2025年10月14日

「自由な旅のレシピ」第9回がアップ!

バックパッカーは体力勝負!
なんて話をしていたところでタイムリーにアップされていました、
自由な旅のレシピの最新回。

第9回 年と体に付き合いながら

書いている本人がまた今回の旅でコケているところから、
これが読者さんだけではなく、
自分にも言い聞かせるつもりで書いたような・・・

む〜、ほんと、懲りない性格ですからね。
今回の長旅はまだ20日目。
この先まだ114日間あるので、慎重に無理せず行きたいと思います。

えーじ
posted by ととら at 02:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年10月13日

第27回取材旅行 その8

海外旅行のためにジョギングと筋トレ?

このブログで度々身体能力について話しておりますが、
ピンとこない方も多いかと思います。
そこで今日はその具体的な理由を説明しましょう。

まず、長旅の4か月半の間に使う「家財道具」は、
バックパックに詰めるとそれぞれ重さが、

えーじ
メインバック 17キログラム
サブバック 8キログラム

ともこ
メインバック 19キログラム
サブバック 6キログラム

backpackerstyle_bg.jpg
こんな格好になります
まさしくバックパッカー、いや、パックサンダーかな?

で、時計を12日の8時10分に戻しましょう。

「まずいな・・・」
「どしたの?」
タクシーが来ない

今日はプロブディフまでの移動。
長距離バスが出るのは、ホテルから2キロメートルほど離れた、
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の裏手にあるロータリー付近です。

nevskichurch_bg.jpg
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
この裏手のスロバキア大使館前がバス停

そこでブルガリアの配車アプリ「TaxiMe」でタクシーを呼ぼうとしましたが、
表示されているドライバーがみなリクエストを無視するじゃないですか。
これ、Uberでもしばしばあることで、
すぐピックアップできる楽な客はいいのですが、
ある程度走ってからだと利益が薄まってしまうため、及び腰なのですよ。

「しかたない、フロントで呼んでもらおう」

事情を話すとフロントの女性は、

「タクシー会社に連絡しました。10分待ってください」

時計は8時20分。
移動距離は短いので30分に乗ってもまだ十分間に合います。
ところが5分も経たないうちに・・・

「すみません、タクシー会社がキャンセルしてきました」
「え?」
「道路が警察に封鎖されていて、ここまで来れないようです」

ネット上のマップを見ると、
なるほどソフィアの中央部は広い範囲で交通規制が入っています。
フロントの女性は別のタクシー会社に電話中。

「ここもダメです」

バスが出るまであと30分しかありません。
タクシーもトラムもダメだとなると・・・

「どうもありがとう、歩いて行きます!

ホテルからバス停までの徒歩による最短距離は1.9キロメートル、
所要時間26分。

「急げば間に合う!」

こうしてフル装備で競歩を始めた僕ら。
外に出てわかりましたが、交通規制の原因は大規模なマラソン大会でした。
市民参加なのか、
そこかしこで老若男女のランナーたちがストレッチをしています。
その間を縫うよう、額に汗をにじませた僕らが進む様子は、
さながら別の競技をやっているかのように見えたかもしれません。

「あと何分?」
「ん〜・・・18分、何とかなりそうだ」

しかし、バス停まで来てみると・・・

バスがいない
「どうしたんだろ?」
「ほら、あそこ。封鎖線が張られてる。
 警察がブロックしていてバスが入れないんだよ。
 そういえば、さっきメールが来ていたぞ」

タイトルは緊急連絡。
どうやらピックアップポイントが変わったようです。
時計は8時56分。

「ったく、どこに変えたんだ?」
「待って、あそこにいる人たち、同じようにバスを待ってるんじゃない?」
「すみません、どちらまで行くのですか? プロブディフ?」
「ええ、デイツアーに参加しているのです」
「デイツアー?」

「おかしい、ここじゃない。行き先は一緒でも彼女たちはツアー客だ」

時計は8時58分。残りは2分しかありません。
そこへバス会社のロゴが入ったポロシャツ姿の男性が現れました。

「すみません、僕は御社のバスでプロブディフまで行くのですけど」
「ああ、では1ブロック先に停まっているバスに行ってください」

そこに割って入ったのは年配の女性。

「ちょっとあなた!
 メールにスロバキア大使館前って書いていたじゃない」
「今日はマラソン大会で、あそこまでバスが入れないのですよ」

目を細めて見れば、1ブロック先に数台のバスが停まっています。

「で、僕らはどのバスです?」
「3番のバスですよ」
「って、それはデイツアーのバスでは?」
「そうです、あなたは移動だけですので、
 プロブディフに着いたら降りて下さい」

こうして朝からひと汗かいた僕ら。
取りあえずプロブディフに着いたものの、
降りたところからホテルまでもちょっと距離があり、
合計で約3キロメートルをフル装備で歩く破目に。
こういうことがしばしばありまして。

というわけで、
バックパッカーはトレーニングが欠かせないのでございます。

to be continued...

