2019年06月17日

第18回取材旅行の準備 その3

いよいよ明日は出発。

取材ルートと内容の難易度から前倒しで準備を進めていたのですが、
体調不良のリカバーでロスタイムが膨らみ、
結局、いつもどおりのドタバタになってしまいました。

それでも体調が良くなっただけラッキーかもしれません。
というのも、今回はいつになく、いやぁ〜な予感がしているんですよ。
特に、内モンゴル自治区のウランチャブから国境の街のエレンホト、
そして国境を越えてザミンウードに出るまでの間。
こうした状況で不安要素はひとつでも少ない方がいいですからね。

ま、その辺はこの後のブログでお知らせを・・・

と結びたいところですが、
中国はインターネットの接続制限がいろいろありまして。
Google や facebook、twitter、youtube、
Wikipediaが使えないのはご存知のとおりですけど、
僕がブログを置いている寄り合い所帯サーバーも、
他の入居者が目を付けられていると、
丸ごとアクセスできないかもしれません。
(僕も言いたいことを言っているからな)

2016年11月に香港とマカオに行った時は、
ととら亭関連サーバだけではなく、Googleなども問題なく使えましたが、
これまたご存知のとおり、かの地は特別行政区ですからね。
本土がどうなっているのかは、行ってみないと分かりません。

取りあえず、明日の午後、ハルビンのホテルにチェックインしたら、
接続テストをやってみるつもりです。
NGだった場合、中国滞在中のブログは更新できませんので、
ウランバートルに着く予定の6月26日まで僕らはオフラインになります。
ま、そうなっても出たとこ勝負でなんとかしますから、
心配しないで待っていて下さいね。

さて、明日は朝5時に起きて7時に新宿を出発し、
11時発のハルビン行きスプリングジャパンIJ213で日本を離れます。
スケジュール通り行けば、日本時間14時ごろに着きますから、
接続テストは同17時前後かな?

それでは行って来ます!

えーじ
posted by ととら at 22:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月16日

自分の旅のために その6

ご心配をおかけしております。

さいわいめまいは2回目の発作以降落ち着いて・・・
というか、原因不明のまま沈黙し、
あたかも何ごともなかったかのような『健康』状態に戻りました。

ん〜・・・一過性のものだったのかしらん?

ともあれ、
別のクリティカルな原因の可能性もあるので、
しばらく様子をみたいと思います。

いやぁ〜、それにしても今年は故障続きで参りました!
この半年弱の間だけでも、受けたメディカルチェックは、

胸部レントゲン 3回
膝部レントゲン 1回
膝部MRI   1回
頭部CT    2回
胃カメラ    1回
etc...etc...

とまぁ、なんともデラックスな状態でございます。

中には英語がほとんど通じない、
トルコの地方都市で受けた検査もありました。

で、ああいう「治療以前に病院はどこだ?」な状況を避けるために、
今年は人間ドックに行ったり、「なぁ〜んか変だな・・・」
なところを検査して頂いたりしている訳なのですよ。

ほぇ〜、おじさんになると医療費がかさむのぅ・・・

ところで『自分の旅のために その2』で触れました左ひざの故障。
内側の半月板が損傷してますね、で途切れていましたが、
あのあと、もう一度別のドクターがMRIの結果を診たら、

「あ〜、ガングリオンもありますね」

が、がんぐりおん?
合体ロボットですか?

「いやいや、良性のできものみたいなものですよ。
 痛みはどうですか?」
「強い時は足を引きずるくらいになりますが、
 ほとんどは無視できます。
 起こるタイミングはランダムで、
 朝、階段を下りる時に一番違和感を感じますけど、
 ただ立っているだけの時でも突然、
 関節が外れかかったような感じになることがあります。
 でもそれがまた何かの拍子にふっと消えてしまうのですよ」
「う〜ん、なるほど。では日常生活に支障はない?」
「だいたい1時間前後で痛みが消えますから」
「じゃあ、様子見にしましょう」
「様子見? 急に悪化して動けなくなるようなことになりませんか?」
「ん〜、それはあまり考えられませんね」
「20キロ前後の荷物を背負って、
 言葉が通じず、医療もあまり期待できない地域に行くことがあるので、
 現地で急に動けなくなると困るのですよ」
「・・・? アフリカとか?」
「まぁ、そんなとこです」
「この状態から急に悪化して、
 動けなくなってしまうことはまずないでしょう。
 しかし心配でしたら内視鏡を使った手術で簡単に除去できますよ」

