2017年10月31日

Keep our business small.

今日はお馴染みの休日ならぬ定休日。
午前中、僕は経理関連の月末処理(地味だなぁ・・・)、
ともこは仕込みを黙々とこなし、
午後からお店の床のワックスがけです。

飲食店の平均寿命3〜4年という過酷な日本の飲食業界の中、
皆さまのお蔭で生き残ってはいるものの、
独立後7年8カ月を経過してなお、
相変わらずのD.I.Y。

これは今日やっている経理やメンテナンスのみならず、
機材の修理やウェブサイトの管理など、
ととら亭の仕事はすべからく、
『自分たちでやれることは自分たちでやる』となっています。

と申しますのも、その理由は懐事情の問題だけではなく、
(確かにそれはビッグプロブレムですが・・・)
度々お話している『ととらポリシー』のひとつだからなんですよ。

旅の食堂ととら亭とは、
僕たちのネイティブな部分を可能な限り形にしたもの、
つまりバックパッカーの旅のスタイルが、
そのまま仕事に反映されています。

ですから独立前に作った事業計画の中でさえ、
ビジネスサクセス本でお約束の『チェーン展開』や、
『スタッフ教育』云々という厄介な項目がありません。

旅人の身上である『自由』と『身軽さ』を失わずにいるには、
色気を出して事業規模を拡大しないことに尽きます。
『所有する』ということは、
同時に『所有される』ということでもありますから。

なぁんて云うとカッコイイかもしれませんが、
やり過ぎは疲れますね、実際。

ま、この年齢にしてジムに行かなくても健康を保っていられるのも、
肉体労働のお蔭かもしれませんが。

お、洗った床が乾いてきたようです。
それでは、もうひと汗流すとしますか!

えーじ
posted by ととら at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月28日

第15回取材旅行の準備 その1

え? 『第5回研修旅行』の間違いじゃないのか?

いや、これでいいんですよ。
実はこの時期、毎年11月末の『研修』と、
翌年2月の『取材』の準備を同時に進めておりまして。

紛らわしいので皆さんにお知らせするのは、
どちらも出発の1ヵ月ほど前からにしていたのですが、
今回、取材の方を1月中旬に早めた関係で、
実際の作業通り、同時にお話することにしました。

行き先はちょ〜っと、遠いです。

航路から説明しますと、
まず成田から香港へ飛び、そこでトランジットではなく、
字義通りの給油。
乗客の乗降もあるかもしれませんが、
駐機時間はほんの50分間だけ。

そして再び離陸した飛行機が目指すのは、
アフリカ大陸東部の国、エチオピアのアジスアベバ〜!

あ、何となく分かって来ましたか?

でもここでは降りません。
懐かしの、いや因縁のボレ国際空港でトランジットして、
(ターミナル1じゃなくて本当に良かった!
 悲しい詳細はこのブログで「第11回取材旅行」を検索してみて下さい)
最初の目的地、南アフリカのケープタウンへ行きます。

そう、あの街は去年の2月に行ったところです。
しかし目的地は更に別の場所なのですよ。

ケープタウンでも5日間ほど取材はするのですが、
そこから僕たちは一度ヨハネスブルグへ戻り、
飛行機を乗り換えて次に降り立つのはスワジランド!

え? そりゃどこだ?

となりますよね?

その説明をする前に最終目的地まで話を進めましょう。

スワジランドではマツァパ国際空港の近くにある都市マンジーニと、
首都のムババネで取材し、
そこからは陸路で国境を超えてモザンビークのマプトへ。
(アフリカでは初めての陸路の国境越えだ〜!)
ここがこの旅の最終目的地です。

この長い旅のきっかけは、
今年の夏にととら亭で特集していた南アフリカ料理でした。
ご来店された方は記憶に新しいと思いますが、
その中に『ペリペリチキン』という料理がありましたよね?
どうやらあれの発祥地がモザンビークらしいのですよ。
となれば、食のルーツを追う僕たち『旅の食堂』としては、
行かない訳にはまいりません。

加えて、ペリペリチキンを追いかけるのは、これが最初ではないのですよ。
そう、ちょうど去年の今ごろ。
僕たちが研修目的で訪れたのがマカオと香港。
研修地の香港にマカオを絡めたのは偶然ではありません。
まさしく、アフリカ南部で生まれたペリペリチキンを、
ポルトガルがマカオに伝え、
『アフリカチキン』となって根付いていたからなのです。
(詳しくはこのブログで「第4回研修旅行」を検索してみて下さい)

