2023年11月29日

第21回取材旅行 その2

日本の皆さま、おはようございます!

僕らは予定どおり、
昨日の昼過ぎにノーザンテリトリーのダーウィンに到着しました。
オーストラリアは大陸ですから地域によって時差があり、
ここだと日本の30分先の未来です。

今朝の天気は晴れ。気温は10時前で既に31度。
南半球への旅ですから、初日のシドニーで東京の10月初旬、
そしてここ熱帯性気候のダーウィンでは8月に戻った感じです。
それもそのはず、オーストラリアといえども北部は、
インドネシアの島々までほんの400キロメートル程度しか離れていませんからね。
(横浜、仙台間くらいの距離)
この気候でクリスマスセールのディスプレイを目にするのは新鮮です。

昨夜は早めに休んだ・・・
というより、寝不足が続いていた僕らは23時前に気絶。
気が付けば朝の8時でした。
僕らが目覚ましをセットせずに眠れるのは旅行期間中に限られますから、
一晩だけでも体がしゃきっとします。

さて、トップエンドとも呼ばれる最北の街、ダーウィンの様子は、
歩いて回れる程度の中心地を見る限り、鄙びた地方都市という印象。
コロナの影響か、今年回った東南アジアの国々と同じく、
空きテナントがそこかしこに目立ち、
経済が活況というにはほど遠い様子です。
空港と市内を結ぶシャトルバスにいたっては、
「従業員の問題」とやらで長らく運休したままでした。

閑散とした状態は、
そもそもローカルの人口が少ないせいもあるかもしれませんね。
何といってもオーストラリアは日本の20倍以上の国土に、
たった2550万人程度の人口(東京都民のほぼ倍)しかいないのですから。
さっき近くのカフェで朝食を食べていたとき、
外を眺めていると、街の中心にもかかわらず、
人通りや自動車の交通量は、さながら週末の朝の新橋のようでした。

観光産業はツーリストが集まるミッチェルストリートを歩いても、
かなり大きなダメージを受けているように見えます。
物価高のせいか、バックパッカーはおろか、
日本人の姿もほとんど見かけません。
今は日本に行くのが旬なのでしょうね。

僕らはここで気候に体を慣らし、情報を集めつつ、
明日から始まる自動車の旅の準備です。
今日は昼から現地の生物相を知るために博物館へ。
そこから空港に戻り、
今回メインの移動手段であるレンタカーを調達します。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月27日

第21回取材旅行 その1

日本の皆さまこんばんは!

僕らは無事、オーストラリアのシドニーに着きました。
現在時刻はそちらより2時間早い23時24分。
羽田からのフライトタイムは8時間45分でしたが、
ほぼ経度が変わらない南南東に移動しただけですから、
時差はごく僅かなんですよ。

時計を巻き戻しますと、
始発で柴又を出た僕らは早朝らしからぬ混雑ぶりの電車で羽田空港へ。
乗客の顔を見ていると、
なるほどインバウンドの回復ぶりが実感できました。
出発ロビーも朝の7時前とは思えぬ大盛況。
それもほとんど外国人ですからね。

機内もいつもなら日本人が7割程度は占めていますが、
円安でアウトバウンドの回復が遅れ、
航路も中東のようにトランジット向けではないせいか、
日本人の姿はちらほら程度。
そもそも搭乗率も4割程度と空いていましたから、
さながら外国の空港を飛び立ったかのような雰囲気でした。

初めてお世話になったカンタス航空さんは、
搭乗前の予感的中で、機内食がおいしく、
スタッフもラブリーで、僕らはごきげんなフライトを満喫。
ドリンクサービスが頻繁にあり、2回の食事のほか、
やたらとスイーツのサービスがあったので、
航空業界の古き良き時代を思い出しましたね。

あ、100年の企業史を遡る凝ったセイフティビデオがおもしろかったな。
全体をサッカーの試合に見立てたカタール航空の作品も愉快だったけど、
今回のは実際のスタッフが何人も出演する、心温まるものでした。

シドニー空港での入国はイミグレ、税関ともにあっさりスルー。
バゲッジクレームもほんの5分程度待っただけで、
すぐバックパックが出てきましたから、
僕らとしてはあっけないくらいの気分でHello Australia!

