昨日の定休日。
久しぶりに新宿駅の東口で献血に行ってきました。
そこで採血が終わり、お茶を飲みながら休んでいると、
「ちょっとお話してもいいでしょうか?」
現れたのは受付にいた女性です。
「ええ」
「あの、今日はイベントをやっておりまして、
もしお時間がありましたら、ぜひ」
・・・? イベント?
彼女の視線を追うと、隅のブースに「占い」の看板が。
なんでも無料で見てくれるそうな。
実は僕、占いって初めてだったのですよ。
そこでこれも何かの縁と思い、
「それじゃ、お願いしようかな?」
占い師は40歳代中ごろの落ち着いた女性。
まずは手相を見ながら、僕の性格や経歴を語り始めました。
それが驚いたことに、
「ゼロから作ることは得意で、変化に乏しい維持が苦手」とか、
「決断力に優れ、協調性に欠ける」、
「本人の意思とは関わりなく、リーダーを任される」など、
初対面とは思えないレベルで言い当てたではないですか。
へぇ〜、大したもんだな。
そこで、これから行く旅のアドバイスをお願いしてみました。
彼女が次に取り出したのはタロットカードです。
手慣れたカードさばきで素早くシャッフルし、
最初に提示されたカードは・・・
Death and Rebirth(死と再生)!
おいおい、いきなりDeathですか?
「いや、悪いカードじゃありませんよ」
そしてその隣にはHremit(隠者)。
いろいろ並べて曰く、
「予定変更はありますが、大きなトラブルはなく、
奥さまと力を合わせて進めば、いい旅になるでしょう」
なるほど。
それではいつも通りに旅すればいいのね。
5日後に出発するインドネシア、マレーシア、タイを巡る旅。
取りあえず、幸先のいい知らせでスタート・・・
かな?
えーじ
P.S.
いま全型で血液が不足しているそうで。
皆さんもできたら献血にご協力を!
献血ルームのまったりした雰囲気も気分転換にいいですよ。
2023年06月07日
2023年06月03日
理屈より直感
昨日。正午の葛飾区の天気予報では、
夕方から風は強まるものの、雨は小降りになるとのことでした。
しかし、時計が17時を周るころには土砂降りとなり、
傘がほとんど用をなさない状態に。
あ〜こりゃ、やっぱり誰も来ないな。
と、アーリークローズを前提に暖簾を出しましたが、
心のどこかに引っかかるものが。
すると19時少し前、常連さんを伴った3名のお客さまが、
強風と豪雨のなか、ご来店されたではありませんか。
いやはや、やっぱり開けて正解でした。
嵐の晩にやっとこさ着いたレストランが臨時休業だったら、
ほんと、がっかりしてしまいますからね。
だから状況とプロファイリングの結果が「誰も来ない」でも、
直感は「いや、もしかしたら」と囁いていたのかな?
やっぱり最後は理屈より直感なんですね。
えーじ
夕方から風は強まるものの、雨は小降りになるとのことでした。
しかし、時計が17時を周るころには土砂降りとなり、
傘がほとんど用をなさない状態に。
あ〜こりゃ、やっぱり誰も来ないな。
と、アーリークローズを前提に暖簾を出しましたが、
心のどこかに引っかかるものが。
すると19時少し前、常連さんを伴った3名のお客さまが、
強風と豪雨のなか、ご来店されたではありませんか。
いやはや、やっぱり開けて正解でした。
嵐の晩にやっとこさ着いたレストランが臨時休業だったら、
ほんと、がっかりしてしまいますからね。
だから状況とプロファイリングの結果が「誰も来ない」でも、
直感は「いや、もしかしたら」と囁いていたのかな?
やっぱり最後は理屈より直感なんですね。
えーじ
2023年06月02日
商売は心理戦
犯罪捜査で使われるプロファイリング。
実はこれ、FBI捜査官の専売特許ではなく、
僕らお天気商売従事者なら日々やっていることなんですよ。
たとえば今日のように台風が接近している日。
僕らの選択肢は3つあります。
1.通常通り営業する。
2.時短で営業する。
3.休業する。
はてさて、どれを選択するべきか?
営業すれば少なからず売り上げが入る可能性が生まれますけど、
集客しなかった場合は水光熱費だけではなく、
準備したモノと時間が無駄になるかもしれません。
かといって、
休業してしまえば損失リスクこそゼロになりますが、
売り上げが入る可能性もゼロになってしまいます。
そこでお客さまの心理を読むのですよ。
今どき、ほとんどのお客さまは昨夜から今朝にかけて、
天気予報をこまめにチェックしているでしょう。
くわえて主だったニュースがないため、
メディアはこぞって、
「災害級の大雨」とか「災害の危機迫る」という調子で、
危機感を盛り上げてくれています。
そして東京の台風のピークは明日の早朝。
ということは、ここから深夜にかけて、
時間が経つほど天候は荒れてくる。
たぶん、交通機関の混乱を想定し、
早期退社を促す企業も少なくないでしょう。
となると、多くの人のたどり着く結論は、
「早くうちに帰ろう!」
ですよね?
というわけで、僕らの結論もまた「臨時休業する」にするべきか?
と二人して思案したのですが、
もし「帰宅しても食べるものがないし」というお客さまが、
「ととら亭に寄ってさくっと食事をしてから帰ろう」と思い、
せっかく雨の中をやって来たのに閉まっていたら・・・
そう考えて「う〜ん・・・」となってしまいました。
もちろんこの場合、そんな人が5人も10人もいるとは考えられません。
しかし、人数の問題ではなく、
一人でもいるかいないかという気持ちの問題なんですよ。
雨の中で張り紙をみて佇む人。
それを知らず、安全な家の中でくつろいでいる僕ら。
じゃあねぇ・・・
で、最終判断は「時短営業」となりました。
通常通り18時に開けて、どなたもいらっしゃらなければ、
20時にアーリークローズします。
どなたさまもお気を付けて。
えーじ
実はこれ、FBI捜査官の専売特許ではなく、
僕らお天気商売従事者なら日々やっていることなんですよ。
たとえば今日のように台風が接近している日。
僕らの選択肢は3つあります。
1.通常通り営業する。
2.時短で営業する。
3.休業する。
はてさて、どれを選択するべきか?
営業すれば少なからず売り上げが入る可能性が生まれますけど、
集客しなかった場合は水光熱費だけではなく、
準備したモノと時間が無駄になるかもしれません。
かといって、
休業してしまえば損失リスクこそゼロになりますが、
売り上げが入る可能性もゼロになってしまいます。
そこでお客さまの心理を読むのですよ。
今どき、ほとんどのお客さまは昨夜から今朝にかけて、
天気予報をこまめにチェックしているでしょう。
くわえて主だったニュースがないため、
メディアはこぞって、
「災害級の大雨」とか「災害の危機迫る」という調子で、
危機感を盛り上げてくれています。
そして東京の台風のピークは明日の早朝。
ということは、ここから深夜にかけて、
時間が経つほど天候は荒れてくる。
たぶん、交通機関の混乱を想定し、
早期退社を促す企業も少なくないでしょう。
となると、多くの人のたどり着く結論は、
「早くうちに帰ろう!」
ですよね?
というわけで、僕らの結論もまた「臨時休業する」にするべきか?
と二人して思案したのですが、
もし「帰宅しても食べるものがないし」というお客さまが、
「ととら亭に寄ってさくっと食事をしてから帰ろう」と思い、
せっかく雨の中をやって来たのに閉まっていたら・・・
そう考えて「う〜ん・・・」となってしまいました。
もちろんこの場合、そんな人が5人も10人もいるとは考えられません。
しかし、人数の問題ではなく、
一人でもいるかいないかという気持ちの問題なんですよ。
雨の中で張り紙をみて佇む人。
それを知らず、安全な家の中でくつろいでいる僕ら。
じゃあねぇ・・・
で、最終判断は「時短営業」となりました。
通常通り18時に開けて、どなたもいらっしゃらなければ、
20時にアーリークローズします。
どなたさまもお気を付けて。
えーじ
2023年05月31日
独立ノススメ その3
「飲食店をやろうと思ってるんですけど・・・」
今回はその3ですが、話を先に進めるため、
その1に巻き戻してから始めましょう。
実はこのご質問に僕は多くを語りません。
いや、成功者じゃないからではなくてですね、
この時点でのお話にはあまり意味がないからなんですよ。
と申しますのも質問されている方は、
何が分からないのかが分からなくて質問されているから。
そう、あまりに範囲が広く、
また、自分が今いる位置も漠然としているので、
「具体的に何が知りたいですか?」と逆に問えば、
「ん〜・・・」となってしまう。
そこでシンプルにお勧めするのが、
「自分のやりたい店に最も近い店で、
最低でも1年くらい働いてみましょう!」
強いモチベーションと憧れを持って飛び込めば、
1年も経つと僕に聞くこともなくなるはずです。
経験こそが最高の教師ですからね。
誰かに聞いて返ってきた言葉はただの情報であり、
そんなものをいくら積み重ねたところで、
あんまり役には立ちません。(マジで)
逆に言うとですね、
経験のない業種で独立するのは、
破産へのショートカットなんですよ。
ほんと、高い授業料を払うことになります。
(未経験オーナーさん募集中!
なんて会社のフランチャイズはかなりリスキーですからね)
反対に自分のやりたい店に最も近い店で働けば、
経験だけではなく、少なからず給料だってもらえる。
確かに、ここでみな例外なく高い壁にぶつかるでしょう。
カウンターの内側は厳しい世界ですから。
でもね、仕事も人間と同じように、
すべてが良いことずくめのケースなんてありません。
好きなところもあれば嫌いなところだってある。
それが真実の姿であり、そのすべてを受け入れて、
ようやく憧れがリアルな現実になるんじゃありません?
ちょっとキザに言うと、それは愛とでも言い換えられるかな?
なぜなら好きじゃなきゃ出来ない仕事を、
続けて行けるようになりますからね。
憧れのお店を自分でもやってみたい!
その熱い思いを胸に、1年間、夢に最も近い店で働けば、
そこにはもう、何を聞いていいか分からず、
不安にかられた今のあなたはもういないでしょう。
そして、ととら亭で僕に質問する必要もまた、
なくなっていると思います。
to be continued...
えーじ
今回はその3ですが、話を先に進めるため、
その1に巻き戻してから始めましょう。
実はこのご質問に僕は多くを語りません。
いや、成功者じゃないからではなくてですね、
この時点でのお話にはあまり意味がないからなんですよ。
と申しますのも質問されている方は、
何が分からないのかが分からなくて質問されているから。
そう、あまりに範囲が広く、
また、自分が今いる位置も漠然としているので、
「具体的に何が知りたいですか?」と逆に問えば、
「ん〜・・・」となってしまう。
そこでシンプルにお勧めするのが、
「自分のやりたい店に最も近い店で、
最低でも1年くらい働いてみましょう!」
強いモチベーションと憧れを持って飛び込めば、
1年も経つと僕に聞くこともなくなるはずです。
経験こそが最高の教師ですからね。
誰かに聞いて返ってきた言葉はただの情報であり、
そんなものをいくら積み重ねたところで、
あんまり役には立ちません。(マジで)
逆に言うとですね、
経験のない業種で独立するのは、
破産へのショートカットなんですよ。
ほんと、高い授業料を払うことになります。
(未経験オーナーさん募集中!
なんて会社のフランチャイズはかなりリスキーですからね)
反対に自分のやりたい店に最も近い店で働けば、
経験だけではなく、少なからず給料だってもらえる。
確かに、ここでみな例外なく高い壁にぶつかるでしょう。
カウンターの内側は厳しい世界ですから。
でもね、仕事も人間と同じように、
すべてが良いことずくめのケースなんてありません。
好きなところもあれば嫌いなところだってある。
それが真実の姿であり、そのすべてを受け入れて、
ようやく憧れがリアルな現実になるんじゃありません?
ちょっとキザに言うと、それは愛とでも言い換えられるかな?
なぜなら好きじゃなきゃ出来ない仕事を、
続けて行けるようになりますからね。
憧れのお店を自分でもやってみたい!
その熱い思いを胸に、1年間、夢に最も近い店で働けば、
そこにはもう、何を聞いていいか分からず、
不安にかられた今のあなたはもういないでしょう。
そして、ととら亭で僕に質問する必要もまた、
なくなっていると思います。
to be continued...
えーじ
2023年05月28日
独立ノススメ その2
独立で一番大切なのはプラスの強いモチベーション、
次に大切なのは・・・
「憧れ」です。
たとえば飲食店で独立を考えている方は、
どこかにお気に入りの店があり、
「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思っているはずです。
でなければ、その業種で独立したいなんて考えませんからね。
しかし、ここでご注意を。
あなたの憧れを生んだ視点は、
お客さま側からの一方的なものではないでしょうか?
もしそうであれば、気を付けなければならないことがあります。
それは、同じお店にいても、
見えている世界が両者でまったく違うという厳しい現実。
それを説明するために、とりわけ「やってみたい!」、
という声の多かった居酒屋を例にとりますと、
お客さま → 座っている :スタッフ → 立っている
お客さま → 酔っている :スタッフ → 素面
お客さま → 食べている :スタッフ → 作っている
お客さま → 話している :スタッフ → 聞いている
こうした違いが厳然とあるわけです。
いかがです?
もしあなたが居酒屋好きで、いつかは自分でやってみたい!
と思っていらっしゃるのであれば、
これまで座って、飲んで、食べて、話をする立場から、
立って、素面で、料理を作りながら、
お客さまの話を聞く側になるのですよ。
それでも「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思えます?
実のところ、やってみて「こんなはずじゃなかった!」
となるケースが多いのも飲食業界なのですよ。
とにかくカウンターの外と内でのギャップが大きい。
しかしながら憧れがなければ、そもそも独立する意味もありません。
そこで憧れを保ちつつ、現実と向き合うために欠かせないのが・・・
to be continued...
えーじ
次に大切なのは・・・
「憧れ」です。
たとえば飲食店で独立を考えている方は、
どこかにお気に入りの店があり、
「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思っているはずです。
でなければ、その業種で独立したいなんて考えませんからね。
しかし、ここでご注意を。
あなたの憧れを生んだ視点は、
お客さま側からの一方的なものではないでしょうか?
もしそうであれば、気を付けなければならないことがあります。
それは、同じお店にいても、
見えている世界が両者でまったく違うという厳しい現実。
それを説明するために、とりわけ「やってみたい!」、
という声の多かった居酒屋を例にとりますと、
お客さま → 座っている :スタッフ → 立っている
お客さま → 酔っている :スタッフ → 素面
お客さま → 食べている :スタッフ → 作っている
お客さま → 話している :スタッフ → 聞いている
こうした違いが厳然とあるわけです。
いかがです?
もしあなたが居酒屋好きで、いつかは自分でやってみたい!
と思っていらっしゃるのであれば、
これまで座って、飲んで、食べて、話をする立場から、
立って、素面で、料理を作りながら、
お客さまの話を聞く側になるのですよ。
それでも「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思えます?
実のところ、やってみて「こんなはずじゃなかった!」
となるケースが多いのも飲食業界なのですよ。
とにかくカウンターの外と内でのギャップが大きい。
しかしながら憧れがなければ、そもそも独立する意味もありません。
そこで憧れを保ちつつ、現実と向き合うために欠かせないのが・・・
to be continued...
えーじ
2023年05月25日
この夏に向けて
遅くなりましたが、
6月と7月の営業スケジュールをアップしました。
柴又に移転して間もなく丸一年が経ちます。
そこで僕らもいよいよ目指していた目標を実行することにしました。
まずは6月12日(月)からの取材旅行。
これも独立して20回目を数えますけど、
内容としてはととら亭で初のもの。
いや、原点回帰と申しましょうか。
往復の航空券と初日の宿を予約した以外はフリーで旅をします。
もちろん取材ルートと対象料理は決めていますが、
移動と宿泊は出たとこ勝負で進めるのです。
これが僕らの本来のスタイルなんですよ。
次が帰国して迎える7月20日(木)の第1回柴又移転記念日。
早いですね〜。
もうこの街で1年になるのか。
そこでそれを祝う特別料理は、
モロッコのお祝い料理、パスティラに決めました。
パイ生地でスパイシーな具材を包み、
サクッと焼き上げた料理は現地の婚礼の席などで出されるもの。
期間は7月20日(木)から8月3日(木)まで。
そしてその渦中で迎える7月25日(火)の葛飾納涼花火大会では、
ととら亭初の店頭売店を行います!
つまりは屋台営業。
これ、野方時代からずっとやりたいと思っていたのですけどね。
なかなかその機会がなくて。
出し物の候補は幾つかありますが、
今度の取材旅行で周るのはまさしく屋台料理が本場の地域ですから、
もう少し検討して決めたいと思っています。
そうそう、旅の特集も、
お店を再起動する7月7日(金)から変わります。
ご好評を頂いている南米料理は6月10日(土)で終わり、
次は5年ぶりのモザンビーク料理特集をお届けしましょう。
暑い時期には熱い国の料理がおいしいですからね。
合わせるビールはモロッコ、
ワインは宗主国でもあったポルトガルから、
ヴィーニョヴェルデで決まりかな。
ん〜、初めてのことに挑戦していると、今さらながらに思います。
人生は冒険だ!
えーじ
6月と7月の営業スケジュールをアップしました。
柴又に移転して間もなく丸一年が経ちます。
そこで僕らもいよいよ目指していた目標を実行することにしました。
まずは6月12日(月)からの取材旅行。
これも独立して20回目を数えますけど、
内容としてはととら亭で初のもの。
いや、原点回帰と申しましょうか。
往復の航空券と初日の宿を予約した以外はフリーで旅をします。
もちろん取材ルートと対象料理は決めていますが、
移動と宿泊は出たとこ勝負で進めるのです。
これが僕らの本来のスタイルなんですよ。
次が帰国して迎える7月20日(木)の第1回柴又移転記念日。
早いですね〜。
もうこの街で1年になるのか。
そこでそれを祝う特別料理は、
モロッコのお祝い料理、パスティラに決めました。
パイ生地でスパイシーな具材を包み、
サクッと焼き上げた料理は現地の婚礼の席などで出されるもの。
期間は7月20日(木)から8月3日(木)まで。
そしてその渦中で迎える7月25日(火)の葛飾納涼花火大会では、
ととら亭初の店頭売店を行います!
つまりは屋台営業。
これ、野方時代からずっとやりたいと思っていたのですけどね。
なかなかその機会がなくて。
出し物の候補は幾つかありますが、
今度の取材旅行で周るのはまさしく屋台料理が本場の地域ですから、
もう少し検討して決めたいと思っています。
そうそう、旅の特集も、
お店を再起動する7月7日(金)から変わります。
ご好評を頂いている南米料理は6月10日(土)で終わり、
次は5年ぶりのモザンビーク料理特集をお届けしましょう。
暑い時期には熱い国の料理がおいしいですからね。
合わせるビールはモロッコ、
ワインは宗主国でもあったポルトガルから、
ヴィーニョヴェルデで決まりかな。
ん〜、初めてのことに挑戦していると、今さらながらに思います。
人生は冒険だ!
えーじ
2023年05月23日
独立ノススメ その1
「飲食店をやろうと思ってるんですけど・・・」
ととら亭を起業して間もなく、
こんなご相談やご質問を頂くようになりました。
たぶん、外見から、
僕らが「成功」しているように思えたのでしょうか。
しかしながら、
成功者としてのアドバイスなど僕にできるわけがありません。
そもそも僕は成功と失敗という、
二元論的な考え方をしていませんからね。
そこで代わりにお話しているのは、
いかにしておカネを儲けるかのノウハウではなく、
どうやって生き残るか、です。
どうしたわけか書店に行っても、
いかにして独立するか、
いかにして事業を拡大するか、の本は溢れていても、
お店のサバイバルに関する書籍は見当たりません。
日本の飲食店の平均寿命は3〜4年という厳しい現実を考えると、
事業の拡大以前に、
生き残りがいかに難しいかがご想像頂けるかと思います。
では生き残るために最も大切なものは何か?
それはモチベーションです。
換言すると「××××がしたい!」という、
前向きの気持ちとなりましょうか。
これは飲食店に限らず、雑貨店でも書店でも変わりません。
飲食店で独立したい! 雑貨屋で独立したい!
という強いプラスの精神力が長きに渡って求められるのですよ。
なぜか?
独立して事業を続けるということは、
雇われの身では想像もできない困難の連続です。
(少なくともととら亭は僕らの予想を超えていました)
これを乗り切るために必要なのは、おカネや知識以上に、
これが好きだ! これを続けて行くんだ!
という強いモチベーションに他なりません。
ですからたとえば、今の仕事がイヤだ、とか、
副業でちょっとやってみよう、みたいな動機だと、
まず生き残れないのですよ。
独立には資金が必要ですが、
資金を調達するにも前向きな気持ちは欠かせません。
今どき銀行に行って「800万円貸してください」
「はい、どうぞ!」とはなりませんからね。
このハードルを超えるだけでも、
ここまでしなくちゃならないのか!な目に、
たっぷり遭遇するでしょう。
しかし、逆もまたしかり。
おカネがなくても、ノウハウが分からなくても、
強いモチベーションがあれば、
それらの課題をひとつずつクリアして行けるはずです。
誰もが最初はゼロからスタートするんですよ。
独立したいですか?
ではまず、
ご自身の心を見つめてみて下さい。
そこに強いプラスのモチベーションがあるなら、
あなたは前に進めるはずです。
to be continued...
えーじ
ととら亭を起業して間もなく、
こんなご相談やご質問を頂くようになりました。
たぶん、外見から、
僕らが「成功」しているように思えたのでしょうか。
しかしながら、
成功者としてのアドバイスなど僕にできるわけがありません。
そもそも僕は成功と失敗という、
二元論的な考え方をしていませんからね。
そこで代わりにお話しているのは、
いかにしておカネを儲けるかのノウハウではなく、
どうやって生き残るか、です。
どうしたわけか書店に行っても、
いかにして独立するか、
いかにして事業を拡大するか、の本は溢れていても、
お店のサバイバルに関する書籍は見当たりません。
日本の飲食店の平均寿命は3〜4年という厳しい現実を考えると、
事業の拡大以前に、
生き残りがいかに難しいかがご想像頂けるかと思います。
では生き残るために最も大切なものは何か?
それはモチベーションです。
換言すると「××××がしたい!」という、
前向きの気持ちとなりましょうか。
これは飲食店に限らず、雑貨店でも書店でも変わりません。
飲食店で独立したい! 雑貨屋で独立したい!
という強いプラスの精神力が長きに渡って求められるのですよ。
なぜか?
独立して事業を続けるということは、
雇われの身では想像もできない困難の連続です。
(少なくともととら亭は僕らの予想を超えていました)
これを乗り切るために必要なのは、おカネや知識以上に、
これが好きだ! これを続けて行くんだ!
という強いモチベーションに他なりません。
ですからたとえば、今の仕事がイヤだ、とか、
副業でちょっとやってみよう、みたいな動機だと、
まず生き残れないのですよ。
独立には資金が必要ですが、
資金を調達するにも前向きな気持ちは欠かせません。
今どき銀行に行って「800万円貸してください」
「はい、どうぞ!」とはなりませんからね。
このハードルを超えるだけでも、
ここまでしなくちゃならないのか!な目に、
たっぷり遭遇するでしょう。
しかし、逆もまたしかり。
おカネがなくても、ノウハウが分からなくても、
強いモチベーションがあれば、
それらの課題をひとつずつクリアして行けるはずです。
誰もが最初はゼロからスタートするんですよ。
独立したいですか?
ではまず、
ご自身の心を見つめてみて下さい。
そこに強いプラスのモチベーションがあるなら、
あなたは前に進めるはずです。
to be continued...
えーじ
2023年05月20日
ととら亭の音
時代は変わったんだなぁ・・・
この齢になると、そう思うことが少なくありません。
最近痛感したのは、
新しいととら亭を創っていたときのオーディオ機器に関してです。
かつてのようには売ってないんですよ、
CDプレーヤーやアンプ、スピーカーが。
名門オンキヨーの経営破綻など、
寂しいニュースが流れるなか、イヤな予感はしていましたが、
いざ久しぶりにアキバへ行けばオーディオ機器の専門店は激減し、
量販店での売り場も隅っこの方へ小さく追いやられていたではないですか。
(メイドさんとゲームの街になっちゃったのね・・・)
当然、陳列されている機器も層が薄く、
5万円〜10万円の中堅機は特に品薄状態。
なんとかDENONのPMA-390REを中古でゲットし、
ため息交じりで家路についた僕でありました。
ととら亭はクラブやジャズ喫茶ではありませんが、
野方時代から音にはそれなりのこだわりを持っていました。
そこで要のスピーカーは、会社員時代に自宅で使っていた、
スウェーデンのaudio pro社製、Cinema C2を設置。