えーじ

inthebus_bg.jpg
バスに間に合ってほっと一息
posted by ととら at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年10月11日

第27回取材旅行 その7

Добър ден !(ドーバル デン(こんにちは!)」
僕らは昨日、予定より1時間早い5時30分にブルガリアの首都、
ソフィアのバスターミナルに到着しました。

sfiabusterminal_bg.jpg
ソフィア駅に隣接するバスターミナル

ブラショフからの移動は計画時から微妙なムードだったので、
懐かしのソフィア駅を見たときは、やれやれと一息。
まず、国境をまたいで地方都市から地方都市へ行くバスは、
ルーマニアとブルガリアに関していうと、ほとんどないのですよ。

そこで今回はブカレストでバスを乗り換えて、ソフィアにアクセスしたのです。
実はこのルート、2013年に鉄道でやっておりまして。
あの時はいろいろすったもんだがあり、
バスルートもちょいと身構えて出発したのでした。
(詳しくはこちらを → 第6回取材旅行 その1)

今回もブラショフを出発し、
ブカレストのバスターミナルに到着するまでは良かったのですけど、
ここでお約束のサプライズが2回。
まずはこれ。

waitingroom_ro.jpg

このホラーな暗い部屋、何だかわかります?
なんとバスターミナルの待合室なんですよ、それも首都の!
到着したのが21時半過ぎだったとはいえ、
売店などの施設がぜんぶ閉まっていただけではなく、待合室もこの状態。
そういえば途中の街で寄ったバスターミナルでは待合室すらなく、
暗い路上のベンチでバスの到着を待つ人がいました。

そして二つ目は、乗り継ぎ時間の間に食事をしようと、
目星をつけておいたレストランに行ったら、
とっくに廃業してスーパーマーケットになっているじゃないですか!
しかしGoogleMAP上はステキなレストランが存在し、
ステータスも現在「営業中 24時閉店」とな。
実はこの「幻のお店」事件、今回の旅だけでもこれで3回目。
ま、Googleに限らず、ネットの情報の確度はこんなものです。

pieshop_bg.jpg
結局、ここでピザとチーズパイを買って暗い待合室で食べることに

さて、この移動の肝となったのがブカレスト、ソフィア間の夜行バス。
シートピッチが昼間の便より長く、背もたれも大きくなって快適・・・
なのですが、7時間弱の乗車時間にもかかわらず、
トイレはあるのにカギがかけられたまま。

nightbus_bg.jpg
寝るにはいい、FlexBusの夜行。

これまたよくある話で、
たぶんトイレは壊れたままか、往路で汚物が溢れて使えない状態なのでしょう。
実際、クルジュナポカからブラショフまで乗ったバスは、
本来ワルシャワ発ブカレスト行きという、
まさに僕らが2週間かけて移動した距離を走り切るハイパー国際バス。
にもかかわらずトイレはひとつきりですから、
クルジュナポカの手前で、「さぁ降りる前に」と扉を開けたところ、
あいやぁ〜、な、おそるべき状態。
フツーの感覚の方なら、即座にドアを閉めて席に戻ったでしょう。
なぜなら掃除用具入れ程度の狭いトイレの左側にある洗面台は、
下部のカバーが外れ、便座側に倒れており、
床は的を外した排泄物でてかてか光り、
とどめが便器で、排泄物とトイレットペーパーでタンクが溢れ、
便器の中から汚物の巨大なソフトクリームがそびえ立っていたのです!
(ね、僕のブログは食事をしながら読むのはやめましょう)

そこで、僕がどう、
このインポッシブルなミッションをクリアしたのかと申しますと、
まず左足で倒れてくるカバーを押さえ、
左手で手すりを握って揺れるトイレ内での転倒を避け、
(転んだら一生残るトラウマになりますよ)
右足で体を支え、右手で息子を握って飛び散らないよう、
ソフトクリームの側面に的に向ける。
こうしたバス旅行では小便をするのも、ほぼ曲芸です。

ちなみに2013年はルーマニア、
ブルガリア共にシェンゲン協定に加盟していたものの、
まだ発効しておらず、国境でパスポートコントロールがありましたが、
今回は他のEU諸国のようにスルーでした。

