2018年07月23日

ととら式環境シミュレーター

暑い季節には熱い国の料理を!

なんてコピーでアピールしてますモザンビーク料理特集

ところが・・・

今日の中野区の予想最高気温は38度!
対する真夏のモザンビークを旅した時の最高気温は32度!!

あのね〜、アフリカより暑いじゃん。

でもってざっと『暑い』イメージの場所における今日の最高気温を見てみれば、

バンコク   32度
マニラ    28度
ジャカルタ  29度
デリー    30度
カサブランカ 25度
ハバナ    31度
日本の南国沖縄県の那覇ですら31度!

中野区を上回っているのはアラビア半島の国々か、
エジプトのカイロくらいじゃないかしらん?

それでも「気候変動は起きていない!」
「地球温暖化は環境テロリストや、
 ブルジョアを妬むプロレタリアートが周到に仕組んだウソだ!」
と真面目(?)に言っている人がいるのか・・・
しかもその人の職業は政治家や大実業家と来てる。

なんともハラショーな世界じゃないですか。

そう嘆きつつ、飲食店の火急の課題は、
『いまここにある暑さ』をどう乗り切るか?

往々にして個人経営の飲食店で、
換気や空調設計がきちんとなされているところはまずありません。
その必然的結果として、
この時期のキッチンの室温が40度を超えるのはよくある話。
場合によっては45度越え、
いや、液晶ディスプレイの温度計では、
表示面が真っ黒になってしまって計測不能! 
なんてアラビア半島のような店もありました。
特にラーメン屋とかパスタ屋など、
茹で麺器のある店が厳しいんですよ。(ね、みなみちゃん?)
あれはボイラーの前で仕事をしているようなものですからね。

で、わがととら亭はどうなっているのか?

パントリー横のコールドテーブルから奥は、
ダンテも尻込みする地獄の釜のような状態。

その厳しい環境を毎年『発想の転換』で乗り切っています。

それは『環境シミュレーター』。

以前のブログをお読み頂いた方はご存知の通り、
僕たちの取材旅行は先日行った北欧のような場所ばかりではなく、
夏の中央アジアやアラビア半島、モンスーン前の南西アジアなど、
最高気温が40度を普通に超える地域も珍しくありません。

そこで『環境適応トレーニング』と称して、
そうした過酷な地域の気候をシミュレートできるキッチンで、
日夜からだを鍛えている・・・というわけでございます。

ヘルシーでしょ?

えーじ
posted by ととら at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月21日

62 対 55

涼しい北欧の取材旅行から酷暑の東京に戻り、
準備していたのがアフリカ南部の料理・・・

この頭の切り換えが容易でないことは、
先にちょろっと触れましたが、
営業を再開して2週間が経っても、
この奇妙な心理的ギャップは断続的に続いています。

と申しますのも、
営業中にモザンビーク料理の説明をしつつ、
お客さまから「取材はいかがでしたか?」と問われれば、
瞬時に頭を切り替えなければならないからです。

そんな時、
仕事に集中すべきだとは分かっていても、
僕の心はしばしば旅の世界に逆戻りしてしまうんですよ。
とりわけ北欧とアフリカ南部は気候風土だけではなく、
文化や歴史も含めてまったく異なる世界でしたから。

持つ者と持たざる者・・・か。

今月17日、バラク・オバマ前米大統領が、
ネルソン・マンデラ氏の生誕100年記念で講演を行った際、
世界から未だ差別はなくなっていないと警鐘を鳴らしました。

事実、アパルトヘイトが終わって24年が経った南アフリカでも、
ニャンガやランガなどのタウンシップに一歩入れば、
酸鼻を極めた人種隔離政策の癒えない傷跡がはっきり残っています。

そうした中で今月19日に流れたのが、
イスラエルで可決された『ユダヤ人だけが自決権を持つ』という、
『国民国家法』のニュースでした。

『歴史は繰り返す』と言ってしまえばそれまでですが、
トゥルクのフェスティバルで出会ったパレスチナ難民の顔を思い出すと、
思わず仕事の手が止まってしまいます。

僕がそれを読んで溜息をついたのは、
この新しいアパルトヘイト政策がイスラエル国会において、
賛成 62 対 反対 55 で『民主的』に可決されたからなんですよ。

このブログの中で何度か申し上げましたように、
民主主義は人類史上、
最大多数の幸福を目指すという観点で優れたシステムと云えますが、
それが『正しい』判断かどうかを担保する安全装置を実装していません。

かのトランプさんだって民主的かつ合法的に、
世界で最も強力な軍隊を持つ国の最高司令官になっちゃったでしょう?
感情論に翻弄されたイギリスのEU離脱もまた然り。

北欧とアフリカ南部、中東、そして僕たちのアジア。
僕の狭い頭の中でさまざまな人々の顔が浮かんでは消えて行きます。

持つ者と持たざる者とは、奪う者と奪われる者の謂いなんですよね。

自国ファーストという我欲が対立する混沌とした世界の中で、
僕にはアパルトヘイトのさなかで獄殺されたスティーヴ・ビコの思想が、
一条の光のように思えてなりません。
それは言い換えると、

Black is beautiful. ならぬ Ordinary is beautiful.