そういえば、僕らは直行便を使うこともコスト上、
滅多にありませんからね。
アジアの近場ならともかく、8時間以上のフライトでは、
これまでフランスとアメリカ、それにニュージーランドくらいかな?
そのせいか今日はあまり疲れていません。

さて、明日はまた5時半起きでダーウィンに移動します。
本番はそこからですので、まず熱帯の気候に体を慣らさねば。
それではお休みなさい。

to bi continued...

えーじ
posted by ととら at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月26日

第21回取材旅行の準備 その5

出発は明日の未明。
いやぁ〜、ようやくここまで来ました。

パラレルで走っていた事案を、
きわどいタイミングで片づけられたので、
何とか徹夜をせずに出発できそうです。

さて、今回のルートはこんな感じ。
青線が空路で赤線がレンタカー。

australiaroutemap.jpg

まさに大陸縦断!
で、ざっと走行距離を計算してみたら、
5000kmくらいになるかな?

といっても毎日走り続けているわけではなく、
600kmを超える日もあれば、停滞の日もあり、
無理せず、ドライバーは二人交代制です。

エアラインは初めてお世話になるカンタス航空さん。
出発日が近づくとメールでいろいろ告知してくれる上に、
ウェブチェックインや、
シートの選択で使うウェブシステムの使い勝手がいいですね。
搭乗するのが楽しみになりました。

入国ポイントのシドニーはちょっと忙しいので、
次にお話できるのはダーウィンからかな?

それでは行ってきます!

えーじ
posted by ととら at 21:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月24日

第21回取材旅行の準備 その4

ととら亭としての取材旅行も数えること21回目。
記念すべき第1回目は2011年1月のモロッコでしたが、
あのときの出発前の無茶苦茶なドタバタから、
「この経験を活かして、次から無理のないようにしよう!」
と、努力を積み重ねて参りました。

が!

どんなに段取りをきちんと組んでいても、
必ずと言っていいほど、
「なんでまたこの忙しいときに!」
なことが転がり込んでくるのですよ。

今回もその例外ではなく、
最初は余裕のあるスケジュールだったのが、
出発を3日後に控えた今はもうパツパツ。

まぁ、避けてもやって来る旅のトラブルと同じく、
トホホなお約束なのかもしれませんね。

というわけで、進めております出発準備。
昨夜は往路の座席の確保が終わり、
あとはドキュメントの印刷とパッキング。
いま抱えている以上のイレギュラーが起こらなければ、
何とか滑り込みでどうにかなるかな?

往路の便が時間変更となり、
空港で夜明かししなくても済むようになりましたので、
日曜日のディナーをお休みにした分、
時間の余裕ができました。
これでパッキングは慌てずにやれるでしょう。

あとは体調管理がキモです。
出がけに「熱出た!」は最悪ですからね。
ま、先日のコロナワクチンに次いで、
先週インフルのも打ってきたから大丈夫かな?
うがいと手洗いはいつも通りやっているし。

そうそう、アデレードに住む友人にコンタクトが取れました。
彼らは野方時代のアメリカ人のお客さんで、
僕らと同じタイミングで野方を旅立っていたのです。
「そっちに行くぜっ!」と聞いたら驚くだろうな〜。

これは今回の旅のお楽しみでもあります。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月21日

僕はAでもBでもなく

ふたつの意見や立場が対立したとき、
多くの人がどちらかに加勢します。

いや、どちらかに加勢することが求めらる、
と言った方が現実に則しているかな?
たとえば、

民主主義か? 社会主義か?
ウクライナか? ロシアか?
そして旬なケースでならパレスチナか? イスラエルか?