というわけで、これは原因が特定できて、
should do と should NOT do が分かりました。
実を言うと左だけではなく、右膝も同じような状態なので、
今後、落ち着いたところでオペをして頂くかどうか、
検討してみたいと思います。

めまいに花粉症、関節炎、腰部椎間板ヘルニア、
両膝の半月板損傷とガングリオン。
他にも謎の呼吸障害とか白血球の減少など。

いやはや、この年齢になると、
いろいろ体が壊れてくるものです。
でも僕はあまり悲観していないのですよ。
生き物はすべからく加齢とともに壊れて行くものですからね。
その例外は、少なくともこの星にはない。

それから、奇妙に聞こえるかもしれませんが、
若い頃、永らくライダーをやっていたせいか、
僕は自分の体もオートバイのように考えている節があります。
なので、
ツーリング(渡航国)先に合わせてメンテナンス(トレーニング)したり、
山の中(言葉が通じず医療が期待できない地域)で、
故障(病気や怪我)したことを想定して、
応急修理(ファーストエイド)の方法を覚えたりしているのですね。

それもこれもすべて『自分の旅のために』。

実家で眠る愛車と同じく、
僕自身の体もだいぶ老朽化が進んできましたけど、
まだ暫くは走れそうです。

たのむぜ相棒!

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月14日

香港という鏡に

取材旅行に出る時は、必ず登録している外務省さんの『たびレジ』。
プッシュ型で最新のセキュリティ情報を入手できるので、
とても重宝しています。

今回、登録している地域は中国とモンゴル。
すると6月13日、さっそく1通の電子メールが届きました。
内容は『香港で行われている抗議活動についての注意喚起』。

む〜・・・

来週の火曜日から行くのは中国の東北部ですから、
直接的な問題はないと思いますが、
香港に住む友人を思うと複雑な心境になってきました。

そう、とても複雑な・・・

というのも、僕にとって香港で起こっている問題は、
外国で起こっている遠い話ではないからです。

反対されている『逃亡犯罪人条例等改正案』の各論についてではありません。
これを僕が何度か話している『民主主義のバグ』の土台に乗せると、
そこには他人事ではない構造が浮かび上がって来るからなのですよ。

ほら、『中央と地方の分権』とか、
『多数派と少数派の対立』なんて言葉に言い換えると、
いずれもお隣さんの話ではなくなると思いません?

たとえば沖縄県でもめている辺野古への米軍基地移設問題。

素朴な言い方をすれば、民主主義は数で意思が決定されますから、
現地の人々が「イヤ」と言っているのだから、
「移設はダメ」で民主的に以上終了!
バイバイ、アメリカ軍!

にはなっていませんよね?

なぜか?

話が国防となると主管は県ではなくて国。
だって自衛隊(日本軍)はあっても、
沖縄軍とか東京軍なんてのはありませんからね。
ましてやここには外交権だって絡んでくる。

となると、民主的に意思を決定するための参加者は、
沖縄県だけではなく、全国になってしまう。

で、国会における判断は結果的に、
いや、暗黙の裡に「しょ〜がないよね〜」・・・でしょ?

この問題、フラクタルな構造を持っていて、
マクロな国防からいくらでもブレイクダウンして行けます。

ほら、親会社と子会社の、部と課の、
県と市町村における『全体と部分の対立』は、
僕たち市井の市民にだってお馴染みの問題でしょ?

全体と部分におけるそれぞれの民主的な意思決定の結果は、
必ずしも一致するとは限らない。
いや、むしろ対立することの方がずっと多い。

では、僕たちはどうしたらいいのか?

残念ながら僕には分かりません。

そこで、
身近な各論で議論すると感情が入ってハードルが上がりますから、
別の問題を使ってディベートしてみるのはどうでしょう?

