2020年05月22日

Don't ask me!

今回は、いきなり究極の真理から行きます。

自分が誰であるかを証明する時、
最も『役に立たない』ものとは何か?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それは自分自身。

え? そんなのおかしい?

では、たとえばお巡りさんに職務質問を受けたとしましょう。
まず言われるのは、

「身分証明書を出してください」

ですよね?

僕ら旅人もなにかといえば、

「Passport,please」

でしょ?

よくよく考えてみると、これは変だと思いません?

本人が目の前にいるのに、
本人が誰であるか証明するのは、
本人の体の外にある、免許証やパスポートだなんて。

さて、
この哲学的な問題を掘り下げるのは字数の関係で今後に譲るとして、
今回も話題はマイナンバーです。

前回お話しましたように、
僕は区が窓口の特別定額給付金のほか、
都の感染拡大防止協力金や、
国の持続化給付金をすべからくウェブ経由で申請しましたが、
(生き残りに必死なのですよ)
訊かれる内容は税務関係のことばかり。

だったらね、国税庁に訊く方が、
お互いの手間も時間もかからないんじゃないかしらん?

そう思いません?

であれば、僕が申請するのは、
マイナンバーと直近の帳簿のコピーだけでOK!
だって確定申告する時にマイナンバーも書いているのですから。

ところが現実は、皆さんもご存知のとおり。

先の究極の真理に照らせば、
国も都も区も僕が自分自身のことを言ったって信用しません。
だから第3者である国税庁の保証が求められる。

こんな時こそ、各省庁のデータベースを連結する、
スーパープライマリキーのマイナンバーの出番だ!

・・・?

じゃないの?

ん〜・・・結果からすると、マイナンバーシステムは、
莫大な予算と時間をかけ、導入から2年以上を経てもなお、
当初の最も重要な目的すら達成していない。

のね。

つまり使われていない、いや、使えない!
と言った方がいいのかしらん?

僕は申請作業中、ため息をつきながら、
IT稼業時代を思い出しました。

どんなに優れたシステムでも、
人間が使いこなせなければ、高価なジャンクでしかない。

だから僕は、
マイナンバーを記入して提出した情報について、
お役所から質問を受ける度に、こう言い続けようと思ったのですよ。

Don't ask me!

えーじ
posted by ととら at 01:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
マイナンバーカードはホントがっかりしました。オンライン申請の方が、行政側でかえって手間が掛かるとは!IT的にあり得ないですよね。

叔母が数年前に亡くなったとき、市役所でいくつもの窓口をまわりました。マイナンバーが始まっているのだから、一カ所で手続きすれば全部連動するかと思っていたら、全く関係無かったです。全部社会福祉関係の手続きなのに、本当に使われていないシステムで驚きました。導入した側も使えていないのに、国民にマイナンバーカードを持ってください、とは、ただのジョークにしか聞こえません。ちゃんと使えば、もっともっと効率もスピードもアップするでしょうに。
何がネックなんでしょうね。セキュリティーやプライバシーが心配で使えない?それが克服できないなら、止めちゃえばよいのに。
これもジャパニーズミステリー?
Posted by Satoshi at 2020年05月26日 19:09
Satoshiさま

コメントありがとうございます!

マイナンバーだけではなく、
ブラウザ版ではない、フル機能のe-TAXシステムを初めて使った時にも、
企画・開発段階の会議の雰囲気が容易に想像できました。

それは、
理念ありきのガチガチ派と、結果ありきのリアリストのせめぎ合い。

で、どっちが勝ったのかというと、前者だったんですね。

機能とセキュリティに軸足を置いた教科書的ポリシー。
そして、その要件をクリアした『優秀な』システム。

しかし、アウトプットはあきらかに、
リアリストの指摘通りになったでしょう。

つまり使えない。

いや、システムが使えないのではありません。
官・民ともにユーザー(人間)が扱いきれないのです。

たとえばですね、
国民総背番号制を謳って立ち上げたマイナンバー。
そしてそれを実体化したマイナンバーカード。
ここまでは、まぁ、いいのですが、
この中に実装された、
電子証明書の機能(意味)と使い方を理解できるユーザーが、
いったいどれくらいいると思います?

しかしながら、ベンダー側の官・官であれば、
「なるほど便利になったもんだ!」な結果が出るのかと思いきや、
現実はそれこそSatoshiさんがご経験した通りでしょう?

それでいて変わったのは、
e-TAXシステムで税務署からの受信確認を見るだけでも、
マイナンバーカードを使った電子認証が求められるという、
過剰なセキュリティの冗長化。

なぜ過剰かというと、メールボックスへのアクセスは、
ユーザー名+パスワードで認証を受けた結果じゃないですか?

ま、amasonさんなどの仕様が頭にあったのかもしれませんが、
あれとて注文時にログインパスワードをもう一度訊かれるだけで、
別のパスワードや、ハードが求めれるわけではありません。

もし、少しでも現実的な結果を出したいのであれば、
クレジットカードを使ったe−コマースの使い勝手が限界だと思います。
あれ以上のことを全国民に求めても・・・ねぇ。

ともあれ、良かったこともありました。
マイナンバー導入検討時に反対派が、

「個人のプロファイルが丸見えになってしまう!」

と指摘していましたよね?

さいわいその心配はありませんでした。
なぜなら今回の騒動でも分かったように、
あのシステムをそこまで使いこなせている人は、
官の中にもいないようなので!
Posted by えーじ at 2020年05月27日 22:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187514952

この記事へのトラックバック