世界を変えるのは一握りの指導者や億万長者ではなく、
われわれ凡人一人一人の心の革命なのだ。

そして、圧政者を倒すために新しい圧政者になる必要はない。

なんですよ。

えーじ
posted by ととら at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月19日

時を遡る旅へ

夏です。

20歳代の頃の僕にとって、
夏と言えばツーリング。

そしてツーリングに欠かせないのが文庫本でした。

チョイスは訪れる街にゆかりのある作家の作品。

この時期なら東北を経由して北海道を目指すのが常でしたから、
柳田國男や宮沢賢治の作品はよく持って行きました。
作家が筆を執った街でする読書は、
また格別の想像力を掻き立てるものです。

しかし私小説や自叙伝は別として、
作品そのものが作家の生活と一致するとは限りません。
特に賢治のような童話作家の場合、
作品から思い浮かべる彼の姿は、
どこか浮世離れしたものになりがちなんですよね。

銀河鉄道に乗った孤高の旅人ではなく、
お金を稼いで、ご飯を食べていたフツー人の賢治って、
どんな人だったんでしょう?

そこにスポットライトを当てた、
ちょっと気になる芝居が今日から始まります。

クリエイティブ・リング主催公演 歴史人物シリーズ第2弾
銀河鉄道の贈り物

夢のトランク
宮沢賢治 欲しいものは何ですか

2018年7月19日〜7月22日 ザムザ阿佐谷

賢治の妹役を演じるのは、
先般ご紹介した女優の小林紅葵(クレア)さん。

酷暑の東京で時を遡る小旅行に出かけてみませんか?

えーじ
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2018年07月17日

第16回取材旅行 その13

帰国して10日が経ちました。
すっかり日本の酷暑に体が適応した半面、
北欧の旅が遠い昔のように感じられます。

それは気候だけではなく、
さまざまな意味で彼らと僕らが違っていたからかもしれませんね。

今日のブログを書くにあたり、先に写真の仕込みをしながら、
僕はしみじみ、外国という鏡に映った日本の姿を見つめていました。

それでは最後に訪れたフィンランドは、
まずマリエハウンとトゥルクをビジュアルにまとめてみましょう。

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早朝にストックホルムの宿を出発した僕たちは、
フェリー会社が運行するバスで駅からターミナルまで移動しました。
建物はちょっとした地方空港くらいの規模がありますが、
カフェやキオスクなどはなく、ご覧の通りの質素な室内。

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当日券を買う乗客で混んでいた窓口を避け、
僕たちは機械でセルフチェックイン。
いかがです? この多言語対応仕様。
スウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、ドイツ語、英語、
そしてエストニア語もありました。
さすがは国際線。いろいろな国の人々が乗っているのですね。

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僕たちが乗船する Viking Line の Grace号。
すごい、大きい、カッコイイ。
これまで何度か船旅を経験しましたけど、
客船とは名ばかりの貨物船のような船ばかりでしたので、
ボーディングブリッジを渡りつつ、いやがうえにも高ぶる期待。

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でもね、一番安いチケットだからね。
あてがわれるのは雑魚寝の大部屋なのさ・・・
と思い込んで部屋ナンバーを探しつつドアを開けてみれば、
え? これって個室じゃん!
しかもベッドやトイレだけではなく、シャワーまでついてる!
物価の高い北欧で2人分5000円未満のチケットなのに、
これはあり得ん!
単純に感動しました。うん。

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ストックホルム港を出港した船は、
大小さまざまな島の間を低速で縫い進みます。
小さな島にも人が住んでおり、生活の足はボート。
こうした環境で生まれ育ったら、どんな人生になるのでしょうね。

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子供のように浮足立った僕らはさっそく船内の探検へ出発。
中には大きな免税店を始め、ライブステージ付きのバー、
レストラン、カフェ、キッズルーム、ダンスホールなど、
ちょっとしたショッピングセンター並みのアミューズメント施設が。
ランチタイムには僕らも量り売りのレストランへ行き、
こんなリッチな食事にありつけました。
ここでも取材対象のミートボールがあるじゃないですか。
どれも美味しかったです。

fi_mh_sea01.jpg

ボスニア湾の外海出るとフェリーは速度を上げました。
強風が吹いて水面は白波が立ち、大きな船体でも微妙に揺れます。
それでも寝ていれば着く、と思いきや、
強風の影響でフェリーはマリエハウンではなく、
オーランド諸島東側のラングナス港へ航路を変更とな!
到着時刻は天のみぞ知る。

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予定を5時間ほど遅れてラングナスへ到着した僕ら。
しかし白夜の季節のため外はまだ真昼の日差し。
マリエハウンまでのバスから見える風景は長閑なものです。

