昨夜は先日ご紹介した芝居を観に、
4カ月ぶりの野方へ。
なんか母校を訪れたOBのような気分でした。
僕が細部までデザインし、
11年余に渡って旅を続けたお店は、いま焼き鳥屋さんに。
それはまるで自分の教室の自分の席に、
知らない人が座っているのを見るような、
不思議な感覚でしたね。
開演まで少し間があったので、
10年間住んだアパートに行ってみたら、
ここはまだ誰も入居していませんでした。
いずれも自分の過去であるにもかかわらず、
僕はもう、そこへ入る鍵を持っていないのです。
時は流れ続ける。
それも前に向かって。
奇しくも芝居は不思議の国のアリスを底本にしたもの。
若手の熱演を観ていて、
僕もまた、
時の迷路にさ迷い込んだような気がしてきたではないですか。
ここには別の僕がいて、別のととら亭があって、
そしてまったく別の過去があったような・・・
いや、そもそも本物も偽物もない、
可能性の重なり合いをどこから眺めるのか?
人生というのは、ただそれだけの違いのような・・・
客電が灯り、夜の街に出てもなお、
現実感が心もとなかったのは、
舞台の上に、ハイティーンの、
楽器をプレイする自分を見ていたからかもしれません。
ああ、彼は現実に存在し、
そしてまだ、あの頃のまま生きている。
僕の中で。
なるほどね。
それではもう一度、青臭いプレイを始めましょうか。
えーじ
2022年09月28日
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