ここまでくると時差もだいぶ短縮し、JSTマイナス4時間です。
僕らは昨日の午後、鉄道でヒヴァからブハラに移動しました。
21時25分にブハラ駅到着 またこういう写真も撮れるようになりました
天気は曇り。気温は最高が8度、最低が3度でヒヴァより少し暖かいですね。
長距離列車内はこんな感じ フレンドリーなローカルに囲まれてとても楽しい
ヒヴァ発タシュケント行きで僕らは6時間25分乗って途中下車
タシュケントまでは16時間くらいかかるそうで
車内にはいろんな物売りがいて飽きませんでした
いやはや、ウズベキスタンに入って本当にホっとしました。
トルクメニスタンは慣れないパックツアーであったばかりか、
とにかく社会システムが違いましたからね。
僕らにも未経験レベルの監視社会で、
写真を撮るにも必ずガイドの了解を得ていたくらい。
中国のように監視カメラだらけではないものの、
警察官が至るところで睨みをきかしているから落ち着かないのですよ。
何よりストレスだったのは、行動や言動の自由が制限されていたこと。
基本的にホテルの外はガイドが同伴していないと歩けません。
さいわい僕らの担当は監視役というより、
本音を話す人だったので助かりましたけどね。
とはいえ話が政治や経済、外交関連に及ぶと、
必ず相手は周囲を気にし始め、小声になります。
なおかつ、だいぶ言葉を選んでいましたし。
(いずれも僕が振ったのではなく、相手が自分から話し始めたのですけどね)
また、インターネットはほとんど使えないので、情報収集は限定的です。
ネットの監視も手が込んでいて、ホテルのWi-Fiからちょろっと試していたら、
5分も経たないうちに遮断されてしまいました。
となるとVPNやHTTPSならともかく、
平文の通信は解析されている可能性が高いかな?
あんまりしつこくやると警察が踏み込んできそうなので、
接続テストは軽く流して終了。
僕はIMFに所属しているわけではありませんからね。
万事こんな調子でしたから、
ウズベキスタン側のイミグレで、すべてが極端に変わりました。
とにかくトルクメニスタン側は物々しい。
インスペクターとはちょっとした心理ゲームになりましたしね。
たぶん、相手を威圧するように指導されているのでしょう。
皆さん揃って上目遣いに「ぎろっ」とした感じ。
すると、された側は無表情になり、
「触らぬ神に祟りなし」を決め込むしかありません。
ところが僕は例によって「サラーム!」と挨拶した後は、終始ニコニコ。
これが虚を突いたのか、
担当インスペクターは口ごもりつつ「サラーム」と返した後、
何となく気まずい様子になってしまったのです。
とりわけ警備にあたるまだハイティーンくらいの兵士になると、
つられて微笑みそうになり、
はっと慌てて表情を硬くしようとするも、うまくいかない。
「Hey Boy, That's it.(やぁ、それでいいんだよ)」
英語は通じそうにありませんでしたが、僕は彼に小声で話しかけました。
知り合いのおじさんにあったかのように緩ませた表情が印象的でした。
本当は皆さん、いい人たちなんですよ。
こうした異様な体制下でなければ、友達になれた人もいたでしょう。
同じ人間ですから。
さて、自由の空気を胸いっぱい吸って英気を養い、
僕らは本来のスタイルに戻りました。
ウズベキスタンは2016年以来9年ぶり。それもヒヴァとブハラは初めてです。
(この前はサマルカンドとタシュケントのみ)
聞いていた以上に雰囲気のいい街ですね。
キヴァのシンボル カルタ・ミナル
茶色とターコイズブルーのコントラストが美しい
気温は氷点下になりましたが気合を入れて夜景も楽しみました
人々は相変わらずラブリーです。
インスペクターたちですら笑みが絶えず、
「へぇ、日本人か、この国境で珍しいね!」って感じ。
僕らが持っていた結構な量の医薬品にしても、詰問調ではなく、
「こんなにたくさんの薬を持ってるってことはドクター?」
「いや、この歳でバックパッカーをやっていると、いろいろ問題があるんですよ。
たとえば腰とか痛くなるし、アレルギーもあるし、わかるでしょ?」
と腰をトントン叩けば、
「あぁ、だよねぇ〜!」
しかし、変わったこともありました。
まず通貨の2重レートがほぼなくなったこと。
以前は市場で闇両替をやると、正規の1.3倍前後のスム(現地通貨)が手に入りましたが、
今は正規レートとあまり差がなくなってきたようです。
なので銀行で両替した方がニセ金混入やちょろまかしのトラブルも少ない。
しかしハイパーインフレは継続中 ここでも100USD札一枚がこうなります
また、ATMとクレカが使えるようになったではありませんか。
いやぁ〜、便利になったものです。
それからヨーロッパ同様、英語の話者が20〜30歳代を中心に増えました。
国境からヒヴァの旧市街まで乗ったタクシーのドライバーなんて、
僕とほぼ変わらない年齢だったのに、ある程度話ができましたしね。
今のところコミュニケーションで困ったことはありません。
取材も順調です。中央アジアはうまいものが多くてね。
ヒヴァはウズベキスタンのなかでも独自の食文化が育まれており、
たとえば卵ギョーザともいえるトゥフン・バラク。
Tuhun Barak
小麦の生地に液状の卵とミルクを入れ、うまく閉じて茹でるという変わり種。
これにヨーグルトを添えて頂くのですが、つるんとした食感が楽しいです。
なんとなく茶碗蒸しみたいな味。そして変わり種といえばこれもそう。
Shivit Oshi
緑が鮮やかな麺料理。緑の麺といえばイタリアのジェノベーゼを思い出しますが、
あれはソースの色なんですよね。
で、このシヴィット・オシュは、ご覧のとおり麺そのものが鮮やかな緑色なのです。
それもパスタでよくあるホウレン草による着色ではなく、
ハーブのディルをたっぷり練りこんで作ります。ですから香りがとてもいい。
それにジャガイモとニンジン、ビーフのシチューをかけ、
ヨーグルトを添えて頂きます。
本来は夏の料理ですが、今ではこの時期も食べられてラッキー。
さて、ブハラに着いたのは昨夜の21時過ぎ。
一夜明けて、今日は市場を中心に街の様子を見るところから始めます。
ここにもいろいろおいしいものがありそうですよ。
まずは市場の場外食堂名物、大鍋のカザンで炊いたプロフだな。
それでは行ってきます!
to bw continued...
えーじ
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