先の長旅についてはいろいろなご質問を頂戴しておりますが、
ちょっと前にお話した「いちばん良かった場所」に次いで多いのが、
「何にいちばん苦労しましたか?」
僕らの旅の場合、苦労はフツーに付きものですから、
(残念ながら)
今さら1番も2番もないのですけど、
今回、かなり手を焼いたのが旅行シーズンに伴う「大混雑」。
これは想定を大きく上回っておりました。
いやぁ〜、7月から9月のヨーロッパがあんな状態とはね。
とにかくどこもかしこも混んでいて、
出たとこ勝負ではどうしようもありません。
そこで仕方なく、事前に宿や交通手段から、
レストランまでブッキングしまくったものの、
今度はそれが仇となって、
スケジュールは融通の利かないがちがちに。
レンタカーで移動していたときなど、疲れて一泊したくても、
予約した宿のある街まで根性で走らねばならなかったり。
レンタカーといえば、これも大失敗でした。
いや、ディーゼル事件の件ではありません。
ヨーロッパの道路があんなに混んでいるとは知らなかったのですよ。
しかも皆さん、えらいスピードで走っていますから、
よそ者の僕がとろとろやっていると煽られる、煽られる・・・
さらに取材といえば古い飲食店の多い旧市街でしょ?
で、旧市街といえば、文字通り「旧い」街ですから、
道路は現代の自動車ではなく、歩行者や馬車を基準に作られています。
その細く曲がりくねった道を走ることの恐ろしさといったらもう・・・
ボディをこすりそうになるだけではなく、
突然、狭い路地から電動キックボードが飛び出してきたり。
加えてトラムがやたらと走っているじゃないですか。
軌道内を走行中、あれに追いかけられたときなんか、
生きた心地がしませんでした。
ほんと、よく無事故で戻れたものです。
取材そのものでの苦労といえば、
いちばん大変だったのが、お目当ての料理のあるレストランを探すこと。
郷土料理であればどこにでもあるというわけではなく、
場合によっては、街中がファーストフード店ばかりになっていて、
なかなか、ここだ! という店が見つからないのです。
ボスニアやイタリア、モロッコなど、
簡単に探し出せた国もあれば、
イギリスやモンテネグロなど、
かなり難航したケースも珍しくありません。
そして取材といえば、やはり問題だったのが一皿の量。
クロアチアのザグレブで入ったレストランなど、
場合によってはととら亭の量の4倍はありましたからね。
あれはマジできつかった!
そんなこんなで、
とにかく苦労の絶えない4カ月間ではありましたが、
そんな想定外も想定内なのが僕らの旅。
今から思えば、そうしたハードルを乗り越えたプロセスもまた、
いい思い出のひとつです。
次はこれらから学んだ教訓を活かし、
より密度の高い旅をして行きたいと思います。
えーじ
2025年01月20日
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