2010年03月12日

野方への道

飲食店の開業にかかる時間は、
それぞれの起業者の考え方と、条件によって異なり、
長い人で2年以上、短い場合は2ヶ月未満と聞きます。
ととら亭はどうかというと、丁度2年かかりました。
その中で最も時間をかけたのが出店地調査です。
自分たちのお店をどのようにしたいのか、
そのお店に来て頂けるお客さまはどこにいるのか、
単純に考えれば、そのふたつがはっきりすればいいのですが、
後者の方を調べるのは簡単ではありません。

僕たちはまず、個人店の割合が多く、
商業的活性度の高い商店街をリストアップしました。
次に洋食だけではなく、ととら亭本来のグランドメニューである、
旅のお料理に興味をもたれるお客さまが見込めるかどうか、
という条件で絞込み、都内40エリアでリサーチを行いました。

武蔵小山、門前仲町、吉祥寺、高円寺、荻窪、大山・・・
それぞれの場所で店舗構成を確認し、
次に活性度をサンプル店舗ごとに調べます。
これをエリアごとに平日、週末、昼と夜、
それぞれの組み合わせで行いましたから、
必然的に時間がかかってしまったのです。

実は野方は調査リストに入っていませんでした。
物件の紹介をお願いしていた不動産会社のテナントバンクさんに、
ときわ通りの物件を内見させて頂いた時に初めて訪れたのです。

で、急遽おっかけリサーチを行った結果ははどうかというと、
古くから住んでいらっしゃる地元の方に伺えば、
「昔は良かったけど、今はダメだね」と仰る意見が殆ど。
しかし、ここ2年の自力調査データを元に他のエリアと比較すれば、
けして有名商店街に引けを取るものではありません。
個人店の構成比と活性度は規模は違っても、
荻窪に近いものがありました。
何より、昔ながらの雰囲気が僕たちの考えた、
ととら亭にぴったりです。

こんな風に辿り着いた場所で迎える2度目の週末。
きっちりした仕事をしなくては!
posted by ととら at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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