2023年09月09日

His goal, My goal

僕のジョギングコースは北総線の柴又鉄橋まで市街地を南下し、
そこから柴又公園まで河川敷を走って折り返すというもの。

で、柴又公園では、
軽い筋トレとストレッチをやっているのですけどね、
ここ最近は暑さが厳しく、15時半前後なんて時間帯には、
クレイジーなランナーどころか、
散歩している人すらまず見かけません。

が!

柴又公園にはひとりだけいるのですよ。
それも車椅子でそこまで来て、リハビリに励んでいる人が。

彼は右足に装具を付け、
15メートルほどの距離を、ゆっくり往復しています。

その姿を見て、
僕は左ひざの故障で松葉杖をついていた頃を思い出しました。
あのコンディションからきつさを換算すると、
彼の15メートルは僕の500メートルといったところでしょうか。

何往復しているのか分かりませんが、
彼は自分で決めたゴールに向かって、照り付ける日差しの下、
黙々と歩いています。

いつしか僕らは挨拶を交わすようになりました。

「それじゃまた!」

彼を後ろに残して、僕は再び河川敷を走り始めます。
ときにはこの復路がきつい。
疲労ではなく体温が上がり過ぎているんですよ。
最後の土手を乗り越えたころには頭がくらくらしてきて・・・

しんどいな。体が重い。
走るのをやめて、ここから歩いて帰ろうか?

と、もうひとりの自分が囁きます。

しかし、同時に思い浮かぶのが、
同じ炎天下で黙々と歩いている彼の姿。

彼はまだやっているのかな?
僕よりはるかに厳しいコンディションで。

Goddamn Brother!
分かったよ、僕のゴールはここじゃないっていいたいんだろ?

こうして僕はダレたフォームを直し、
もと来た道を走って戻るのです。

I'm on my way to my goal.

えーじ
posted by ととら at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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