2021年08月30日

過ぎゆく夏に

明日で8月も終わり。
2年続けて花火の音はなく、海や山も寂しい夏となりました。

そこでかわいそうなのがハイティーンたち。
大人は幾つか過ごしたうちのひとつですが、
彼、彼女たちには一生のうちで限られた時期の夏ですからね。

これがもし僕の時代だったらと思うと、
まったく同情を禁じ得ませんよ。
なぜなら、僕が生まれ育った横浜では、
うぶな恋人たちにとってクリスマスと並ぶ一大イベントが、
山下公園の花火大会だったのです。

僕らリビドーボーイズにとって、
そこへ浴衣を着た彼女を連れて行くのは、
勉強の成績や部活の試合の勝敗以上に重要な、
まさしくプライマリミッションでした。
あれが中止されたら・・・
悲しいだろうな。

そんなことを思い浮かべながら、久しぶりのジョギングに出た昨夕。
日が暮れた平和の森公園に近づくと、何やら懐かしいにおいが・・・
やがてそれに子供たちの嬌声が混じり、
僕は家族連れが花火で賑わう一角に入り込んでいたのです。

10組ほどの家族が花火を囲んでいる光景は、
さながら巨大なカレイドスコープを髣髴させる美しさがありました。

いいですね、こういうの。

恋人を探すにはまだ早いけど、
この夜の花火が、
あの子たちの夏の思い出のひとつとなりますように。

そう思いながら、
僕は東の出口に向かって再び走り始めました。

えーじ
posted by ととら at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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