日本は住むのにいい国です。
と言ったものの、
僕は日本が何でも自由に発言できる国だと考えていません。
この国にもタブーはあります。
僕もそこは十分認識しており、
このブログだって支離滅裂に話しているようでいて、
意図的に触れない話題はあるのです。
ま、長らくお付き合い頂いている方は、
薄々感じていらっしゃるかと思いますが、
僕もまた、そうした日本の「当たり前」に疑問を持つ一人なのですよ。
そのタブーに共通しているのは、
議論そのものが許されない、という点です。
つまり、「なんで?」と声をあげるだけで、じろりと睨まれる。
それも政府にではなく、となり近所の人々に。
(ネットでは特にね)
たぶん、LGBTQの問題もそのひとつですが、
数あるタブーの中でも、
議論の土台に乗せられるだけ、いい方かもしれません。
個人的にはかつて、そうした議論を何度かしたことがあります。
しかし、その時に抱いた印象は、ほぼカルトに近いもので、
理性的に話そうとしても、感情的に否定されるだけだったのですよ。
ですから今では無駄なアプローチはやめ、
ただその問題や関わる人々とは距離を置くよう努めています。
しかし、それは個人的な解決を意味しているわけではありません。
身近な問題であるだけに、しばしば「何だかな〜・・・」
と、ため息が出ることだってあります。
それでもそれは、いま戦うべき相手ではない、
そう思い直し、見て見ぬふりをしているのです。
(後ろ向きかな?)
言論の自由とは、国家によって保証される権利ではなく、
民衆の寛容な心によって得られるものなのではないか?
ん〜、こういうのも国民性と言うのでしょうね。
えーじ
2023年05月12日
2023年05月10日
やっぱり住むなら日本かな?
帰国して空港に着いたとき、
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
2023年05月08日
第20回取材旅行の準備 その3
連休が終わり、ほっと一息の月曜日。
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
2023年05月06日
ゴールデンウィークの柴又
新型コロナの規制緩和による追い風か?
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
2023年05月03日
会話力よりも
言葉はどうするんですか?
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
2023年05月01日
第20回取材旅行の準備 その2
1月のウォームアップが終わって、
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ
2023年04月29日
第20回取材旅行の準備 その1
皆さん、今ごろ何処にいるのかな?
待ちに待った旅が始まり、
それぞれが初めて見る風景を前に、
目を輝かせていることでしょう。
しかし、ゴールデンウィークといえば飲食店は繁忙期。
僕らは新天地の柴又で朝から晩までお仕事・・・
なんですが、旅も始まっています。
そう、先日ちょろっとお話した取材旅行が、
机上ではもう進んでいるのですよ。
ルートはまず、
インドネシアの西の外れにあるスマトラ島からスタート。
パダンという中西部の街で、有名なパダン料理を調べ、東岸のドゥマイへ。
ここはのっけから10時間に及ぶ夜行バスの旅です。
次にフェリーでマラッカ海峡を渡り、
対岸のマレーシアに入国します。
海路で国境を越えるのは久しぶりですね。
2018年のスウェーデン、フィンランド間以来かな?
でもあの時はシェンゲン協定内だったので、
入国審査や税関はありませんでしたから、
パスポートチェックがあるのは、
2016年のマカオ、香港間以来かもしれません。
その前は2009年のアルゼンチン、ウルグアイ間だったかな?
ん? あれは大型船で渡ったとはいえ、海ではなくラプラタ河だったか。
さて、マレーシアの上陸地はマラッカ。
ここはこの取材旅行の重要ポイントです。
プラナカン料理やクリスタン料理など、
ユニークでおいしいものが盛りだくさんですからね。
街並みも美しいし。
そこから今度はバスで首都のクアラルンプールへ。
何とここを訪れるのはととら亭以前の2002年、
ベトナムとカンボジアを周ったときに経由して以来です。
あれから21年か、だいぶ変わっただろうなぁ。
こうした変化を見るのも楽しみです。
次はマレー鉄道で200キロほど北上し、
マレーシアで3番目に大きい都市、イポーへ。
ここも美食の街として有名なんですよ。
そこからまた鉄道でバターワースを目指し、
フェリーでペナン島に渡ります。
シンガポールで知ったラクサの発祥地というからには、
ただ通り過ぎるわけにはいきませんからね。
そして再びマレー鉄道に乗り、パダンべサールでタイとの国境を越え、
南部最大の都市ハートヤイ(ハジャイ)へ。
マレーの影響を強く受けたこの辺の料理は、
なじみ深い中部のタイ料理とはだいぶ違うそうで。
最後は夜行列車でバンコクに行き、
僕のブラザーに会ってから帰国します。
期間は6月12日(月)から7月4日(火)までの、
なんと23日間!
ふふ・・・
こういう旅をするための移転でしたからね。
to be continued...