これは大人だけのお勉強ではなく、
小学生くらいから身近な話題で始めてもいいんじゃないかな? 
日本の学生はほんと、ディベートが下手ですからね。

で、話を戻して香港です。

みなさんも一緒にこの問題をディベートしていただけませんか?
グローバリズムってのは、ひとりで机に向かうより、
本来、こうしたことをベースに成り立つべきなのではないか?

ミクロなプチブルの旅人は、
けっこう真面目にそんなことを考えているのでございます。

えーじ
posted by ととら at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月10日

Good luck our fellows.

昨夜は閉店後、与太呂の野崎板長、
ラ・ポム・ド・パンの松本シェフとゆーこマダム、
そしてチッチョベッロの大野シェフがととら亭に集い、
久し振りのミッドナイトオフ会となりました。

料理と酒は4店の持ち寄り。

off01062019.jpg

わははは〜、で、どうですこれ?
オフィシャルにはあり得ない、4人の腕利き料理人の競演ですよ。
全体の脈略こそありませんが、
裏メニュー炸裂の美味いものづくし。
ふふ、役得とはまさにこのことかな?

事前の打ち合わせは、
「そっちなに作ります?」
「オレ、肉料理持って行きますよ」
この程度で、後は料理人同士の阿吽の呼吸と申しますか、
相手の出方を予測しつつ、かぶらないように得意分野で勝負します。
しかし今回意表を突いてきたのは大野シェフ。
クロダイの塩釜蒸しでみんなの度肝を抜きました。
やるねぇ。

さて、一般的に同業者といえば商売敵ですけど、
実際はこの通り、エネミーや競争者というよりフェローなんですよ。

え? 意外な話だ?

ん〜、かもしれませんね。

でも、これは特殊なケースではなく、
同じ飲食業で独立し、自ら現場に立つ個人事業主同士であれば、
仕事にかける思いも、悩みも、喜びもまた一緒。
となれば、
街の中でも一番シンパシーを感じる相手が同業同士になるというのも、
あながち難しい話ではないしょう?

でも、昨夜はちょっとセンチメンタルなムードにもなりました。
というのも、集まった理由が、
松本シェフとゆーこマダムの壮行会だったからです。

ラ・ポム・ド・パンは野方での12年間に及ぶ営業に終止符を打ち、
高円寺に移転することとなりました。
これもまたひとつの旅立ちだとはいえ、
この街で苦楽を共にしたフェローを見送るのはやはり寂しい。

特に解体されて行く店を見るのは、
それぞれのメンバーが自分の店を作っていた時のことを胸に刻んでいるので、
言葉にならないものがあります。

そう、あの独立の日々。

世界にひとつしかない看板を出した時の、
店内に初めて電灯が灯った時の、
あの感動もまた、
僕たちが心の中でシェアしている宝物に他なりません。

おっと、また少し湿っぽくなっちまったね。

でもこれは終わりじゃない。
まだまだ楽は出来ないってことだよ。

松本さん、ゆーこさん、
いつかまた一緒に、地獄の3丁目まで行きましょう!

off02062019.jpg

Good luck our fellows!!

ともこ & えーじ
posted by ととら at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月08日

プチブルの和訳

以前、僕の肩書きってなんだろう?
というお話をしたことがありましたけど、
独立して9年が過ぎても、
相変わらず名刺はデビュー当時と同じ。
シンプルそのものです。

残り少なくなって再印刷をお願いするたびに、
何かそれっぽいことを入れようかな?
と思いつつも、やっぱりどこか煮え切らない。

たぶん、社会的な体裁よりも、
リアルな自分の『仕事』を思い浮かべてしまうからなんでしょうね。

たとえば、ときどきお店に来てマネージャーを呼びつけ、
「どう、忙しい?」なんて涼しい顔して言っていられるなら、
『代表』とか『取締役』なんてのが似合うのでしょうけど、
現実はねぇ・・・

painting02.jpg

これですよ。

え? 何してるんだ?

