このブログで度々身体能力について話しておりますが、
ピンとこない方も多いかと思います。
そこで今日はその具体的な理由を説明しましょう。
まず、長旅の4か月半の間に使う「家財道具」は、
バックパックに詰めるとそれぞれ重さが、
えーじ
メインバック 17キログラム
サブバック 8キログラム
ともこ
メインバック 19キログラム
サブバック 6キログラム
こんな格好になります
まさしくバックパッカー、いや、パックサンダーかな?
で、時計を12日の8時10分に戻しましょう。
「まずいな・・・」
「どしたの?」
「タクシーが来ない」
今日はプロブディフまでの移動。
長距離バスが出るのは、ホテルから2キロメートルほど離れた、
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の裏手にあるロータリー付近です。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
この裏手のスロバキア大使館前がバス停
そこでブルガリアの配車アプリ「TaxiMe」でタクシーを呼ぼうとしましたが、
表示されているドライバーがみなリクエストを無視するじゃないですか。
これ、Uberでもしばしばあることで、
すぐピックアップできる楽な客はいいのですが、
ある程度走ってからだと利益が薄まってしまうため、及び腰なのですよ。
「しかたない、フロントで呼んでもらおう」
事情を話すとフロントの女性は、
「タクシー会社に連絡しました。10分待ってください」
時計は8時20分。
移動距離は短いので30分に乗ってもまだ十分間に合います。
ところが5分も経たないうちに・・・
「すみません、タクシー会社がキャンセルしてきました」
「え?」
「道路が警察に封鎖されていて、ここまで来れないようです」
ネット上のマップを見ると、
なるほどソフィアの中央部は広い範囲で交通規制が入っています。
フロントの女性は別のタクシー会社に電話中。
「ここもダメです」
バスが出るまであと30分しかありません。
タクシーもトラムもダメだとなると・・・
「どうもありがとう、歩いて行きます!」
ホテルからバス停までの徒歩による最短距離は1.9キロメートル、
所要時間26分。
「急げば間に合う!」
こうしてフル装備で競歩を始めた僕ら。
外に出てわかりましたが、交通規制の原因は大規模なマラソン大会でした。
市民参加なのか、
そこかしこで老若男女のランナーたちがストレッチをしています。
その間を縫うよう、額に汗をにじませた僕らが進む様子は、
さながら別の競技をやっているかのように見えたかもしれません。
「あと何分?」
「ん〜・・・18分、何とかなりそうだ」
しかし、バス停まで来てみると・・・
「バスがいない」
「どうしたんだろ?」
「ほら、あそこ。封鎖線が張られてる。
警察がブロックしていてバスが入れないんだよ。
そういえば、さっきメールが来ていたぞ」
タイトルは緊急連絡。
どうやらピックアップポイントが変わったようです。
時計は8時56分。
「ったく、どこに変えたんだ?」
「待って、あそこにいる人たち、同じようにバスを待ってるんじゃない?」
「すみません、どちらまで行くのですか? プロブディフ?」
「ええ、デイツアーに参加しているのです」
「デイツアー?」
「おかしい、ここじゃない。行き先は一緒でも彼女たちはツアー客だ」
時計は8時58分。残りは2分しかありません。
そこへバス会社のロゴが入ったポロシャツ姿の男性が現れました。
「すみません、僕は御社のバスでプロブディフまで行くのですけど」
「ああ、では1ブロック先に停まっているバスに行ってください」
そこに割って入ったのは年配の女性。
「ちょっとあなた!
メールにスロバキア大使館前って書いていたじゃない」
「今日はマラソン大会で、あそこまでバスが入れないのですよ」
目を細めて見れば、1ブロック先に数台のバスが停まっています。
「で、僕らはどのバスです?」
「3番のバスですよ」
「って、それはデイツアーのバスでは?」
「そうです、あなたは移動だけですので、
プロブディフに着いたら降りて下さい」
こうして朝からひと汗かいた僕ら。
取りあえずプロブディフに着いたものの、
降りたところからホテルまでもちょっと距離があり、
合計で約3キロメートルをフル装備で歩く破目に。
こういうことがしばしばありまして。
というわけで、
バックパッカーはトレーニングが欠かせないのでございます。
to be continued...
えーじ
バスに間に合ってほっと一息