2021年05月20日

ワクチン打ちますか?

先日、中野区の区報に、
新型コロナウイルスワクチンの接種案内が載っていました。
それによると僕らの申請は6月28日からだそうで。

思っていたよりだいぶ早いですね。
僕はてっきり年末までに打てたらラッキーかな?
くらいに考えていました。

で、皆さんはワクチンを打ちますか?

僕らは打ちますよ〜。
迷いなく、躊躇なく。

と申しますのも旅の食堂という仕事上、
感染リスクを抑えずして物事は先に進みません。
渡航先によっては、
これからワクチンパスポートの提示を求められるかもしれませんしね。

それにそもそも僕らはワクチン漬けなんですよ。
だってインフルエンザワクチンは毎年打っているし、
南米やアフリカへ行くとなれば、
B型肝炎、C型肝炎から黄熱病まで、
これまでがんがん打っていましたから。

今さらそのひとつに新型コロナが加わったところでノープロブレム!

ワクチンのブランドは選べないそうですが、
個人的にはファイザー製がモデルナ製がいいですね。
抗体獲得率の高さもさることながら、
mRNAワクチンの仕組みにはちょっと感動しました。

すごい技術ですね。

mRNAといえば、
リボソームでたんぱく質を合成する生体分子コマンドじゃないですか。
非常にもろい物質ゆえにドラッグデリバリシステムの問題から、
基礎研究の段階で頓挫していたという話もありましたが、
なんと実現していたとは!

原理的には新型コロナウイルスに限らず、
他のウイルスのワクチンにも応用できるので、
これからは製造の手間と時間のかかる生ワクチンに代わって、
mRNAワクチンが主流になってくるのかな?
(ほかの病気の治療にも使えるんじゃないかしらん?)

接種場所のリストを見たら、
ちょうどインフルエンザの予防接種でお世話になっている、
すぐ近くの病院も載っていました。
こういうのはちゃっちゃと終わらせて、
いい加減、この足踏み状態から先に進みたいものです。

えーじ
posted by ととら at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月18日

謎の名店・・・?

旅の食堂などという得体のしれない仕事をしていると、
たまにメディアの方からお声がけを頂くことがあります。

それはたいてい、
「××テレビのものなのですが・・・」
という一本の電話から始まるんですよ。

そしてオファーの概略を聞いたあと、
企画書を送って頂き、打ち合わせをしてから撮影。
(いきなり撮影の場合もあります)

ここでたぶん、
皆さんが意外と思われるのは僕らの立ち位置でしょう。

簡潔に言ってしまうと、僕らは素材なんですよ。

ですから最初の電話のとき、僕が必ずするのが、
『ととら亭という素材で何を描こうとしているのですか?』
という質問。
次に『で、僕らは何をすればいいのですか?』

ある意味、放送を見るまで、
僕らに分かっていることはそれだけ。

確かに撮影される立場ですから、
何を喋って、何を撮影されたかは知っています。
しかし、それが最終的にどう表現されるのかは、
まったく分からないんですよ。

実は今日の24時から、
テレビ東京の『チマタの噺』にちょろっと出ます。
その予告文がなんと、
『約70か国を旅して世界中の料理を出す謎の名店』

つ、ついにととら亭も謎の名店になったのか!

こうした異業種リミックスのおもしろさは、
僕らのイマジネーションから生まれたものが、
他者によって別物に変わること。

『旅の食堂』改め、
『謎の名店』となったととら亭とはどんなものなのか?
僕らも楽しみに見たいと思います。

えーじ
posted by ととら at 12:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月16日

チャンスを待ちながら

20日ぶりに昨日からディナー営業を再開しました。
といっても『20時閉店、お酒は出せず』のままですけどね。

しかしながら、
待っていてくれたお客さまの顔を見ると、
これもひとつの正解なんだな、そんな気もしてきます。

これまでも何らかの制約の下でととら亭を運営したのは、
公私ともに初めてではありませんからね。

与えられた条件下でベストを尽くす。

思えばこれは旅と同じでした。
受け身で悪天候やトラブルをしのぎつつ、
チャンスを見計らって能動的に突破する。

ともあれ、今回はどこにそのチャンスがあるのか?

