2023年06月02日

商売は心理戦

犯罪捜査で使われるプロファイリング。
実はこれ、FBI捜査官の専売特許ではなく、
僕らお天気商売従事者なら日々やっていることなんですよ。

たとえば今日のように台風が接近している日。
僕らの選択肢は3つあります。

1.通常通り営業する。
2.時短で営業する。
3.休業する。

はてさて、どれを選択するべきか?

営業すれば少なからず売り上げが入る可能性が生まれますけど、
集客しなかった場合は水光熱費だけではなく、
準備したモノと時間が無駄になるかもしれません。

かといって、
休業してしまえば損失リスクこそゼロになりますが、
売り上げが入る可能性もゼロになってしまいます。

そこでお客さまの心理を読むのですよ。

今どき、ほとんどのお客さまは昨夜から今朝にかけて、
天気予報をこまめにチェックしているでしょう。
くわえて主だったニュースがないため、
メディアはこぞって、
「災害級の大雨」とか「災害の危機迫る」という調子で、
危機感を盛り上げてくれています。

そして東京の台風のピークは明日の早朝。
ということは、ここから深夜にかけて、
時間が経つほど天候は荒れてくる。
たぶん、交通機関の混乱を想定し、
早期退社を促す企業も少なくないでしょう。

となると、多くの人のたどり着く結論は、
「早くうちに帰ろう!」

ですよね?

というわけで、僕らの結論もまた「臨時休業する」にするべきか?

と二人して思案したのですが、
もし「帰宅しても食べるものがないし」というお客さまが、
「ととら亭に寄ってさくっと食事をしてから帰ろう」と思い、
せっかく雨の中をやって来たのに閉まっていたら・・・

そう考えて「う〜ん・・・」となってしまいました。

もちろんこの場合、そんな人が5人も10人もいるとは考えられません。
しかし、人数の問題ではなく、
一人でもいるかいないかという気持ちの問題なんですよ。

雨の中で張り紙をみて佇む人。
それを知らず、安全な家の中でくつろいでいる僕ら。
じゃあねぇ・・・

で、最終判断は「時短営業」となりました。
通常通り18時に開けて、どなたもいらっしゃらなければ、
20時にアーリークローズします。

どなたさまもお気を付けて。

えーじ
posted by ととら at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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