南アのペリペリチキンとマカオのアフリカチキンを食べ比べたからには、
モザンビークの『元祖ペリペリチキン』を調べてみなくては、
この物語が終わらないじゃないですか。
そこで周辺も調べてみようと加えたのがスワジランド。

この国は南アの北東とモザンビークの南部に挟まれた小さな内陸国で、
面積は四国とほぼ同じくらい。
アフリカ最後の古王国とも言われるからには、
ここにも特徴的な食文化が残っているのではないか?
もしかしたらペリペリチキンの変種があるかもしれないし。

そんな訳で初日のフライトタイムは、
成田     →  香港     4時間30分
香港     →  アジスアベバ 11時間
アジスアベバ →  ケープタウン 6時間30分
トランジットタイムを除いても22時間!
あ〜、考えただけでお尻が痛くなりそうだ。

年明け早々、料理を探して地の果てまで行く僕らでありました。

えーじ
posted by ととら at 17:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月23日

嵐が去って

昨夜のディナーは予想通りの展開となり、
最後は一人で貸切状態のお客さまと、
衆議院選挙の開票速報を見ながら幕引きとなりました。

そして片付けが終わった後は、雨脚も強くなってきたので、
そのままHotel TOTORAにチェックイン。
ま、こうなることを予想してシュラフや着替えを持って来ていたのですよ。
その方が朝もゆっくりできますしね。
寝るだけのアパートにはコーヒーすらありませんから。

一夜明けてニュースを見れば、
首都圏の交通網はこれまた予想通りの大混乱。
いやなタイミングに当ってしまいました。
皆さんは無事に職場へたどり着けましたでしょうか?
僕らも今日、明日はお店を休んで高崎市に住む母を訪ねる予定でしたが、
湘南新宿ラインが運休し、高崎線も遅延するなどダイヤが大きく乱れ、
明日に延期しました。
早く復旧するといいですね。

選挙結果を見てみれば、
これまた下馬評通りの一人勝ち・・・か。
やっぱりなぁ。

外は台風一過の眩しい秋空が広がっていますけど、
永田町を中心に改憲という新しい嵐が始まる前触れのような気がします。
この国は何処へ向かって行くのだろう?

ともあれ、いま僕に出来ることは何か?

まずは洗濯だな。

えーじ
posted by ととら at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月22日

ヒマな繁盛店 パート2

「ちょっとぉ〜、
 あんなに早く売り切れちゃったじゃない!」

今日の東京地方は朝から強い雨。
しかもランチタイムに雨脚が強まるとの予報で、
僕は集客予測数を大幅に絞り込んでいました。
ところが蓋を開ければ・・・

「む〜、選挙帰りの人があの雨の中をあんなに来るとは。
 今回はこういう天気だから、
 殆どの人が期日前投票に行ったと思ったんだけどな」
「あたしが機転を利かせてご飯を余分に炊かなかったら、
 12時半頃には売り切れだったよ」
「いい勘してたね」

「じゃ、ディナーはどうすんの?」
「今度は自信があるよ。
 まず国政選挙当日の夜は今まで例外なくヒマだった。
 ととら亭のお客さんは民度が高いから、
 日中選挙に行ったあと、
 みんな夜は自宅で選挙関連の番組を見ながら政治談議さ」
「ホント?」
「考えてごらんよ、加えてだ、大型の台風が接近してて、
 遅くなればなるほど天気が荒れるとみんな知っている」
「そういえばさっきスーパーに行ったら結構混んでたよ」
「だろう? みんな食材を買い込んで今夜は自宅で夕食だ」
「でも予約が1件だけ入ってるよ」
「だからやるのさ」