そうか、待つというのも大切な戦略のひとつでした。

これは僕の苦手とするところなので、
訓練も兼ねて辛抱強くやって行きたいと思います。

えーじ
posted by ととら at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月13日

時代の流れを感じて

ジェンダーは文化的なものなので、
同じ国の中でも変化して行きます。

僕の身近な経験に照らしても、
たとえば、男女どちらがデートをリードするかとか、
恋愛の告白はどちらがするかなど、
世代間の違いに気付いたことが少なくありません。

なかでもととら亭を始めて気付いたのは、
それが食生活にまで及んでいるということ。

最も大きな変化は食事の量ではないでしょうか?
僕が30歳になるまでの頃に比べると、
男性の食事量はかなり減ったと思います。

ととら亭ではお客さまの年齢、性別、体格に応じて、
料理の量を変えることがあるのですが、
あるとき、20歳代の男性ふたりがランチにいらっしゃったので、
ライスを大盛にして出したら、
ふたりとも残していってしまいました。
しかもこれはレアなケースではなく、
40歳代以下の世代では、顕著な傾向になっているのですよ。

そして逆もまた然り。

先日のランチタイムで。
20歳前後の女性がひとりでカウンターに座りました。

ん? 最近ときどき見かけるひとだな。

彼女は料理が出ると、スマホは脇に置き、
食べることに集中します。ながら食べはしません。

へぇ、最近の若い子にしちゃ珍しいじゃないか。

いつも物静かな様子なので、僕はあまり声をかけませんでした。
そんな彼女が箸をおき、不意に・・・

「あ、あの・・・」

・・・・?

どうしたのかと顔を向けると、
はにかみつつ、意を決したように、

「ご飯のおかわりって、できるのですか?」

体の大きい男の子がご飯を残し、
スレンダーな女の子がおかわりする。
こんなところにもジェンダーの変化がみられるんですね。

「さっきと同じくらいでいいですか?」
「はい!」

おいしそうにご飯を食べる彼女を横目で見つつ、
僕は身近な時代の流れを感じていました。

えーじ
posted by ととら at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月10日

自由と不自由の間で

バックパッカーと言えば、
フリースタイルの自由な旅で知られていますが、
意外とあれこれ制約があるのですよ。

こと、お役所系や制服組との関りにもなると、
100パーセント相手の言いなりにならざるをえません。
特にビザの取得や入出国については、
「こりゃ何の意味があるの?」なことでもやらねばなりませんし、
スケジュールにしても、完全に相手に合わせて、
指定された時間に、指定された場所へ、
指定されたものを持って行くしかない。

交渉の余地なし!

そうした意味では、
コロナ騒動下の飲食店経営も同じようなものがあります。

皆さんもご存じのとおり、非常事態宣言が延長されましたよね。
ま、これは予想していたので驚くにはあたりませんけど、
僕の懸念材料は、
今回の対策の効果が芳しくなかったことと、
オリンピック開催までもう2か月ほどしか日にちがないこと。

『開催』と大書きされた壁へ突き進むチキンレースは、
一見フェアでも実は壁の材質が違うという、
生々しい政治と経済の裏事情が隠されています。

ブレーキをかけずに突っ込んでも、バッハ会長が激突するのは紙の壁。
菅首相のはモルタル製。
丸山五輪相と山下JOC会長、
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本会長のはベニヤ板。
みなさん、それほど大けがはしません。(特にバッハさんは)

ところが小池都知事を待っているのは本物のコンクリート。
(WHOのテドロス事務局長は棄権ですな)

この材質(結末)の違いを各ドライバーは、よぉ〜く知っているでしょう。
そこで話がマクロからミクロに戻ります。

あの小池さん(ある意味、僕らの親分)がこのまま黙って、
ひとりでコンクリート壁に突っ込むと思います?
僕ら都内で規制下にあるすべての事業者を巻き込んで、
菅首相の車に体当たりをかますくらい平気でやるんじゃないかな?