えーじ
待ちに待った旅が始まり、
それぞれが初めて見る風景を前に、
目を輝かせていることでしょう。
しかし、ゴールデンウィークといえば飲食店は繁忙期。
僕らは新天地の柴又で朝から晩までお仕事・・・
なんですが、旅も始まっています。
そう、先日ちょろっとお話した取材旅行が、
机上ではもう進んでいるのですよ。
ルートはまず、
インドネシアの西の外れにあるスマトラ島からスタート。
パダンという中西部の街で、有名なパダン料理を調べ、東岸のドゥマイへ。
ここはのっけから10時間に及ぶ夜行バスの旅です。
次にフェリーでマラッカ海峡を渡り、
対岸のマレーシアに入国します。
海路で国境を越えるのは久しぶりですね。
2018年のスウェーデン、フィンランド間以来かな?
でもあの時はシェンゲン協定内だったので、
入国審査や税関はありませんでしたから、
パスポートチェックがあるのは、
2016年のマカオ、香港間以来かもしれません。
その前は2009年のアルゼンチン、ウルグアイ間だったかな?
ん? あれは大型船で渡ったとはいえ、海ではなくラプラタ河だったか。
さて、マレーシアの上陸地はマラッカ。
ここはこの取材旅行の重要ポイントです。
プラナカン料理やクリスタン料理など、
ユニークでおいしいものが盛りだくさんですからね。
街並みも美しいし。
そこから今度はバスで首都のクアラルンプールへ。
何とここを訪れるのはととら亭以前の2002年、
ベトナムとカンボジアを周ったときに経由して以来です。
あれから21年か、だいぶ変わっただろうなぁ。
こうした変化を見るのも楽しみです。
次はマレー鉄道で200キロほど北上し、
マレーシアで3番目に大きい都市、イポーへ。
ここも美食の街として有名なんですよ。
そこからまた鉄道でバターワースを目指し、
フェリーでペナン島に渡ります。
シンガポールで知ったラクサの発祥地というからには、
ただ通り過ぎるわけにはいきませんからね。
そして再びマレー鉄道に乗り、パダンべサールでタイとの国境を越え、
南部最大の都市ハートヤイ(ハジャイ)へ。
マレーの影響を強く受けたこの辺の料理は、
なじみ深い中部のタイ料理とはだいぶ違うそうで。
最後は夜行列車でバンコクに行き、
僕のブラザーに会ってから帰国します。
期間は6月12日(月)から7月4日(火)までの、
なんと23日間!
ふふ・・・
こういう旅をするための移転でしたからね。
to be continued...
えーじ
2023年04月27日
待ちに待った連休
明後日から始まるゴールデンウィーク。
みなさん予定は立てられましたか?
今年は5月1日と2日に有給を取れば9連休!
(いいねぇ〜!)
新型コロナ禍で3年以上缶詰でしたが、
5類扱いも間近ですし、
そろそろ遠出をする方もいらっしゃることと思います。
ととら亭でもオーストラリアやアメリカなど、
「行ってきます!」という元気なお話を聞くようになりました。
それに伴い、先行しているのがインバウンド。
欧米を中心に、だいぶ旅行客が戻ってきています。
2020年よりめっきり減っていたととら亭を訪れる外国人の方も、
柴又にちらほらいらっしゃるようになりました。
おしなべて、皆さん表情が明るいですね。
その気持ち、よく分かる気がします。
先日、久しぶりに台湾を訪れたという韓国の友だちが、
「初めての海外旅行みたいに新鮮!」と喜んでいました。
僕らも空港に行っただけで感無量でしたからね。
待ちに待った旅の始まり。
また、それは旅行業界のメンタリティにも現れていると思います。
コロナの渦中、業界のお客さまに「どうですか?」と聞けば、
「忙しいですよ。キャンセルの手続きで」という、
同情を禁じ得ない苦境が続いていましたからね。
最近、ご来店されないところから察すると、
前向きな仕事で忙殺されているのでしょう。
さて、僕らはといえば、こちらもまた新鮮な気持ちで、
柴又で初めてのゴールデンウィークを迎えようとしています。
今回は正月と違い、通常通りに営業する予定。
え? みんなが遠出してしまったら、
お店はヒマになっちゃうじゃないか?
なるほど! でもいいんですよ。
久しぶりの旅を楽しみましょう。
こんなに長らく待ち続けていたのですから。
行ってらっしゃい!
えーじ
みなさん予定は立てられましたか?
今年は5月1日と2日に有給を取れば9連休!
(いいねぇ〜!)
