンやカニカマに比べると・・・

やや微妙なフェイクでございました。

えーじ
posted by ととら at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187143767

この記事へのトラックバック