2021年02月19日

旅のハードル

ととら亭は旅の食堂。
必然的に旅好きな方が集まってきます。

しかし、そこで奇妙な矛盾に出会うことがしばしばありまして。
それは、

旅が好きだけど旅には行けない。

というもの。
して、そのココロは?

いや、コロナ禍だからじゃありません。

まず、国内国外にかかわらず、もっとも多かった意見は、
費用が高いから。

そこで僕は言いました。
もっとも簡潔な答えは「僕が行けるんだから心配ないよ」。
(実際、ビンボー大爆発状態でも国内各地は旅をしていましたし)

以前、こんなことを訊かれたことがあります。

「京都に行きたいんですけど、20万円くらいあれば足りますか?」

に、20万円!

僕はどこか外国のKYOTOに行くのかと思いましたが、
やはり京都でいいそうです。

「格安ツアーで贅沢しなければ、
 総額3万円前後でどうにかなるんじゃない?」
「えっ!そうなんですか!」

ご存じのように、もっと安上がりな方法もありますけど、
いきなりスパルタンな旅を勧めるのはどうかと思いまして、
無難な提案をしたのを覚えています。

海外旅行に関しては、

「ととら亭はヒマそうに見えて、ずいぶん儲かってるらしいよ」
 (だったらいいんですけどね〜)

野方の商店街でもこんな噂が立っていたそうで、
そのココロはと申しますと、
海外旅行といえばひとり100万円が相場・・・(!)。

残念ながら、そんな予算の旅はしたことがございません。
実際、まじめに申告している経理上の取材費は、
少ない場合だと年に3回、合計40日間前後の二人分の総額が、
90万円前後だった年があります。

しかしこれは仕事とスケジュールを優先した結果であって、
本来の出たとこ勝負型の旅にした場合、
30パーセント前後は少なくなるんじゃないかな?

そこで同じように海外旅行で無難にお勧めしたのは、
ソウル、台北、香港など。
たとえば台北ならスケルトンタイプのツアーで、
2泊3日4万円前後からあるでしょう。

この辺の予算感は旅慣れている方なら当然と思われるでしょうけど、
僕が実際に受けた質問の数からすると、
自分で初めて手配する方にとって、
いちばん気がかりなところなのかもしれませんね。

海外旅行の場合、次に聞く不安要素は言葉の壁。

日本語以外は喋れない。
だから行っても食事すら注文できない。

これも同じように答えました。
「僕が行けるんだから心配ないよ」

確かに僕は日常会話程度なら英語が話せます。
しかし、残念ながら英語は世界語ではありません。
メキシコ以南のアメリカ大陸、旧ソビエト連邦諸国、
エジプトを除く北アフリカの国々、そして近所では中国やモンゴルなど、
英語はまず通じませんでした。

そこでどうやって旅をしていたのか?

サバイバルレベルの現地語を50フレーズほど覚えて行ったのですよ。
ところが付け焼刃の発音が通じるかどうかはビミョー。
「トイレはどこですか?」で首を傾げられることも珍しくありません。
そんなときはどうしたのか?

ニカっと笑って日本語で話しかけました。

笑えば敵意がないことは伝わる。
そしてお互い地球人なのだから、
伝えようとする意欲と理解しようとする思いがあれば、
複雑な内容でない限り、大抵は必要なコミュニケーションがとれます。

もちろんこれば個人旅行の場合ですが、
ツアコンさんの随伴するツアーに参加すればそんな不安は解消されますし、
最近ではオフラインで使えるスマホの翻訳アプリを使うという手もあります。

一番たいせつなのは、それを学校の試験と混同しないこと。

言葉の壁を嘆く方は、たいてい真面目そうな方がほとんどでした。
旅はテストや競争じゃありません。
文法がクラッシュしていてもいいのです。
要は自分なりの目的をいかに柔軟に達成するか?
これに尽きると思います。

初めて海外旅行に行きたい。
でも、おカネは乏しいし、団体ツアーはイヤ。

先日、こんな話を20代後半の青年から聞いていたのですが、
そこでお勧めしたのは、

「じゃ、コロナが落ち着いたら、
 スケルトンツアーで台北に行って来たら?」

手ごろな予算、フライトタイムの短さ、安全、衛生、
そして言語の壁の低さを総合的に考えると、
デビューの場所としてはいいんじゃないかな?
(実はともこのソロデビューも台北でした)

彼がどんな旅をするのか、僕にはわかりません。
しかし、ひとつだけ確信していることがあります。

台北の夜市を散策しているうちに、彼は知るでしょう。
旅のハードルは思っていたより高くはない、
ということを。

えーじ
posted by ととら at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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