僕らは昨日の未明、
「予定どおりの想定外」でインドのデリーに到着しました。
朝、ホテルを出たらさっそく野良ウシのお出迎えが・・・
いやはや前回の締めくくりに「これまた不確定要素だらけでして」
と言いましたが、お約束のようにやってきましたハプニング。
想定していたのは、
インデラ・ガンジー国際空港での乗り継ぎトラブルだったのですよ。
しかし、実際に待っていたのは別のこと。
プランAはビシュケクから国際線で到着し、
入国後、国内線に乗り換えてアムリトサルまで行く予定でした。
トランジットタイムは3時間半。そのうち使えるのは、
国内線のチェックイン締め切りを除いた2時間30分のみ。
一般的には十分な時間でも、インドですよ、ここは。
そこで少しでも時間を稼ごうと、
先日えらい苦労をしてウェブでe-VISAを取得しておいたのです。
(このインドらしいドタバタ劇の話は、またいずれ)
「もうすぐ着陸?」
「ああ、でもちょいと遅れてるな」
「どれくらい?」
「10分前後。だから2時間20分以内に、
国内線のチェックインカウンターまで行けるかどうか、ってゲームさ」
「早く着陸するといいね」
フライトマップと窓の外を見比べつつ、
僕らはやきもきしながら待っていました。
そして着陸3分前になって妙なことに気付いたのです。
変だぞ、フライトマップの高度は800メートル。
にもかかわらず、窓の外に街の明かりが見えない。
着陸まで2分切ってるじゃないか。システムに遅れが反映されてないのか?
そこへ機外灯の光が厚い雲を照らし出しました。
なるほど、雲の中を降下中か。でも、それにしては揺れないし、
こんな低くまで雲の底が届いているはずもない。
いったいどうなって・・・
どかんっ!
なんだこりゃ!? 着陸した?
窓の外には滑走路のエッジライトや進入灯がぼやけて見えます。
・・・? 温度差で窓が曇ってる?
いや、違う、ものすごい濃霧だ。視界が30メートルもない。
これじゃ目視操縦は無理だ。計器着陸したんだな。たいしたもんだ。
それで着陸が少し遅れたのかも。とりあえず、よしってところかな。
じゃ、シナリオどおり、
国内線のチェックインカウンター目指してタイムレースと行くか。
僕はスマホの機内モードを解除し、ネットに繋ぎました。
そこへさっそくメールの着信が・・・
「な、なんだって!」
「びっくりした、どしたの?」
「どうしたもこうしたも、アムリトサル行きが欠航だって」
「え〜っ!」
メッセージには「by weather」となっていましたが、
僕はその詳細をリアルタイムで見ていたことになります。
はぁ・・・そりゃそうだ、これじゃ空港は封鎖だろう。
思えばよくまぁこの状況で着陸したもんだよ。
デリーに無事着いただけでもラッキーか。
結局、僕らはほぼ徹夜。
忍耐力テストのようなアルマトイでのトランジットに続いて、
デリーの入国でへろへろの上、今度は朝4時の空港で取り急ぎの宿探し。
毎度こんな話をしていると、
僕を中心に旅が進んでいるように思われそうですが、
こういうトラブルシューティングも後方支援があってこそできること。
ととら亭での仕事と同じように、
この旅でもともこが毎日がんばってくれています。
料理取材の主体は彼女ですしね。
ほんと、お疲れさまでした。
では、今年のブログの締めくくりは、彼女にバトンを渡しましょう。
ともこです。
今回の旅に出て今日で99日目。
ちょうど100日目で新年を迎えます。
昨年から続くユーラシア大陸横断の旅のパート2も、
残すところあと1か月ちょっとになりました。
1年の半分を旅に出て、また半分をととら亭で過ごせることを、
本当に幸せに思っています。
「ずっと旅をして生きて行くにはどうすればいいんだろう?」
20代のころ、思い描いていた夢を現実にしてくれたえーじに感謝しています。
そして戻る場所があり、待っててくれる人がいて、
やりがいのある毎日だと思える日々があることにも感謝しています。
ときには大変で逃げ出したくなることもあるけど、
自分で選んだ自由な生き方ができる今が一番だと思っています。
私にとって本当に必要なことって、すごく少なくて、
それを手に入れて笑顔で過ごせる日を、この先、一日でも長くしていきたいな。
私たちの旅はまだまだ続いて、さらにワクワクが増えていく感じです。
来年も自分らしく生きて行こう!
to be continued...
Let dive into the unknown future