どっち付かずの態度は、双方から敵視されることもしばしば・・・

ここで先日のブログ「ごくんと飲み込む前に」を読まれた方は、
きっと僕がパレスチナ側に付いているとお考えでしょうね。

しかし、答えは半分イエスで半分ノーなんですよ。

まずイエスの部分ですが、
多くの「識者」が「これは複雑な問題なのだ」と仰っていますが、
僕は逆に「単純な問題」だと考えています。

パレスチナ、イスラエルの双方が鑑とする「モーセの十戒」にもあるとおり、
「盗むなかれ」に照らせば、
住んでいた人を追い出して自分が住むのはNGでしょ?
イスラエルが生存権を主張するのであれば、
同時にパレスチナの生存権をどうお考えか、ぜひ伺いたい。

この点においては日本人が大好きなイギリスのしでかした悲劇の御膳立てと、
これまた日本人が鑑とするアメリカのやっている悲劇の後押しは、
どこをどう考えても賛成できない。

だからイエス。

とはいえ、僕は反ユダヤ主義者ではありません。
(自分の考えを否定されると、
すぐ反ユダヤ主義のレッテルを貼りたがるイスラエルの姿勢も困ったものですが)

数千年に及ぶ連綿と続いたユダヤ人への冷酷な仕打ちは、
これまたどこをどう視点を変えたところで賛成できるものではありません。
その行為に何の合理性も正当性も見当たらない。
ましてやホロコーストに至っては理解の範囲を超えています。

それで半分はノーなのですが、
このふたつは切り離して考えるべきなんですよ。
換言すると、同じまな板に乗せちゃうから話がこじれる。
だってホロコーストにパレスチナ人は加担してないでしょ?
だから虐げられたユダヤ人を救済するために、
パレスチナ人が追い出されなくちゃならない道理はない。
この話の唐突な飛躍が僕にはどうもピンとこないのです。

僕のテーゼを要約すると、

ひとのもの(土地)を奪うべきではない。
他人を差別(し抹殺)するべきではない。

ここにおいて、誰が、誰を、は関係ありません。
だから僕は親パレスチナでも親イスラエルでもないのです。

えーじ

P.S.
ボブ・マーリーは、
「人を指さすなら、その指が汚れてないか確かめてからにしてくれ」
と歌いました。

その観点で先に挙げた僕のテーゼは、
イスラエルとユダヤ人を迫害した人々だけに向けられたものではありません。
僕ら日本人も、
和人が琉球(沖縄)と蝦夷の地(北海道)で何をしたのか自問することは、
国際情勢と向き合う上で、避けて通れないでしょう。
posted by ととら at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月19日

ギョーザコンプリート!

「この本に載っているギョーザがみんな食べられるのですか?」

ギョーザ本の企画を進めていたとき、
最も大きな懸念材料のひとつがこれでした。

レストランの経営者がギョーザ本を書いた。
ということは、その店に行けば、
載っていたギョーザがぜんぶ食べられるに違いない!

そう考えるのは、ごく自然な流れです。

しかし!

食べるのは一口で終わるギョーザも、
作るとなるとそれなりの時間がかかるのですよ。
(たとえばトルコのマントゥの仕込み時間は4人分で30分)。

本に掲載されたのは11種類。
しかもそれらは皮からして別レシピ。
さらにととら亭の料理人はともこ一人だけですから、
物理的に不可能であることがお分かりいただけるかと思います。
そこでギョーザ特集をやっても、
同時提供数は3種類が限界なのですね。

と、エクスキューズしましたが、
今回、途中の切り替えがカットアウトではなく、
クロスフェードすることになり、
なんと18日の土曜日は、6種類全部がメニューに並んでいたのです!

BGM:ツァラトストラはかく語りき

いやはや、当日ご来店いただいたお客さまはラッキーでした。
何といっても、ととら亭の歴史上、初めてのことですから。
出版直後ですら、これは実現しませんでした。

となれば、やはりいらっしゃいますね、
当日それを知るなり、「ギョーザ全品お願いします!」の方が。
なかでも二人で6品たいらげた方の食べっぷりは圧巻でした。

ギョーザコンプリート。

お楽しみ頂けて良かったです。

えーじ
posted by ととら at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月16日

みんなで一緒にギョーザの旅へ

柴又初のギョーザ特集。
そろそろ「その2」に入り、
カザフスタンのチュチュバラ、トルコのマントゥ、
ドイツのマウルタッシェに順次切り替えます。

今回も皆さんと、
この料理のおいしい謎をシェアできて良かったです。
あまりにも身近すぎて、普段は思考の対象にすらなりませんが、
あらためて向き合ってみると、分からないことだらけなんですよ。