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マリエハウンのフェリーターミナルでバスを降りた僕たちは、
こんな木立の道を歩いて今夜の宿まで。
人も自動車も少なく、街は別荘地のような静けさに包まれていました。

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泊ったのはこんな宿。モーテルっぽい作りです。

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土地が豊富なためか部屋は広々としていました。
夏だとその機能を実感できませんが、
窓やドアが2重になっており、
寒さ対策がしっかり講じられています。

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入って驚いたのがこれ。
今どきダイヤル式電話が現役ですよ。
『使えるものは使う。壊れたら直して使う』。
『使い捨て』を経済の原動力とするアメリカ・アジア型経済とは、
大きな違いが北欧諸国にはあります。
これはそれの目に見える一例かな?

Ifi_marihamnstreet.jpg

翌日はトゥルク行きのフェリーが出る時間まで、
街の中心部で取材です。
ま、繁華街と言ってもこのくらいの規模なんですけどね。

fi_mh_number.jpg

しかしながらオーランド諸島はフィンランドの中でも別格的な地域。
実はフィンランド共和国が成立した1912年、
スウェーデン語話者の多かったこの地域はスウェーデン帰属を求め、
あわや三つ巴の紛争の危機に瀕しました。
そこで国連の介入もあり、
懐柔策に出たフィンランド政府はオーランド諸島に、
たんなる地方分権を超えた立法権まで与えたのです。
で、このナンバープレートにご注目を。
ALANDの右側に旗があるでしょう?
これはフィンランド国旗ではなく、オーランド地方旗なのですよ。
場所こそ違いますが、中国における香港のように、
地方が国を超えた独自のアイデンティティを持っています。

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そうした気骨を感じつつも最大の街はどこものんびりした佇まい。
穏やかな内海の港ではひっそりと船が係留されていました。

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ここではまず島ながらのシーフードを楽しもうじゃないですか。
新鮮で文句なく美味しいエビのサラダ。
十分メインとなるボリュームです。

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ランチタイムには各種のパンのほか、
ピストゥペースト、キャロットペースト、クリームチーズが食べ放題。
ああ、全部食べたい。ちいさな東洋人の胃袋が悲しい・・・
ちなみに北欧3カ国の黒パンはロシア、バルト3国だけではなく、
デンマーク、ドイツのそれとも違っていました。
真っ黒でライ麦が強く香るどっしりタイプではなく、
軽くて酸味が少ないんですよね。

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で、僕らの目的がこれ。オーランドパンケーキ。
焼き菓子にもかかわらずトロッとした食感が特徴のスポンジに、
生クリームとベリー系のジャムをたぁ〜っぷり添えて頂きます。
ん〜・・・幸せだ。ホッペが落ちますよ。
え? カロリー?
そんなことを考えてちゃこの仕事はできません。
心配なら歩き倒せばいいのです。

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腹ごなしにバックパックを背負って徒歩でフェリーターミナルへ。
ん? 出港1時間前にもかかわらず、
構内はこのとおり、がらんとしています。
しかしインフォメーションボードのステータスは『定刻』。
で、チェックインして待っていたらスタッフが、
「強風で出発港がラングナスに変わりました」。
おいおい、早く言ってちょうだいよ。

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結局再びバスに乗った僕たちは、昨日着いたラングナス港へ。
ここでまた暫しの待ちぼうけタイム。
ま、こうした時間も楽しみましょう。

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昨日から遅延が続いています。
トゥルク港が近付いてきたのは夜の10時近く。
『夕方』の島々が美しい。

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やっとトゥルク港に接岸です。
しかし街の中心はここから4キロほど先。
着いたらすぐバス停を探さなくては。

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僕たちが泊ったのは雑居ビルの2階にあるこんな宿。
1階は飲食店や商店が並んでいます。
この地域では一応安宿に入るのかな?

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ともあれ部屋はご覧のとおり、とてもきれい。
一夜の宿にはもったいないくらいでした。
朝食はパンと冷菜だけの質素なものだったけど僕らには十分。
フロントのお兄さんの軽いノリが良かったな。

fi_tk_street.jpg

一夜明けたトゥルクの街のメインストリート。
1809年にフィンランドがスウェーデンからロシア帝国に割譲され、
その10年後にフィンランド大公国となるまで首都だっただけあって、
今でも商業と文化活動の中心地です。
活気がありますね。

fi_tk_riverview.jpg

少し南下するとアウラ川が静かに流れ、
両岸にはお洒落なレストランやお店が立ち並んでいます。
奥に見えるのはトゥルク大聖堂。

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ラッキー! ここで偶然お祭りに出っくわしました。
広場は中世のコスチュームを身にまとった人たちでいっぱい。
(皆さん本物さながらになりきっていました)
そこかしこから美味しそうな匂いが漂ってきます。
ん? ライブもやっていますね。
行ってみましょう!

