より大きな自由を得るためには、
自分たちの物件を手に入れ、時間の制約を広げるしかない。
こうしてTRePを動かし始めてみたものの、
机上の検討時点で僕らは越えねばならない壁の高さを実感していました。
なぜなら、ただの転居とは次元の異なる内容だったからです。
今までも、ただ引っ越すだけなら、ある意味、気楽なものでした。
勤務地にアクセスしやすい街を歩いて探し、
気に入れば不動産屋に入って適当な物件を提案してもらう。
後は内見後に最終判断をして申し込めば終わり。
ところがこれに店舗が加わり、
賃貸ではなく購入するとなると、話は別物になるのです。
このAND条件はかなりシビアなものでした。
1.店舗部分の面積が現在のととら亭と同等か、それ以上であること。
2.最寄駅から徒歩5分圏内。
3.用途地域が商業地域か近隣商業地域。
4.借地権ではなく所有権が得られる。
5.私道ではなく公道に面している。
6.再建築不可物件ではない。
7.ビジネスの市場が見込まれる。
8.交通量の多い道路、工場等に隣接せず住環境もいい。
9.自然災害の可能性が低い。
そして何より、
10.僕らが買える値段であること!
そこでまず検討したのは、当然のことながら野方です。
そもそも僕らは住み慣れたこの街を離れる理由がありませんし、
ビジネス上でも不確定要素が最もない地域ですから。
ところが!
高くて買えませんでした。
野方の地価は僕らの乏しい予算を大きく上回り、
現在のととら亭の面積約40平方メートルの店舗を建てる土地となると、
建蔽率にもよりますが、60平方メートルは最低でも必要になります。
その場合のお値段は・・・はぁ〜・・・
で、プランB。
隣接する都立家政、沼袋、練馬にも範囲を広げましたが、
(高円寺はそもそもコスト的に論外)
どうにも10項目のAND条件を満たす物件はありません。
で、プランC。
さらに範囲を広げ、都内をさまようこと2年3カ月。
2019年の8月にとある物件が僕の目に留まりました。
詳細を読み込むと、TRePの条件をほぼ満たしているように思えます。
・・・! これはいけるかもしれない。
僕の直感がそう囁きました。
「ともこ! ちょっと見てくれる?」
「なぁに? 良さそうな物件はあった?」
「ああ、ここはどうも今までと違うんだ」
その場所とは、葛飾区の柴又でした。
to be continued...
えーじ
2021年10月05日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189043032
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189043032
この記事へのトラックバック
申し訳ない。
今回のプログでお話した通り、
選択の余地がなかったのですよ。
恐るべきは東京の地価。
本当にクレージーな数字でした。