(15年以上鳴らして程よく枯れたマイルドな音)
これはその製品名のとおり、AVシステムのLRで使うもので、
カタログ上は低域を受け持つセンタースピーカーとのセットになっています。
しかし、ショップで試聴したところ、JBLの4312M2などよりむしろ、
大音量で鳴らせない日本の住宅環境にはいいじゃないですか。
そしてととら亭で使うにも、
周波数特性は100Hz〜20kHzといたってナローですけど
レストランで流れるメインの音楽はお客さまの会話ですから、
それを補助する意味で十分です。
(低域が出過ぎると疲れますしね)
それに、これは案外知られていないことですが、
高出力アンプに大口径スピーカーを繋ぎ、しょぼいボリュームで鳴らすより、
CDプレーヤーのアウトプットをアッテネータで落とし、
低出力アンプと小口径スピーカーをドライブさせた方が、
ずっといい音になるのですよ。
そうした点でCinema C2はととら亭程度の規模のレストランに、
最適なスピーカーだったのです。
また、もうひとつ、音作りの点で、
オーディオマニアでさえ見落としがちなポイントがあります。
それは、部屋の大きさと構造、そして壁の材質が持つ、
サウンドの決定要素としての役割。
野方時代から来ていらっしゃるお客さまから、
「前より音が良くなったね」としばしば言われますが、
それもそのはず、ホールをそういう特性に設計していたのですよ。
人間はスピーカーからの直接音だけではなく、
壁で反射した音も同時に聴き、それが臨場感を作り上げています。
音は一般的に並行する壁に当たると反射を繰り返しながら減衰しますが、
この余韻が伸びると、
いわゆる「エコーがかかったみたい」な音に聞こえるんですね。
(正しくはリバーブレーション)
柴又のととら亭のホールは野方時代に比べ空間が広がり、
並行して対面する壁が多いため、
以前より強くリバーブがかかっているのですよ。
それで臨場感が強調され、「いい音になりましたね」となったわけです。