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こういうのは本当に嬉しいサプライズ。
カラヴァッジョの絵から出てきたようなお兄さんを見て下さい。
古楽器のリュートの生音を聴けたのはこれが初めてでした。
中東のウードと形も奏法も似ていますが、
フレットが打ってあるせいか、より繊細な音色ですね。
右側の女性が弾いているバイオリンに似た楽器も、
よく見れば5弦です。
う〜ん、どんなチューニングなんだろう?

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そしてこれも!
左側の女性が弾いているのはなんとハーディガーディですよ!
ジョルジュ・ラトゥールの絵をはじめ、
中世画ではなんども見たことがありましたが、
こんな音がするとは!
ん〜・・・実に興味深い。

fi_tk_astrolabe.jpg

さらに僕が目を丸くしたのがこれ。
なんでアストロラーベが北欧のヘルシンキで売ってるの?
しかもラテン文字版の新品レプリカじゃないですか。
手に取ってみた僕は間髪入れずに値段交渉。
で、この中のひとつをゲットしました。
どれかはお店カウンターでご覧ください。

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子供のように興奮しながら屋台を縫い歩いた僕たちを待っていたのは、
もうひとつのサプライズ。
中東の護符、『ファティマの手』が売っていたのですよ。
どうしてここで? と思い、売り手に訊いてみれば、
なるほど彼らはパレスティナから来た難民でした。
そう、今回の旅で僕たちは想像を超える数の難民の姿を目にしたのです。
彼らは中東系、アフリカ系のみならず、
古くはベトナム戦争の災禍を逃れた人々でした。
こうしたところも島国の僕たちとは大分ポリシーが違うのですね。
考えさせられます。

fi_tk_station.jpg

トゥルク駅は街の北の外れにあります。
午前中にチケット買った時はがらんとしていましたが、
出発列車の多い午後はぱらぱらと乗客の姿が。

fi_tk_sl.jpg

ここでホームを確認しようと外に出た僕は唖然としました。
突然、ごらんのSL列車が煙を吐きながら走り込んできたのですよ。
実は走る本物を見たのはこれが初めて。
驚きましたね。
出発する時は汽笛と共に水蒸気を噴き出し、
黒煙を吐きながらすごい迫力で車輪が回り始めました。

さて、残念ながら僕たちが乗る列車はこれではありませんでしたけど、
急行列車乗れば、2時間後はに最後の目的地ヘルシンキに着きます。
旅も佳境。どんなところなんでしょうね?

えーじ
posted by ととら at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月10日

旅の小道具

5月末ごろに取材風景をお伝えした、
かもめの本棚 onlineの『わたしの仕事道具』で、
僕のインタビューがアップされました!

他の著者さんの素敵な仕事道具やエピソードに比べ、
相変わらずショボイ僕のツールとは?

かもめの本棚 online
わたしの仕事道具
第3回『いつかは「これ」がいらない旅を』


ととら亭の旅の舞台裏と僕の本音がちらっと見えるかも。
お楽しみを!

えーじ
posted by ととら at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月07日

モザンビーク料理が始まります!

帰国して2日間の『オフ』が終わろうとしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、こんな書き出しをしてみたいものだと思いつつ、
8年余の月日が流れてしまいました。

そう、白状するまでもなく、昨日の朝お話ししましたように、
あれから二人してず〜っとメニュー替えの仕事をやっていました。
名実ともにブラックレストランでございます。

本当はもうちょっと早く終わらせる予定だったのですけどね。
それは取材旅行中にある程度のキャプションを書き終え、
写真の仕込みも半分は済ませておくことが前提だったのですよ。

ところが毎日足を棒にして歩き詰め、
宿に帰るころにはもうくたくた。
半分寝ながらブログを書いているようじゃ、
ほかの仕事なんて出来るわけがありません。

で、トホホなゼロスタートとなりました。

しかし弱音を吐いてはいられません。
今年2月に行ったアフリカ南部の取材は、
いつもにもまして気合が入っていましたからね。
ご紹介する料理もこれまで取り上げた
他のアフリカの地域のものとはだいぶ違っています。

それにですよ!
あの辺を個人で旅した方ならお分かりいただけると確信していますが、
モザンビークの料理を『安全かつ衛生的に』食べられるアドバンテージは、
はかり知れないものだと思います。

それから今回はアンコールではなくプラスワンでもう一品やっています。
これはオマケではありません。
ある意味、あの困難な旅に出た理由であり、
この特集の本命でもありますからね!

モザンビーク料理特集

えーじ
posted by ととら at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月06日

第16回取材旅行 その12

おはようございます。
無事に帰って参りました!