ご覧のとおり、ファサードのニス塗りをやってるのです。
(しかも定休日!)
木製部分は雨ざらしだと朽ちてきますからね。
この日は踏み台を中心に補修をしながらの化粧直し。

painting.jpg

もちろんともこも例外ではありません。
ま、彼女の場合『旅の料理人』って洒落た肩書がありますけど。

思えばここ1週間だけでもこの他に、
詰まりかけた下水の掃除やら、
廃材を使ってのペンスタンド作りなど、
およそ『経営者』らしからぬお仕事が続いていました。

そう、『プチブル』を和訳すると、
『万事屋(よろずや)』となるのでございます。

えーじ
posted by ととら at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月06日

自分の旅のために その5

この前の火曜日の夕方。
予定通り、僕は前回めまいを起こした時と、
まったく同じメニューでトレーニングをやってみました。
そして近くの公園でストレッチを終え、
アパートに向かって歩きながら、

さ〜て、賽は投げられたぞ。
1回目と同じであれば、あと1時間以内でくらっと来るはず。

しかし、シャワーを浴びて2時間が過ぎても何も起こりません。

そこでいつも通り食事をして早めに眠り、
目が醒めると・・・

ん〜・・・朝か・・・
そうだ、昨日から人体実験中だったんだ。
2回目の発作の時も、ここまでは何ともなかった。
問題はここからだ。

僕は目を閉じたままゆっくり体を起こし、
頭を揺らさないように立ち上げってみました。
そしてそっと目を開けると・・・

お、揺れて・・・ない・・・よな?
うん、大丈夫、揺れてない。

「どう? 調子は?」

店に行くと、ともこが心配そうな顔で待っていました。

「ああ、大丈夫。ここまで歩いて来る間もめまいはしなかったよ」
「治ったのかな?」
「ん〜・・・どうだろうね? そもそもまだ診断もついてないし」
「頭位性なんとかじゃないの?」
「その可能性が一番高いと思うんだけど、
 症例を調べてみても完全に一致はしないんだよ」

1回目の発作の時は、膝の故障のついでに隣の内科で診て頂きましたが、
専門性から言うと、まず行くべきは耳鼻科だそうで。
そこで行ってはみたものの、
眼振を調べるフレンツェル検査では異常が見られず。
しかし聴覚テストをやって頂いたら、
左耳で中低域の音がわずかに聞こえにくくなっていて、
メニエール症候群の可能性も考えらえると。

ここで「なるほど!」と膝を打てれば良かったのですが、
いきなり難聴になった気はしないし、
めまいは回転型ではなく揺れ型で、横になれば10分程度で消失します。
いずれも部分一致にしかなりません。

困ったね。

こうなりゃもう、そのものずばりの『めまい外来』に行くしかない!

で、行きました。
そこで再度CTまで撮って頂き、頭の輪切りを見ながら説明を受けても、
命にかかわるクリティカルな所見は認められず。

結局、3人のドクターの意見で一致していたのは、
「対症療法的な薬を飲みつつ、しばらく様子を見ましょう」

う〜ん・・・

めまいを起こす病気はいろいろあり、
診断は非常に難しいとはいえ、
僕も「ですよね〜」と寝ころんでばかりはいられません。

もう一度、頭を白紙に戻して考えてみよう。
こうした時は、2回の発作に共通していることだけではなく、
アノーマリーなことにも目を向けるべきだよな。
僕は何を見落としているんだろう?

「いつもと違うと言えば、連休中も調子が悪くなったじゃない?」
「え? この前の10連休で?」
「ほら、あさ来るなりダウンしたでしょ?」

ああ、そういえば・・・

皆さんが10連休中だったとき、僕らは13日間連続営業でした。
その佳境にあたる5月10日の金曜日。
朝起きた僕は驚いたんですよ。
なぜって目が醒めて起き上がると、
寝る前よりはるかに疲れているじゃないですか!

