2020年11月22日

Tomoko-Eiji

ビートルズの全作品213曲中、
144曲のクレジットはLennon-McCartneyとなっているのは周知のとおり。
最後は仲たがいしてしまった二人ですが、
あの名曲の数々は、
ジョンとポールが何かしら協力し合って生まれたものなのですね。

こうしたパートナーシップは、
エアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーにも見られますが、
音楽に限らず、
さまざまな分野で共作から優れた作品が生まれたケースがあります。

そこでビッグネームの後に牽強付会な気もしますけど、
僕らととら亭も、そんな風に仕事をしているのですよ。

レシピを書いたり、旅の料理のメニュー替えをやったりしていると、
僕はときどきバンドをやっていた頃を思い出します。

当時は僕が曲を書き、他のメンバーがプレイすることが多かったのですが、
とにかくみんな苦労していましたね。
と申しますのも、いわゆるプログレ系のバンドでしたから、
曲は長いは、変拍子は多いは、
はてやポリリズムのカオスの後で16分音符のユニゾンのキメを入れるはで、
自分がどこを演奏しているのか見失うこともしばしば・・・
それでも僕は自分のスタイルを変えませんでした。

その重荷をいま背負っているのが、ともこなんですね。

大体にして、旅の食堂というコンセプトそのものが、
プログレも裸足で逃げ出すアヴァンギャルドなんですよ。

だってフレンチで修業したら、普通はフレンチレストランを開くしょ?

ところが3カ月間ごとにモザンビークからスウェーデン、
インドネシアからレバノンやメキシコなど、
クッキングメソッドがまったく異なる料理を、
レストランで出せるレベルで再現しなければならない。

さらに試作で行き詰っても、
フレンチ時代の師匠に電話したところで「おまえ何してんの?」。

そう分かっちゃいても、僕はバンド時代と同じく、
無理なスコアならぬレシピを彼女に渡して、
「じゃ、これを叩きに試作(リハ)を始めよう!」というのです。

しかしさすがに何度もバンドを空中分解させた僕は、
そこから少しは学びました。

それはメンバーへのリスペクト。

実際、『言うは易く行うは難し』のように、
音楽にしろ料理にしろ、
イメージを形にするのはハンパなスキルではできません。
身内贔屓に聞こえるかもしれませんけど、
だから僕はともこの技術と無理難題に取り組む姿勢に、
敬意をもっているのです。

今日は最後に、直近の一例をお見せしましょう。

medvnik04.jpg

これはチェコの名物スィーツのメドヴニーク。
以前、試作中のお話をしましたが、
ほぼ完璧にプラハで食べたものを再現しています。
こうした芸当のできる料理人はそうそういないでしょう。
僕が渡したラフなレシピから、自力でここまで持ってゆくのですからね。

ほんと、大したものだと思っています。

えーじ

P.S.
メドヴニークは、
今やっているチェコ・スロバキア料理特集パート2に合わせてのリリースですが、
非常に手のかかるケーキですので、いつもあるとは限りません。
売り切れ御免ですみません!
posted by ととら at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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