(音の反射を考えて、高い位置に設置したスピーカー)
とまぁ、うんちくを述べましたが、
こういうネタ、実は女性にウケないんですよね〜。
と申しますのも、どうしたわけか、
昔からオーディオマニアは男性と相場が決まっているのです。
少なくとも僕は、アンプやスピーカーを熱く語る女性に、
これまで会ったことがありません。
(Audio Unionのお客さんもおじさんばかりだし)
え? でも、ととら亭の音はいいと思う?
であれば、
マニアなおじさまも報われるというものでございます。
えーじ
この齢になると、そう思うことが少なくありません。
最近痛感したのは、
新しいととら亭を創っていたときのオーディオ機器に関してです。
かつてのようには売ってないんですよ、
CDプレーヤーやアンプ、スピーカーが。
名門オンキヨーの経営破綻など、
寂しいニュースが流れるなか、イヤな予感はしていましたが、
いざ久しぶりにアキバへ行けばオーディオ機器の専門店は激減し、
量販店での売り場も隅っこの方へ小さく追いやられていたではないですか。
(メイドさんとゲームの街になっちゃったのね・・・)
当然、陳列されている機器も層が薄く、
5万円〜10万円の中堅機は特に品薄状態。
なんとかDENONのPMA-390REを中古でゲットし、
ため息交じりで家路についた僕でありました。
ととら亭はクラブやジャズ喫茶ではありませんが、
野方時代から音にはそれなりのこだわりを持っていました。
そこで要のスピーカーは、会社員時代に自宅で使っていた、
スウェーデンのaudio pro社製、Cinema C2を設置。

(15年以上鳴らして程よく枯れたマイルドな音)
これはその製品名のとおり、AVシステムのLRで使うもので、
カタログ上は低域を受け持つセンタースピーカーとのセットになっています。
しかし、ショップで試聴したところ、JBLの4312M2などよりむしろ、
大音量で鳴らせない日本の住宅環境にはいいじゃないですか。
そしてととら亭で使うにも、
周波数特性は100Hz〜20kHzといたってナローですけど
レストランで流れるメインの音楽はお客さまの会話ですから、
それを補助する意味で十分です。
(低域が出過ぎると疲れますしね)
それに、これは案外知られていないことですが、
高出力アンプに大口径スピーカーを繋ぎ、しょぼいボリュームで鳴らすより、
CDプレーヤーのアウトプットをアッテネータで落とし、
低出力アンプと小口径スピーカーをドライブさせた方が、
ずっといい音になるのですよ。
そうした点でCinema C2はととら亭程度の規模のレストランに、
最適なスピーカーだったのです。
また、もうひとつ、音作りの点で、
オーディオマニアでさえ見落としがちなポイントがあります。
それは、部屋の大きさと構造、そして壁の材質が持つ、
サウンドの決定要素としての役割。
野方時代から来ていらっしゃるお客さまから、
「前より音が良くなったね」としばしば言われますが、
それもそのはず、ホールをそういう特性に設計していたのですよ。
人間はスピーカーからの直接音だけではなく、
壁で反射した音も同時に聴き、それが臨場感を作り上げています。
音は一般的に並行する壁に当たると反射を繰り返しながら減衰しますが、
この余韻が伸びると、
いわゆる「エコーがかかったみたい」な音に聞こえるんですね。
(正しくはリバーブレーション)
柴又のととら亭のホールは野方時代に比べ空間が広がり、
並行して対面する壁が多いため、
以前より強くリバーブがかかっているのですよ。
それで臨場感が強調され、「いい音になりましたね」となったわけです。

(音の反射を考えて、高い位置に設置したスピーカー)
とまぁ、うんちくを述べましたが、
こういうネタ、実は女性にウケないんですよね〜。
と申しますのも、どうしたわけか、
昔からオーディオマニアは男性と相場が決まっているのです。
少なくとも僕は、アンプやスピーカーを熱く語る女性に、
これまで会ったことがありません。
(Audio Unionのお客さんもおじさんばかりだし)
え? でも、ととら亭の音はいいと思う?
であれば、
マニアなおじさまも報われるというものでございます。
えーじ
2023年05月17日
とはいえ!
自分を褒めた次に言うのも何ですが、
いかに自己チューの僕でも、
バックアップしてくれた人たちを忘れたことはありません。
思えば会社員時代に僕がどうにかやってこれたのも、
同僚たちやパートナー企業の方々の多大な支援があったからこそでした。
何より借りが大きいのは哀れな僕の部下たちです。
(部下って言葉はキライなんですが)
普通、上司というのは彼、彼女らの尻拭いが仕事ですが、
「僕はこれから現場に入って当分戻らない。
君はオフィスで時間稼ぎをしていてちょうだい」
こう言い残して姿をくらまされちゃ、たまらんですよね?
パートナー企業の方々も、
「これで動かなかったら一緒にハローワークへ行きましょう。
うひひひ・・・」
なんて火事場で言われたら、
妻子ある身じゃ内心穏やかではなかったでしょう。
そしてこれは独立して、さらに範囲が広がりました。
店を作る段階では不動産会社、大家さん、
工務店さんなくして手も足も出ませんし、
行政や銀行の方々の協力だって欠かせません。
さらに稼働したらしたで、
電気やガス、水道などインフラの担当企業から仕入れ先、
はてや廃棄物の処理業者さんまで、
いずれも一社欠けただけで仕事は止まってしまうのです。
ほんと、雨の日に配達や収集をして頂いている姿を見るだけで、
頭が下がります。
それから最後に忘れちゃいけないのが、ともこの存在です。
実は今も僕は複数のビッグプロブレムをハンドリング中でして、
定休日の昨日も朝からあちこち奔走しておりました。
自ずと留守がちになり、
営業日でも店や自宅のことを十分にする余裕がありません。
そこをワイフであり、また相棒として、
彼女が後ろを守ってくれているからこそ、
僕は正面だけにフォーカスして突撃できるのです。
いつもすまんね。
どうもありがとう。
えーじ
いかに自己チューの僕でも、
バックアップしてくれた人たちを忘れたことはありません。
思えば会社員時代に僕がどうにかやってこれたのも、
同僚たちやパートナー企業の方々の多大な支援があったからこそでした。
何より借りが大きいのは哀れな僕の部下たちです。
(部下って言葉はキライなんですが)
普通、上司というのは彼、彼女らの尻拭いが仕事ですが、
「僕はこれから現場に入って当分戻らない。
君はオフィスで時間稼ぎをしていてちょうだい」
こう言い残して姿をくらまされちゃ、たまらんですよね?
パートナー企業の方々も、
「これで動かなかったら一緒にハローワークへ行きましょう。
うひひひ・・・」
なんて火事場で言われたら、
妻子ある身じゃ内心穏やかではなかったでしょう。
そしてこれは独立して、さらに範囲が広がりました。
店を作る段階では不動産会社、大家さん、
工務店さんなくして手も足も出ませんし、
行政や銀行の方々の協力だって欠かせません。
さらに稼働したらしたで、
電気やガス、水道などインフラの担当企業から仕入れ先、
はてや廃棄物の処理業者さんまで、
いずれも一社欠けただけで仕事は止まってしまうのです。
ほんと、雨の日に配達や収集をして頂いている姿を見るだけで、
頭が下がります。
それから最後に忘れちゃいけないのが、ともこの存在です。
実は今も僕は複数のビッグプロブレムをハンドリング中でして、
定休日の昨日も朝からあちこち奔走しておりました。
自ずと留守がちになり、
営業日でも店や自宅のことを十分にする余裕がありません。
そこをワイフであり、また相棒として、
彼女が後ろを守ってくれているからこそ、
僕は正面だけにフォーカスして突撃できるのです。
いつもすまんね。
どうもありがとう。
えーじ
2023年05月14日
Say well done to myself
早いですね。
柴又に引っ越して、ちょうど1年になりました。
僕らは過去を振り返って、
思い出に浸るタイプではありませんが、
去年の今ごろは、どうしてたんだろう?
とスケジュールを見てみれば・・・
はぁ〜・・・よくまぁ、ここまでやれたもんだ。
そんな深いため息が出てきたじゃないですか。
それもそのはず、
まずは4月下旬に住宅が引き渡されたとき、
電気だけではなく、ガスも水道も使えませんでしたからね。
とにかく、ないない尽くしからのスタート。

