明日で8月も終わり。
2年続けて花火の音はなく、海や山も寂しい夏となりました。
そこでかわいそうなのがハイティーンたち。
大人は幾つか過ごしたうちのひとつですが、
彼、彼女たちには一生のうちで限られた時期の夏ですからね。
これがもし僕の時代だったらと思うと、
まったく同情を禁じ得ませんよ。
なぜなら、僕が生まれ育った横浜では、
うぶな恋人たちにとってクリスマスと並ぶ一大イベントが、
山下公園の花火大会だったのです。
僕らリビドーボーイズにとって、
そこへ浴衣を着た彼女を連れて行くのは、
勉強の成績や部活の試合の勝敗以上に重要な、
まさしくプライマリミッションでした。
あれが中止されたら・・・
悲しいだろうな。
そんなことを思い浮かべながら、久しぶりのジョギングに出た昨夕。
日が暮れた平和の森公園に近づくと、何やら懐かしいにおいが・・・
やがてそれに子供たちの嬌声が混じり、
僕は家族連れが花火で賑わう一角に入り込んでいたのです。
10組ほどの家族が花火を囲んでいる光景は、
さながら巨大なカレイドスコープを髣髴させる美しさがありました。
いいですね、こういうの。
恋人を探すにはまだ早いけど、
この夜の花火が、
あの子たちの夏の思い出のひとつとなりますように。
そう思いながら、
僕は東の出口に向かって再び走り始めました。
えーじ
2021年08月30日
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