昨夜は予定通り羽田空港に到着したものの、
荷物の引き取りに30分以上時間がかかり、
あいやぁ〜、終電に間に合うかな・・・
のところでギリギリセーフ。
野方に着いたのは日付が変わった24時50分頃でした。

一夜明け、どこでも眠れる特技と時差ボケしない体質から、
ぐっすり眠った僕らは元気いっぱい。
9時に出勤して、ただいまととら亭の再起動中です。

それにしても、
今回の旅では終始浮いた存在でしたね。
日本から出発する便や帰国便ではいつものことですが、
渡航したエリアが北欧だったでしょう?
少ないんですよ、バックパッカーが。
これは去年の同時期に訪れたバルト3国でも共通していましたけどね。

ま、その理由はあらためてお話しするとして、
長い移動中も他の旅行者を見ていると退屈しません。
楽しそうに歓談するツアー旅行の方々。
その間をまめまめしく世話して回るツアコンさん。
ガイドブックに載っているレストランに行ってみれば、
ばっちりキメた30歳前後の新婚さんのムフフな姿が。
治安のいい地域だけに母娘の組み合わせも多かったな。
それからお洒落な雑貨に興味を持つソロの女性も。
皆さん、いい思い出を持って帰路についたことでしょう。

僕たちも取材の成果はばっちりでしたよ。
北欧3カ国の料理はおいしかっただけではなく、
その深く広い歴史的な背景からは学べたことがたくさんありました。

また、北欧の高税率高福祉社会が、
同じ資本主義、民主主義を採用している僕たちとどう違うのか?
いや、なぜ違うのか?
このヒントはひとつの答えと同時に新しいふたつの疑問をもらう僕にとって、
非常に示唆に富んだものでした。

この辺のコアな話はフィンランド編のビジュアルなご報告と合わせて、
また後日お話ししますね。

まずは明後日から始まるモザンビーク料理特集の準備だ!

ヘルシンキから東京、そしてアフリカ南部へ・・・
この頭の切り替えが大変なんですよ!

えーじ
posted by ととら at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月05日

第16回取材旅行 その11

今はフィンランド時間19時30分。
ヘルシンキ駅のカフェからお話しています。

18日間に及ぶ今回の取材旅行も間もなく終わり。
これからヴァンター国際空港に移動し、
経由地のドーハへ向かう、
20時30分発のカタール航空QR308便で帰路につきます。
予定通り行けば、
日本時間5日の22時40分には羽田空港に着いているでしょう。

ブログが追い付かないので、
まだまだお話ししていないことが沢山ありますが、
北欧を離れるに際して手短に言えることがふたつあります。

これらの国々の料理は独自性こそ強くないものの、
とても美味しいものが多かったこと。

もうひとつが、僕たちの日本と同じく、
資本主義、民主主義国家であるにもかかわらず、
北欧の国々が社会システムではなく、
思想と価値観において僕たちとは大きく異なり、
その精神の結果が国の在り方そのものに表れているということです。

いろいろな意味で大変勉強になりました。
その辺のコアなお話は帰国後にゆっくりしましょう。
まずは遅れに遅れているビジュアルなご報告の続きをしなければ!

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僕たちを乗せた急行列車は、
定刻を1時間遅れてヨーテボリを出発しました。
車窓はオスロからと同じく、
街を出て30分もしないうちに森や湖沼に変わり、
時折、小さな街が過ぎて行きます。

se_sh_train.jpg

しかしダイヤの乱れからか、
急行列車は3度も30分以上停車した上に、
スピードも上がらず、結局、鈍行列車になってしまいました。
当初の約2倍の所要時間に乗客はご覧の通り。
でも急行料金は返ってこなかったな。

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やっと着きましたストックホルム!

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さすがは首都の玄関口。
ヨーテボリ駅とは規模が違います。
さて、まずは宿を目指さねばなりませんが、
今夜のホステルは20時でフロントが閉まってしまうとのこと。
列車の中からメールで連絡したところ、
『ビッグブラザー』式のチェックイン方法が書かれたレスが返ってきました。

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今回はですね、
まず入り口の右側にあるテンキーで4桁の暗証番号を入力し、
エントランスに入ります。

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次に閉まったフロントの左側にあるご覧のキーボックスに、
もうひとつの暗証番号を入力し小さな金庫状のふたを開くと、
間に合わなかった宿泊客たちのカードキーが15枚ほど入っていました。
カードキーには名前と部屋番号が書いてある紙が輪ゴムで留められており、
その中から僕のものを探してふたを閉めます。
こうしてようやく僕らは部屋の中に。

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到着日は遅くなってしまったので取材は翌日から。
ストックホルムは複数の島で構成された海辺の都市。
美しいですね。

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僕らが投宿したホステルのあるストックホルム駅周辺は、
ご覧の通りビルが立ち並ぶ大都会ですが・・・

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ちょっと裏に入ると、
こうしたユニークな形の教会を中心にした公園が幾つもあります。

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目抜き通りのドロットニングガータンを南に進むと、
そこは中世の面影を残すガムラスタンの入り口。
平日でも朝から晩まで沢山の人々が行き交っています。
国際色も豊かでマンウォッチングしていても楽しいですよ。

