2021年06月09日

先の長いお話

新型コロナウイルスワクチンの接種速度が上がってきましたね。

1カ月前なら僕たちの番は早くても年末あたりかな?
くらいに思っていたのですが、今のペースだと中野区の場合、
8月前後には接種できるかもしれません。

実際、お客さまの中にも、
「きのう打ってもらったよ」なんて方がボチボチ出始めました。

高崎市と横浜市に住む親の予約が終わり、
個人的にも一コマ進んだ気分です。

しかしながら、実際に自分で手続きをしてみると、
現場の混乱はさもありなんと思いました。

僕は2件ともウェブ経由で予約したのですけど、
あれを80歳以上の方に自分でやらせるのは、
かなり無理があるでしょう。
わが家の場合、そもそも二人ともスマホすら持ってないし。

効率とコストを優先するならITを使うというのは分かります。

でもね、これ、あの業界にいたときからずっと言っているんですけど、
ITって自律型サイボーグのことじゃないんですよ。
奇怪な横文字を羅列して高尚な印象を与えていても、
一般レベルであれば単なる道具以上でも以下でもありません。
(ノートや鉛筆と変わらない)

つまり人間が使ってはじめて結果が出るものなのです。
このブログだってそう。
パソコンが勝手に書いてくれているのではありません。

だからシステムと同等か、それ以上に大切なのは、
ユーザーである人間なんですね。

しかし、これは今でも変わらないと思いますけど、
開発プロジェクトで肩身の狭い予算しか取れないのが、
ユーザーの教育費。(でしょ?)
マニュアル作りに割けるおカネもまたしかり。
使って覚えろの虎の穴式が業界の伝統ですからね。

で、結果が出ればいいのですが、
それがどうなったのかは皆さんも自身の経験でご存じのとおり。

今回の仕組みに関して言うなら高齢者から打ち始めるのであれば、
まず電話受付にリソースを集中し、
60歳以下になるにつれウェブに移行させてゆく、
ダイナミックなリソース配分が効率、
コストの両面で良かったんじゃないかな?

ともあれ、ITが本当の意味で普及し、
かけたコストと労力がアナログ時代を上回るようになるには、
まだまだ相当の時間がかかると思います。

え、だからデジタル庁が創設されたんだ?

あ〜、あれねぇ・・・

そのお話はまたいずれしましょうか。

えーじ
posted by ととら at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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