2021年03月08日

マニアな僕らのそのココロ 後編

独立して初年から事業課題の筆頭に挙げつつ、
11年たってもクリアできないこと。
それは・・・

労働時間の短縮です。

いや、人権回復ともいえるこの問題。
今でも僕らの労働時間は、
ひとりあたり月に400時間を切ることがほとんどないんですよ。
(個人経営の飲食店はたいてい似たり寄ったりですが・・・)

その原因の一端を前回、そで看板を例にお話しましたが、
今日はフツーやらないDIY仕事がボリュームとしてどれくらいあるか、
ファサードに視点を移してご覧にいれましょう。

makingfasade.jpg

1.丸電灯に書いてある『ととら亭』の文字
  ともこがペンキで一発書きしたもの。
  やり直しがきかないのでかなり緊張して書いていました。
  
2.のれん
  まずロゴは、
  a.手描きの人物イラストをスキャナーで取り込み、
    看板と同じくベクトルデータに変換。
  b.イラストレータでその他の部分を描いて合成。
  『旅の食堂』の文字をこれまた看板と同じように作成。
   最後にそれらをレイアウトし、
  『ととらレッド』のCMYK数値を添えてデータ入稿。
  イメージが形になる。これも納品されたときは感動しましたね。

3.曜日別営業スケジュールの黒板
  歯医者さんのデザインをパクリ、PCで作成したものをパウチ。

4.メニューブック
  『旅のメニューのヒストリー』の元ネタになっているもの。
  これまたDIYの極致でメニュー写真、
  キャプション、デザインなどすべて手作りです。
  旅のメニューの再現に取材後、最低でも3カ月かかる理由のひとつがこれ。

5.踏み台
  最初に作ってくれたのは開業時にお世話になった内装工事の大工さん。
  その後の再塗装は僕たちでやっています。

6.メニューケース
  『世界の料理とお酒』の内照文字も看板と同じテクで作成。

7.営業サインボード
  看板と同じテクで作ったもの。日本語、英語、ハングルで表記しています。

8.黒板を乗せている切り株
  看板の素材と同じく荒川で拾ってきました。
  その後、腐らないようにクリアニスで表面をコーティング。

9.特集ポスター
  メニューブックのデザインをリミックスして作ります。
  印刷単位はプリンタの機能上の制限でA3を横2枚で構成するように分割。

10.チラシ
  日本語版、英語版の販促チラシ。特集が変わるたびに作り替えています。
  英語版のコメント文の監修はTabiEatsのシンイチさん。

11.ポスターボードを乗せている椅子
  これも荒川岸での拾い物。

12.営業時間短縮の告知
  都のウェブサイトからダウンロードしたステッカーと、
  具体的な営業時間を表示したポスターを作製してパウチ。

13.アンコールメニューポスター
  これも特集メニューポスターと同じく、ブック用デザインのリミックス版。

14.ワインボトルをディスプレイしているワインの空き箱
  これは酒屋さんで頂きました。

15.袖看板
  こだわって荒川岸を探し回った甲斐がありました。
  全体の完成イメージが頭にあったので、
  この板の形とサイズがどうしても必要だったのです。

16.ギョーザ本のポスター
  出版社からの販促データを使い、キャプションとデザインは僕が作ったもの。

とまぁ、こうしてととら亭は僕らの持てるスキルのすべてと、
膨大な労力を投入して作られているのですが、
そんなマニアのそのココロとは?

外注予算がないから!

なのでございました。

ちゃんちゃん!

えーじ
posted by ととら at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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