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短い橋を渡っただけで景色が一変します。
初めて行った時はインパクトがありましたね。

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小さな島の外周を取り巻く路地には、
お洒落な商店やセンスのいいレストランが並んでいます。
ただ見ているだけでも時間を忘れてしまいます。

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北欧に限らずヨーロッパは店のディスプレイのセンスがいいですね。
特にこうした袖看板はどれも個性的。
アジア圏でお馴染みの原色てらてらLEDピカピカ系はまずありません。
内照式の看板ですら少数派です。

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そして北側から丘を登ると王宮が街と港を見下ろしていました。
おもちゃのような衛兵の交代がちょっとユーモラス。

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そこから少し南に進むと中心の大聖堂と広場に出ます。
もう気分はすっかり中世ですね。

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広場の周辺にはレストランやカフェがたくさんあります。
この時期に訪れたのならテラス席に座りたいですね。
美味しい食事だけではなく、贅沢な時間を楽しもうじゃありませんか。
そうそう、この辺のカフェのケーキはほっぺが落ちますよ!

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ここでも指標料理のフィスクズッペを比べてみましょう。
具はほとんど同じでもスープはバリエーションが増えました。
今日入ったレストランではミネストローネに近いトマト風味。
でもアイオリ(上に浮かんでいる白いもの)を入れるとはやりますね。
ちょっとピリ辛で食欲が出ます。

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シンプルですけどこの上なく美味しい、
ハーブバターを挟んだ新鮮なニシンのパン粉焼き。
これもビールよりきりっと冷えた白かスパークリングワインが合います。
どちらもこの地域では作っていませんけどね。

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これは家庭料理のヒュッティパンナ。
ダイス状にカットしたポークやビーフにジャガイモを加えて炒め、
サニーサイドアップを乗せたスウェーデン版の炒め肉じゃが。
ボリュームあります。どちらかというと居酒屋メニューかな?

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市場の総菜売り場では面白いものを見つけました。
ほぼ中央の揚げパン風なものはピロシキです。
(正しくPIROGと書かれています。日本に定着したピロシキはピログの複数形)
ロシアの影響とこんなところで出会えるとはね。
しかしながら形がフィンランドのカレリアパイそっくりなところから、
ロシアから侵略を受けたカレリア地方に住む、
スウェーデン語話者のフィンランド人が作っているのかもしれません。
スカンディナビアの民族事情もまた複雑なんですよ。
それをこうした一つの料理から垣間見ることができます。

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さて、ランチの取材が終わったら、
ディナーに備えてお腹を空かさなくてはなりません。
それには次のレストランを探して歩くに限ります。
ここはその目的にうってつけの場所なんですよ。

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こんな美術館のような道がくねくねと続いています。
さぁ、自分だけの名所を探して歩きましょうか。

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ご覧のような抜け穴が至るところにあり、
位置関係が頭に入っていないと、
すぐどこにいるか分からなくなってしまいます。
でもこうした街でなら、すすんで迷子になりたいですね。

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なぜならこんな美術品を発見できるからです。
いかがです? ただの壁が一枚の絵画のようでしょう?

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どういう意図で作ったのか、こんな細い路地もありました。
人がすれ違うのもちょっと難しいくらいです。

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名所旧跡はガムラスタンだけではありません。
西側に位置するリッダーホルム島も絵葉書のような美しさです。

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南へ坂を下るとガムラスタンの喧騒を離れた静かな場所があります。
ここのベンチでぼ〜っと行き交う船を見る。
これもまた今の僕たちには贅沢な時間です。

se_sh_seaview01.jpg

そしてその南側にあるセーデルマイム島には、
ガイドブックにも載っていない、
隠れたビューポイントが沢山あるのですよ。

se_sh_street03.jpg

ほら、こんな路地もきれいでしょう?
こうしたところはガイドブックでもネットでも分かりません。
自分で歩いて探すのです。
それが写真より心に残る、旅の楽しさなんですよ。

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これは『ヤンソン氏の誘惑』というスウェーデン料理。
千切りにしたジャガイモと玉ねぎ、アンチョビをバターを塗ったキャセロールに並べ、
ミルクをひたひたにかけ、チーズをのせてベークします。
このレシピを聞いただけでも美味しいって確信できますよね?
食事によし、酒のつまみにまたよし。
ちなみにこの料理名の由来は諸説あり、
菜食主義者で宗教家のヤンソン氏もこの味の誘惑に勝てなかったとか、
昔から『アンチョビとジャガイモのキャセロール』と
ベタな名前で呼ばれていた料理を、
スウェーデン人作家のGunnar Stigmarkの母が、
同名の映画のタイトルからパクッた、などと言われています。

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そしてこれが今回の取材の目玉の一つ、クロップカーカ。
イモ餅によく似た生地でソテーしたキノコを包み、
茹でてからバターソースを添えて頂きます。
この何が目玉なのかと申しますと、料理名の英訳はPotato Dumplingなのですよ。
そうダンプリングといえば、ギョーザの英訳でもあります。
ではこれもまたロシアのペリメニと並んで、
ユーラシア大陸北限のギョーザの一種なのか?
僕らの結論はNOでした。
紛らわしいことにダンプリングという言葉は、
すいとんのような団子状の食べ物にも使われます。
クロップカーカは日本語でいうとイモ団子といった方が近いですね。
うん、味は美味しかったですよ!