と深読みした僕が描いているワーストシナリオは、
今回の延長の先に待っているのが6月1日からの通常営業ではなく、
さらに厳しい規制、たとえば店内営業禁止なんですよ。
そしてその先はオリンピックが終わるまで営業停止。

そんなわけで、
最初は今月末までディナー休業を継続しようかしらん?
と思っていましたが、ワーストシナリオが的中した場合、
せっかく始めた南米料理特集も、たった3日で終了になってしまいます。

そこで5月15日(土)から、ディナー営業を再開することにしました。

しかしながら現在の酒類販売禁止、20時閉店という、
厳しい規制下にあることは変わりません。
このハードルを越えるために、メニューは特集を中心に絞り込み、
ご入店可能人数の制限もかけての営業となりますことをご了承ください。

はぁ〜・・・先は長く、険しいですな。

P.S.
詳しくは5月の営業スケジュールをご覧ください。

えーじ
posted by ととら at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月07日

寝た子を起こされて その3

ご存じの通り、ととら亭は狭いお店ですから、
お客さまがご来店されたときには、自ずと荷物に気を配ります。
とりわけサイズが大きかった場合は、
安全に置けるようアシストが欠かせません。

そこで毎回、はっと思うのが楽器のケース。

その大きさと形から、
何が入っているのか大抵わかるんですよ。
バンドを渡り歩くこと20年余、音楽歴は40年以上ですからね。

でも最初は見て見ぬふりをしています。
それも意識的に。
なぜならこれがまた寝た子を起こすのが分かっていましたので。

しかし自分の本質に抗うことは難しいものです。
結局「トロンボーンですか?」とか、
「ビオラですね?」なんて話しかけてしまって、
自ら墓穴を掘ってしまう。

むぁ〜、僕もプレイしたいっ!

この強い誘惑はお店だけではなく、
CDの仕入れでお茶の水に行ったときも感じています。
あの街には古本屋や中古CD屋だけではなく、
楽器屋がたくさんあるでしょ?
分かっちゃいるけど、
ついショーウィンドウの前で足を止めちゃうんですよ。

お、スペクターのベースか・・・スルーネックのEuro4。
ナチュラルフィニッシュで格好いいなぁ・・・
ちょっと試奏させてもらおうかな?
いや、いかん!
あ、ゴダンのGrand Concertだ!
ソリッドボディにナイロン弦のクラシックタイプ。
シングルカットアウェイでハイポジションも弾きやすそう。
あれ、欲しかったんだよな〜。
いや、いかん!いかん!

ってな具合に・・・
後ろ髪引かれるとはまさにこのことで。

またベースやギターをプレイしたいと思いつつも、
スタジオに入る時間はないし、
なによりアパート暮らしじゃ練習もままならない。

と、諦め続けて11年。
先日の夕方、
アパートの仕事部屋で音楽を聴きながら読書していたとき、
ふと机の上で埃をかぶっているミキサーに目がとまりました。

はぁ・・・こいつもずいぶん使ってないな。
電源入れたらちゃんと動作するかしらん?
壊れちゃってるかもなぁ。

ん? ちょっと待てよ・・・
今ならスタジオはともかく、
アパートで楽器を弾くくらいの時間はあるじゃないか。
もちろんアンプを鳴らすんじゃなく、
(そんなことしたら追い出されちゃう)
ベースをラインでミキサーに入れて、
ヘッドフォンでモニターするなら問題ないはずだ。

ってわけでヘッドフォンは・・・どこにしまったっけ?
あ、あった! ・・・
うげ、なんじゃこりゃ? イヤーパッドがボロボロじゃん。
そりゃそうだよな、もう10年以上つかってなかったんだから。
ええい、しょうがない。

で、amasonで発注した、
ヤマハのスタジオモニターヘッドフォンが今日とどきました。
さっそくベースをチューニングしてミキサーに繋ぎ、
ヘッドフォンへのアウトプットを上げてみると・・・