なんじゃこりゃ?(松田優作風)

なんとか店まで歩いて行ったものの、
疲労感というか虚脱感というか、
体は一日中トレッキングした日の夜のような状態。

思えばこんなことは、今まで一度もありませんでした。

ってなわけで、
僕は店に着くなり例によってベンチシートにダウン。
その日はランチがお休みでしたので、
またアパートに戻って夕方まで爆睡していたのです。
さいわいディナー営業前に復活しましたが、
思えば最初の発作はその3日後。

「過労が原因じゃない?」

過労?
ん〜・・・確かに横になっていると症状が消える。
横になる・・・つまり休む・・・
そうか!

「僕には休暇が必要だってことだな!」
「ちょっと〜っ! あたしはどうすんのよ!」

というオチなのかどうか分かりませんが、
この件のステータスは、
とりあえず『様子見』ということになりました。

大丈夫かな?

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月04日

自分の旅のために その4

「何かおかしい」

5月第4週目の週末。
するどいお客さまは、ととら亭の異変に気が付いていました。

「今夜はやたらと、ともこさんが料理を運んでくるな」
「でも、えーじさんはカウンターの中にいるよ」
「あ〜、きっとまた腰を壊して動けないんだ」
「あれ? こっちに出て来た!」
「普通に歩いてるね」
「う〜ん、でも、やっぱり何かが違う」

ふ、アタリです。

実は『自分の旅のために その1』からお話しております、めまい、
治ったと思った矢先の5月24日の朝、
起きたら再発していまして。
なんとかフラフラお店まで来たものの、
状態は前回とほぼ同じ。

「大丈夫? 帰って休んでていいよ」
「と甘えてばかりもいられない。
 ととら亭の営業はともかく、旅先で発症した時のことを考えて、
 どこまで動けるかこの機会に試してみるよ」
「え〜っ! やるの? 無理しない方がいいんじゃない?」
「もちろんダメだったら途中で帰らせてもらうさ」

そう始めてみたのはいいのですが・・・

よ〜し、そんじゃ行ってみますか。
うん、ただじっと立っているだけなら、
たまに震度1の揺れが来るくらいだな。
あ、お客さんだ。

「いらっしゃいませ。お二人さまですか?」

こうしていつものように動き始めると・・・

お、おお、揺れが大きくなりはじめたぞ。
震度2・・・
おわっ、視線を下げたらつんのめりそうになっちゃった!

2分経過。

「お待たせしいたしました。
 アゼルバイジャンの冷たいヨーグルトスープです」

OK、まだ大丈夫。
効率的に動いて体の動きを最小限に抑えればいい。

3分経過。

あ、またお客さんだ。

「いらっしゃいませ。お一人さまですか?」

4分経過。

お、おお、揺れが震度3くらいになって来たぞ。
うぁ〜、カラータイマーがピコピコだ!

5分経過。

「2番テーブルの前菜できたよ!」

うげぇ〜、船酔いみたいになってきた。
タイタニ〜ック!

「ちょ・・・ちょっと座っていい?」
「ほら〜、もう! 無理するから!」

僕はお客さまの視線からブラインドになる、
ともこの立ち位置の横で座り込んでしまいました。

む〜・・・動作を最適化しても普通に動けるのは5分間程度か。
ま、ウルトラマンより長いな。

目を閉じたまま15分ほどじっと座っていると、
だんだんめまいが治まって来ます。

よ、よし、落ち着いてきたぞ。動作確認だ。
ゆっくり立ち上がってみよう。
OK、次は首の動作。
右見て、左見て・・・下を・・・うぇ、上下動がダメだな。

ゴングが鳴ってコーナーから立ち上がったボクサーのように、
僕は慎重な足取りでパントリーに戻りました。

「すみません、この料理に合うワインは何ですか?」
「あ、は、はい、かしこまりました。少々お待ちを」

これはともこにパスできないんだよな。
何とかまたカラータイマーがピコピコし始める前に、
リコマンドしてサーブまで進めなくちゃ。
タイムリミットは5分だ。いくぜ!