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セーデルマイム島のレストランでディナーを食べた帰りの夕焼け。
(時刻は21時半過ぎですけど・・・)
時ガ経つのを忘れてしまいそうです。
ほんと地球は美しい。
この前もお話しましたけど、
こうした瞬間をシェアできないのはとても残念です。

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さぁ、間もなく空港に向かう列車が出ます。
僕らもホームに移動しましょうか。
次は蒸し暑い東京から!

えーじ
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2018年07月04日

第16回取材旅行 その10

この旅に出発して今日で16日目。
ともこが洗濯をやめ、
僕が航空会社のウェブチェックインを済ませると、
間もなく帰国の途につくときがやってきます。

フライトは明日の23時20分発。

どの街でもぎゅっと経験の中身が詰まっていた所為か、
実際の日数よりもっと長く旅しているような気がします。
出かける前は『北欧』という言葉で3つの国を十把一絡げにしていましたが、
それぞれまったく違っているのですね。

それでは忘れないうちに、
駆け足でオスロからの続きをビジュアルでご紹介しましょう。
今回は特に絵になるところが多く、
また治安の良さから自由にカメラを出せたので、
記録的な枚数の写真を撮りました。
そこでスウェーデンは分割してヨーテボリから始めますね。

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「オスロから鉄道で出発した僕たちは・・・」と書き出すつもりでしたが、
オスロ中央駅でヨーテボリ行列車の出発ホームを探すと、
どこにも見当たりません。
そこで駅員さんに訊けば、
まずバスに乗って45分ほどのところにあるRygga駅まで行き、
そこで列車に乗り換えるとのこと。

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Ryggaから先は森や湖沼、農園など長閑な風景が交互に続き、
気が付けばスウェーデンに入っていました。
ときおり風力発電の巨大な風車が現れるところは、
どことなくバルト3国にも似ているような気もします。

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ヨーテボリ駅はスウェーデンで最も古い駅舎だそうです。
なるほど外観はこの通り。

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しかし構内はたくさんのショップや飲食店が並び、
こじんまりしつつも乗り継ぎ時間をつぶすには困らないところでした。
ちなみにここから通貨がスウェーデンクローナに変わっています。
クレジットカードの普及率が高いので、
とりあえず両替はストックホルムについてからでいいかな?

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ヨーテボリは日本でいうと商業の中心たる大阪といったところでしょうか。
住民も微妙に首都のストックホルムに対してライバル意識を持っているそうです。
ちなみにここには自動車メーカーボルボの本社があります。

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僕たちが泊まったのはこんなホテル。
部屋は狭いですけど機能的で使い易く、観光というよりビジネスユースですね。
こうして机があると僕は助かります。
ベッドの上でノートPCを使うと腰が痛くなりますからね。

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ヨーテボリはこれというランドマークこそないものの、
古い街並みがそこかしこに残り、地味にいい雰囲気。
僕はこうした素顔の街が大好きです。

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ここでも市民の足はトラム。
ちょっとカワイイ顔をしているでしょう?
中にはレトロな車両も現役で頑張っていました。
こういうところにも『使えるものは使えなくなくなるまで使う』という、
ヨーロッパの精神が表れているような気がします。

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港もある海沿いの街なので運河が走っています。
都会でも水はとてもきれい。ドブのような臭いはありません。
さすがは環境を大切にする国ですね。
天気が良かったので観光船に乗っている人たちが気持ち良さそうでした。

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運河沿いには教会を改装したフィッシュマーケットがありました。
空の色にご注目を。雲一つない快晴です。

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漁港のある街ですから鮮度の良さはお墨付き。
僕たちは直後に取材があるのでグっと堪えましたが、
美味しそうな、いや、
美味しいに決まっているシーフード料理の食堂が何軒かありました。
あ〜、20歳代のブラックホールのような胃袋があればなぁ・・・
54歳のオジサンは見るだけで我慢なのです。

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ヨーテボリでの滞在はたった足掛け2日の正味1日だけ。
絶対に外せない僕たちが訪れたのは古い街並みが残り、
アンティークショップやレストランが立ち並ぶハーガ地区。

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趣のある裏通りを歩き回って十分お腹を空かせたら・・・

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お〜、旅人の野生の勘は今日も冴えているぜ。
このフィスクズッペ、たまりませんね。
これまで食べた中でも最高じゃないですか!
ビスクを思わせる豊かなコクのスープに、ディルとバジルオイル、
フレッシュセロりの香りが複雑に溶け込み、
新鮮な素材も相まって芸術的な作品に仕上がっています。

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これ、さっきのフィッシュマーケットで見た燻製なんですけどね、
食べたかったんですよ!

