僕の人生はトラブルシューティングの連続。
こう言いますと、
『一難去ってまた一難』なんて言葉が思い浮かびますけど、
実際は『一難去る前にまた一難』なんですよね。
いや、大小さまざまなトラブルが同時進行、
と言った方がいいかもしれません。
その一例をお話ししました『その1』と『その2』。
実は並行して似て異なる別のトラシューもやっていました。
それは・・・
「えーじ、
電話の雑音がひどくて相手の声がほとんど聞こえないよ!」
お店の準備中にともこが渋い顔をしています。
「え? まだNTTさんが設定を変えていないと思うよ。
だから市外通話は相手の電話番号の前に1220033をいれてかけて」
「違うよ、それおうちの電話でしょ。お店の電話がおかしいの!」
「ととら亭の?」
そういえば、ここ暫く通話中にノイズが聞こえていたような・・・
「どんな風に?」
「お客さんから電話がかかってきてもガリガリいって話ができないの」
「そりゃまずいね」
僕は子機を取り上げて耳をすましてみました。
発信音に問題はない。
ん? なんだこのノイズは?
ガリガリいうオーディオケーブルの接触不良に似た音が、
波を打ったように増減しながら聞こえ始めました。
「ともこの携帯にかけるから出てみてくれる?」
「もしもし?」
「ガリガリいってて何んにも聞こえないよ」
ん〜・・・子機と親機の通信に問題があるのかな?
僕は切り分けのために親機の受話器を上げてみました。
すると子機と同じようにノイズが聞こえます。
「あちゃ〜、どうやら電話が壊れたみたいだよ」
「え〜っ!」
「ま、かれこれ5年以上、このひどい環境で使っているからな」
「すぐ直せる? お客さんからの電話だけじゃなくて、
発注のファックスも使えないんでしょ?」
「うん。取り急ぎ、アパートのファックスを持ってきて交換するよ」
そして酷暑の炎天下にアパートまでファックス電話を取りに行き、
「よし、交換完了。繋がったよ。テストしてみよう。
またともこの携帯にかけるからね」
しかし受話器を上げるとまたノイズが・・・
ん? おかしいぞ。まだノイズが聞こえる。
「えーじ、またそっちの声が聞こえないよ!」
・・・? まさか・・・
「もう一回アパートへ帰って、テスト用のシンプルな電話を持ってくるよ」
汗びっしょりになりつつ、僕は戻るなり電話の配線を調べ始めました。
ファックス電話は、
ADSLモデムを経由して壁のモジュラージャックに接続されている。
ん? そういえば最近ADSLがやたらとリンクダウンしていたな。
もしかしてモデムが不具合を起こしているのかも?
なら、こいつをバイパスして、
テスト用電話をモジュラージャックに直結してみよう。
するとノイズが消えた!
と思いきや、相変わらず発信音には波打つようなノイズが乗っています。
「どう?」
「変わらない。直結にしてもひどいノイズだ」
「何が原因なの?」
「分からない。少なくとも、ここまでの切り分けで、
モジュラージャックから子機までの間に問題がないことは分かった」
「直らない?」
ふ〜・・・やれやれ・・・
まったくいい運動になるね。
僕は三度アパートへ戻り、116番に電話をかけました。
(携帯電話から116番はかけられないんですよ)
to be continued...
えーじ
2021年08月03日
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