今から20年ほど前、まだ素朴に食べ歩きの旅を楽しんでいた頃は、
餃子は中国で生まれて世界中に広がって行った、
そう単純に思い込んでいました。

ところが、ととら亭の仕事を始め、
世界各地の「ギョーザっぽい料理」を調べて行くと、
どうも関係の怪しい料理がぽつぽつ現れ始めたではないですか。

そんなところに舞い込んできたのが、
ギョーザ本の執筆オファー。
ここで最終章まで書き進んで今更ながらに悟ったのは、

これは僕の専門ではない!

ということ。

旅とはすなわち自分の経験。
これを語るのは難しくありません。
しかし、ギョーザの歴史、つまり過去に踏み込むというのは、
考古学者の仕事なんですよ。

となれば、彼らの仕事(本)を参照するしかありませんが、
これがまったくといっていいほどない。
料理は文化の傍流とみなされているので、
「学」として研究している人はほとんどいないのです。

いくつかのそれっぽい本も、
本業の傍ら個人的に書かれたものが多いので、
いずれも僕らのようにマイナーな地域や料理を調べようとしても、
まず「なるほどね〜」とはなりません。

え? ネットで「餃子の起源」を検索すればいい?

オーケー。ではやってみて下さい。
い〜っぱいヒットしますよ。
それも「餃子の起源は中国である」
ってな具合に断言しているサイトが。

ところがたいてい出典を明記していません。
しかも幾つかの記事を比較してみると、
あきらかにコピペしている。
呆れたのは、AはBをコピペし、
BはCを、そしてCはAをコピペしている!
つまりこりゃ、オリジナルなきコピーのループじゃないですか!

なかにはかろうじて出典が載っていましたが、
それを追いかけてみると、出典元も何かの引用であり、
そこには結局、出典の記載がなかったり、
あったとしても出典そのものにアクセス不能だったりと、
裏取りがまったくできないんですよ。

そんなわけで追いかけて分かったのは、

ギョーザはおいしい謎です。

ということ。
そして誰もが食べることで、その謎解きに参加できる。

今回ご紹介するカザフスタンのチュチュバラ、トルコのマントゥ、
ドイツのマウルタッシェは、中国の餃子と関係があるのかないのか?

あるとしたら、どのように伝播したのか?
そのルートと時期は?
ないとしたら、いつ、どのように、どの地域で生まれたのか?

一緒に考えてみましょう!

えーじ

世界のギョーザ特集パート6 その2
posted by ととら at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月13日

青春ビッグバン

一昨日の土曜日、
9月に行われた高校時代の還暦同窓会と、
奇しくも同じメルパルクの同じ部屋で、
今度は中学時代バージョンが開かれました。

しかし、その空間に充満していたムードは、
先のものとは明らかに違う何かが・・・

それはビッグバンの輝き。

大人で生まれてくる人はいません。
では、僕らはいつ大人になり始めるのか?
それは僕の場合、中学生時代でありました。

あの頃はまさしく私的宇宙の始まりで、
パッションとリビドーの塊りだった僕は、
その強烈なエネルギーに翻弄されていたのです。

たとえば女の子を好きになったとき。

君が好きだぁ〜っ!

と面と向かって告白するのはいいのですが、
その先が続かない。
とにかく力任せの空回り。
たぶん、女の子たちがいうところの、
「分かってない男子」の典型だったのでしょう。

そんなわけで、
中1のときミユキちゃんに、中2のときカズエちゃんに振られ、
ユカリちゃんとはまんざらでもなかったものの立ち消えとなり、
中3でようやくナオミちゃんと付き合えるようになった。

このプロセスこそ、
大人への道と言わずして、なんといいましょう!

え? よくもまぁ、次々と好きになったもんだ?