で、発車するなり国境越えを気にすることなく爆睡し続けた僕ら。
ふと目が覚めて時計を見ると5時20分。
まだ到着まで1時間はあるな、ともうひと眠りしようと思いましたが、
マップ上で現在位置を確認したら、
ソフィアのバスターミナルまであと4キロとな!
慌ててともこを起こし、
冒頭のバスターミナルに放り出されたのでございます。

sofiastation_bg.jpg
懐かしのソフィア駅構内
ここの地下にあった切符窓口前のATMで現地通貨のレフをゲット
そうそう、来年1月からユーロに切り替わるそうな

時差はルーマニアと同じくJSTマイナス6時間。
気温は南下を続けたので、
ブラショフより3度くらい上がって最低でも13度くらい。
6日ぶりに雨が上がって爽やかな秋晴れとなりました。

market01_bg.jpg
朝早かったので早速ジェンスキバザール(市場)の取材に

vitoshastreet_bg.jpg
それから繁華街のヴィトシャ大通りへ

臭い話が続きましたから最後に口直しを。
ソフィアで取材店を探していたら、
12年前の初日に行ったレストランがまだ健在だったのですよ。
そこで行ってみると、何もかもがあのときのまま。
いやぁ〜、思い出すなぁ、なんて感慨にふけりつつ取材を終え、
ホテルに戻って前回の写真データを見たら、またびっくり!
何と今回座った席は、前回と同じじゃないですか。
それも無意識で選んだのに。

restaurant201307_bg.jpg
2013年7月の取材で

restaurant202510_bg.jpg
12年後の昨日の取材
ちなみに見えにくいのですが ともこは同じ旅行用ベストを着ています
こういう人がいるから不景気を脱せいないのでしょう

これは幸先のいいスタートですね。取材も初日から絶好調。

mousaka_bg.jpg

まずはブルガリア風のムサカ。
ベースはギリシャタイプですが、ベシャメルではなく、
ヨーグルトに卵を入れたもので表面がコーティングされています。
下層はジャガイモと牛ひき肉の炒めたものがたっぷり。
チューブリッサというハーブが香る、レストランの定番です。
ヨーグルトを添えて食べるところがご当地ならでは。
そして次が、

kavarma_bg.jpg

煮込み料理の定番、カヴァルマ。
肉はいろいろ使われますが、今回はチキンバージョンにトライ。
キノコやパプリカ、ネギと一緒にトマトソースでじっくり煮込み、
トウガラシの辛みがアクセント。
これに自家製ワインを合わせれば、遠路はるばるまた来て良かった!
と思える満足感を味わえます。

さて、明日は地方料理を掘り下げにプロブディフに移動です。
どんな街かな?

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年10月08日

第27回取材旅行 その6

僕らは昨日、長距離バスでシビウを経由し、
17時40分にルーマニア第2の都市、ブラショフに着きました。

sibiuautogara_ro.jpg
廃ビルの一角がひっそりと使われているシビウのバスターミナルの入り口
こういう廃れ方を目の当たりにすると、
経済の本当の状況が分かる気がします。

localchurch_ro.jpg
小さな街にもいくつかルーマニア正教の教会があります
ここはそれなりの規模ですが
20人くらいしか入れないくらいの教会が多い

smalltown_ro.jpg
こんな集落を幾つも通り過ぎ

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ようやく到着したブラショフの北にあるバスターミナル 寒い!

天気はルーマニアに入って以来ずっと雨が続き、
気温も今朝は6度、最高でも8度ですから、
東京の2か月先という季節感でしょうか。
ヨーロッパの宿の部屋は狭くても天井が高いのでちょっと寒いです。

mamabrasioventrance_ro.jpg
ブラショフでホームステイしている家の入口
看板はありません 普通はまず分からないでしょう
住所よりホテルサイトに掲載されている写真が唯一の手掛かり

mbroom_ro.jpg
室温はともかく部屋はホステルと違ってお洒落
あ、「臭い」も問題なし ベッドの寝心地は最高!