うちはヒマな繁盛店だからね。

えーじ
posted by ととら at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月21日

白と黒

ここは北極。
海氷が日に日に小さくなり、
シロクマたちは餌を摂るのも一苦労。
時には仲間を訪ねるにも、
長い距離を泳がなければならなくなりました。

そんなある日、餌に恵まれずやせ細ったシロクマが、
仲間にアザラシを分けてもらおうと海を渡り、
隣の島までやって来ました。

すると同じようにやせ細ったシロクマが、
氷をかき分けて地面を探し、さらにそこを掘っているようです。
泳いできたシロクマが憐れな声で言いました。

「やぁ、お隣さん、そこにアザラシの肉が隠してあるのかい?
 だったら少し分けてくれないかな?
 おいらはもう5日間も食べ物にありついていないんだ」

その声を聞いた隣のシロクマが振り返ると、
泳いできたシロクマはぎょっとして声を上げました。

「わぁ!どうしたんだお隣さん、その顔は!」

隣のシロクマは氷の下から掘った土をこね、
顔に塗りたくっていたのです。
そして泳いできたシロクマを気にせず、
前足にも塗り始めました。

「おいおい、いったい何をやってるんだね?」

隣のシロクマは吐き捨てるようにして言いました。

「ふん、見て分からないのかい?
 オレはシロクマを辞めるんだよ」
「なんだって?」
「ここでこんなことをやってたら骨と皮だけになっちまう。
 だけどこうして体の一部を黒く塗れば、
 オレたちを見りゃ暴力を振るうあの性悪人間どもが、
 後生大事にしてくれるんだとさ」
「人間に捕まるのか!」
「そうだよ」
「毛皮を剥がされちまうぞ!」
「白いままならな。
 しかしオレは南から来た渡り鳥に聞いたんだ。
 シロクマがこうして目の周りや耳を黒く塗ると、
 人間どもはオレたちを神さま扱いしてくれるそうだ」
「ホントか!?」
「ああ、なんでも人間どもの巣よりずっと広い、
 プールとエアコンと嫁さん付きの邸宅が与えられ、
 おまけに餌も食べ放題だとさ」
「そりゃすごい!」
「もうこうして狩りに出る必要もない。
 寝てたって餌は向こうから口の中に入って来る」
「おいらもやるよ!」

そうして2匹のシロクマはがせっせと体に泥を塗り始めていると、
風に混じって何かの音が・・・

「ん? 聞こえる・・・人間の音だ!」

スノーモービルが雪原の向こうからだんだん近付いてきます。
乗っているのはふたりの猟師。

「おい、停まれ!
 2時の方角で何か動いているぞ。双眼鏡を貸してくれ」

先頭の猟師は目を疑いました。

「おいおい、なんだありゃ、
 貧相なシロクマが2頭、泥だらけになってじゃれあってるじゃないか」
「変だな、連中、こっちに気付いているのに逃げようとしない」
「それどころか立ち上がって手を振ってるみたいだ」

「お〜い、お〜い、にんげ〜ん! オレたちはこっちだぞ〜!」

「あいつら何を吠えてるんだ?」
「分からねぇ。最近は氷が解けて連中は餌に困ってるらしい」
「それでおかしな行動をとってるんだな」

「お〜い、お〜い、にんげ〜ん! はやくこっちにこ〜い!」

「今日は何も獲れなかったからな、仕方ない、あいつらで我慢するか」
「そうだな。じゃ同時にやろう。俺は右側をやる」
「なら俺は左側だな」
「よし、狙え」

「お〜い、お〜い、にんげ〜ん! オレたちはこっちだぞ〜!」

「3、2、1、撃て!」

えーじ
posted by ととら at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月18日

雨が降る前に

今日の東京は久し振りの秋晴れ。
いやぁ〜、よく降りましたね。
ここまで雨が続くとお天気商売の僕らとしては、
空を恨めしく見上げるより、
あ〜、もう好きなだけ降ってくれ・・・
という敵前逃亡気分。
天気が相手じゃ勝ち目はないしね。

それじゃ、そろそろ仕事を始めましょうか、
と気合を入れ直してもう一度天気予報を見れば、
今夜からまた雨じゃん!

耐えましょう、同業者の皆さま。
耐えるしかない。

で、気持ちを入れ替えて、
雨が降る前に行って来ました衆議院選挙の期日前投票。

今回の争点は分かり易いですね。
まず安倍政権の評価ですが、
評価以前に野党第1党だった民進党がアウフヘーベンどころか空中分解し、
その一言が『終わり』を招いた小池都知事の自爆で希望の党も失速。
結局、離合集散を繰り返す野党はまとまりきれないまま、
政権王家、自民党の不戦勝となるのか?