おぉ〜っ! 久々だぜ、このビッグなサウンド!
涙が出てきた、うう。

さすがに生楽器は鳴らせられませんけど、
エレキ系なら生音はペンペンいってるだけだから、
お隣さんには聞こえません。

そんじゃドラムはスマホもミキサーに繋いで、
ダウンロードしたリズムマシンアプリで・・・
ふんふん、いいじゃない?
練習程度ならこれで十分だ。
こうして時短営業で早く帰れた日のお楽しみができました。
今度はエレキギターとキーボードも復活させようと思ってます。
ふふ・・・

bass202105.jpg
愛用のベースは Fender の Jazz Bass で5弦のフレットレス仕様。
弦はローBを足しています。
サーキットはアクティブでプリアンプ内蔵。
ぱぉぱぉいい音します。うん。
posted by ととら at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月04日

寝た子を起こされて その2

ととら亭を始めて・・・
いや、東京に引っ越して以来、
できなくなったことのもうひとつがツーリング。

オートバイに乗る時間がないだけではなく、
東京の住宅環境、とりわけ僕のような懐事情では、
駐車場からして確保するのが難しい。

そんなわけで長年つれ添った愛車のBMW−R100GSは、
ブルーシートに包まれて実家で眠ること20年。

なのに!

「この前、Kawasaki Ninja H2 を買っちゃったんですよ」

なんてことを言う人がいるんですよね〜・・・
う・・・うらやましい!

そこで最新型のバイク談議で盛り上がってしまったのですが、
聞いた内容はまさに驚愕の連続でした。
端的に申しますと、
もはや現代のオートバイは電気仕掛けの精密機器!
バイクにUSB端子が付いているなんて、
最初は冗談かと思いましたよ。

計器パネルは総デジタル。
ABSや自動制御のフューエルインジェクターは当たり前。
もちろんライトはすべてLED。
ガソリンタンクのリザーブ機能もなし。
さらにギア車にもかかわらず、
クラッチを握らずシフトチェンジできるとは・・・

こうなるともう、
いきなりキーを渡されて「さぁ、乗ってみろ!」と言われても、
僕にはエンジンをかけることすら出来ないかもしれません。

え?
あそうか、最近では自動車にキーなんてないんでしたっけ?

ハーレーだってキックでエンジンをかけられるぜ!
なんて鼻息あらく言えたのは、もう数十年前のことなんですね。

しかし、あんまり複雑化と高機能化が進むと、
いざ「動かん!」となったとき、
ライダーはなんにもできなくなるんじゃないかしらん?

僕が国内を走り回っていたころは、
修理工場どころか、
ガソリンスタンドすらない区間が30キロ以上ある地域を、
単独で走ることもあったので、
キャブレターやチェーンの調整から、
プラグやヒューズ、バルブ、エンジンオイル、
各種ワイヤーの交換なんてのはDIYが当たり前でした。

そうそう、大型バイクでも起こすだけではなく、
押しがけする身体能力も必要だったんですよ。
(押しがけって分かります?)

まぁ、こういうスパルタンな乗り物だったから、
売れなくなっちゃったのかな?
今では販売台数が全盛期の1/4まで落ち込み、
わずかな売り上げを支えているのは、
僕と同世代のおじさんばっかりだそうで。

そういえば Kawasaki Ninja H2 を買った方も、
僕とほぼ変わらない年齢でした。
(MADMAX、インターセプター、
グースのZ1なんて単語に反応しましたからね)

あ〜、今日みたいな五月晴れの日に、
潮風を受けながら西湘バイパスを走り、
箱根のターンパイクから伊豆スカイラインと繋いで弓ヶ浜を目指す。

気持ちいいだろうなぁ・・・

わが青春のワンシーンでございます。

えーじ
posted by ととら at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年05月02日

寝た子を起こされて その1

うぁ〜、キャンプに行きたいっ!

