2022年08月17日

Stop the free fall.

「こんなことを聞くと失礼かもしれませんが、
 どうやって生活しているのですか?」

昨年11月末で野方のととら亭を閉店し、
5月に柴又へ引っ越すまでの間、
しばしばこんなご質問を頂戴しておりました。

疑問に思われるのも無理はありません。
なにせ還暦近くにもなって、
バックパッカーから足を洗えない懐事情は周知の事実。
その二人が働かずして暮らしているのですからね。

更に残念ながら、
僕は打ち出の小槌を隠し持っていませんし、
イーロン・マスクさんの遠い親戚でもありません。

ではどうやって生活していたのか?

答えはごく平凡。
移転プロジェクトの予算として、
生活費を事前にデポしていたのです。

とは申しましても、
これまた屋根裏に札束というわけではありません。
単純に、細々と貯金していただけ。

そんなわけで2021年12月1日から、
通帳の数字はフリーフォールを起こし始めました。
しかも全体としては土地の取得、住宅建設、店舗構築と、
超ド級の出費続きで加速度はさながら21世紀のコンコルド!

そしてその数字は高度計そのもので、
みるみる地表(残高ゼロ)が近付いてくるじゃないですか。

いやはや工事が遅れて予定が体をなさなくなったときは、
正直、どうしようかと思いました。

しかし爆発1秒前で起爆装置を解除するのは、
ヒーロー映画のお約束。
僕らもあわや地表に激突!?
というところで逆噴射(リニューアルオープン)に成功したのです。

めでたしめでたし・・・

は、能天気ハリウッド映画だけ。

逆噴射イコール高度(残高)上昇ということにはなりません。
まずは完全にフリーフォールを止めなければならないのです。
これを阻むのがコロナの第7波と酷暑。
何といってもオープンのタイミングで、
双方がピークを迎えましたからね。

実際はまだ逆噴射しつつも、地表が近付いてきています。

ピーンチ!

しかし、ご安心を。

ヒーローには常に必殺技があるものです。
それは僕らの場合、究極的な対ビンボーサバイバル術。
攻めには弱いととら亭ですが、
セコく生き残るテクニックにかけては誰にも引けは取りません。
(だから野方で12年もやってこれたのですよ)

ギリギリきり詰めて落下速度を落とし、
乏しい逆噴射でピンチを脱出。

これがこの夏のシナリオでございます。

えーじ
posted by ととら at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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