昨今のきな臭い現状を鑑みると、
僕はパワーバランスを変えるのが最も現実的な解だと考えています。
すなわち理想は過半数割れした自民党に公明党を加えた与党51%、
そして野党49%。
いかがです? これなら緊張感漂っているでしょう?

圧勝という状態は驕りを生むだけではなく、
民主主義のバグを顕在化させるだけだと思うんですよ。
そのいい例が安全保障関連法や共謀罪法などの決め方。
とにもかくにも数が全てですから、
『民主的』にじゃんじゃん決まっちゃったじゃないですか?
あれはみんな『独裁的』ではなく『民主的』で、
『違法』ではなく『合法』なんですよ。
そこを僕らも勘違いしちゃいけない。

加えて『大きなご褒美』は人を狂わせるものです。
選挙結果が圧勝だった候補者がおかしくなったケースは、
最近では猪瀬元都知事をはじめ、今回の小池都知事も含めて珍しくありません。
外国を見渡せば、
カダフィもスターリンも毛沢東だって、みんな最初はナイスガイだった。
しかし身の程を超えた権力は、人を狂わせる悪魔の謂いなんですよ。
安全弁になるのは、初心を忘れさせない緊張感だけ。

憲法の改正はいい議論だと思います。
特に9条を世代を超えてみんなで考えるのは、とても意義のあることでしょう。
僕は『おうちにこもった平和論』に終始するのではなく、
世界には『話しても分かり合えない』リスクがあるという現実を共有し、
その上で戦略的な平和への道をビジョンとして持っている候補者を探していました。
「戦争反対!」って云うだけなら簡単なんですよ。
ま、こういう人も一度個人的におっかない目に合うと、
すぐに意見が変わると思いますが。

原発は何度もこのブログで書いていますけど、
3つの巨大な大陸プレートがせめぎ合う、逃げ場のない島国で運用するには、
あまりにもリスクが大き過ぎます。
活断層だってそこいらじゅうに走ってるし。
なによりヤバイのは、原子炉っていうシステムには、
最後まで作った本人が使える『切り札』が存在しないこと。
その切り札とは、IT業界でいうところの Kill Command。
すなわちシステムの停止です。
停まらなくなっちゃったでしょ?
しかも近付くことすら出来なかった。
(今でも出来ないし!)
いきなりゼロはハードランディングですけど、
近々やめる方向で進めましょうよ。
この前は人間の実力ではなく、運に救われたことを忘れずに。

経済問題はどうなんだろ?
これに関してなら僕は『そもそも論者』なんですよ。
だからそもそもですね、『好景気』って何なのでしょう?

たとえば、これから起業しようって人にいつも訊く質問があるんですけど、

1.あなたは月に幾らおカネが必要なんですか?
2.あなたは月に幾らおカネが欲しいんですか?


この似て本質的に異なる質問に即答できない場合は起業を勧めていません。
細かくお話すると『世界まるごとギョーザの旅』以上の長さになるので、
ここでは書きませんが、端的に言えば『豊かな生活』の定義のことなんですよ。
あなたはどういう状態が『豊かな状態』だと思います?
もちろん学校で習ったマクロな話ではなく、
誰も教えてくれないミクロな個人レベルの話で。

争点ではありませんが、今回もうひとつ気になったのがヤジ。
国会って場所ではこれが華だそうですけど、
人の話は静かに聴くものです。
ですからヤジは論外ですし、発言を遮るのも品のないマナー違反。
こういうルールを議員さんたちは小学校のホームルームで習わなかったのかしらん?
だから僕たちも真似して演説中に「ヤメロ〜っ!」とかやっちゃう。

いや、これが建設的な結果に結びつくならいいですよ。
でもならないでしょ?
だからやめましょうよ。
今はやらなきゃならないことがいっぱいあるんだから。

雨が降る前に。

でしょ?

えーじ
posted by ととら at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月16日

魅力のもと

時折、
見た目の印象が実年齢よりだいぶ若い方がいらっしゃいます。

先日も話をしていたお客さまが、
思っていた年齢より7歳も歳上でびっくり。

どうしたらあんな風になれるんだろうね?
なんか特別なものでも食べてるのかしらん?