今もダウンウェアを着てこれを書いているのですよ。
ま、暖房がなく、室内が外と同じ氷点下だった、
アンデス高地の安宿に比べたら天国ですけどね。

今回の長期旅行はルーマニアからが取材の本番。
滞在日数もその前の3か国より多めにとっています。
と申しますのも、ポーランドやスロバキア、ハンガリーは、
ととら亭として料理取材のメソッドが確立してから訪れていますが、
ルーマニアとブルガリアはまだ経験の浅かった2013年6月に行った国。
限られた期間にやるだけはやったものの、
成果はけして満足できるものではなかったのですよ。

さいわい今回のルーマニアは素晴らしい郷土料理のレストランに恵まれ、
クルジュ・ナポカ、ブラショフともに、密度の濃い取材ができています。

brrestaurantfasade_ro.jpg
ブラショフ初日のレストラン
近くにもうひとつ店舗があり、広場前の店は超満員で入れず

ドイツ人の先祖に当たる、
ザクセン人の統治時代に作られた街並みが残るブラショフは、
なるほどルーマニア随一の観光地と言われるだけあって美しいですね。
とりわけ旧市街はこれまで訪れた他の街と違い、
独特な建築物が残っています。

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雨でも人通りの絶えないスファトゥルイ広場

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賑やかなレプブリチ通りから黒の教会を臨む

また、長い歴史の中でハンガリー帝国、オスマン帝国の影響を受け、
それが今でも実感できるのが料理。
たとえばオスマン料理の延長にあるのがこれ。

micii01_ro.jpg

トルコ料理ではケバブ、
他のバルカン諸国ではチェバブチェとして知られていますが、
ルーマニアでの名はミチ、もしくはミティティ。
(ルーマニア語で「小さい」の意、後者は愛称で「ちび」の意かな?)
他と異なるのはその大きさです。
一般的に親指大のサイズがポピュラーですけど、
ミティティはその4倍以上はあるのですよ。
同じ民族で構成されるモルドバ版ですら小型でしたからね。
名前の意味からすると真逆なので、
もしかしたら逆説的なユーモアなのかも。
ホースラディッシュの効いたマスタードをたっぷり添える点もユニークです。
肉はビーフとラムの合びきが主流で、
クリスチャンですからポークの場合もあり。
スパイス感がない分、ガーリックはたっぷり。
これがもう文句なしのうまさ!

ハンガリーの影響も大きく、前回ご紹介したグヤーシュのほか、
パプリカーシュ・チルケ(チキンのパプリカソース煮込み)も、
トカニータ(シチュー)の一種として定着しています。

tokana_ro.jpg

国民食のママリガ(トウモロコシのポレンタ)を添えるところが、
ルーマニアらしいところでしょうか。

さて、明日は夕方からまた長距離バスで移動を始め、
21時過ぎ、ブカレストを経由してブルガリアのソフィアを目指します。
去年のコソボ、モンテネグロ間以来の夜行バスです。
ここまで地方都市が続いていましたから、
首都はワルシャワ以来ですね。
双方ともに12年ぶり。どのくらい変わったかな?
こうした街の変化を肌で感じるのも旅の楽しさのひとつなんですよ。

to be continued...

えーじ

brrestaurant_ro.jpg
うまい、しかし量が問題だ!
posted by ととら at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年10月05日

第27回取材旅行 その5

Bună ziua!(ブナ・ズィア(こんにちは)
僕らは昨日の17時15分ごろ、
予定どおりルーマニアのクルジュ・ナポカに到着しました。
ハンガリーから国境を越えたところで時差が変わり、
今はJSTマイナス6時間。

busterminal_ro.jpg
街はずれにある小さなバスターミナル

デブレツェンからは長距離バスで約4時間30分。
途中で国境の街、オラデアで停まり、
次は東へ向かい、農地や小さな街を抜けていたのですが、
ここに来て突然開けた感じがしました。

landview01_ro.jpg
国境付近はこんな丘陵地帯

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通り過ぎる小さな街角

clujplaza_ro.jpg
クルジュ・ナポカの中心に鎮座するシンボル 聖ミカエル教会

ルーマニアは2013年の7月以来、12年ぶり。
あのとき訪れたのはブカレストとシギショアラだったので、
そのいずれとも違う今回のルートは新鮮ですね。
トランシルヴァニアの中心に位置するクルジュ・ナポカは、
歴史的にドイツやハンガリーの影響を強く受けており、
それが料理取材のポイントになっています。
たとえばこれ。

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トランシルヴァニア風グヤーシュ

グヤーシュといえばハンガリーの国民食。
そのおいしさから近隣諸国に広く伝わっていますが、
トランシルヴァニアバージョンはなかでも異色のピリ辛版なのですよ。
濃厚なパプリカ風味のビーフシチューに辛味がマッチし、
付け合わせのポテトとの相性も相まって、
これはととら亭でぜひ紹介しなければ!
っと、二人でうなってしまいました。
そして郷土料理といえば、

varsa_ro.jpg
クルージ風ヴァルサ
写真で見るとお好み焼きみたいですね 現物はまったく違いますけど

キャベツとザワークラウト、米、ひき肉などを層にしてオーブンで焼き、
サワークリームを添えたもの。
これにディルやシンブルなどハーブの香りが加わり、
何とも複雑な味わいではないですか。

