柴又は帝釈天を始め、
寅さんミュージアムや山本邸、矢切の渡しもある観光地。
往時の面影を残す長閑な柴又駅も人気があり、
週末はそこかしこで写真を撮っている方がいらっしゃいます。
しかしながら予想外だったのが・・・
あ、お客さんだ。
僕がアプローチ越しに外を見ると、
お店の正面で中をうかがっている方がいます。
入ってくるかな?
そう思った矢先、
その人はスマホを取り出してファサードに向け、パチリ。
さらにメニュースタンドに向け、パチリ。
そして入り口に向かって歩き始めました。
「ともこ、1名さまご来店だよ」
と声をかけつつもう一度見れば、
今度はコンクリートの通路の中ほどで入り口をパチリ。
へぇ、ととら亭のデザインにここまで興味を持ってくれるとは。
作った甲斐があるってもんだ。
間もなくその人はアプローチに入ろうとしています。
僕はおしぼりを出す準備を始めました。
しかしいつまでたっても聞こえないのが内ドアの開く音。
ん? どうしたんだ?
そこでもう一度目線を戻すと、
なんと暖簾をバックにセルフィーとな!
「えーじ、お客さんは?」
「いま外ドアのところで写真を撮って・・・あれ?」
「1名さまじゃないの?」
「あれ〜?」
「どうしたのよ!」
「いなくなっちゃったんだ」
「へ?」
「今しがた暖簾をバックにセルフィー撮ってたんだけど、
急にいなくなっちゃった」
「見間違いじゃないの?」
「まさか! すぐそこまでほんとに来てたんだよ。
パチパチ写真を撮りながら」
「じゃ、帰っちゃったの? 入らずに?」
「む〜・・・どうやらそうらしい」
というわけで、
ととら亭も、はや柴又の観光名所となったようでございます。
えーじ
2022年09月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189806306
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189806306
この記事へのトラックバック