ふ〜む・・・と、他にも心当たりのある、
そうした人たちの顔を思い浮かべて気付いたんですが、
これって童顔、老け顔など顔の作りとはあまり関係がないんですよね。
メイクや髪形、ファッションなんかもそれほど重要なファクターじゃない。

では何が最も年齢の印象を左右しているのかというと、
『表情』と『姿勢』、そして『所作』ではないか?
という結論に達しました。
それというのも若く見える人に共通しているのは、
『朗らかな性格』と『背筋が伸びた姿勢』、
『きびきびした所作』なのですよ。

白髪頭だろうが、顔に皺やシミが沢山あろうが、
そんなことは老けて見えるファクターじゃない。

現に、
しっかり食事をしてワインも楽しみ、デザートまで食べた上に、
『こんなに食べたらお嫁に行けなくなっちゃう!』
と、横にいるご主人を唖然とさせてスキップしながら帰って行った彼女は、
なんと今年89歳!
いつもニコニコしていて快活な彼女の印象は、
控えめに言っても10歳は若いものです。

反対に、入ってきた時から顔に表情がなく、
スマホ片手に猫背で食べている彼は、
苦労の絶えない40歳前後の中間管理職なのかな?
と同情していたものの、レギュラーになって話をすればまだ30歳!

ここから僕はもう一つのことに気付きました。

人の魅力も同じではないかしらん?

ルックスやスタイル、ファッションは殆ど関係ない。

事実、失礼ながら、お客さまの中には、
上の条件でいうと『美女と野獣』型のカップルがままいらっしゃいます。
こんな素敵な彼女を射止めるたぁ、やるじゃねぇか!
と僕も感心することしきり。
そこで彼と話をしてみれば、おしなべてその性格は思いやりがあり、
やさしい気持ちが表情に現れています。

女性もまた然り。

芸能人やモデル基準からはかけ離れた彼女が、
素敵な彼氏と腕を組んで現れる。
そんな女性に共通しているのも、心根のやさしさですし、
それがまた自然な表情に現れている。

いや、これは異性関係に限りません。

僕が年齢性別を超えて人間的に素敵だなぁ、
と思う人たちの共通点を挙げてみると、
過去に何かをやった人ではなく、
未来に何かをやろうしているひとでもない、
今を正面からひたむきに生きている人なんですよ。

それがいかに不格好でも、不器用でも関係ありません。
取り組んでいる具体的な内容だって人それぞれでいい。
今は出来ない何かに挑戦する姿はカッコイイじゃないですか。

とどのつまり、人の魅力とは、
ルックスや経歴、高価な持ち物にあるのではなく、
『今の生き方』なのではないか?

え? かくいう君はどうなんだ?

ん〜・・・
一所懸命やってることはいろいろありますけどね。
自己評価はどうかというと・・・

ビミョーだな。

えーじ
posted by ととら at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月13日

おおっと危ねぇ!

昨日の朝、
店頭に置いているポトスの大鉢を出そうとしたところ・・・

ビキッ!

・・・う・・やば・・・
腹筋に力を入れるタイミングがちと遅かったか!

「と、ともこ〜」
「なぁに?」
「今日は君が表の什器を出してくれるかい?」
「どうしたの?」
「・・・腰がヤバい」
「え!? やっちゃった?」
「いや・・・その一歩手前・・・だと思う」
「動ける?」
「ああ、ゆっくり座ってみるよ」

む〜・・・ちょっと横着したかもしれない?
ちゃんと屈んでからではなく、前屈して持ち上げようとしたからな。

「どう?」
「じっとしていれば痛みはないよ。でも安全装置が完全に外れている感じ。
 僕のデイバックを持って来てくれるかい? その中に薬が入ってる。
 それから水も」
「ちょっと待って!」

よし、ロキソニンをダブルで飲んで・・・
時刻は? 10時25分か。30分ほどこのまま様子を見よう。

そして時計は11時。

「ねぇ、ランチは臨時休業にしようよ」
「う〜ん、どうだろ? ちょっと動いて具合を確かめてみるよ。
 ベンチシートの手前に緊急用のトレッキングポールが入ってる。
 それを持って来てくれるかい?」