(まだ通路もファサードもありません)
で、ようやく風呂を除くインフラが仮設レベルで動くようになったのが、
ちょうど今頃だったのですよ。
それで引っ越しとなったわけです。
しかし、これでもまだまだ道半場。いや、1/3か?
店舗部分の工事に着手したのが、5月の下旬です。
そこからは工事現場の上で寝起きする日々となりました。

(工事が始まろうとしているホール部分)
当時のブログにもしばしば書きましたように、
移転計画を中心とした僕らの生活は、
東京にいながらにして、
さながらアフリカや南米の旅と変わらなくなってしまったのです。
そう、小さな問題は数知れず、
午前と午後にそれぞれやってくるビッグトラブル。
とにかく何ごともすんなり進みません。

(カウンター部分のフレーム)
呪われたか?
と何度も天を仰ぎましたが、
そんな僕らを前向きにしてくれたのは、
待っていてくれる人々の声と、形になりつつある夢でした。

(まだ何もないキッチン。)
心身ともに、えらくしんどい行程でしたが、
足を前に出せば、確実に前進する。
ゴールと思ったところが、まだ途中だと気付いてがっかりしても、
前進は前進ですからね。
いま、あらためて、稼働しているととら亭を見ていると、
珍しく、自分たちを褒めてやりたい衝動に駆られました。
今や当たり前になった柴又での仕事と生活。
それは僕らにとって、途方もない挑戦の結果だったのですから。
Say well done to myself.
えーじ

(野方のアパートで食べた最後の食事)
柴又に引っ越して、ちょうど1年になりました。
僕らは過去を振り返って、
思い出に浸るタイプではありませんが、
去年の今ごろは、どうしてたんだろう?
とスケジュールを見てみれば・・・
はぁ〜・・・よくまぁ、ここまでやれたもんだ。
そんな深いため息が出てきたじゃないですか。
それもそのはず、
まずは4月下旬に住宅が引き渡されたとき、
電気だけではなく、ガスも水道も使えませんでしたからね。
とにかく、ないない尽くしからのスタート。

(まだ通路もファサードもありません)
で、ようやく風呂を除くインフラが仮設レベルで動くようになったのが、
ちょうど今頃だったのですよ。
それで引っ越しとなったわけです。
しかし、これでもまだまだ道半場。いや、1/3か?
店舗部分の工事に着手したのが、5月の下旬です。
そこからは工事現場の上で寝起きする日々となりました。

(工事が始まろうとしているホール部分)
当時のブログにもしばしば書きましたように、
移転計画を中心とした僕らの生活は、
東京にいながらにして、
さながらアフリカや南米の旅と変わらなくなってしまったのです。
そう、小さな問題は数知れず、
午前と午後にそれぞれやってくるビッグトラブル。
とにかく何ごともすんなり進みません。

(カウンター部分のフレーム)
呪われたか?
と何度も天を仰ぎましたが、
そんな僕らを前向きにしてくれたのは、
待っていてくれる人々の声と、形になりつつある夢でした。

(まだ何もないキッチン。)
心身ともに、えらくしんどい行程でしたが、
足を前に出せば、確実に前進する。
ゴールと思ったところが、まだ途中だと気付いてがっかりしても、
前進は前進ですからね。
いま、あらためて、稼働しているととら亭を見ていると、
珍しく、自分たちを褒めてやりたい衝動に駆られました。
今や当たり前になった柴又での仕事と生活。
それは僕らにとって、途方もない挑戦の結果だったのですから。
Say well done to myself.
えーじ

