ヤドカリ人生の僕らはパートナー歴四半世紀の間に、
横浜から文京区小石川、足立区北千住、練馬区中村南、
中野区野方、そしてここ、
葛飾区柴又と6カ所の街に住んでいました。
いずれも自分たちで選んだ街でしたから、
お気に入りの飲食店やのんびりできた公園など、
楽しかった思い出がたくさんあります。
しかし、
新しい住処を探して不動産屋さんを周っているうちに気付いたのが、
渋い顔をして「この街はねぇ・・・」というネガティブな評価の多さ。
ことテナント物件を探して都内を彷徨っていたときは、
阿佐ヶ谷、吉祥寺、荻窪など、
僕らの予算では出店の難しい(つまり羨ましい)ところですら、
「それほど良くないよ」との声をよく聞きました。
それもそのほとんどが地元生まれの方から。
そしてオープンからたった3カ月しか経っていない柴又でも、
「何でまたこんなとこで?」と幾度となく聞かれたではないですか。
ん〜・・・どうしてだろ?
私感ですけど、柴又は住むのにとてもいいところです。
こと4丁目は駅に近いし、(ととら亭からは歩いて1分だし)
選択肢こそ少なくても日常品なら徒歩3分圏内でみな揃います。
それに静かで治安もいい。
近所の人はみな顔見知りで、
ちょっと外に出れば「おはようございます!」
「涼しくなりましたね?」なんて声をかけあって。
病院も近くに各科が一揃いありますしね。
それとビジネス的にも悪くありません。
(悪かったらそもそも移転しませんよ)
ま、業種と業態にもよりますが、
ととら亭のような小規模家族経営飲食店であれば、
この厳しい経営環境下でもぼちぼちやって行けるでしょう。
足るを知るライフスタイルならノープロブレム。
思うにホームタウンの過小評価は、
慣れから来ているのかもしれませんね。
ここで新鮮な視点を取り戻すのにお勧めは街歩きです。
最寄りの駅から各駅停車の電車に乗って、
ぶらっと出かけてみませんか?
あとはサイコロを振って運任せで降りてみる。
そしてそこから2〜3駅の間を歩いてみましょう。
道に迷うのは大歓迎。
(だからスマホの電源は切ってね!)
閑静な住宅街や鄙びた商店街もあれば、
騒音に包まれた幹線道路沿いもある。
そこに立ち並ぶ家々を見て、
もし自分がここに住んでいたら、
どんな生活をしているか想像してみるのです。
それから途中で見つけた公園で休憩し、
いい感じのお店を探してランチも楽しみましょう。
そしてあまり疲れないうちに帰路につき、
最寄りの駅のひとつ手前で下車して、
最後のひと区間も歩いて帰るのです。
するとほら、住み慣れた街が、
いつもと少し違って見えてくるでしょ?
そとは秋晴れ。
お散歩にこんなふさわしい日はないじゃないですか。
ね?
えーじ
2022年10月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189882753
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189882753
この記事へのトラックバック