日本を出て1か月。僕らは一昨日の昼過ぎ、
予定どおりキプロスの首都レフコシアに到着しました。
お世話になったのはAegean Airlines(エーゲ航空)
気温はぐっと上がって最高が30度、最低は19度。
日中は汗ばむ陽気ですが、
湿度が低いので日陰にいると気持ちがいいです。
ここまでの移動は、まぁ、スムーズ・・・だったかな?
ちょっとしたハプニングは、
イミグレが混んでいて1時間くらいかかったことと、
(プラス、バゲッジクレームのターンテーブルがもう止まっていて、
到着便の表示も消え、
僕らの哀れなバックパックが床に転がされてたこと)
ラルナカ空港から出たシャトルバスの終点が、
街の中心から4キロくらい離れており、
CABCYなる配車アプリでタクシーを呼ぶも、
例によって「割に合わないからイヤ」と無視されたくらい。
これまたよくあることなので、
ターミナルのおじさんにバス停の場所と、
中央ターミナル行きバスの系統番号を聞き出してリカバー。
ホテルは運よくバスターミナルの目の前でした。
日本に例えるなら八重洲に相当するソロムウバスターミナル
平日にもかかわらず人はまばら
キプロスはEU諸国の中でも特異な存在で、
詳しくはまたあらためてお話しますが、
四国の半分ほどの国土に東京都民の約1/10が住む小さな島国です。
通貨は基本的にユーロ。
シェンゲン協定には参加していないので、
ギリシャとキプロスの間にはパスポートコントロールがありました。
ホテルの屋上から見た新市街 東京に例えると新宿? にしては・・・
初めて訪れる国は新鮮ですね。
ラルナカ国際空港は日本の地方空港くらいの規模。
そこからシャトルバスで1時間ほど内陸部を北上したところに、
首都のレフコシア(ニコシア)があります。
ここでバスを降りた最初の印象は、
移民が多い!
とにかく意外だったのは、
人口の約7割がギリシャ系といわれているにもかかわらず、
街の雰囲気はその直前までいたテッサロニキとはまるで違っていたこと。
移民の多さは今回、ここまで回った8か国のなかでも断トツです。
ソロムウバスターミナル周辺で目にする人々の9割は、
アフリカ、中東、南西アジア、東南アジアから来た人々。
とりわけ目立つのがインド系で、
たぶん一時キプロスはイギリス領だった経緯から、
入国しやすいのかもしれません。
となると、中東の産油国と同じく、
移民による移民のための店が街を形作り始めるのがお約束。
バスターミナル周辺のミニマートやバーバーは、
ほとんどが南西アジア、東南アジア系の人の経営のよう。
ホテルの近くのミニマートでミネラルウォーターを調達中
そうした特異な雰囲気も、
繁華街のレドラス通りに入ると突然変わります。
観光の中心となるレドラス通りの歩行者天国
裏通りにはギリシャ正教の教会 雲一つない青空がまぶしい!
広場の周りには老舗のカフェやレストランも
閉店後のシャッターにもアートな感覚が
日本って東洋の美の象徴なのかしらん?
外資企業のショップやお洒落なレストラン、カフェなどが立ち並び、
観光客がオフシーズンでもたくさん歩いているではないですか。
ところが裏通りとの共通点がひとつ。
それは空きテナントの多さ。はっきりいってすごい数です。
こうした場所が至るところに
旧市街の裏通りも合わせると、6割以上が空いているとの数字も、
あながち眉唾ではなさそうですね。
しかも、ここ数か月の間にこうなったわけではなく、
テナント内の荒廃した様子からすると、
少なくとも2〜3年は経っているように見えます。
また、住宅地に入ると空き家を通り越した廃屋も多く、
これが首都の中心だと思うと、微妙な気分になりました。
しかし、なぜかゼネラルインフォの経済指標は悪くありません。
実際、道路状態はモルドバやボスニア・ヘルツェゴビナのように、
荒れ放題ではなく、むしろ旧市街城壁沿いに作られた公園などを見ると、
景気がいいのかな? という印象すら持てなくもないのですよ。
このギャップ、実は根の深い話のようなので、
これまたあらためてお話しますね。
ホテルのベランダから見下ろした城壁跡の公園
さて、レフコシアでも到着早々取材開始。
基本的に料理はギリシャと共通しているのですが、
微妙なローカライズが見受けられます。
まずはセフタリエス。
ブタの網脂でブタやヒツジのざっくり刻んだ肉を包み、
炭火でこんがり焼き上げたソーセージ。
香ばしい肉のうまみがじわっと味わえます。
レフコシアではこうした焼き物のレストランがそこかしこにあり、
繁忙時は煙がぼうぼうのところも。ん〜、いい匂い!
もうひとつがラムを大鍋でじっくり煮込んだクレフティコ。
とろけるように柔らかいラムと凝縮されたワインの煮汁が完璧に調和し、
この店の場合はポテトとブルグルの絶妙なわき役が相まって、
まさに「来て、食べて良かった!」な味に。
特にこの気負いのない盛り付けは家庭料理風だそうで、
ローカルの支持が多いのも頷けます。
そしてお約束のホテル紹介。
今回はバスターミナルに面したオールドファッションなここ。
左の4階建てのビル 僕らの部屋は4階の右端
エレベーター? そんな素敵なものはありません
かなり年季の入った建物ですけど、掃除が行き届いており、
スタッフもラブリーで居心地最高!
屋上に上がれば景色がいいし、静かで夜はゆっくり休めました。
やっぱり流行りの無人型より、こういうところの方が好きだなぁ。
全体を入れるため超広角レンズで撮ってます
かなり広そうですが実際は13平米くらい
なんとも盛りだくさんのキプロス。
次回は紛争当事国としてのダークサイドをお話しましょう。
小さな島国でも事情はとても複雑なのですよ。
to be continued...
えーじ