メタバース・・・・ねぇ。
奇怪な略語やジャーゴンが飛び交うIT業界にいたせいか、
僕はどうも耳新しいコトバに対して斜に構えちゃうんですよ。
ま、駆け出しのころは何でも真に受けて、
わぁ〜、すっげぇ〜!
っと素直な反応をしていましたけどね。
たとえば最近でいうとクラウドコンピューティング。
これ、僕があの業界を引退する頃から出回り始めた用語で、
当時からシステム構成図などを見ると、
ネットが雲(cloud)で表現されていました。
でもね、クラウドって、
ビジネスモデルとしては新しいのかもしれませんけど、
(サブスクリプションとか)
仕組みとしちゃ、SaaS (Software as a Service)のことでしょ?
いや、SaaSですら僕がデビューした頃には、
クラサバ(Client-Server)って呼んでました。
いずれも処理が1台のコンピュータではなく、
分散して行われるシステムのこと。
これなら20年以上前、「OA化」なんて言葉が耳新しかったころに、
もうあった技術なんですよ。
でも言葉が変わると何か今までにない、
新しいもののようなムードになっちゃう。
そして今度はメタバース。
これもヴァーチャルリアリティのことでしょ?
GPUの高速化とメモリの低価格化から、
リアリティ部分のクオリティは上がったと思いますけど、
何か別物に化けたわけじゃない。(よね?)
ここでもビジネス的には新しいチャンスがあるかもしれません。
でも、残念ながら「わぁ〜、すっげぇ〜!」って驚きはないなぁ。
少なくとも僕にとっては。
ヴァーチャルリアリティなら1982年に製作されたSF映画の「トロン」が、
もっと古くは1968年に発表されたフィリップ・K・ディックのSF小説
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で、
(1982年に公開されたSF映画「ブレードランナー」の原作)
既に知っていましたから。
あ、すんません。
別にお楽しみ頂いている方々をスポイルするつもりはないのです。
ただ2次元不感症のおじさんは、
かつてのオートバイやダイビング、ロッククライミングなど、
日常の体験と知覚を突き抜ける、
新しい「何か」を探しているだけなんですよ。
えーじ
2022年04月22日
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