こんな風に5分働いて15分休むという、
奇妙な僕の登場サイクルに気付かれたお客さまが、
「何かおかしい」と言っていたのですよ。

当然、忙しかった週末は、最後のお客さまを見送ると、
僕はベンチシートにダウン。
座るより横になった方が回復も早いのです。

さて、今回は金曜日に発症して土曜日がピーク、
日曜日から回復し始め、火曜日にはほぼ普通に動けるようになりました。
ということは日常生活への影響は4日間。
ここまでは分かったのですが、未だに診断はつかず、
具体的な should do と should NOT do は分かりません。
ただ思い起こすと、
2回の発症で共通していたのは直前にジョギングしていたこと。

これが原因かトリガーなのかしらん?
頭位性めまいの場合は反対に運動が推奨されているくらいなのに。
でもこうした場合は先入観を捨てて、すべての可能性を考量すべきだよな。

そこで僕は先週の金曜日から少しずつトレーニングを再開しました。
今のところ身体感覚に異常はありません。
で、今日の夕方、いよいよ発症した時と同じメニューで、
人体実験をやってみようと思います。

1回目と同じであれば、今日の夜に、
2回目と同じであれば、明日の朝、めまいが再発するはず。
そうしたら2回は偶然でも3回続けば必然です。
病気の診断もより絞り込めるでしょう。

はたして僕は明日のランチ営業に出られるか否か?

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年06月02日

サザエさんなんか嫌い

「だって、サザエさんなんか嫌いですよ!」

このところ日曜日のディナーはお客さんが減りましてね、
なんて不景気な話をしていた時、
僕と同世代の男性が唐突にそう言って来ました。

なぜだ?

サザエさんといえば、
僕らが小学生の頃から放送されている国民的なアニメーション。
その何が気に入らないのだろう?

この反射的な疑問が的を外していることに、
僕はすぐ気がつきました。
彼の発言の真意はサザエさんに対してではなく、
番組の放送時間帯のことだったのです。

それは日曜日の18時30分。
四季を通しての日暮れ時。

ああ、明日からまた仕事が始まるのか・・・

これだったのですね。

なるほど、かつてはブルーマンデーと言われていたこの感覚、
今はちょっと繰り上がってブルーレイトサンデー・・・なのか。

そういえば僕も覚えがあります。

確かにネクタイ締めて仕事に行っていた頃は、
サザエさんが始まる時間帯あたりから、
なぁ〜んか気分がブルーになってきましたっけ。
そんな時にハレの日使いのレストランには・・・行きませんよね?

む〜、不景気はこんなメンタル要因も関係していたのか。
ディープだ。

ともあれ、今の僕らはどうかと申しますと、
皆さんの日曜日に当たるのは定休日の火曜日。
じゃ、火曜日の18時30分頃の気分は・・・

フツーです。
別に外食でもOK。
はぁ〜・・・やれやれ・・・って感じはありません。

なんでだろう?
仕事はブラックそのものなんですけどね。

簡単に言ってしまうと、
たぶん『仕事が楽しいから』か『仕事で嫌な部分がほとんどない』・・・
なのかもしれないな。

もちろん会社員の頃も仕事そのものはやりがいを感じていましたよ。
でも、組織のヒエラルキーとか、根回しなんてのは苦手だったし、
人事的なすったもんだに巻き込まれたり、
手かせ足かせをはめられて、
チーム全体がルームランナーみたいになってしまうと、
さすがに日曜日の夜は外出する気分になりませんでした。

今は仕事量こそ爆発的に増えても、
足を前に出せば、何ごとも先に進みますからね。
そうした意味で自分のやっていることに虚無感や徒労感はない。

奇妙に聞こえるかもしれませんけど、
肉体的に過酷な労働条件 + 環境であるにもかかわらず、
少なくとも、ととら亭の仕事でストレスを感じることは、
あんまりないんですよ。

独立して良かったこと。
そのひとつは、サザエさんが嫌いではなくなったことかな?

あ、でも見る時間はないんですよ!
今日も18時からディナー営業ですから。

えーじ
posted by ととら at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年05月30日

だから世の中うまく行く

「僕ならあの選択はあり得ないね」
「あんなの私はゴメンだわ!」

皆さん、他人の行動を見て、こんな風に言うことありません?