それから忘れちゃいけないルーマニアのワイン。
食後の腹ごなしで聖ミカエル教会前の広場に行くと、
屋台が並んでおりまして。
そこでふと足を止めたのが地元のワイナリーの直販店。

winebooth_ro.jpg

ワインはペットボトル入りでビジュアルこそイケていませんが、
味見をしてみると、ドライでボディの厚みもあり、
めっちゃおいしいことといったら!
しかも値段がボトルでさっき飲んだグラスワインより安い!
こりゃ買わずにはいられません。
ともこがあまりにエキサイトしたのでサクラになったのか、
僕らの後に次々とお客さんが・・・

tomokowithwine_ro.jpg

で、宿に戻ってご覧のとおり、コップ酒でございます。
この前にレストランの奢りでパリンカをゴチになっているため、
かなり、いい感じですね。

そうそう、宿といえば、ここでも投宿しているのはホステル。
となると、やっぱり今どきの無人型でした。
部屋は屋根裏で手狭ですが、居心地は悪くありません。

hostelroom_ro.jpg

しかし、宿で困ることのひとつが「臭い」。
値段の高低にかかわらず、たまにすんごい臭いの部屋があるんですよ。
僕らの旅歴で最悪だったのは、クアラルンプールで泊まった安宿。
表ドアを開けた瞬間に鼻を衝く、「う、な、なんだこの臭いは!」
それはまるでホテル内全体をマジックリンの原液で掃除し、
そのまま水拭きせず乾かしたかのような臭いだったのです。
これはもう好き嫌いではなく、健康被害が出そうなレベル。

次点はシチリア島のカターニアの安宿。
部屋の中は柔軟剤の臭いが充満しており、
出所を探せばタオルだけではなく、すべてのリネン類から強烈に臭ってきます。
僕は無視できましたが、ともこはたまらず滞在中、
ずっとソファーで寝ることに。

そして今回はこの種のトラブルに祟られ続け、
コシツェでは枕カバーが柔軟剤の臭いで、
デプレツェンではリネン系すべてが生乾きの臭いで、
ここクルジュ・ナポカでは部屋の臭い消しで消臭剤を撒いたのか、
ドアを開けたらそこはデパートの1階か、空港の香水売り場のよう。

こればっかりは泊まってみないとわかりませんから、
最近はチェックインの時にはらはらしています。
次はブラショフのホームステイか・・・
どうだろうな、ん〜・・・

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年10月03日

第27回取材旅行 その4

Jó napot!(ヨー ナポト!(こんにちは)

日本を出発して10日。
一昨日の昼過ぎ、僕らは予定より30分ほど遅れて、
ハンガリー東部の地方都市、デブレツェンに到着しました。

arrivalatdebrecen_hu.jpg
デブレツェン駅のホームで

ここはコシツェと同じく、観光地ではありません。
経由したヒダスネメティ、ミシュコルツともに、
旅人でもご存じの方は僅少でしょう。
パックツアーのルートには、まず入っていませんからね。

hedisnemetistation_hu.jpg
バスから鉄道に乗り換えたヒダスネメティ駅

どこもいわゆる「何もないところ」ですが、
しかし、その国の日常に触れるには、
またとないチャンスがたくさんあります。
たとえばローカル鉄道で移動しているだけでも、
車内で、駅で、多くのドラマに出会えるのですよ。

花束を持っている、めかした彼は、
それを誰に、何と言って手渡すのでしょう?
お祖母ちゃんと一緒に差し向かいで座っていた少女は、
食堂車でコーヒーを買い、お金を渡そうとするお祖母ちゃんに、
「いいの、いいの!」と言っています。
方や、その二人が降りて次に座ったのは、
社会に対してちょっと斜に構えた様子の青年。
帽子を目深にかぶり直し、すぐに寝入ってしまいました。
ん〜・・・青春ですな。

車窓を流れる風景、車内で繰り広げられるドラマ、
2時間程度の乗車時間なら、あっという間に過ぎてしまいます。

さて、デブレツェンはこんな街。

churchplaza_hu.jpg
改革派教会前の目抜き通り 道の両側にはお洒落なレストランも

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市電が走る大通り こちらはローカル色100パーセント

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市場前から続く賑やかな商店街

外国人の観光客は、まったくと言っていいほど見かけません。
しかし、それゆえに、
僕らのお目当てのローカル食堂が点々と残っているのですよ。
なかでも気に入って通ったレストランがここ。

restaurant01_hu.jpg

街の中心からはちょっと離れていますが、
35年を超える長い歴史があり、
磨き抜かれた店内が地元の人々の支持を物語っているようです。
オーナーさんは日本贔屓なのか、日本語の挨拶だけではなく、
10まで数えられました。

で、今回の収穫ですが、いろいろ素敵な料理がありましたよ。
たとえばハンガリーはデザートだけではなく、
料理にもフルーツを様々な形で使います。
となると、

chickenwithpeachsauce_hu.jpg
チキンの胸肉のソテー 桃のソース添え
桃のソースといってもブドウなど季節のフルーツがゴロゴロ

pruneinchicke_hu.jpg
プルーンとチーズ入りのチキンフライ
意外な組み合わせが実にうまい!

