少々日にちが開いてしまいましたが、
僕らは11月11日、今回の旅11番目の渡航国、
アゼルバイジャンの首都、バクーに空路で入りました。
日本との時差はジョージアと同じくマイナス5時間。
45分のフライトタイムで降り立ったヘイダル・アリエフ国際空港
お世話になったのはアゼルバイジャン航空
ちょっと変則的なルートですよね?
ジョージアの取材を中断してジャンプしましたから。
当初は「準備編」でお伝えしましたように、ジョージアの取材をすべて終えたのち、
トビリシから鉄道でバクーに入るという計画でした。
ところが新型コロナパンデミックでアゼルバイジャンの陸路国境が封鎖されて以来、
今でもそのままなのですよ。つまり空路以外では入出国できない。
そこでトビリシから「行って来い」とならざるを得なくなってしまったのです。
ともあれ、空路でのアゼルバイジャン入国はスムーズでした。
未だVISAが必要とはいえ、アライバルビザが取れるようになりましたし。
しかもこれ、VISAというより、入出国カードを専用端末で申請する程度のもの。
キーボードがちょっと変わっていて、@マークを入力する際、
ん? シフトキーはどれ? と戸惑った以外、操作も簡単。
で、最後は入力内容のサマリーがレシート状に印刷されておしまい。
それを持ってパスポートコントロールへ行けば、
あっさりスタンプを押してくれます。
11年ぶりのバクーは祭日の夜だったこともあって、その盛り上がりの激しいこと。
以前は「石油がある分、まぁジョージアやアルメニアより元気かな?」
程度の印象だったのが、ウクライナ紛争の石油特需と、
アルメニア紛争における劇的な勝利もあって、
景気は絶好調! という羨ましい状況。
街は去年のアルバニアを超える「イケイケムード」に満ちていました。
ところが翌日の昼の取材でレストランに入ったとき、
「・・・?
ここはメニューだけではなく、内装が昨夜入った店とそっくりだな」
料理が出てきたら、盛り付けやホール担当のサーブの仕方まで、
奇妙なほど、昨夜の店と似ているじゃないですか。
もしかして、チェーン店?
と思って調べてみたら驚きました。
僕らが投宿したホテルのあるイチェリ・シェヘル(旧市街)はいわずもがな、
バクーの中心部に入っている大箱の店は、業種にかかわらず、
ほとんどが政府系企業の運営だそうな。
どおりで客数を超えるような人数のスタッフがいるわけです。
気になったのは、それが新規出店ではなく、従来の店が買収されて、
経営が入れ替わったという情報。
そこで2014年の取材で通った店に行ってみたら・・・
Before Kafe ARAZ
After ARAZ Terrace
ありゃ〜・・・ご覧のとおり、まったくの別物になっていました。
あのときはいかにもコーカサスの老舗、という佇まいだったのが、
内装はコンテンポラリーに、メニューはファミレス風に、
スタッフの振る舞いはマニュアル的に様変わりしているじゃないですか。
そしてそれは、入った3店すべてに共通しているとは。
なんでも、原油価格が暴落した2010年代初頭から、
政府の肝いりでバクーは国家のショーケースとして再開発が進み、
今ではディスニーランドのようになってしまったそうで。
ピカピカに磨きこまれていますが これはホテルのロビーではありません
道路を渡るためのアンダーパスです
2014年のバクー港
11年の後のバクー港 写真ほぼ中央のタワーや奇抜な建築物を見ると、
なんだか湾岸諸国っぽくなってきました
この辺のディープなネタはまたいずれお話しましょう。
ただ、料理取材の観点では歓迎すべき変化もありました。
かつては取材前にいろいろ調べても、
いざ現地に行くと「あれもない、これもない」で、
メニューのバリエーションが乏しく、困ったね〜・・・だったのが、
今ではメニューブックが分厚い豪華なレシピ本風に様変わり。
なかでもちょっと離れたシェキの料理まで、
バクーで食べられるようになったのは、うれしい驚きでした。
スウィートドルマ
牛肉とドライフルーツをキャベツの葉で巻いて煮込んだもの
干しブドウがいいアクセント
グバ風ギューザ
グバではギューザも中身の肉がさらに上乗せされてボリューム満点
これにヨーグルトを添えていただきます
ビレッジチキン・ガバルマ チキンのザクロソース煮
フルーツを使った料理がかなり増えました
いずれも見た目に反して甘みが抑えられ、上品な酸味と塩気のバランスがグッド!
さて、僕らは今、バクーから190キロほど北上したところにある、
QUBA(グバ)に滞在中。ここは首都のけれん味とは無縁の、
素顔のアゼルバイジャンが感じられます。人も素朴ですんごくいい感じ。
僕らはこういう街が大好きです。
市場の取材で この後、ザクロ売りのおじさんがともこにチュッ!
今日はこれから川向うにあるユニークなユダヤ人街で、
クルツ(クルツェ)なるギョーザを取材予定。
ところがどこで食べられるのか、情報がかなり限られておりまして。
はてさて、どうなることやら。
ま、いつものことですが、結局、足を使って探すしかないんですよね。
それでは行ってきます!
to be continued...
えーじ