って、唐突にすみません。

ととら亭ではお客さまとの話で、
寝た子を起こされるようなことが時折ありまして。

連休初日の昨日は天気が良かったでしょ?
そこで「これからキャンパーデビューです!」
なんて方とお話していたら、
国内をオートバイで旅していた頃を思い出してしまいました。

ルートにもよりますけど、
たとえば当時住んでいた横浜を出発して、
東北、北海道を巡るツーリングだと、
約2〜3週間の旅行期間のうち概ね2/3はキャンプになります。

直接的な理由は旅費の節約でしたが、
キャンプ自体も楽しいんですよ。
と言っても、
たぶん、皆さんが想像されるような内容ではないと思いますが。

まず、シーズンオフを狙っていましたから、
キャンプ場はがらがら。
僕以外、誰もいないなんてのも珍しくありませんでした。
この場合、ホラー系に弱い人はダメでしょうね。
ときには嵐の夜に、山の中のキャンプ場でひとりぼっち・・・
ん〜、肝試しにはもってこいです。

それからキャンプ場以外でキャンプすることもしばしばありました。
もちろん私有地や公園で勝手にテントを張るのは違法ですから、
誰にも迷惑をかけないよう、展望台の下とか、
林道などの空き地で危険がないことを確認して一泊したのです。
(痕跡を残さないレベルの後片付けも必須です)

一人ぼっちで過ごす、静かなテント泊の一夜は大好きでした。
お供は文庫本とノートだけ。
当時のことですから、スマホはおろか携帯電話すら持っていません。
それでも退屈したことなんてなかったですよ。
たとえ荒天で数日足止めされたときでもね。
楽しかったなぁ。

ちなみに装備は移動手段で選んでいました。
オートバイで移動しているときは2〜3人用の3ポールクロスドームテント。
これはもう一本ポールを入れて、
ブーツ置き場や炊事スペースにもなる前室が作れましたから居住性抜群。
山を登るときは居住性より軽量化が求められるので、
シンプルな1〜2人用の2ポールクロスドームテント。
いずれもメーカーはICI石井スポーツでゴアテックス製です。

火器はオートバイの場合、燃料のガソリンをそのまま流用しますので、
米軍御用達のM1950という赤ガスでも使えるタフなしろもの。
プレヒートはポンピングした後、
生ガスをちょっと噴き出させて火をつけるという過激な仕様でした。
これ、今ではプレミアがついているんじゃないかな?
トレッキングではプリムスのチタン製ガスカートリッジタイプ。
これは軽くて小さいし、カセットコンロ感覚で便利です。

ツーリングでもトレッキングでも、
キャンプサイトに着いてテントを張る場所を決め、
設営が終わると、何ともいえない、ゆったりした気分になります。

それからシンプルでもキャンプで作る食事はおいしいですよ。
夏はスパイシーな炒め物、
それ以外のシーズンはスープなど煮物が中心でした。
基本的に一汁一菜。それで十分。
コンロの火を止めると、辺りはし〜んとしてね、
その静寂の中で食べるのです。
見上げれば満天の星空。

今は基本的に宿泊りのバックパッカーですけど、
原点のスタイルはこれなんですよ。
(実はともこもそう)

またこうした旅がしたいなぁ・・・。

えーじ
posted by ととら at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年04月30日

僕のファーストルール

『コロナ慣れ』といえば、
悪い意味の文脈で使われる言葉ですけど、
僕はちょっと違う角度で考えています。

それはそれで『進歩』なのではないか?

と申しますのも、去年の今頃を思い出すと、
出所の怪しい情報に振り回されっぱなしだったじゃないですか?

それが1年も経つと情報の確度が上がった以上に、
リスク評価の材料が情報から経験に置き換わりつつあることが、
とても大きな前進だと思うのですよ。

今や多くの人々が、
平凡な日常、つまり出勤して、他人と仕事をし、ランチを食べ、
また仕事をした後で(夕食を買って)帰宅する、
この小さな経験の積み重ねの中から、
何が危険で、何が危険ではないかを学習し始めています。

こうした素人判断が危険なのだという意見もありますけど、
アノニマスの情報を裏どりすることなく鵜吞みにして、
それをあたかも自分の考えであるかのように信じ込むより、
まず経験に軸足を置き、それを補う形で情報を利用する方が、
個人に限らず公益にも寄与するのではないか?
と僕は考えているのですよ。

というわけで、この1年間無事だったんだから、
その経験に則って、これまでやってきたことはみなOK!

