それをざっと割合でソートしますと、
40% TReP(ととら亭移転プロジェクト)完了のご褒美
30% 旅の勘の取り戻し
20% バリ料理の取材
10% 次の取材の予備調査
こんなところでしょうか。
なぁんだ、取材と言いつつ7割は遊んでるんじゃん。
と言うなかれ。
ちゃんとやることはやっているんですよ。
(ま、確かにのんびりさせて頂いておりますが・・・)
そこで自己弁護、
いや、まじめなお仕事の一部をちょろっとご覧いただきましょうか。
話は20年ほど前に遡ります。
ジャワ島の遺跡、ボルブドゥールやプランバナンを訪れた際、
ジョグジャカルタで偶然パダン料理のローカル食堂に入ったんですよ。
これがかつて知ったインドネシア料理のいずれとも異なり、
ピリ辛でスパイスが効いていて、そのうまいことといったら。
以来、バリ島を訪れても一度はパダン料理を楽しんでいたのですが、
いつか発祥地であるスマトラ島のパダンに行って、
本場のものを食べてみたい! そうずっと思っておりました。
そこで計画したのが次の旅。
今年の6月にジャワ島からスマトラ島に渡り、
陸路でパダンを目指します。
(英語はぜんぜん通じそうもないし、
ローカルバス移動だからいろいろ起こるだろうなぁ・・・)
この事前調査として、バリ料理取材の傍ら、
ウブドにあるパダン料理店をはしごしていたのです。
インドネシアはハイパー多民族国家で、
言語の違う民族が280以上もおり、
それぞれが独自の食文化を持っていると言われています。
しかしながら、料理は一般的にナシ(ご飯)の一言で表されているなか、
唯一パダン料理だけが特別に「ナシ パダン」、
もしくは「マサカン パダン(パダン料理)」と地名を冠しているそうな。
つまりインドネシア人にとっても特別な位置づけなのですよ。
それじゃ、一緒にお店に行きましょうか?

なるほど、ファサードには必ず「Masakan Padang」と表記されていますね。
分かりやすいです。

店内はこんな感じ。
お店によって規模や内装は異なりますが、基本的にローカル向けなので、
欧米的な要素はなく、もろインドネシアというムード。

オーダー方法も変わっていて、
台湾の自助餐やベトナムのコムビンサンと同じく、
最初はライスだけが盛ってあるお皿を手渡され、
並んださまざまな料理の中から好きなものを好きなだけ自分でよそい、
レジで会計してもらいます。
お店によっては食べ終わってからレジで自己申告しますが、
僕らは料理名が分からないので、先に会計しておきました。
不安なら写真を撮っておくのもいいでしょう。

料金はローカル価格。
4種類のおかずをよそっても概ね350円くらいでしょうか。
2品だけなら物にもよりますが250円ほどだと思います。
野菜料理が豊富でベジタリアンの方にもお勧め。
ランチに合わせて料理を作っていますから、
行くならお昼がベストです。
夕方になると人気料理は売り切れて品数が少なくなってしまいますし、
(あんまり追加で作らないみたい)
常温保存なので、暑い季節は衛生的にも微妙になってきますからね。
(ハエがたからないように薄いカーテンが閉められているところも)
パダンのあるインドネシア最西端のスマトラ島は、
文化的にインド、アラブの影響が強く、それが料理にもはっきり表れています。
また、ジャワやバリなど他の島に比べて辛味が強めで、
コリアンダーなどパウダー系のスパイスを多用するのも特徴のひとつですね。
食べ方の基本は手食。
(手洗いボウルが出されますので飲まないように!)
しかし僕らは一見して外国人と分かりますから、
たいてい黙ってスプーンとフォークを出してくれます。
どの店もテイクアウト客がひっきりなしに訪れ、
好みのおかずを器用に包んでもらって持ち帰っていました。
今日は実質上の現地最終日。
午前中は雨が降っているので取材内容の取りまとめ会議です。
どんな形でリリースするかまだ決めていませんが、
旅の成果を楽しみにしていてくださいね。
to be continued...
えーじ

パダン料理大好き!