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そこで僕たちを待っていてくれたのがニジマスの燻製のサラダ仕立て。
後ろ髪引かれる思いで市場を後にした僕の気持ちが伝わったのでしょう。
ここで食べられるとは思いませんでした。
香ばしい匂いと絶妙な塩加減。
ドライな白ワインと合わせてみれば天国が垣間見えますよ。

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オスロと同じく魚のすり身で作ったフィスクカーカも食べてみましょう。
表面はカリッと香ばしく、中はふっくらして熱々。
このまま食べても十分美味しいのですけど、
刻んだピクルスの入ったタルタルソースを付ければ、
病みつき級の美味しさです。

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北欧名物のミートボールは今回訪れる3カ国で比較する指標料理のひとつ。
で、ノルウェーバージョンとどう違うのか?
まずパティがジューシーになり、ブラックペッパーの刺激が減りました。
ガロニのマッシュポテトとキュウリのピクルスはお約束通り。
はっとした違いはポイントのリンゴベリージャムが、
甘味を押さえた酸味のあるコンポートに変わっていたこと。
これは意表を突かれました。酸味がとてもいいアクセントになっています。

限られた時間と食事の回数で、
お目当ての料理を探さなければならない僕らの取材は、
ただの食べ歩きとは違ってけっこう緊張感があるものです。
毎日万歩計が2万歩前後までカウントしているのも、
足を使って飲食店を探しているからに他なりません。
ネットの情報はあまりあてにならないし、
ホテルのフロントで芳しい話が聞けない時はなおさらです。
それでもヨーテボリでの狙い撃ちは大成功でした。
次はスウェーデン取材の本命、ストックホルムのお話をしましょう。

えーじ
posted by ととら at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月02日

第16回取材旅行 その9

空路と陸路、最後は海路で国境超えた今回の旅も、
とうとう最後の街、フィンランドのヘルシンキに着きました。

マリエハムンからトュルクへの船旅は、
『予定外の予定通り』、22時ごろの到着となり、
僕たちは何とかホテルのフロントが閉まる23時前に、
滑り込みでチェックインできたのでした。

これ、皆さんはピンとこないかもしれませんが、
北欧の安ホテルはフロントにスタッフが常駐しておらず、
早いと20時で誰もいなくなってしまうのですよ。
一応連絡すれば待っていてくれるそうなんですけど、
これまたどうだか怪しいものですからね。

ま、僕らのような旅はとどのつまり、
アフリカに行こうが北欧に行こうが、
こうして多かれ少なかれ不確定要素がつきまとうものなのです。

ともあれサプライズが悪いことばかりとは限りません。

一夜明けたトュルクでは日曜日のため、
殆どの商店が閉まっていましたが、
偶然なにかのお祭りに当たりまして。
通りと広場には露店が並び、
所々で中世の古楽器を交えたバンドのライブが聞けました。

ここで驚いたのは、今まで絵画や博物館でしか見たことがなかった、
リュートとハーディガーディの生音が聞けたことです。
確かにYoutubeにライブがアップされてはいるものの、
ああいうデリケートな楽器は生音を聞いてみないと分かりませんからね。

次が屋台を冷かしていた時のこと、
僕は一瞬わが目を疑いました。
マニアックにも中世の計測器具を売っている店があったのですよ。
そしてそこにあったのはなんと新品のアストロラーベ!
しかもそれにはただでさえ文献の少ないこの装置の
英文マニュアルが付いていたのです!!
手に取れば、これはラテン文字バージョンのアストロラーベなので、
これで以前モロッコで手に入れて謎のままだったアラビア文字版の謎が解けます。

そしてまたしばらく行くと、
この地域にあるはずのないものがありました。
それは『ファティマの手』。
このアラブの護符はイスラエルの『ハムザ』と同じもので、
ととら亭でも両文化バージョンをそれぞれディスプレイしていますが、
なぜここフィンランドの地方都市で売っているのかと売り手に訊けば、
やっぱりパレスチナからの移民(難民)の方でした。

あ、すみません、今日は僕の趣味に走った内容で、
注釈なしだとそれこそピンときませんよね?

それじゃ最後のサプライズをもう一つ。

トゥルク駅でヘルシンキ行きのチケットを買い、
念のために出発ホームを確認しようと駅舎から出ると、
目の前にいきなり蒸気機関車が走りこんできたのです!
これまた度肝を抜かれました。
実は走っているSLを見るのは二人とも初めてだったのですよ。
乗客を乗せて走り出す姿はちょっと感動的でしたね。
ほんと迫力がありました。

さて、明日はどんなサプライズが僕たちを待っているのか・・・
お手柔らかに願いたいものです。

えーじ
posted by ととら at 08:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記