こんな時のために買っておいたのが役になったな。
OK、長さを調節して・・・よし、立ってみるか。

「ああ、ちょっと! 無理しないで!」
「大丈夫。ゆっくりやるよ」

じゃ、よっこらしょ・・・っと、うん、立てるね。
左足加重、右足加重・・・
次は腰をゆっくり回して・・・う、左に回すとイヤな感じだ。

それじゃ歩いてみますか。
ゆっくり行こうぜ。
ふんふん、大丈夫だな。ダメージは小さそうだ。

「ねぇ、あんまり動かない方がいいんじゃない?」
「だいたい状態が分かったよ。
 2、3年前にやった時ほどひどくはなさそうだ。
 次はポールなしで歩いてみる」

一歩ずつ行ってみよう。
右足、左足、右足、左足・・・OK、薬が効いたみたいだぞ。

「なんとか行けそうだ。ランチをやろう」
「え〜! やるの?」
「でも奥の席にサーブするのは無理だと思う。
 そこはやってくれるかい?」

そんなこんなで始まりました、昨日のランチタイム。
僕はコルセットを付けつつも、
非常に『良い姿勢』でやっていましたから、
どなたも気付かなかったようです。

腰痛は人によって痛み方やコンディションが異なり、
動く姿勢にも差が出てくるのですよね。
僕の場合、
安全装置が外れた状態で前屈すると爆発するかもしれないので、
やたらと『良い姿勢』でいることが自爆を避ける秘訣なのです。

腰部椎間板ヘルニアとの付き合いは、かれこれ5年半。
大分うまくやって行けるようになりました。
出会いは最悪でしたけど、(詳しくはブログ『入院日記』をご参照ください)
その後の涙ぐましいトライアル アンド エラーで、
こうしてダメージを最小限に食い止められるようになったのです。

一夜明けて、今日は朝から異常なし。

夏から秋への変わり目は危険なんですよね。
僕の場合、冷やすと良くないし。
危ないところでした。

えーじ
posted by ととら at 00:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月10日

ヒマな繁盛店

秋の3連休初日の16時半。
僕たちは『昼』の賄いを食べながら・・・

「今日のランチは混んだね〜」
「ああ、煽られたよ。お客さんが来たタイミングも重ねってたし」
「ディナーもけっこう混むと思うよ」
「そうだな、フルセットで行こう!」

そしてディナーの30分前。
テーブルセットをしながら・・・

「ねぇ、電話が鳴らないね」
「ん? そうだな。今夜の予約は?」
「え〜っと・・・カウンターにお一人さま」
「1件だけ?」
「うん」
「なんかイヤな予感がする」

そして暖簾を出して30分が過ぎ・・・

「あれ・・・誰も来ないよ」
「イヤな予感が当たりそうだな」
「テレビでスポーツ番組やってない?」
「ちょっと待って、調べてみる・・・あ、やってる。フィギュアだ!」
「サイテ〜!」
「こりゃ今夜はダメだよ」

そう。スポーツ番組、特に女子サッカー、バレーボールと並び、
フィギュアスケート番組のオンエア中は、
閑古鳥がテーブルで鳴いているのです。
そこへ電話が鳴り、

「はい、ととら亭でございます」
「あの〜、4名なんですけど、席はありますか?」

やった〜っ!

「はい、ございます! お時間は何時でしょうか?」
「明日の19時でお願いします」

がぁ〜ん!
こ、今夜じゃないのか・・・しかも・・・

「申し訳ございません。
 あいにく明日のディナーはご予約で満席となっております」
「え! そうなんですか!?」
「はい。今夜か明後日であればまだ空いておりますが」

そうなんですよ! 今夜来ませんか? 今夜!

「はぁ〜、そうですか〜」

おいおい、そんなつれない声を出さないで・・・

「それじゃまたにします」

ちょ、ちょっと待って〜!

その後も空いた店内に鳴る電話に出れば、
話は明日のディナーの予約ばかり・・・

ど、どうして今夜来ないんだ・・・明後日でもいいのに!