新型コロナ禍で3年以上缶詰でしたが、
5類扱いも間近ですし、
そろそろ遠出をする方もいらっしゃることと思います。
ととら亭でもオーストラリアやアメリカなど、
「行ってきます!」という元気なお話を聞くようになりました。
それに伴い、先行しているのがインバウンド。
欧米を中心に、だいぶ旅行客が戻ってきています。
2020年よりめっきり減っていたととら亭を訪れる外国人の方も、
柴又にちらほらいらっしゃるようになりました。
おしなべて、皆さん表情が明るいですね。
その気持ち、よく分かる気がします。
先日、久しぶりに台湾を訪れたという韓国の友だちが、
「初めての海外旅行みたいに新鮮!」と喜んでいました。
僕らも空港に行っただけで感無量でしたからね。
待ちに待った旅の始まり。
また、それは旅行業界のメンタリティにも現れていると思います。
コロナの渦中、業界のお客さまに「どうですか?」と聞けば、
「忙しいですよ。キャンセルの手続きで」という、
同情を禁じ得ない苦境が続いていましたからね。
最近、ご来店されないところから察すると、
前向きな仕事で忙殺されているのでしょう。
さて、僕らはといえば、こちらもまた新鮮な気持ちで、
柴又で初めてのゴールデンウィークを迎えようとしています。
今回は正月と違い、通常通りに営業する予定。
え? みんなが遠出してしまったら、
お店はヒマになっちゃうじゃないか?
なるほど! でもいいんですよ。
久しぶりの旅を楽しみましょう。
こんなに長らく待ち続けていたのですから。
行ってらっしゃい!
えーじ
2023年04月24日
見えている日常と気付けない世界
僕は運命論者ではありませんが、
ときどき理屈で説明できないものを感じることがあります。
たとえば先日、
ディナータイムにご来店されたお客さまは、
以前、西武新宿線の鷺ノ宮駅近くにお住まいだったそうで、
野方にいたころの僕らと、どこかで会っていたかもしれません。
そんな話をしていた隣のテーブルの方は、
なんと職場が15年ほど前から北千住の柳原2丁目とな!
そこは僕らが野方に引っ越す前に5年間住んでいたところで、
小さな街ですから、何度も会っていたと考えた方が順当でしょう。
はたしてこれが偶然なのか?
それとも僕らは何かの必然性に導かれて、
今日の、この場で顔を合わせているのか?
ならばその意味とは何なのか?
偶然というのは、説明できない必然の謂いである。
そんな話を聞いたことがありますが、
では、こうした出会いが必然であるのならば、
その意味とは何なのでしょう?
そして何者がそれを組み上げているのでしょうか?
ん〜・・・
僕は全知全能の神を信じていませんが、
人間の認識を超えた力の存在を感じることはあります。
そこでそんなとき、こんな風に思うのですよ。
「僕に何を知らせようとしているんだ?
で、何をさせようとしているんだ?」
と。
世界は人間の目に見えて、
手で触れられるものだけで出来ているのではありません。
それはすなわち、僕らが何の疑いもなく生活している日常にも、
気付けない部分がたくさんあるということでもあります。
たぶん、それを知るための方法のひとつが、
旅なのかもしれません。
そういえば、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」は、
まさしくそんな物語でしたね。
えーじ
ときどき理屈で説明できないものを感じることがあります。
たとえば先日、
ディナータイムにご来店されたお客さまは、
以前、西武新宿線の鷺ノ宮駅近くにお住まいだったそうで、
野方にいたころの僕らと、どこかで会っていたかもしれません。
そんな話をしていた隣のテーブルの方は、
なんと職場が15年ほど前から北千住の柳原2丁目とな!
そこは僕らが野方に引っ越す前に5年間住んでいたところで、
小さな街ですから、何度も会っていたと考えた方が順当でしょう。
はたしてこれが偶然なのか?
それとも僕らは何かの必然性に導かれて、
今日の、この場で顔を合わせているのか?
ならばその意味とは何なのか?
偶然というのは、説明できない必然の謂いである。
そんな話を聞いたことがありますが、
では、こうした出会いが必然であるのならば、
その意味とは何なのでしょう?
そして何者がそれを組み上げているのでしょうか?
ん〜・・・
僕は全知全能の神を信じていませんが、
人間の認識を超えた力の存在を感じることはあります。
そこでそんなとき、こんな風に思うのですよ。
「僕に何を知らせようとしているんだ?
で、何をさせようとしているんだ?」
と。
世界は人間の目に見えて、
手で触れられるものだけで出来ているのではありません。
それはすなわち、僕らが何の疑いもなく生活している日常にも、
気付けない部分がたくさんあるということでもあります。
たぶん、それを知るための方法のひとつが、
旅なのかもしれません。
そういえば、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」は、
まさしくそんな物語でしたね。
えーじ
2023年04月21日
孤独が生まれる場所
現代人は孤独だそうで。
そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。
でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。
なのになぜ孤独なのか?
それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。
たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?
え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?
みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?
ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?
先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。
レジの人が、
「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
袋は必要ですか? どうもありがとうございました」
こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。
これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。
閑話休題。
ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。
え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。
でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。
さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?
えーじ
そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。
でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。
なのになぜ孤独なのか?
それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。
たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?
え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?
みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?
ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?
先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。
レジの人が、
「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
袋は必要ですか? どうもありがとうございました」
こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。
これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。
閑話休題。
ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。
え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。
でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。
さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?
えーじ