とは残念ながら思ってません。

僕が個人的に、また経営者として、
ハザードレベルを変える基準にしているのが医療リソースの状態。
分かりやすい数字が東京都の『入院・療養等調整中』の人数です。

なぜか?

ここで僕のルールをお話しましょう。
それは、

Hope for the best. Plan for the worst.

以前、在籍していた会社の社長が、
『悲観的に対策し、楽観的に実行する』
と言っていたのとほぼ近い意味ですが、
僕も生活や仕事、そして旅に至るまで、
これをファーストルールにしています。

そこでコロナ禍における Plan for the worst. はといえば、
それはいわずもがな、
自分が感染し、重症化するというシナリオです。
この観点で『入院・療養等調整中』の人数を読めば、
自ずとやるべきことと、やるべきではないことが分かってくるのですよ。

実はこれも情報ではなく、自分の経験から考えています。

あれは2012年1月27日の23時40分ごろ。
僕は最初の腰部椎間板ヘルニアの激痛に襲われ、
凍り付くような真冬の夜に真っ裸で救急車に乗せられました。
(詳しくはこのブログで2012年の『入院日記 その1』をご参照ください)

今回と共通するのは、その乗せられた直後の状況です。
救急車に乗ったら病院へ即急行!

じゃないんですよ。

車内で救急隊員の方が携帯電話で搬送先を探すのです。
ところがその日は前日に関東地方で大雪が降り、
転倒した人々で整形外科のベッドはほぼ満床状態。
僕の横で救急隊員が何件も病院に電話をかけ続けています。
そして20分以上かかって、ようやく空きを見つけ、
救急車が出発したのでした。
(実際はその病院の救急処置室に「先客」がおり、
その人が入院にならなければ入れる、との条件で行ったのです。
もしNGだった場合は、病院でまた病院さがし・・・)

あの時は、搬送先こそ見つからない状態でも、
僕は救急車の中でほっと一息ついていました。
なぜならアパートでは風呂上がりの裸で床に倒れていましたし、
(寒さで震えていました)
ストレッチャーに乗せてもらうだけでも、
悲鳴を上げなければなりませんでしたから。

ところがこれをコロナ禍のワーストシナリオに置き換えると、
高熱と呼吸困難に陥った状態では、
救急車の中もけして心地よい場所ではないでしょう。
ましてや現在の関西地方のように、
搬送先さがしに数時間以上もかかったらと思うと、
絶対に避けたいシナリオと言わざるを得ません。

そしてここにはもうひとつの経験に基づいた判断材料があります。
それは僕があの時に専有した救急車と救急隊員の時間。

僕が裸で倒れていたのはキッチンと隣の部屋のちょうど引き戸のところ。
ストレッチャーを体と平行に置いて乗せるにはスペースが足りません。
またちょっとでも体を動かすと、
激痛のため、10秒くらい息もできない状態になってしまいます。
それでも何とか僕を運び出さなくてはならない。
あれこれ方法を模索しているうちに、10分、20分と時間は過ぎて行きました。

結果的に、僕のために重要な医療リソースを占有してしまったのは、
合計で2時間くらいだったのではないでしょうか。

ご承知のように、彼らはけして閑職についているわけではありませんし、
救急車も潤沢にあるわけでもありません。
(1400万人都市の東京都に救急車がたった236台しかない!)
ましてや救急隊員の会話から、彼らが一番近い野方署からではなく、
阿佐ヶ谷署から来ていることが分かっていたのです。
つまり手が回っていない。

この時の僕の頭には、いま、ここにある危機とは別に、
30年以上前の経験が思い浮かんでいました。

あの時はオートバイの事故で、
アパートの床ならぬ夜の道路の路肩で、
左鎖骨と左掌の骨が折れたまま倒れていたのです。
(さんざんな人生でございます)