そして翌日の朝食で・・・

「今日のランチの集客予測は?」
「ん〜、3連休中日、天気は快晴・・・か」
「ヒマなんじゃない?」
「例年のデータを分析すると、3連休のランチは初日が雨、
 それから晴れが続いた場合は、集客線はV字になる」
「ということは?」
「昨日家にこもっていた人が今日は出かけるから、
 平均値にマイナス係数0.6を掛けて」
「はぁ〜い」

そしてランチ開店10分前。

「ちょっとぉ! 外で待ってる人がいるよ!」
「え? ああ、2人だけだろう?」
「予約の人?」
「いや予約は12時だから早過ぎる」
「混むんじゃない?」
「いや、データによればそんなことはないよ、
 待っているのは1組だけでしょ?」

そしてドアを開けると・・・

「こんにちは、お待たせしました」

2人と思った後ろにもお客さまの姿が・・・

「あの、3人ですが」
「どうぞこちらの席へ」

すぐに後ろの方が、

「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「3名です
さらに、
「2名です」
さらに、
「一人だけど入れる?」
さらに、
「あの〜、2名なんですけど・・・」

どわぁ〜っ! 開店10分でほぼ満席に!

で、怒涛の中日が過ぎて最終日のランチが終わり・・・

「ふ〜、結局ランチは3日間とも混んだね」
「昨日は想定外だったけど、今日は予想どおりだ」
「じゃあ今夜は?」
「昨夜の勢いを考えるとすぐ満席だろう。予約は?」
「え〜っと、18時に3件」
「ほらね。あとは17時過ぎにまた予約が入るよ」
「じゃあ、それを見越して私も仕込みしちゃうね」

で、ディナーの始まり5分前。

「ねぇ、電話鳴らなかったじゃん」
「うん」
「それにさっきまで多かった人通りが」
「ぱたっと途絶えた」
「まさかヒマなんじゃ?」
「予約の人数は?」
「3件で5名」
「・・・なんかイヤな予感がする」
「ちょっとぉ! 混むって言ったからいっぱい仕込みしちゃったよ!」

そして最後のお客さまが帰った22時半・・・

「昨夜わんさかいたお客さんたちはどうしたんだろう?」
「入れなかった人だけで10人以上いたよ。予約の電話も大分断ったし」
「それがその翌日ときたら」
「予約以外ほとんど来ないじゃん」
「ディナーの集客線が逆V字になるとは」

「ねぇ、データはともかく、
 この仕込んだガロニの温野菜はどうすんの?」

「・・・よぉ〜し、今夜の賄いはベジタリアンだ!」

えーじ
posted by ととら at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年10月07日

一皿が結び付けた記憶

「おいし〜!」
「へぇ〜、こんな料理があるんだ!」

お客さまからそんなお言葉を頂戴すると、
ああ、地の果てまで行った甲斐があったなぁ・・・
そう、しみじみ思います。

ところがこの仕事を始めて暫くすると、
当初は思いもよらなかった、
もうひとつの嬉しいリアクションがありました。

それは紹介した国の人々から頂いた言葉。

これまでも、ぱっと思い浮かんだだけで、
ポルトガル、デンマーク、ドイツ、オランダ、ポーランド、
スロバキア、フランス、イギリス、イタリア、ベラルーシ、
トルコ、ジョージア(グルジア)、アゼルバイジャン、イラン、
バングラデッシュ、パキスタン、インド、ネパール、ウズベキスタン、
韓国、中国、台湾、タイ、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、
アメリカ、メキシコ、プエルトリコ、ブラジルなど、
様々な国からお客さまがご来店されました。

そして彼、彼女の、
「美味しかった!」
「自分の国で食べたのと同じ味だ!」
という言葉は、売り上げ云々ということ以上に、
僕たちの仕事の大きな励みとなっています。

先日も、南アフリカ特集が終わろうとしていた時、
同国から来日中の留学生が来てくれました。

音楽が趣味という快活な彼は、
僕たちの取材地ケープタウン出身ということもあり、
南アの料理、音楽、はてや地元のレストランなど、
あれこれローカルな話が弾んでそれは愉快なひと時に。

しかし、デザートのマルヴァプディングをサーブした時、
ふと彼の表情が曇ったのです。

ちょっと心配になった僕が、
「いかがでしたか? 今日の料理はお楽しみ頂けましたか?」
と訊けば、彼はしばしの沈黙の後、

「うん・・・なんだか、うちに帰りたくなっちゃった・・・」

僕たちがケープタウンに滞在したのはほんの数日でしたが、
一皿の料理で、そこで生まれ育った彼と、
あの街の記憶の一部をシェアできたのかもしれない。

あれは、そんな風に思えた一瞬でした。

えーじ
posted by ととら at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記