注:ネタバレが含まれています。
「トム・クルーズって、
世界で一番サングラスが似合う男だと思います!」
先日、トップガン・マーヴェリックを観た20歳代の女性が、
こう力説していました。
なるほど、彼のこうした魅力も手伝って、
世代を超えたヒット作になったわけですね。
実は僕も観ました。
機内の小さな画面でしたけど。
シナリオ(特に後半)は、いかにも伝統的なハリウッドものでしたが、
確かにいい出来だったと思います。
それは多分、リアルなドッグファイトシーンより、
1986年の前作から経過した時間が、
そのままドラマに反映されていたからじゃないかな?
と申しますのも、
「トム・クルーズ素敵!」な20歳代の彼女は、
世代的に新たなトップガンメンバーに属し、
ハングマンたちが繰り広げる、
「現役」のストーリーを素直に楽しんでいたのでしょう。
片や1986年の1作目を青春時代に観た僕らは、
まさにマーヴェリックやアイスマンの視線で、
2作目に感情移入しているのですよ。
冒頭、マーヴェリックが開けたロッカーの写真を観て、
トップガン1作目だけではなく、
MA−1を自慢気に着ていた頃の自分を思い出したのは、
僕だけではなかったはずです。
さらにマーヴェリックが、
あの懐かしいKAWASAKI NINJA900Rにまだ乗っているとあっては、
胸を熱くせずにはいられないじゃないですか!
(僕もあのバイクに憧れて、
先輩が無理して買ったのを乗ったことがありました)
ほんと、マーヴェリックが若手を見る視線や、
いろいろあったけど同じ時代をともにしたアイスマンとの関係は、
まさに今の60歳代の、日常の感覚なんですよ。
(ね、ご同輩?)
そして「過去の人」になったマーヴェリックが、
もう一度「現在の人」に戻るストーリーは、
50歳代から上の世代がシンパシーを感じる、
第2のサクセスストーリーに他なりません。
まだまだやれるぜ。
もしかしたら、
僕たち以上に若い世代に追われるトム・クルーズ(彼も60歳!)の、
同世代に送ったメッセージでもあったのかもしれませんね。
えーじ
2023年04月05日
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