いかがです? どれもおいしそうでしょう?
こうした料理はかつての取材で探しても見つからず、
3度目にしてようやく出会えたのです。
その甲斐あってか、いずれも予想を超えるうまさでした。
何より市場で売っているフルーツの質が抜群ですから、
それを使ったソースがおいしくないわけはありません。

marcket_hu.jpg
新鮮な食材が並ぶ中央市場

そして投宿しているのは、またもやホステルに戻ってこんなところ。
ハンガリーでPanzioとは、まぁ民宿みたいなものかな?

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気のいいおじさんが一人で切り盛りしていて、ゆっくりくつろげます。

hostelroom_hu.JPG
僕らが泊まっている8畳ほどの広さがある4号室
旅先での僕の仕事スペースはこんな感じ

彼は15年前に日本を訪れたことがあるそうな。
それも東京、名古屋、京都、大阪のゴールデンコース。
僕らもこれが3度目のハンガリーだと言ったら、とても喜んでくれました。

さて、明日はいよいよルーマニアのクルジュ・ナポカにバスで移動します。
ここからのルート、実は去年の長旅でスキップした部分なのですよ。
と申しますのも、ルーマニアとブルガリアは鉄道が不安定なだけではなく、
バスも首都を除くと連絡があまり良くなくてね。
ですから距離はそう長くなくても、日にちがかかるのは避けられません。
今回もルートを組み立てていて、
すんなり行かないところが何か所かありました。
ま、これくらいはこの旅の中盤以降に比べたら、かわいいものですけどね。

おっと、そろそろ時計は11時。
(日本との時差はマイナス7時間)
それでは明日のバスターミナルを下見しつつ、
最終日のランチ取材に行ってきます!

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 21:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2025年09月30日

第27回取材旅行 その3

今日のコシツェは曇り。
最低気温は9度、最高が10度。
道行く人々はコートを羽織り、もう冬の入り口という感じです。

ポーランドで滞在したワルシャワとクラクフは以前訪れていましたが、
ここからは当分、初めての街が続きます。
スロバキアで10年前に滞在したのはブラチスラバだけでしたからね。

コシツェはバスを降りたときから、
いい感じの街だな、という印象を待ちました。

cityviwe_sk.jpg
聖アルジュベタ大聖堂へ続く目抜き通り

wallart_sk.jpg
裏通りには、こんなウォールアートも

観光的要素はほとんどない地味な地方都市ですが、
そこがまた素顔のスロバキアを感じられていいのですよ。
そういえば、かつてブラチスラバに持った印象も同じでしたね。
僕はこの国と相性がいいのかな?

ローカル食堂がたくさんありますから、
取材をするにも困りません。
半面、観光客が少ないので英語はあまり通じないかな?
とくに交通機関では微妙です。

景気は良さそうな雰囲気ではありませんね。
むしろ、やや厳しそうなムードがそこかしこで見受けられます。
だからといって、治安が悪いといわけでもない。
夜でも普通に女性がひとり歩きしていますから。

アジアとのパイプはかなり細いと思います。
観光客といえば、中国人はおろか東洋系自体、ほとんど見かけませんし。
飲食店でさえベトナム、インド系がぼちぼちあるくらい。
しかしそのベトナム系の店をやっている人の国籍は謎。
あの脈略のないところからすると、中華系かもしれません。
メニューを見れば内容がこうですから。

asianmenu_sk.jpg

で、僕らが取材しているのはこんな店。

restaurantfasade_sk.jpg

お客さんとスタッフはたいていスロバキア語で話しているので、
ローカルがほとんどか、
観光客といっても同じスロバキア人のように見受けられます。

料理はおいしいですよ〜。
ポーランドのピエロギに続き、
ここにもピロヒーというギョーザがあります。

pirophy_sk.jpg

以前ブラチスラバで食べたものに比べて小型になり、
ブリンゾベ(羊の乳で作ったチーズ)の香りがマイルドになっていました。

それからスロバキアといえばこれ、ブリンゾベ・ハルシュキ!
小ぶりのニョッキをチーズ風味のクリームソースで和えた一品です。

halshky_sk.jpg

ブラチスラバでは、あまりの濃厚さにふたりして白旗を上げた難物ですが、
コシツェではより軽く作られており、
オプションのローストポークと合わせても完食はわけもないこと。
敬遠せずリトライしてみて良かったです。
これなら、ととら亭で紹介してもいいかな?

