明日から2年ぶりの規制なしGW。
海外は無理でも、
国内で遠出する方は多いのではないでしょうか?
ホント、ぎゅ〜っとガマンが続きましたからね。
ただ、アウトドア派は天気にご注意を。
山屋ならたいていの人が知る、
「5月のだまし天気」というのがあります。
これ、たとえばGWに中央アルプスなど、
3000メートル級を登るとき、
麓では汗ばむ陽気だったのでシャツ1枚のまま歩き始めたら、
頂上付近で天気が急変し、雨ならぬ吹雪の冬山に!
こうなると寒冷地仕様の装備がなく、
すぐ下山できない場合は深刻な状況に陥ります。
ですからピッケルとアイゼンとまでは言わずとも、
ゴアテックスのレインウェアと、
携帯性のいいダウンジャケットは必須。
そして何より、たとえ天気予報の内容が問題なくても、
自分の観天望気(※)の結果を信じ、
「なんかヤバそう・・・」な気配を感じたら、
躊躇なく下山する。これが鉄則です。
僕は海、山だけではなく、
雑居ビル内の宿や入り組んだ建物に入るとき、
いつも退路を確認するのがクセになっているんですよ。
(例外は飛行機だけ)
と申しますのも、
ダイビングで浮上したら船がいない!や
冬山で数100メートル滑落した!から、
宿で火事! 人里離れた山中や街中での暴動など、
何度かおっかない目に遭っているせいで、
非常に疑い深くなっておりまして。
(注:けしてチープスリルを求めていたわけではありませんよ)
そうした意味では都会もまたアウトドアと変わりません。
最近、気になったのは辺境ならぬ「渋谷駅」。
あそこはヤバイ。マジで。
先日、久しぶりにBunkamuraまで行ったとき、
帰りに副都心線で新宿3丁目まで戻ったんですけどね。
109脇から地下に入ってサインを追うと、
複雑な経路を経て着いたホームはなんと地下5階じゃないですか!
最初は道順を覚えながら進んでいた僕も、
さすがに途中で戻り方を暗記できなくなってしまいました。
そしてホームで電車を待っている間に考えたのです。
もし今、大きな地震が起こり、停電になったら?
そしてどこかで火災が発生し、煙が立ちこめ始めたら?
僕は地上まで脱出できるだろうか?
ん〜・・・はっきり言って自信ないなぁ。
無人であればスマホのライトを頼りに何とかなるかもしれませんが、
パニックになった人々が階段に殺到し、
ほどなく退路が塞がれてしまうでしょうし・・・
こうなるともう地下街も炭鉱と大して変わらないんですよね。
ま、長い移動の道中ですべての退路を確保することは不可能です。
しかし、これをクセ付け、退路がない場所は避けるか長居をしない。
これだけでも不測の事態に陥るリスクを、
かなりの割合で減らすことができるでしょう。
どこへ行くにしても、無事に帰ってきてこそ旅ですからね。
気を付けて、いってらっしゃい!
えーじ
※ 観天望気
目視範囲の天気や自然の状態から直後の天候を予測するテクニック。
アウトドア派のみならず、シティ派の旅人も身に付けておくと役に立ちます。
2022年04月28日
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