(野方のアパートで食べた最後の食事)
2023年05月12日
日本のタブー
日本は住むのにいい国です。
と言ったものの、
僕は日本が何でも自由に発言できる国だと考えていません。
この国にもタブーはあります。
僕もそこは十分認識しており、
このブログだって支離滅裂に話しているようでいて、
意図的に触れない話題はあるのです。
ま、長らくお付き合い頂いている方は、
薄々感じていらっしゃるかと思いますが、
僕もまた、そうした日本の「当たり前」に疑問を持つ一人なのですよ。
そのタブーに共通しているのは、
議論そのものが許されない、という点です。
つまり、「なんで?」と声をあげるだけで、じろりと睨まれる。
それも政府にではなく、となり近所の人々に。
(ネットでは特にね)
たぶん、LGBTQの問題もそのひとつですが、
数あるタブーの中でも、
議論の土台に乗せられるだけ、いい方かもしれません。
個人的にはかつて、そうした議論を何度かしたことがあります。
しかし、その時に抱いた印象は、ほぼカルトに近いもので、
理性的に話そうとしても、感情的に否定されるだけだったのですよ。
ですから今では無駄なアプローチはやめ、
ただその問題や関わる人々とは距離を置くよう努めています。
しかし、それは個人的な解決を意味しているわけではありません。
身近な問題であるだけに、しばしば「何だかな〜・・・」
と、ため息が出ることだってあります。
それでもそれは、いま戦うべき相手ではない、
そう思い直し、見て見ぬふりをしているのです。
(後ろ向きかな?)
言論の自由とは、国家によって保証される権利ではなく、
民衆の寛容な心によって得られるものなのではないか?
ん〜、こういうのも国民性と言うのでしょうね。
えーじ
と言ったものの、
僕は日本が何でも自由に発言できる国だと考えていません。
この国にもタブーはあります。
僕もそこは十分認識しており、
このブログだって支離滅裂に話しているようでいて、
意図的に触れない話題はあるのです。
ま、長らくお付き合い頂いている方は、
薄々感じていらっしゃるかと思いますが、
僕もまた、そうした日本の「当たり前」に疑問を持つ一人なのですよ。
そのタブーに共通しているのは、
議論そのものが許されない、という点です。
つまり、「なんで?」と声をあげるだけで、じろりと睨まれる。
それも政府にではなく、となり近所の人々に。
(ネットでは特にね)
たぶん、LGBTQの問題もそのひとつですが、
数あるタブーの中でも、
議論の土台に乗せられるだけ、いい方かもしれません。
個人的にはかつて、そうした議論を何度かしたことがあります。
しかし、その時に抱いた印象は、ほぼカルトに近いもので、
理性的に話そうとしても、感情的に否定されるだけだったのですよ。
ですから今では無駄なアプローチはやめ、
ただその問題や関わる人々とは距離を置くよう努めています。
しかし、それは個人的な解決を意味しているわけではありません。
身近な問題であるだけに、しばしば「何だかな〜・・・」
と、ため息が出ることだってあります。
それでもそれは、いま戦うべき相手ではない、
そう思い直し、見て見ぬふりをしているのです。
(後ろ向きかな?)
言論の自由とは、国家によって保証される権利ではなく、
民衆の寛容な心によって得られるものなのではないか?
ん〜、こういうのも国民性と言うのでしょうね。
えーじ
2023年05月10日
やっぱり住むなら日本かな?
帰国して空港に着いたとき、
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
2023年05月08日
第20回取材旅行の準備 その3
連休が終わり、ほっと一息の月曜日。
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
2023年05月06日
ゴールデンウィークの柴又
新型コロナの規制緩和による追い風か?
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
2023年05月03日
会話力よりも
言葉はどうするんですか?
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
2023年05月01日
第20回取材旅行の準備 その2
1月のウォームアップが終わって、
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ
2023年04月29日
第20回取材旅行の準備 その1
皆さん、今ごろ何処にいるのかな?
待ちに待った旅が始まり、
それぞれが初めて見る風景を前に、
目を輝かせていることでしょう。
しかし、ゴールデンウィークといえば飲食店は繁忙期。
僕らは新天地の柴又で朝から晩までお仕事・・・
なんですが、旅も始まっています。
そう、先日ちょろっとお話した取材旅行が、
机上ではもう進んでいるのですよ。
ルートはまず、
インドネシアの西の外れにあるスマトラ島からスタート。
パダンという中西部の街で、有名なパダン料理を調べ、東岸のドゥマイへ。
ここはのっけから10時間に及ぶ夜行バスの旅です。
次にフェリーでマラッカ海峡を渡り、
対岸のマレーシアに入国します。
海路で国境を越えるのは久しぶりですね。
2018年のスウェーデン、フィンランド間以来かな?
でもあの時はシェンゲン協定内だったので、
入国審査や税関はありませんでしたから、
パスポートチェックがあるのは、
2016年のマカオ、香港間以来かもしれません。
その前は2009年のアルゼンチン、ウルグアイ間だったかな?
ん? あれは大型船で渡ったとはいえ、海ではなくラプラタ河だったか。
さて、マレーシアの上陸地はマラッカ。
ここはこの取材旅行の重要ポイントです。
プラナカン料理やクリスタン料理など、
ユニークでおいしいものが盛りだくさんですからね。
街並みも美しいし。
そこから今度はバスで首都のクアラルンプールへ。
何とここを訪れるのはととら亭以前の2002年、
ベトナムとカンボジアを周ったときに経由して以来です。
あれから21年か、だいぶ変わっただろうなぁ。
こうした変化を見るのも楽しみです。
次はマレー鉄道で200キロほど北上し、
マレーシアで3番目に大きい都市、イポーへ。
ここも美食の街として有名なんですよ。
そこからまた鉄道でバターワースを目指し、
フェリーでペナン島に渡ります。
シンガポールで知ったラクサの発祥地というからには、
ただ通り過ぎるわけにはいきませんからね。
そして再びマレー鉄道に乗り、パダンべサールでタイとの国境を越え、
南部最大の都市ハートヤイ(ハジャイ)へ。
マレーの影響を強く受けたこの辺の料理は、
なじみ深い中部のタイ料理とはだいぶ違うそうで。
最後は夜行列車でバンコクに行き、
僕のブラザーに会ってから帰国します。
期間は6月12日(月)から7月4日(火)までの、
なんと23日間!
ふふ・・・
こういう旅をするための移転でしたからね。
to be continued...
えーじ
待ちに待った旅が始まり、
それぞれが初めて見る風景を前に、
目を輝かせていることでしょう。
しかし、ゴールデンウィークといえば飲食店は繁忙期。
僕らは新天地の柴又で朝から晩までお仕事・・・
なんですが、旅も始まっています。
そう、先日ちょろっとお話した取材旅行が、
机上ではもう進んでいるのですよ。
ルートはまず、
インドネシアの西の外れにあるスマトラ島からスタート。
パダンという中西部の街で、有名なパダン料理を調べ、東岸のドゥマイへ。
ここはのっけから10時間に及ぶ夜行バスの旅です。
次にフェリーでマラッカ海峡を渡り、
対岸のマレーシアに入国します。
海路で国境を越えるのは久しぶりですね。
2018年のスウェーデン、フィンランド間以来かな?
でもあの時はシェンゲン協定内だったので、
入国審査や税関はありませんでしたから、
パスポートチェックがあるのは、
2016年のマカオ、香港間以来かもしれません。
その前は2009年のアルゼンチン、ウルグアイ間だったかな?
ん? あれは大型船で渡ったとはいえ、海ではなくラプラタ河だったか。
さて、マレーシアの上陸地はマラッカ。
ここはこの取材旅行の重要ポイントです。
プラナカン料理やクリスタン料理など、
ユニークでおいしいものが盛りだくさんですからね。
街並みも美しいし。
そこから今度はバスで首都のクアラルンプールへ。
何とここを訪れるのはととら亭以前の2002年、
ベトナムとカンボジアを周ったときに経由して以来です。
あれから21年か、だいぶ変わっただろうなぁ。
こうした変化を見るのも楽しみです。
次はマレー鉄道で200キロほど北上し、
マレーシアで3番目に大きい都市、イポーへ。
ここも美食の街として有名なんですよ。
そこからまた鉄道でバターワースを目指し、
フェリーでペナン島に渡ります。
シンガポールで知ったラクサの発祥地というからには、
ただ通り過ぎるわけにはいきませんからね。
そして再びマレー鉄道に乗り、パダンべサールでタイとの国境を越え、
南部最大の都市ハートヤイ(ハジャイ)へ。
マレーの影響を強く受けたこの辺の料理は、
なじみ深い中部のタイ料理とはだいぶ違うそうで。
最後は夜行列車でバンコクに行き、
僕のブラザーに会ってから帰国します。
期間は6月12日(月)から7月4日(火)までの、
なんと23日間!
ふふ・・・
こういう旅をするための移転でしたからね。
to be continued...
えーじ
2023年04月27日
待ちに待った連休
明後日から始まるゴールデンウィーク。
みなさん予定は立てられましたか?
今年は5月1日と2日に有給を取れば9連休!
(いいねぇ〜!)
新型コロナ禍で3年以上缶詰でしたが、
5類扱いも間近ですし、
そろそろ遠出をする方もいらっしゃることと思います。
ととら亭でもオーストラリアやアメリカなど、
「行ってきます!」という元気なお話を聞くようになりました。
それに伴い、先行しているのがインバウンド。
欧米を中心に、だいぶ旅行客が戻ってきています。
2020年よりめっきり減っていたととら亭を訪れる外国人の方も、
柴又にちらほらいらっしゃるようになりました。
おしなべて、皆さん表情が明るいですね。
その気持ち、よく分かる気がします。
先日、久しぶりに台湾を訪れたという韓国の友だちが、
「初めての海外旅行みたいに新鮮!」と喜んでいました。
僕らも空港に行っただけで感無量でしたからね。
待ちに待った旅の始まり。
また、それは旅行業界のメンタリティにも現れていると思います。
コロナの渦中、業界のお客さまに「どうですか?」と聞けば、
「忙しいですよ。キャンセルの手続きで」という、
同情を禁じ得ない苦境が続いていましたからね。
最近、ご来店されないところから察すると、
前向きな仕事で忙殺されているのでしょう。
さて、僕らはといえば、こちらもまた新鮮な気持ちで、
柴又で初めてのゴールデンウィークを迎えようとしています。
今回は正月と違い、通常通りに営業する予定。
え? みんなが遠出してしまったら、
お店はヒマになっちゃうじゃないか?
なるほど! でもいいんですよ。
久しぶりの旅を楽しみましょう。
こんなに長らく待ち続けていたのですから。
行ってらっしゃい!
えーじ
みなさん予定は立てられましたか?
今年は5月1日と2日に有給を取れば9連休!
(いいねぇ〜!)
新型コロナ禍で3年以上缶詰でしたが、
5類扱いも間近ですし、
そろそろ遠出をする方もいらっしゃることと思います。
ととら亭でもオーストラリアやアメリカなど、
「行ってきます!」という元気なお話を聞くようになりました。
それに伴い、先行しているのがインバウンド。
欧米を中心に、だいぶ旅行客が戻ってきています。
2020年よりめっきり減っていたととら亭を訪れる外国人の方も、
柴又にちらほらいらっしゃるようになりました。
おしなべて、皆さん表情が明るいですね。
その気持ち、よく分かる気がします。
先日、久しぶりに台湾を訪れたという韓国の友だちが、
「初めての海外旅行みたいに新鮮!」と喜んでいました。
僕らも空港に行っただけで感無量でしたからね。
待ちに待った旅の始まり。
また、それは旅行業界のメンタリティにも現れていると思います。
コロナの渦中、業界のお客さまに「どうですか?」と聞けば、
「忙しいですよ。キャンセルの手続きで」という、
同情を禁じ得ない苦境が続いていましたからね。
最近、ご来店されないところから察すると、
前向きな仕事で忙殺されているのでしょう。
さて、僕らはといえば、こちらもまた新鮮な気持ちで、
柴又で初めてのゴールデンウィークを迎えようとしています。
今回は正月と違い、通常通りに営業する予定。
え? みんなが遠出してしまったら、
お店はヒマになっちゃうじゃないか?
なるほど! でもいいんですよ。
久しぶりの旅を楽しみましょう。
こんなに長らく待ち続けていたのですから。
行ってらっしゃい!
えーじ
2023年04月24日
見えている日常と気付けない世界
僕は運命論者ではありませんが、
ときどき理屈で説明できないものを感じることがあります。
たとえば先日、
ディナータイムにご来店されたお客さまは、
以前、西武新宿線の鷺ノ宮駅近くにお住まいだったそうで、
野方にいたころの僕らと、どこかで会っていたかもしれません。
そんな話をしていた隣のテーブルの方は、
なんと職場が15年ほど前から北千住の柳原2丁目とな!
そこは僕らが野方に引っ越す前に5年間住んでいたところで、
小さな街ですから、何度も会っていたと考えた方が順当でしょう。
はたしてこれが偶然なのか?
それとも僕らは何かの必然性に導かれて、
今日の、この場で顔を合わせているのか?
ならばその意味とは何なのか?
偶然というのは、説明できない必然の謂いである。
そんな話を聞いたことがありますが、
では、こうした出会いが必然であるのならば、
その意味とは何なのでしょう?
そして何者がそれを組み上げているのでしょうか?
ん〜・・・
僕は全知全能の神を信じていませんが、
人間の認識を超えた力の存在を感じることはあります。
そこでそんなとき、こんな風に思うのですよ。
「僕に何を知らせようとしているんだ?
で、何をさせようとしているんだ?」
と。
世界は人間の目に見えて、
手で触れられるものだけで出来ているのではありません。
それはすなわち、僕らが何の疑いもなく生活している日常にも、
気付けない部分がたくさんあるということでもあります。
たぶん、それを知るための方法のひとつが、
旅なのかもしれません。
そういえば、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」は、
まさしくそんな物語でしたね。
えーじ
ときどき理屈で説明できないものを感じることがあります。
たとえば先日、
ディナータイムにご来店されたお客さまは、
以前、西武新宿線の鷺ノ宮駅近くにお住まいだったそうで、
野方にいたころの僕らと、どこかで会っていたかもしれません。
そんな話をしていた隣のテーブルの方は、
なんと職場が15年ほど前から北千住の柳原2丁目とな!
そこは僕らが野方に引っ越す前に5年間住んでいたところで、
小さな街ですから、何度も会っていたと考えた方が順当でしょう。
はたしてこれが偶然なのか?
それとも僕らは何かの必然性に導かれて、
今日の、この場で顔を合わせているのか?
ならばその意味とは何なのか?
偶然というのは、説明できない必然の謂いである。
そんな話を聞いたことがありますが、
では、こうした出会いが必然であるのならば、
その意味とは何なのでしょう?
そして何者がそれを組み上げているのでしょうか?
ん〜・・・
僕は全知全能の神を信じていませんが、
人間の認識を超えた力の存在を感じることはあります。
そこでそんなとき、こんな風に思うのですよ。
「僕に何を知らせようとしているんだ?
で、何をさせようとしているんだ?」
と。
世界は人間の目に見えて、
手で触れられるものだけで出来ているのではありません。
それはすなわち、僕らが何の疑いもなく生活している日常にも、
気付けない部分がたくさんあるということでもあります。
たぶん、それを知るための方法のひとつが、
旅なのかもしれません。
そういえば、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」は、
まさしくそんな物語でしたね。
えーじ
2023年04月21日
孤独が生まれる場所
現代人は孤独だそうで。
そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。
でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。
なのになぜ孤独なのか?
それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。
たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?
え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?
みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?
ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?
先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。
レジの人が、
「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
袋は必要ですか? どうもありがとうございました」
こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。
これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。
閑話休題。
ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。
え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。
でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。
さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?
えーじ
そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。
でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。
なのになぜ孤独なのか?
それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。
たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?
え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?
みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?
ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?
先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。
レジの人が、
「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
袋は必要ですか? どうもありがとうございました」
こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。
これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。
閑話休題。
ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。
え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。
でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。
さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?
えーじ
2023年04月19日
いよいよ素材も自家製に
柴又に引っ越したら、
あれをやろう、これをやろう!
こんな僕らの「やることリスト」がありまして、
その中のひとつに家庭菜園が入っていました。
え? どこに庭があるんだ?
いや、もちろん庭と呼べるような場所はないのですけどね。
建物の駅側の方に、
ウナギの寝床風のスペースがあるんですよ。
日当たりがとてもいいので、
そこにプランターを並べまして。