最後に、この街で泊まっているのはこんなホテル。

hotelfasade_sk.jpg

ポーランドでは2回続いてホステルだったので、
ちょっと奮発してホテルに泊まってみました。
部屋も広く、暖房も効いていて居心地抜群。
おいしい朝食まで付いて、すっかり疲れが取れました。

さて、明日はバスと鉄道を乗り継いで、
ハンガリーの地方都市、デプレツェンに移動します。
はてさて、無事到着するかな?

to be continued...

えーじ

breakfast_sk.jpg
たまにはこうしてホテルで朝食も
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2025年09月29日

第27回取材旅行 その2

Dobrý deň(ドブリー ジェン(こんにちは!)
クラクフを長距離バスで出発した僕らは、
昨日の夕方、スロバキア東部の都市、コシツェに到着しました。

atbusterminal_sl.jpg
コシツェのバスターミナル

いやはや、今回の旅も出発から荒れ模様。
まずはアブダビ、ワルシャワ間のフライトで、
ともこがウインドブレーカーを置き忘れ、
この後どこかで調達しよう、ということに。

次がワルシャワを出るときに入った駅のカフェで、
再びともこの「財布がな〜いっ!」大事件が発生。
一時店中が騒然となりましたが、
しまった場所を勘違いしただけのオチで解決。

そして翌日が僕の番。
さて、出かけようか、のタイミングで、ん? とトイレに。
そこから始まったのがひどい下痢。
おかげで当日アウシュビッツを訪れる予定がキャンセルとなり、
終日ホテルの部屋で沈没していたのでありました。

chinbotsueiji_pl.jpg
沈没メシはポーランド製のインスタントヌードルと
(ピクルスの酸味とディルの香りで結構イケる)
ベーグルの原型と言われるオブヴァジャネック
うう・・・メンボクない!

実は僕の下痢事件、珍しいことではないのですよ。
直近でも振り返れば、昨年の長旅でバスク、サラエボ、
そして今年7月のコタキナバルで、
同じように「トイレの住人」と化していたのです。

ん〜・・・まずいな。なぜだろう?

毎回、同じものを食べているともこは平気なのに、
僕だけこうなる理由はいかに?
そこで今更ながらに調べてみれば、
過労とストレスは下痢の原因となるそうな。
思えば先に挙げたケースでは、
いずれも僕がくたくたになった直後に発生していました。

そして引き金になるのが脂っこい食べ物。
なるほど、今回は前夜に食べたのがポーランド風のメンチカツと、

katlet_pl.jpg

バターソースがたっぷりかかったピエロギ。

pielogi_pl.jpg

ありゃ〜、まさに典型的な自爆型だったのね。

そこで昨日は二人して反省の一日。
学んだ教訓は、

1.油断するな
2.収納場所を変えるな
3.無理をするな

の3つ。

いや、3番目は今更いわれるまでもないことなんですけどね。
これ、僕の悪いクセのひとつなんですよ。
やるとなったら、体の悲鳴を無視してとことんやっちゃう。
(昭和のスポ根世代ですからね)
で、これまでは一日爆睡すれば回復できたのが、
さすがに62歳ともなると、そうはいかなくなって来たようです。
ワルシャワで一晩眠れば元気になると楽観していたのですが、
クラクフ初日の夜の疲れ方や、沈没した日の爆睡状態からすると、
ぜんぜんリカバーできていなかったのでしょう。

そこで疲れたときはしっかり休む、
いや、そもそもボロボロになるまでやるのはやめよう、
ということになりました。
ここコシツェ以降は、はりきりモードを封印し、
年相応のペースで旅を続けようと思います。

to be continued...