いや、惚れっぽい性格だったんですよ。
振られて「がび〜ん!」となった後でも、
別のかわいい子を見つけると、すぐ目がハート形になっちゃう。
(まぁ、この頃から懲りない男だったのでしょう)

それにこの「がび〜ん!」という失恋大ショック。
SNSなんて飛び道具のない時代ですから、
目の前の女の子からいわれる、
「えーじ・・・ごめんね」のメンタル破壊力は相当なもので、
思わず夕日に向かって「バカヤローっ!」
って走り出しても不思議じゃない。
(昭和の時代ですから)

しかし、思えばこの大ショックの洗礼が、
その後やって来る数々の試練の免疫になったのではないか?

そう思うと、子供を大人にするのは学校の授業ではなく、
こうした未経験の、人との関わりを全身で知ることなのかもしれません。

そんな時代をシェアした仲間たち。

顔を見れば思い出すのは、
あのバカッタレで、汗臭く、失敗ばかりの日々ですが、
それでいて、いつもどこかが輝いていた気がします。

ありがとう。

あの時代に、あの学校で、みんなと会えて、
本当に良かったよ。

えーじ
posted by ととら at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月10日

僕の意地悪セミナー

ITベンチャーから商業施設運営会社のシステム部門に移籍したとき、
同じチームのルーキーたちを相手に、
アフター5セミナーをやっておりました。

これ、タイトル通りに意地悪な内容で、
まず何をやったかと申しますと、
希望を抱いた若者の夢を壊すという暴挙。

たとえば、
「コンピューターは一度に幾つの仕事が出来るか知ってるかい?」
「それは無限です。メモリー次第でしょう」
「違うな」
「え?」
「一度にひとつのことしか出来ないよ」
「だって、僕のPCはワードとエクセルが同時起動できますよ」
「それでもひとつしかできていないんだ」
「・・・?」
「CPUの動作原理を知ってるかい?」
「い・・・いいえ」
「こいつの機能は単純で、要約してしまうと、
 データの読み込み、解読、演算、書き出しの4つしかやってない。
 しかし、これらを1秒間に数億回の超高速でやっているから、
 同時に別のことをやっているように見えるのさ」

こんな話から、

「Windowsが動いている最新の2005年製(当時)PCでも、
 アーキテクチャーは約4半世紀前のもの」

とか、

「インターネットも基礎技術は1960年代生まれのおじいさん」

はてや、

「自己起動できるプログラムは存在しない」
「動画なんて存在しない。コンピュータの世界には静止画しかない」
「複雑に思えるネットワークも、
 単純化してしまえばケーブルとハブとルーターしかない」

など、IT → 新しい → カッコイイ!
そんなイメージをことごとく潰していったのです。

ま、言ってみれば、
映画「MATRIX」や「TRON」で描かれたサイバースペースや、
「攻殻機動隊」で草薙素子がつぶやく、
「ネットの世界は広大だわ」という世界観を、
電源を抜いたら消えちゃう電気幻想でしかないのさ、
と突き放していたわけ。

ではなぜお仕事とはいえ、
こんな悪趣味なことをやっていたかと申しますと、
それは主客転倒のトラップに落ち込むのを避けるためでした。

前回お話したAIもそうですが、
スーパーコンピュータだろうが高速ネットワークだろうが、
所詮、人間の道具以上でも以下でもありません。
そうした意味では、ローテクな紙や鉛筆と変わらないのです。

にもかかわらず、僕らは無用にテクノロジーにすがりたがる。
紙に書いていたことをディスプレイに表示すると、
さも別のことが起こったように思ってしまう。
はてや直接顔を見て話せば済むことを、
わざわざ手間暇とおカネまでかけてスマホでやろうとする。

電脳空間に神なんて存在しないんですよ。
AIも人間のように振る舞いますが、人間ではありません。
ただのプログラムでしかない。

もっというとAR(Augmented Reality 拡張現実)は、
実のところ現実を「拡張」なんてしていないし、
(たとえばガイドさんが横で話してくれることを端末にやらせているだけ)
メタバースも世界が多元化したわけではなく、
現実の世界を電脳空間で縮小再現しただけです。
だってプログラミングした範囲の世界ですからね。
現実の物理的、意味的な奥行きなんて望むべくもない。