僕はしばしば言っています。

その相手が見ず知らずの他人だけではなく、
友人、知己、いや、家族も含めて、

「よくまぁ、あんなことをするもんだ」

と首を傾げながら。

でも、先日、ふと気付いたんですよ。
確かに、彼、彼女は、僕なら絶対やらないようなことをする。
時にはその選択の根拠が僕の想像を超えていたりもする。
だけど、だからこそ、
世の中は上手く行っているんじゃないのかな?

だってね、極端な話、みんなが僕のようになったら、
日本は、いや、世界は破滅の危機に瀕してしまうでしょう?

それはまた凡人の僕だけに当てはまることではなく、
たとえ偉人賢人と称される人たちですら、
すべての人が彼らと同じ価値観を持ち、
ある選択を迫られた時に同じ決断をするようになったら、
それこそ世界は立ち行かなくなってしまいますよ。

判断の基準になる価値観が多様だからこそ、
さまざまな選択肢が生まれ、
そしてその壮大なネットワークが個々の満足感に支えられて機能する。

僕らの世界が持つ多様性というのは自然な成り行きというより、
必然的な前提なのではないかしらん?

もちろんこれには『意見がまとまらない』という、
状況によっては悲劇すら引き起こしかねない負の側面もあります。
でも僕たちには寛容という叡智だって、
ちょっぴりだけど備わっているじゃないですか?

僕の生き方をあなたが選ばないのと同じように、
僕もまたあなたの生き方は選ばない。

そこにはどちらが優れているとか正しいとかをジャッジする、
素朴な二元論はないし、あるべきでもない。

これはもしかしたら、
人類が社会的な生き物として進化する過程で備わった、
本能レベルの特徴なのかもしれません。

だから理論に支えられた全体主義がドグマと力で民衆を統率しようとしても、
やがては自壊して行かざるを得ない運命を避けられないのでしょうね。、

なんて、カタイ話なってしまいましたが、
身近な例で言えば恋愛や結婚だってそうですよ。
かつて僕をふった女の子が何人かいましたけど、
そうではなかった子たちもいた。
彼女たちはそれぞれ自分自身の価値観に従ったまででね。

え? 最後はそういうオチか?

はい。

恋の相手も、あなたにとって絶対あり得ない相手と、
あなた以外の誰かが結び付く。

これもまた多様性が機能しているという現れのひとつでしょう。

だから世の中うまく行く。

真実というのは、身近にあるものでございます。

えーじ
posted by ととら at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年05月26日

Just you and I.

この週末も家族連れのお客さまが何組かいらっしゃいました。
3人、4人、5人組・・・
その人数と続柄の組み合わせはまちまちですが、
みなさん、とても楽しそう。

いいですね。
こうした『家族の風景』というのは。

そんな場としてととら亭を使って頂けることを、
僕たちはとても嬉しく思っています。

と、パントリーから見ていて、
僕はふと、そうしたご家族に共通している、
あることに気付きました。

それは交わす目線と楽しそうな会話。

家族の中でひとりうつむいてる人がいるわけではなく、
誰かが一方的に喋っているのでもない。
それぞれのメンバーが食事と会話に参加し、
いわば食卓という空間を均等にシェアしているのです。

家族の定義とはさまざまですけど、
『みんなで日常を共有する集団』という側面は、
血縁という生物学的な事実以上に、
大きい意味を持っているような気もします。

それから、気付いたもうひとつの共通点は、
食卓に余計なものがない、ということ。

たとえ小学生のお子さんがいるご家族でも、
楽しそうな食卓には、ゲームマシン、スマートフォン、マンガ本など、
本来パーソナルなシロモノが転がっていない。

考えてみれば、それは当たり前の話で、
みんなで何かをする場に個人で楽しむ物があるのは、
不自然だと思いません?

どうしても個人的なことをしたいのであれば、
家族であれ、友人同士であれ、いや、恋人同士であっても、
その場で一緒にいる必要はない。
一緒にいる意味もない。

Just you and I.

幸せというのは、
多くの条件を満たさなければ得られないものではなく、
実は、反対に、とてもシンプルなことなんですよ。

そうじゃありません?

えーじ
posted by ととら at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記