えーじ

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デブレツェン行きのチケットをゲットした後
コシツェ駅のカフェでひと休み
ここから旧市街にあるホテルへ
posted by ととら at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年09月26日

第27回取材旅行 その1

Dzień dobry(ジェン ドブリィ!(こんにちは!)
僕たちは予定どおり、昨日の昼過ぎ、
ポーランドのワルシャワに到着しました。
それでは例によって時計を巻き戻し、
東京を出発するところからお話しましょう。

flightmap_ae.jpg

日本はシーズンオフのせいか空港、機内共に外国人がほとんど。
インバウンドの多さが感じられる出発となりました。
今回お世話になったエアラインはUAE国営のエティハド航空。
以前も何度か乗せてもらいましたが、
相変わらず機材、クルー、ホスピタリティー、
すべての点で良かったですね。
とりわけ気になる機内食も、
日本発の便のせいか、チキン、ビーフ共に和食。
これからずっと外国の食事が続く僕らにとってはうれしい内容でした。

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予想どおり、食後に一本映画を楽しんだところで僕は気絶。
昼食で起こされるまで完全に記憶が飛んでいました。
アブダビの空港はドバイほどではないにしても、かなり大きいですね。
そういえばミッションインポッシブルの
「デッド・レコニング」でロケをやっていましたっけ。
この辺をトム・クルーズが走っていたのかな?
なんて想像しながらぶらぶら。

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アブダビのザイード国際空港

で、映画だけではなく、僕らのミッションにもトラブルがお約束。
その一発目は乗継便の遅延です。
事前にぽろっとメールが来ていましたが、
アブダビでインフォメーションボードを見れば、
2;10発が6時間遅れて8:00発に。
しかし、悪いことがあればいいこともあるのが旅の常。
エティハドさんがお詫びのディナークーポンを出してくれたので、
僕らはのんびり「早朝のディナー」を楽しめました。
それも通常はうまい食事を期待できない空港で、
珍しく「おお、これは!」という料理にありついて。
アドリブで選んだシンガポールラクサとシャクシュカは、
実においしかったです。

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汁なしバージョンのシンガポールラクサ

食後はここまでの疲れが出て僕がまたしても気絶。
どこででも、いつでも寝られるというのは、
バックパッカーにとって必須の「スキル」なのです。

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それもこんな状態でね(失礼)

アブダビ、ワルシャワ間のフライトタイムは約6時間。
いくら寝ても寝たりないのか、
このフライトでも席に着くなりまた気絶。
離陸したことすら覚えていません。
結局、また機内食で起こされるまでずっと爆睡していました。

10年ぶりのワルシャワ国際空港は、ほとんど記憶なし。
イミグレで少々時間を食いましたが、
その分、バゲッジクレームに行ったらバックパックはすでにぐるぐる周回中。
さくっとアライバルフロアに出て、
Uberのタクシーでワルシャワセントラル駅にほど近い宿へ。
ここもスタッフがいるにもかかわらず、
チェックインはタブレットでセルフ式の今どき風。
いやはや世界中で人間味がなくなってきましたね。
ま、ホテルではなく、安いホステルでは人件費が厳しいか。

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一休みした後は駅まで行って翌日の移動の流れを確認し、
それからまた歩いて懐かしの旧市街へ。
以前、取材で訪れたレストランポルカが健在でうれしかったですね。

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夕食での取材はお客さんからのお勧めもあった、
GOŚCINIEC Polskie Pierogiへ。
なるほど雰囲気のいいレストランじゃないですか。
取材したのはお約束のポーランドギョーザのピエロギ。
今回はほんのりスパイシーなフライドタイプをチェック。
もう一品が中欧名物ジャガイモのパンケーキ。
これにポークグヤーシュを添えた一品にトライ。
お供はコクのあるポーランドビールを。
ん〜・・・いずれも本場の味で実に幸先のいいスタートとなりました。

さて、今はポーランド時間午前10時22分。
(日本との時差はマイナス7時間)
僕らは今はクラクフに向かう列車の中です。
天気は晴れ。気候は東京の11月下旬といったところでしょうか。
朝晩はもう肌寒いですね。
あと1時間半くらいで着くかな?
さぁ、今回も長い旅の始まりだ!

to be continued...

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クラクフ到着!
posted by ととら at 23:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2025年09月24日

第27回取材旅行の準備 その5

いよいよ出発です。
僕らは予定どおり、17時40分、
成田空港発のエティハド航空でアブダビを経由し、
ポーランドのワルシャワへ。

今回も例によって最後までバタバタしており、
この1週間はしんどい日々が続いていましたが、
まぁ、何とかすべてのタスクを完了。
後は飛行機に乗れば爆睡です。

いやはや、ここまで踏ん張りがきいたのも、
皆さまの温かいお声がけのお蔭でした。

「気を付けて」
「良い旅を」
「いってらっしゃい」

そうした一言に励まされながら、
このスタートラインまで来れたのです。
無名の旅人にとって、こんなに嬉しいことはありません。
ありがとうございました。

それでは行ってきます!

ともこ & えーじ
posted by ととら at 08:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記