担当はともこだから名付けて「ともこガーデン」。
まず植えたのが、パセリ、ミント各種、コリアンダー、
バジルに韓国トウガラシと大葉。
珍しいところではタラゴンです。
生育のいいコリアンダーは早速収穫して、
まかないで食べ始めました。
やっぱり取れたては香りが濃いですね。
パクチーマニアの僕らはタイ料理からちょっとしたスープまで、
何かとこれを入れて楽しんでいます。
お店でも先週末はタラゴンが登場。
ヘダイのムニエルに添えたのは、
ノイリー風味のトマトクリームソースだったのですが、
これだけでもゴキゲンなのにタラゴンまで入れたものだから、
主役のヘダイがかすんでしまったかも。
実際、何とも言えませんね、あの香りは。
そろそろ日差しも眩しくなってきましたから、
ミントを使ってモヒートをやろうかな?
ともこはタイムも育ててみるそうです。
お店に飾る花もいいですね。
ついに素材も自家製になり始めたととら亭でした。
えーじ
あれをやろう、これをやろう!
こんな僕らの「やることリスト」がありまして、
その中のひとつに家庭菜園が入っていました。
え? どこに庭があるんだ?
いや、もちろん庭と呼べるような場所はないのですけどね。
建物の駅側の方に、
ウナギの寝床風のスペースがあるんですよ。
日当たりがとてもいいので、
そこにプランターを並べまして。

