2025年01月20日

旅という教室

先の長旅についてはいろいろなご質問を頂戴しておりますが、
ちょっと前にお話した「いちばん良かった場所」に次いで多いのが、

何にいちばん苦労しましたか?

僕らの旅の場合、苦労はフツーに付きものですから、
(残念ながら)
今さら1番も2番もないのですけど、
今回、かなり手を焼いたのが旅行シーズンに伴う「大混雑」。
これは想定を大きく上回っておりました。
いやぁ〜、7月から9月のヨーロッパがあんな状態とはね。
とにかくどこもかしこも混んでいて、
出たとこ勝負ではどうしようもありません。

そこで仕方なく、事前に宿や交通手段から、
レストランまでブッキングしまくったものの、
今度はそれが仇となって、
スケジュールは融通の利かないがちがちに。
レンタカーで移動していたときなど、疲れて一泊したくても、
予約した宿のある街まで根性で走らねばならなかったり。

レンタカーといえば、これも大失敗でした。
いや、ディーゼル事件の件ではありません。
ヨーロッパの道路があんなに混んでいるとは知らなかったのですよ。
しかも皆さん、えらいスピードで走っていますから、
よそ者の僕がとろとろやっていると煽られる、煽られる・・・

さらに取材といえば古い飲食店の多い旧市街でしょ?
で、旧市街といえば、文字通り「旧い」街ですから、
道路は現代の自動車ではなく、歩行者や馬車を基準に作られています。
その細く曲がりくねった道を走ることの恐ろしさといったらもう・・・
ボディをこすりそうになるだけではなく、
突然、狭い路地から電動キックボードが飛び出してきたり。
加えてトラムがやたらと走っているじゃないですか。
軌道内を走行中、あれに追いかけられたときなんか、
生きた心地がしませんでした。
ほんと、よく無事故で戻れたものです。

取材そのものでの苦労といえば、
いちばん大変だったのが、お目当ての料理のあるレストランを探すこと。
郷土料理であればどこにでもあるというわけではなく、
場合によっては、街中がファーストフード店ばかりになっていて、
なかなか、ここだ! という店が見つからないのです。
ボスニアやイタリア、モロッコなど、
簡単に探し出せた国もあれば、
イギリスやモンテネグロなど、
かなり難航したケースも珍しくありません。

そして取材といえば、やはり問題だったのが一皿の量。
クロアチアのザグレブで入ったレストランなど、
場合によってはととら亭の量の4倍はありましたからね。
あれはマジできつかった!

そんなこんなで、
とにかく苦労の絶えない4カ月間ではありましたが、
そんな想定外も想定内なのが僕らの旅。
今から思えば、そうしたハードルを乗り越えたプロセスもまた、
いい思い出のひとつです。
次はこれらから学んだ教訓を活かし、
より密度の高い旅をして行きたいと思います。

えーじ
posted by ととら at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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