「次はベトナムに行くんですよ」
「この前、トルコへ行ってきました」
ととら亭は旅の食堂。
となれば、自ずと旅人たちが集まってきます。
「9月にニュージーランドへ行こうと思って」
「もしかしたら仕事でモルドバへ行けるかも」
その彼、彼女たちから聞く、それぞれのストーリーは、
いつも新鮮で、期待に満ちたものばかり。
そして、そのスタイルもさまざまです。
パックツアーに参加される方、
現地の家族を尋ねるという方、
それから僕らのような個人旅行も。
そんな中で、ときおり、
「外国は怖いから・・・」
「英語が話せないから・・・」
とパックツアーに参加することを、
ちょっと後ろめたくおっしゃる方もいます。
そして、続く、
「個人旅行なんて、スゴイですね」というお褒めの言葉。
でもね、旅のスタイルに、
良し悪しも、優劣もないんですよ。
それぞれの人に、それぞれの人生があるように、
それぞれの旅がある。
言い換えれば、旅のスタイルに唯一の正解なんてありません。
あなたの選んだ旅が、あなたの正解なのです。
それは行き先にも当てはまり、
僕らにしても外国の料理を紹介するという手前、
話題は海外に偏りがちですが、
外国専門というわけではありません。
そう、海外旅行だけが旅ではない。
「このまえ行った天草はとっても良かったの」
こう楽しそうに話していた方がいらっしゃいました。
それを受けて、
「いやぁ、長崎はいいですよね!
僕もライダー時代に何度か行きました。
特に天草パールラインで見た夕焼けは格別だったなぁ」
さらにそれは遠出に限らず、
住み慣れた街の、歩いたことがない道を散歩することだって、
ひとつの旅になり得るでしょう。
たとえば仕事の帰りにひと駅前で降り、
スマホを見るのではなく、気の向くままに歩いて自宅を目指すとか。
そこにはきっと、何年住んでも気付かなかった、
小さな発見があるはずです。
そして究極的には、
病院のベッドに寝ながら空を見上げ、心の旅ができること。
それは僕にとって、ひとつの理想に他なりません。
そう、それぞれの旅が、それぞれの正解なんですよ。
えーじ
2025年01月26日
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