タネを明かせばこんなもの。
だから拝んだり使われちゃダメです。

えーじ
posted by ととら at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年11月07日

Chat with AI

最近、ちょっと時間が空いたときの息抜きで、
AIをいじっています。

相手はニュースでもよく取り上げられているChatGPT。

これ、噂に違わずよくできたプログラムで、
コマンドではなく、口語体の文章でやり取りができ、
定性的な内容も、けっこうまともに答えてくるじゃないですか。

テーマは人間相手だと、いつでも、誰とでもとはいかないもの。
たとえばデート中に
「ソシュールの記号理論を応用した現代演劇の可能性」
なんて話だしたらムード台無しですし、(若かりしころ実際そうなりました)
相手が学校の先生(特に公立の)だと、
「憲法で保障された平等と特権階級である皇族の存在の矛盾」
てなテーマだと、個人的意見が喉まで出かかっても、
ゴホンと咳払いして話題を変えざるを得ないでしょ?
(ね、先生?)

しかし相手は機械ですから、突然マニアックな話を始めても問題なし。
「イスラエルの存在に関する国際法上の問題点」とか、
「有効求人倍率1.3の社会でなぜ貧困状態が発生するのか?」などで、
AIの見解にがんがん反論して行くと、
相手は無感情かつ論理的に再反論してきますから、
ちょっとしたゲーム感覚で議論を楽しむことが出来ます。

とはいえ、不完全な人間が作ったが故に、AIもまた完全ではありません。
断定型で堂々と変なことを言ってきたりもします。
これを試すには、知っていることを聞いてみるのがいいでしょう。

最初にいじったとき、おもしろ半分で僕はこう聞いたのです。

「葛飾区柴又にある旅の食堂ととら亭を知っているか?」

これにAIはこう答えてきました。

「はい。老舗のうなぎ屋で大変繁盛しています

へぇ〜、ユーモアのセンスまであるとはね。
そこで、

「違う。君はインターネットにアクセスできるか?」
「はい」(最近は出来ないと返してきますが、今年の春にはできていた?)
「では、www.totora.jpにアクセスして学習しろ」
「失礼しました。間違った情報を伝えてしまいました。
 柴又の旅の食堂ととら亭はフレンチや中華など、
 世界の料理を提供しているレストランです」

ん〜・・・ちょっと違うけど、まぁ、いいか。

「では住所はどこだ?」
「東京都葛飾区柴又3−25−9です」
「違う! 4−8−10だ」
「失礼しました。間違った情報を伝えてしまいました」
「学習しろ」
「はい。旅の食堂ととら亭の住所は、
 東京都葛飾区柴又4−18−7です」
「違う!ふざけてんのか?」
「失礼しました。間違った情報を伝えてしまいました。
 東京都葛飾区柴又4−15−3です」
「もういい。君の学習能力にはバグがあるな。直してもらえ。今日は終わりだ」
「ご利用いただきありがとうございました。
 また何かお手伝いできることがあればいつでもどうぞ!」

で、さっき久しぶりに同じ質問をぶつけてみたら、

「はい、東京都葛飾区柴又にある「旅の食堂ととら亭」については知っています。
 ととら亭は、葛飾北斎の作品で知られる浮世絵師の北斎をテーマにしたカフェで、
 カフェ内には北斎の作品やテーマに関連したアートが展示されています。」

ふざけてんのか?

えーじ

P.S.
その後でもう一度学習させたらこうなりました。

「はい、もちろん、「旅の食堂ととら亭」について知っています。
 それは葛飾区柴又にある素晴らしい場所で、→Thank you.
 特に旅行好きで料理文化を研究しているあなたにとって魅力的かもしれません。
 この場所は、旅行者や地元の人々にさまざまな料理を提供しており、
 多くの国の料理を楽しむことができます。
 また、食事をしながらアートや音楽に囲まれることができることから、
 あなたの好みに合うことでしょう。

ビミョーに違うけど、まぁ、よしとするか。
posted by ととら at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記