担当はともこだから名付けて「ともこガーデン」。
まず植えたのが、パセリ、ミント各種、コリアンダー、
バジルに韓国トウガラシと大葉。
珍しいところではタラゴンです。
生育のいいコリアンダーは早速収穫して、
まかないで食べ始めました。
やっぱり取れたては香りが濃いですね。
パクチーマニアの僕らはタイ料理からちょっとしたスープまで、
何かとこれを入れて楽しんでいます。
お店でも先週末はタラゴンが登場。
ヘダイのムニエルに添えたのは、
ノイリー風味のトマトクリームソースだったのですが、
これだけでもゴキゲンなのにタラゴンまで入れたものだから、
主役のヘダイがかすんでしまったかも。
実際、何とも言えませんね、あの香りは。
そろそろ日差しも眩しくなってきましたから、
ミントを使ってモヒートをやろうかな?
ともこはタイムも育ててみるそうです。
お店に飾る花もいいですね。
ついに素材も自家製になり始めたととら亭でした。
えーじ
2023年04月16日
おカネ、大丈夫ですか?
と、心配されることがしばしばあります。
たとえば先日、
「新型コロナ対策が世界中でなし崩しになったことですし、
そろそろ僕らも旅に戻ろうと思ってます」
「どのくらいの日数で行くのですか?」
「そうですね、3週間くらいかな?」
こんなお話をしていたのですが、
それを年内だけでも2回行くつもりだと言ったら、
「おカネ、大丈夫ですか?」
となりました。
ん〜・・・
まともな経済観念を持つ方なら、当然そう来るでしょう。
そういえばこれまた先日、
ご夫婦でビクトリアの滝を訪れるツアーを申し込んだ、
というお客さまがいらっしゃいました。
周遊ルートには南アの喜望峰も含まれており、
シートはビジネスクラス。
恐る恐る費用を聞けば、航空券を含むツアー代金だけで、
ひとり100万円を超えたそうな。
その他の雑費を含めれば、
二人で300万円弱くらいになるのではないでしょうか?
これを僕らの3週間、年内2回に当てはめたら、
当然「おカネ、大丈夫ですか?」になりますよね?
(訊いたお客さまは、
がらんとしたランチタイムにご来店されていましたし)
しかし何かと「一般的」ではないととら亭。
旅の予算もまた然り。
一例を申し上げますと、2009年のことですが、
南米を3カ月間旅したときの予算は、実費でひとり80万円也!
(航空券代などすべて込みで)
10日間で100万円超。
片や3カ月間で80万円。
この差は大きい。
というより、信じがたい。
このととら流シンプルライフ(サバイバル術?)が禍し、
銀行に融資の相談で行った際、僕の確定申告書を見た担当者から、
「こんな収入で大人ふたりが暮らして行けるわけがない!」
と、脱税容疑をかけられたこともありました。
ともあれ、実際どうにかなるのですよ。
このしょぼい予算でも。
しかし、だからといって「皆さんもどうぞ!」とは申しません。
いや反対に、お勧めできないのがととら流。
毎回お約束のようにスリルとサスペンスの旅になってしまうのも、
とどのつまり、このハイパー低予算が原因のような気がします。
(僕が個人的に招き寄せているのではありません・・・
と思いたい)
次の旅は6月中旬に出発予定。
さいわい、おカネの心配は今のところないのですが、
問題は・・・
それ故の必然的な結果なんですよね。
えーじ
たとえば先日、
「新型コロナ対策が世界中でなし崩しになったことですし、
そろそろ僕らも旅に戻ろうと思ってます」
「どのくらいの日数で行くのですか?」
「そうですね、3週間くらいかな?」
こんなお話をしていたのですが、
それを年内だけでも2回行くつもりだと言ったら、
「おカネ、大丈夫ですか?」
となりました。
ん〜・・・
まともな経済観念を持つ方なら、当然そう来るでしょう。
そういえばこれまた先日、
ご夫婦でビクトリアの滝を訪れるツアーを申し込んだ、
というお客さまがいらっしゃいました。
周遊ルートには南アの喜望峰も含まれており、
シートはビジネスクラス。
恐る恐る費用を聞けば、航空券を含むツアー代金だけで、
ひとり100万円を超えたそうな。
その他の雑費を含めれば、
二人で300万円弱くらいになるのではないでしょうか?
これを僕らの3週間、年内2回に当てはめたら、
当然「おカネ、大丈夫ですか?」になりますよね?
(訊いたお客さまは、
がらんとしたランチタイムにご来店されていましたし)
しかし何かと「一般的」ではないととら亭。
旅の予算もまた然り。
一例を申し上げますと、2009年のことですが、
南米を3カ月間旅したときの予算は、実費でひとり80万円也!
(航空券代などすべて込みで)
10日間で100万円超。
片や3カ月間で80万円。
この差は大きい。
というより、信じがたい。
このととら流シンプルライフ(サバイバル術?)が禍し、
銀行に融資の相談で行った際、僕の確定申告書を見た担当者から、
「こんな収入で大人ふたりが暮らして行けるわけがない!」
と、脱税容疑をかけられたこともありました。
ともあれ、実際どうにかなるのですよ。
このしょぼい予算でも。
しかし、だからといって「皆さんもどうぞ!」とは申しません。
いや反対に、お勧めできないのがととら流。
毎回お約束のようにスリルとサスペンスの旅になってしまうのも、
とどのつまり、このハイパー低予算が原因のような気がします。
(僕が個人的に招き寄せているのではありません・・・
と思いたい)
次の旅は6月中旬に出発予定。
さいわい、おカネの心配は今のところないのですが、
問題は・・・
それ故の必然的な結果なんですよね。
えーじ
2023年04月13日
学んで無駄なことはない
去年の初夏に励んでいた大工仕事。
それがまだ幾つか残っておりまして。
そこで先日、
ベッドのヘッドボードの設計図を書いていたとき・・・
まだ柴又での生活で実現していないこと。
それはベッドタイムの読書だ。
そこで必要なのが、もたれて楽なヘッドボード。
垂直じゃきついから、ある程度の角度を付けないとな。
それとメガネや本などが置けるスペースも欲しい。
ってことは・・・
奥行きになる側版の上辺が160で底辺が300くらいか。
で、ベッドマットから上に450。
そうなると背中が当たる背板の高さは・・・
ん?
あれ? どうやって計算するんだっけ?
背板の高さは・・・
そうか、もっと図形を単純化して、底辺が300-160で140、
高さが450の直角三角形で考えればいいんじゃん。
この場合の背板の高さは・・・
直角三角形の斜辺の長さってことだよね?
ん? どこかで聞いたような話じゃない?
直角三角形の斜辺の長さ。
そうだ! ピタゴラスの定理か!
確かあれは、斜辺の2乗 = 底辺の2乗 + 高さの2乗・・・
じゃなかった?
だからこの場合、Xの2乗 = 140の2乗 + 450の2乗。
Xの2乗 = 19600 + 202500 = 222100
でXは?
Xは?
あれ、これどうやって計算するんだ?
ん〜・・・っと・・・
そうか、つまりルート222100だから電卓のルートボタンを押して、
471.2748667! 丸めて概ね斜辺の長さは471.3ってところか。
こんなことをブツブツ言いながらやっていたのですけどね。
ピタゴラスの定理なんて使ったのは何年ぶりかしらん?
習ったのは中学生のとき?
それでもおぼろげながら頭に残っていたとは驚きです。
何ごとも学んで無駄はないってことか。
ところで、ルート(平方根)の手計算て、どうやるんだっけ?
電卓ポンじゃなくて。
ん〜?
えーじ
それがまだ幾つか残っておりまして。
そこで先日、
ベッドのヘッドボードの設計図を書いていたとき・・・
まだ柴又での生活で実現していないこと。
それはベッドタイムの読書だ。
そこで必要なのが、もたれて楽なヘッドボード。
垂直じゃきついから、ある程度の角度を付けないとな。
それとメガネや本などが置けるスペースも欲しい。
ってことは・・・
奥行きになる側版の上辺が160で底辺が300くらいか。
で、ベッドマットから上に450。
そうなると背中が当たる背板の高さは・・・
ん?
あれ? どうやって計算するんだっけ?
背板の高さは・・・
そうか、もっと図形を単純化して、底辺が300-160で140、
高さが450の直角三角形で考えればいいんじゃん。
この場合の背板の高さは・・・
直角三角形の斜辺の長さってことだよね?
ん? どこかで聞いたような話じゃない?
直角三角形の斜辺の長さ。
そうだ! ピタゴラスの定理か!
確かあれは、斜辺の2乗 = 底辺の2乗 + 高さの2乗・・・
じゃなかった?
だからこの場合、Xの2乗 = 140の2乗 + 450の2乗。
Xの2乗 = 19600 + 202500 = 222100
でXは?
Xは?
あれ、これどうやって計算するんだ?
ん〜・・・っと・・・
そうか、つまりルート222100だから電卓のルートボタンを押して、
471.2748667! 丸めて概ね斜辺の長さは471.3ってところか。
こんなことをブツブツ言いながらやっていたのですけどね。
ピタゴラスの定理なんて使ったのは何年ぶりかしらん?
習ったのは中学生のとき?
それでもおぼろげながら頭に残っていたとは驚きです。
何ごとも学んで無駄はないってことか。
ところで、ルート(平方根)の手計算て、どうやるんだっけ?
電卓ポンじゃなくて。
ん〜?
えーじ
2023年04月11日
せっかくの春なのに
生物多様性の回復へ向けて、
10年半ぶりに国家戦略が改定されるそうな。
ならばぜひ入れてほしいのが、異常なバランスの人工林。
不自然でしょ? スギやヒノキの数は。
木を伐りまくるのは森林破壊ですけど、
単一種ばかり植えまくるというのも、
自然のバランスを崩すという意味で、
「破壊」なんじゃないかな?
おかげで毎年多くの人が花粉症で苦しんでいるというのに、
(僕やともこも含めて!)
なぜかこれが自然災害や、
個人の体質に起因したアレルギー反応のように扱われてる。
こりゃ、どうしたわけかしらん?
僕の拙い脳みそでは、
どこをどう考えても花粉症は公害であり、
スギやヒノキを植えすぎた、
人災としか思えないんだけどな。
しかし、しょもないスキャンダルに食いつく野党さんですら、
ことスギやヒノキの異常な本数については、何も突っ込まない。
なぜだ?
僕の認識が間違っているのだろうか?
えーじ
10年半ぶりに国家戦略が改定されるそうな。
ならばぜひ入れてほしいのが、異常なバランスの人工林。
不自然でしょ? スギやヒノキの数は。
木を伐りまくるのは森林破壊ですけど、
単一種ばかり植えまくるというのも、
自然のバランスを崩すという意味で、
「破壊」なんじゃないかな?
おかげで毎年多くの人が花粉症で苦しんでいるというのに、
(僕やともこも含めて!)
なぜかこれが自然災害や、
個人の体質に起因したアレルギー反応のように扱われてる。
こりゃ、どうしたわけかしらん?
僕の拙い脳みそでは、
どこをどう考えても花粉症は公害であり、
スギやヒノキを植えすぎた、
人災としか思えないんだけどな。
しかし、しょもないスキャンダルに食いつく野党さんですら、
ことスギやヒノキの異常な本数については、何も突っ込まない。
なぜだ?
僕の認識が間違っているのだろうか?
えーじ
2023年04月08日
粋なルール
(注:ネタバレが含まれています)
これまたトップガン・マーヴェリックのお話なんですけどね。
ストーリーは全体的に前作へのオマージュでしたが、
今どきのネタとしてインサートされていたのがスマートフォン。
(1986年当時にはありませんでしたから)
「スマホなくしてわが命なし!」な風潮が世界的に広がるなかで、
アメリカからこんなルールが飛び出したことには、
僕もちょっと驚きました。
マーヴェリックがバーのカウンターにスマホを置き、
ペナルティーを取られたシーンがあったでしょ?
そう、「スマホをカウンターに置いたら全員に一杯おごる」
って壁に大書きされていたのですから。
へぇ〜、アメリカ人も、そういう風に思う人がいるんだ。
何でもそうですが、
僕はモノ自体に良いも悪いもないと考えています。
問題になるのは、
それを「いつ」「どのように」使うか、なんですよ。
その観点からすると僕の感性では、
スマホの使い方のTPOが、
ズレているように見えるケースが珍しくありません。
自動車の運転中や歩きながらはいわずもがな、
映画の劇中にもあったように、
バーは酒を飲み、居合わせた人々が歓談する場所です。
電話でそこにいない人と話したり、
ゲームやネットサーフィンをするところではない。
これはレストランも変わりません。
ここで反論もあるでしょう。
人に迷惑をかけているのではないのだから、
何をしようと勝手だってね。
でもそれは違うんじゃないかな?
人間が集う場には明文化されていなくても、
暗黙のルールがあります。
そしてそれが場の雰囲気を醸成しているのですよ。
想像してみてください。
たとえば、ととら亭に入ってきて、客席を埋めるすべての人が、
うつむいてスマホをいじっていたとしたら・・・
それもお一人さまだけではなく、2人、3人、4人で来ている人まで。
「な、なにしてるんだ?」ってなりません?
かなり異様なムードじゃないですか?
これ、電車では当たり前になってしまいましたけど、
対面に腰掛ける人全員が、同じ首の確度で、同じ手首の返し方で、
スマホをいじっている光景は、
それこそアンドレ・ブルトンやルイス・ブニュエルが見たら、
「トレヴィアン! これぞシュールレアリスムだ!」って叫ぶんじゃないかな?
いや、なにも難しいことを言っているつもりはありません。
逆にシンプルな生き方の提案です。
食べるときは食べ、飲むときは飲み、
人と話すときは、その人を見て話す。
ただそれだけのことですからね。
えーじ
これまたトップガン・マーヴェリックのお話なんですけどね。
ストーリーは全体的に前作へのオマージュでしたが、
今どきのネタとしてインサートされていたのがスマートフォン。
(1986年当時にはありませんでしたから)
「スマホなくしてわが命なし!」な風潮が世界的に広がるなかで、
アメリカからこんなルールが飛び出したことには、
僕もちょっと驚きました。
マーヴェリックがバーのカウンターにスマホを置き、
ペナルティーを取られたシーンがあったでしょ?
そう、「スマホをカウンターに置いたら全員に一杯おごる」
って壁に大書きされていたのですから。
へぇ〜、アメリカ人も、そういう風に思う人がいるんだ。
何でもそうですが、
僕はモノ自体に良いも悪いもないと考えています。
問題になるのは、
それを「いつ」「どのように」使うか、なんですよ。
その観点からすると僕の感性では、
スマホの使い方のTPOが、
ズレているように見えるケースが珍しくありません。
自動車の運転中や歩きながらはいわずもがな、
映画の劇中にもあったように、
バーは酒を飲み、居合わせた人々が歓談する場所です。
電話でそこにいない人と話したり、
ゲームやネットサーフィンをするところではない。
これはレストランも変わりません。
ここで反論もあるでしょう。
人に迷惑をかけているのではないのだから、
何をしようと勝手だってね。
でもそれは違うんじゃないかな?
人間が集う場には明文化されていなくても、
暗黙のルールがあります。
そしてそれが場の雰囲気を醸成しているのですよ。
想像してみてください。
たとえば、ととら亭に入ってきて、客席を埋めるすべての人が、
うつむいてスマホをいじっていたとしたら・・・
それもお一人さまだけではなく、2人、3人、4人で来ている人まで。
「な、なにしてるんだ?」ってなりません?
かなり異様なムードじゃないですか?
これ、電車では当たり前になってしまいましたけど、
対面に腰掛ける人全員が、同じ首の確度で、同じ手首の返し方で、
スマホをいじっている光景は、
それこそアンドレ・ブルトンやルイス・ブニュエルが見たら、
「トレヴィアン! これぞシュールレアリスムだ!」って叫ぶんじゃないかな?
いや、なにも難しいことを言っているつもりはありません。
逆にシンプルな生き方の提案です。
食べるときは食べ、飲むときは飲み、
人と話すときは、その人を見て話す。
ただそれだけのことですからね。
えーじ
2023年04月05日
世代を超えたトップガン
注:ネタバレが含まれています。
「トム・クルーズって、
世界で一番サングラスが似合う男だと思います!」
先日、トップガン・マーヴェリックを観た20歳代の女性が、
こう力説していました。
なるほど、彼のこうした魅力も手伝って、
世代を超えたヒット作になったわけですね。
実は僕も観ました。
機内の小さな画面でしたけど。
シナリオ(特に後半)は、いかにも伝統的なハリウッドものでしたが、
確かにいい出来だったと思います。
それは多分、リアルなドッグファイトシーンより、
1986年の前作から経過した時間が、
そのままドラマに反映されていたからじゃないかな?
と申しますのも、
「トム・クルーズ素敵!」な20歳代の彼女は、
世代的に新たなトップガンメンバーに属し、
ハングマンたちが繰り広げる、
「現役」のストーリーを素直に楽しんでいたのでしょう。
片や1986年の1作目を青春時代に観た僕らは、
まさにマーヴェリックやアイスマンの視線で、
2作目に感情移入しているのですよ。
冒頭、マーヴェリックが開けたロッカーの写真を観て、
トップガン1作目だけではなく、
MA−1を自慢気に着ていた頃の自分を思い出したのは、
僕だけではなかったはずです。
さらにマーヴェリックが、
あの懐かしいKAWASAKI NINJA900Rにまだ乗っているとあっては、
胸を熱くせずにはいられないじゃないですか!
(僕もあのバイクに憧れて、
先輩が無理して買ったのを乗ったことがありました)
ほんと、マーヴェリックが若手を見る視線や、
いろいろあったけど同じ時代をともにしたアイスマンとの関係は、
まさに今の60歳代の、日常の感覚なんですよ。
(ね、ご同輩?)
そして「過去の人」になったマーヴェリックが、
もう一度「現在の人」に戻るストーリーは、
50歳代から上の世代がシンパシーを感じる、
第2のサクセスストーリーに他なりません。
まだまだやれるぜ。
もしかしたら、
僕たち以上に若い世代に追われるトム・クルーズ(彼も60歳!)の、
同世代に送ったメッセージでもあったのかもしれませんね。
えーじ
「トム・クルーズって、
世界で一番サングラスが似合う男だと思います!」
先日、トップガン・マーヴェリックを観た20歳代の女性が、
こう力説していました。
なるほど、彼のこうした魅力も手伝って、
世代を超えたヒット作になったわけですね。
実は僕も観ました。
機内の小さな画面でしたけど。
シナリオ(特に後半)は、いかにも伝統的なハリウッドものでしたが、
確かにいい出来だったと思います。
それは多分、リアルなドッグファイトシーンより、
1986年の前作から経過した時間が、
そのままドラマに反映されていたからじゃないかな?
と申しますのも、
「トム・クルーズ素敵!」な20歳代の彼女は、
世代的に新たなトップガンメンバーに属し、
ハングマンたちが繰り広げる、
「現役」のストーリーを素直に楽しんでいたのでしょう。
片や1986年の1作目を青春時代に観た僕らは、
まさにマーヴェリックやアイスマンの視線で、
2作目に感情移入しているのですよ。
冒頭、マーヴェリックが開けたロッカーの写真を観て、
トップガン1作目だけではなく、
MA−1を自慢気に着ていた頃の自分を思い出したのは、
僕だけではなかったはずです。
さらにマーヴェリックが、
あの懐かしいKAWASAKI NINJA900Rにまだ乗っているとあっては、
胸を熱くせずにはいられないじゃないですか!
(僕もあのバイクに憧れて、
先輩が無理して買ったのを乗ったことがありました)
ほんと、マーヴェリックが若手を見る視線や、
いろいろあったけど同じ時代をともにしたアイスマンとの関係は、
まさに今の60歳代の、日常の感覚なんですよ。
(ね、ご同輩?)
そして「過去の人」になったマーヴェリックが、
もう一度「現在の人」に戻るストーリーは、
50歳代から上の世代がシンパシーを感じる、
第2のサクセスストーリーに他なりません。
まだまだやれるぜ。
もしかしたら、
僕たち以上に若い世代に追われるトム・クルーズ(彼も60歳!)の、
同世代に送ったメッセージでもあったのかもしれませんね。
えーじ
2023年04月02日
ディスプレイに込めた思い
「これはなんですか?」
一般的に多国籍料理レストランの装飾といえば、
木彫りのお面や民族楽器でしょうか?
しかし、ととら亭でディスプレイされているのは、
何やら怪しげなものばかり。
そこでこんなご質問をしばしば頂きます。
たとえばこれ。

先日、5年ぶりに訪れたバリ島のウブドでゲットしたもの。
ムスリムの間では「ファティマの手」と呼ばれている魔除けです。
これを知ったのは2011年2月に取材旅行で行ったモロッコ。
マラケシュやカサブランカの、
混沌としたアンティーク(?)ショップを徘徊していて見つけ、
以来、ムスリムの多い国を訪れるたびに、
気に行ったデザインのものを買い求めていました。
そんなある日、
江古田のイスラエル料理店シュマイムさんに行ったおり、
壁一面にディスプレイされた大小さまざまなファティマの手を発見。
なぜムスリムの魔除けがユダヤ教徒の店にあるのかと訊けば、
彼らはこれをハムサと呼び、同じように護符として使っているとのこと。
合点のいかない僕の表情を読んだスタッフさんは続けて、
「これはユダヤとムスリムが仲違いする、
ずっと以前から中東にあった Superstition(迷信)なんですよ」
なるほど。
調べてみれば、
その起源はレバント地方で紀元前12世紀ごろに栄えた、
フェニキアの時代まで遡るそうな。
それを知ってから僕は、
旅先でシナゴーグ(ユダヤ教の寺院)を見つけると、
ハムサがないか探すようになりました。
そしてととら亭でファティマの手とハムサを並べてディスプレイし、
双方の平和を祈ることにしたのです。

