ととら亭の仕事を大まかに分けると、
取材 → 試作 → 営業。
そこで最初にぶつかった壁が取材日数の短さでした。
今でこそ1回に数カ月単位の取材期間を確保していますが、
なんと第1回のモロッコ(2011年2月)はたった1週間しかなかったのです。
あれはウルトラC、いや、DかFでしたね。
何と言ってもランチ営業をやって急いで片付け、それから出発。
マラケシュに着いたのはその33時間後。
で、到着早々みっちり取材を始めて再び遠路を戻り、
なんと帰国翌日のランチから営業再開していたのですから。
振り返ってみると、
われながらよくあんな離れ業ができたもんだと感心します。
(ま、若かったからできた、というのもありますが)
そして、その課題をクリアした次が試作の時間。
一般的に料理人は修業時代に覚えた料理を再現しています。
多少の変化はあったとしても、
たとえばイタリアンで修業した人が、
寿司屋で独立することはまずありません。
また、メニューなら夏は冷やしもの、冬は鍋物のように、
季節によって変えることはあっても、
夏に冷やし中華をやっていた店が、
冬にチーズフォンデュを出すことはまずないでしょう?
ところがととら亭の場合、この「あり得ない」が普通なのです。
現に前回やっていたのがメキシコ料理で今はアイルランド料理ですからね。
こうなると、料理人はレシピから仕入れ、仕込みまで、
すべてをゼロから作り直さなければなりません。
そしてこの作業を通常営業と並行して行わなければならないとしたら・・・
僕らの労働時間がひとり当たり、
月に400時間に及ぶ理由のひとつがここにあります。
そこで仕事の質を上げつつ、より人間らしい生活をするために、
今年から月曜日の半休を全休にしました。
今日はその初日。
午前中はゆっくり休んでリカバーに専念し、
午後からそれぞれの仕事に集中しています。
春一番が吹くなか、僕らの仕事も一区切り。
今年はこうして作りだした時間を使い、
また新しいことにチャレンジしたいですね。
えーじ
2026年02月23日
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