僕はこれまで救急車に3回のせられたことがありますけど、
そのいずれもコールから8分以内に駆けつけてくれています。
しかし、もし僕のように誰かが長時間にわたって救急車を占有してしまったら、
救急件数が急増して全ての救急車が出払ってしまったら、
僕はあのまま路肩で倒れたままになっていたでしょう。

そしてもし、その時のダメージが単純骨折ではなく、
脳内出血など緊急処置が必要なものだったら、
僕が今こうして皆さんとお話することはできなかったでしょう。

累積数から計算した東京都民の新型コロナウイルス罹患率は、
今日の時点で0.0099123パーセント。おおむね100人に一人です。
これを生徒数1000人の学校に置き換えると、
約1年の間で1000人に10人の選抜選手に選ばれる確率と同じ。

また現在の陽性者数と重症者数から計算した、
ざっくりとした重症化率は0.00887393パーセント。
おおむね陽性者1000人に9人の確率です。

これを個人的にリスク評価すれば、
「いますぐ食料を買い込んで
 ワクチンを接種するまで自宅にこもらなければ!」

という結論には至りません。

しかし、Hope for the best. Plan for the worst.と、
過去の救急搬送された経験に照らし合わせると、
救急車や病床などの医療リソースを無視するわけにもいかない。

これが『入院・療養等調整中』の人数を注視して、
ハザードレベルを変えている理由なのです。

本日現在の東京都の『入院・療養等調整中』の人数は1453人。
これはもし僕が次の自宅療養以外の陽性者となった場合、
待合室の番号札は1454番ということを意味しています。

この数字を念頭に置いたとき、
あなたはご自身の経験と集めた情報をもとに、
どうリスク評価されますか?

まぁ、僕なら、
闇営業の店に行くようなことはしませんけどね。

えーじ
posted by ととら at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年04月27日

リズムを変えて

いくつになっても初めてのことというのは新鮮なものです。

ここ野方で11年余の間、ととら亭の仕事をしていても、
『お酒の提供なし』で『ランチのみの営業』というのは、
未経験のことでした。

ランチタイムが終わってシャッターを降ろすと、
さながらナイトフライトで取材旅行に出るかのような気がしてきます。
今までこのパターンはこれしかありませんでしたからね。

また、明るいうちに物販店より早く閉めて帰宅するのも、
今までありそうでなかったことです。
昨日も斜前の花屋のオリーブさんに、
「お疲れさま〜、お先に〜」と声をかけて帰ったときは、
なにか不思議な感じがしました。

しかしながら根本的な生活はあまり変わっていません。
現に定休日の今日もいつもどおり、
僕らはシャッターの下りた店内で個別にお仕事中。
ともこは仕込みと掃除に取り掛かり、
僕は例によって溜まったデスクワーク。

まぁ確かに締め切りに追われることからは解放されたので、
時間的な余裕ができたのは嬉しいですね。
(確定申告と旅のメニュー変えが終わったし!)

そういえばコロナ禍が始まって以来、
読書量が会社員時代にほぼ戻りました。
しかもこれまで取材旅行の資料系がほとんどだったところに、
小説まで読めるようになったのですから。
いまベッドタイムのお供は、
トルコの作家オルハン・パムクの『私の名は紅』。
オスマン帝国時代を背景とした一種の推理小説なのですけど、
プロットの構造がユニークでおもしろいですよ。

時間ができた分、リハビリを兼ねたトレーニングも順調です。
先日まではランチとディナーの合間に、
急いでダイジェストバージョンをこなしていたのですが、
今はストレッチもフルセットでやれるようになりました。
おかげでひざの柔軟性が回復し、
風呂の中でなら正坐もできるようになったんですよ。

こうしてみると、いろいろ状況が変わっても、
僕らはリズムを変えて、同じ曲をプレイしているような気がします。

こういうのをスタイルというのかもしれませんね。

えーじ
posted by ととら at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記