買い求めた場所は上から、
トルコ イスタンブール
インドネシア バリ島
ポーランド クラクフ
フィンランド テュルク(パレスティナ難民のお店で)
ポーランド クラクフ
隣り合わせた民族が争うのは歴史の常ですが、
同様に、隣り合わせた民族ほど同じ文化をシェアしているものです。
ムスリムとユダヤ教徒のように。
そして、日本と韓国や中国のようにね。
えーじ
一般的に多国籍料理レストランの装飾といえば、
木彫りのお面や民族楽器でしょうか?
しかし、ととら亭でディスプレイされているのは、
何やら怪しげなものばかり。
そこでこんなご質問をしばしば頂きます。
たとえばこれ。

先日、5年ぶりに訪れたバリ島のウブドでゲットしたもの。
ムスリムの間では「ファティマの手」と呼ばれている魔除けです。
これを知ったのは2011年2月に取材旅行で行ったモロッコ。
マラケシュやカサブランカの、
混沌としたアンティーク(?)ショップを徘徊していて見つけ、
以来、ムスリムの多い国を訪れるたびに、
気に行ったデザインのものを買い求めていました。
そんなある日、
江古田のイスラエル料理店シュマイムさんに行ったおり、
壁一面にディスプレイされた大小さまざまなファティマの手を発見。
なぜムスリムの魔除けがユダヤ教徒の店にあるのかと訊けば、
彼らはこれをハムサと呼び、同じように護符として使っているとのこと。
合点のいかない僕の表情を読んだスタッフさんは続けて、
「これはユダヤとムスリムが仲違いする、
ずっと以前から中東にあった Superstition(迷信)なんですよ」
なるほど。
調べてみれば、
その起源はレバント地方で紀元前12世紀ごろに栄えた、
フェニキアの時代まで遡るそうな。
それを知ってから僕は、
旅先でシナゴーグ(ユダヤ教の寺院)を見つけると、
ハムサがないか探すようになりました。
そしてととら亭でファティマの手とハムサを並べてディスプレイし、
双方の平和を祈ることにしたのです。

買い求めた場所は上から、
トルコ イスタンブール
インドネシア バリ島
ポーランド クラクフ
フィンランド テュルク(パレスティナ難民のお店で)
ポーランド クラクフ
隣り合わせた民族が争うのは歴史の常ですが、
同様に、隣り合わせた民族ほど同じ文化をシェアしているものです。
ムスリムとユダヤ教徒のように。
そして、日本と韓国や中国のようにね。
えーじ
2023年03月31日
Let's 決算2023
今年も決算が終わり、ほっと一息の3月末・・・
と例年なら書き出すところですが、
今回は違います。
予想は十分していたものの、
すべてのデータを入力後、決算書を出力してみると、
その結果は・・・
大赤字!
それも中途半端な数字ではありません。
ここまで来ると、
「げげっ!」というより「ほぉ〜」って感じ。
ま、それも当たり前の話で、
去年は移転が遅れて年間の半分も営業できなかったでしょ?
にもかかわらず、
その1年がこれまでの人生でマックスの大散財だったのですから。
信金さんが融資してくれなかったら、
完全にアウトでした。
体力のない中小企業ってのは、
多かれ少なかれ、こんな綱渡りをやっているものなんですよ。
ともあれ場当たり的にやっていたわけではなく、
信金さんへの事前説明どおり、
きちんと事業計画のレールには乗せています。
経済はコロナ禍の病み上がりに物価の高騰で、
当面、厳しい経営環境が続くと思われますが、
こんなときこそ旅と同じく僕らの得意とするところ。
氷河期を乗り切るセコさにかけては、
野方時代から定評がありましたからね。
さぁ、季節は始まりの春。
新しい世界へ漕ぎ出しましょうか!
えーじ
と例年なら書き出すところですが、
今回は違います。
予想は十分していたものの、
すべてのデータを入力後、決算書を出力してみると、
その結果は・・・
大赤字!
それも中途半端な数字ではありません。
ここまで来ると、
「げげっ!」というより「ほぉ〜」って感じ。
ま、それも当たり前の話で、
去年は移転が遅れて年間の半分も営業できなかったでしょ?
にもかかわらず、
その1年がこれまでの人生でマックスの大散財だったのですから。
信金さんが融資してくれなかったら、
完全にアウトでした。
体力のない中小企業ってのは、
多かれ少なかれ、こんな綱渡りをやっているものなんですよ。
ともあれ場当たり的にやっていたわけではなく、
信金さんへの事前説明どおり、
きちんと事業計画のレールには乗せています。
経済はコロナ禍の病み上がりに物価の高騰で、
当面、厳しい経営環境が続くと思われますが、
こんなときこそ旅と同じく僕らの得意とするところ。
氷河期を乗り切るセコさにかけては、
野方時代から定評がありましたからね。
さぁ、季節は始まりの春。
新しい世界へ漕ぎ出しましょうか!
えーじ
2023年03月28日
南米料理特集が始まります!
先週末の冷たい雨と風で、
散ってしまったかと思いましたが、
柴又の桜は満開になりました。
近所にお花見スポットが幾つかあり、
ちょっと町内を歩いただけでもけっこう楽しめます。
いよいよ春も本番ですね。
ととら亭も心機一転のメニュー替え。
始まりの季節といえば、
独立直前に行った南米の料理で決まりです。
南米料理特集
どの料理も僕らの思い出が詰まっているだけではなく、
まさしく、ととら亭の未来の旅を予感させるものでもありました。
目の前のこの一皿は、時間と空間を超えて、
いったいどこまで繋がっているんだろう?
そう、地球の裏側で出会った料理が、
はるかに歴史を遡り、
ヨーロッパ、中東、アジアまでをも結びつけているとは。
料理というのは、つくづく面白いと思います。
なぜなら、考えるのではなく、
食べる、つまり経験からすべてが始まるのですから。
皆さんは今回の料理を経験して何を思うのでしょう?
そこからまた、また別の旅が始まるんですよね。
えーじ
散ってしまったかと思いましたが、
柴又の桜は満開になりました。
近所にお花見スポットが幾つかあり、
ちょっと町内を歩いただけでもけっこう楽しめます。
いよいよ春も本番ですね。
ととら亭も心機一転のメニュー替え。
始まりの季節といえば、
独立直前に行った南米の料理で決まりです。
南米料理特集
どの料理も僕らの思い出が詰まっているだけではなく、
まさしく、ととら亭の未来の旅を予感させるものでもありました。
目の前のこの一皿は、時間と空間を超えて、
いったいどこまで繋がっているんだろう?
そう、地球の裏側で出会った料理が、
はるかに歴史を遡り、
ヨーロッパ、中東、アジアまでをも結びつけているとは。
料理というのは、つくづく面白いと思います。
なぜなら、考えるのではなく、
食べる、つまり経験からすべてが始まるのですから。
皆さんは今回の料理を経験して何を思うのでしょう?
そこからまた、また別の旅が始まるんですよね。
えーじ
2023年03月26日
Such a beautiful spring day.
先日、
ジョギング中に柴又公園でストレッチしていたときのこと。
いかにもコーチっぽい男性が、
年齢の異なる小学生のグループを何やら指導していました。
まもなく始まったのはサーキットトレーニング。
僕の横を子どもたちが元気よく走り抜けて行きます。
Oh, kids, nice run!
2周目に入ったところで気付いたのは、
小太りの低学年の男の子。
全体からすでにだいぶ引き離されています。
意気込む顔の表情は一等賞ですが、いかんせん体が前に出ていない。
先頭が3週目に入るころには、早くも周回遅れとなってしまいました。
必死で走る彼を他の子たちは涼しい顔で追い越して行きます。
僕は心の中で話しかけました。
Hey Kid.
そんな顔しなくたっていいんだよ。
自分のペースで走ればいいのさ。
君の年齢でも、人生はすでに競争だ。
でも、それがすべてじゃない。
競争というゲームに参加しない選択肢だってある。
そして、それを楽しんじゃいけないってこともない。
今日はいい天気だ。
桜も咲いている。
素晴らしい一日だろう?
ならば誰かと競い合うのではなく、
ただ走ることを楽しむってのはどうだい?
河原はこんなに広いんだからさ。
ストレッチを終えた僕は軽いフットワークで体を整え、
自宅に向かって走り始めました。
子どもたちがすれ違って行きます。
Hey kids,
周りや後ろを気にして走らなくたっていいんだよ。
いつもトップでなくたっていい。
ただ、みんなで走ることを楽しむのもありじゃないか?
こんなに気持ちのいい春の日に、
仲間たちが一緒なんだからさ。
やがて僕は河川敷に出ました。
気付けば周りにはもう誰もいません。
眩しい光を全身に浴びて、
僕は空に向かって微笑みかけました。
だって、こんなに気持ちのいい、春の日なんだからさ。
えーじ
ジョギング中に柴又公園でストレッチしていたときのこと。
いかにもコーチっぽい男性が、
年齢の異なる小学生のグループを何やら指導していました。
まもなく始まったのはサーキットトレーニング。
僕の横を子どもたちが元気よく走り抜けて行きます。
Oh, kids, nice run!
2周目に入ったところで気付いたのは、
小太りの低学年の男の子。
全体からすでにだいぶ引き離されています。
意気込む顔の表情は一等賞ですが、いかんせん体が前に出ていない。
先頭が3週目に入るころには、早くも周回遅れとなってしまいました。
必死で走る彼を他の子たちは涼しい顔で追い越して行きます。
僕は心の中で話しかけました。
Hey Kid.
そんな顔しなくたっていいんだよ。
自分のペースで走ればいいのさ。
君の年齢でも、人生はすでに競争だ。
でも、それがすべてじゃない。
競争というゲームに参加しない選択肢だってある。
そして、それを楽しんじゃいけないってこともない。
今日はいい天気だ。
桜も咲いている。
素晴らしい一日だろう?
ならば誰かと競い合うのではなく、
ただ走ることを楽しむってのはどうだい?
河原はこんなに広いんだからさ。
ストレッチを終えた僕は軽いフットワークで体を整え、
自宅に向かって走り始めました。
子どもたちがすれ違って行きます。
Hey kids,
周りや後ろを気にして走らなくたっていいんだよ。
いつもトップでなくたっていい。
ただ、みんなで走ることを楽しむのもありじゃないか?
こんなに気持ちのいい春の日に、
仲間たちが一緒なんだからさ。
やがて僕は河川敷に出ました。
気付けば周りにはもう誰もいません。
眩しい光を全身に浴びて、
僕は空に向かって微笑みかけました。
だって、こんなに気持ちのいい、春の日なんだからさ。
えーじ